こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
その為明日の投稿はお休みさせていただきます
「ニャァァァァァァァアアア!?!?!?」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。」
これで……9体目!
あれから体感時間的には7時間くらいの戦闘が続いていた。
流石に現実ではないとはいえこれだけの時間ずっと連戦で戦い続けていたのもあっていい加減限界も近い。
神龍かむくらは上にいるにゃんこをどうにかすれば冷静さを失ってくれたので比較的倒しやすかった。
角龍グラディオスに関しては妨害能力が俺に適応されてしまうのと圧倒的な耐久力も相まってかなり時間がかかった。
竜騎士バルスは上の
聖龍メギドラは俺の狂乱の力とメギドラの聖なる力との相性が根本的に悪いせいか攻撃の殆どを相殺されてしまってこいつも倒すのにかなり時間がかかってしまった。
海龍ダライアサンは空間に海面を作り出してその中を自在に泳いで襲ってくるのもあって攻撃する機会がかなり少なく、これも想像以上に苦戦させられた。
竜戦機ライデンはガトリングが若干めんどくさかったが一撃一撃の威力は低いからごり押しでどうにかなった。
邪龍ヘヴィジャークに関しては俺と似たような力の使い手なのもあってかなり戦っていて参考になる攻撃も多かった。
特に遠距離攻撃手段の乏しい俺にはあの力の使い方を応用出来ればかなり戦いの幅が広がるだろう。
古龍ガングリオンは……正直敵として出てくる超禍獣の方じゃなくて助かったと言いたいが力の本質としてはメギドラのような聖なる力に近いのもあって俺との相性は最悪だった。
地面から大量の光弾による弾幕が襲ってくる上にガングリオン本体からの攻撃も飛んでくるからぶっちぎりでキツかった。
『ファッファッファッファッファ!!
誠に愉快愉快!まさか一度も躓かずにこの連戦を乗り気って見せおったか!
数回は失敗することを想定しておったが想像以上でおったわ!
謝罪しよう!我は貴様の力を侮り過ぎておったようだ。
ならば最後の試練はこのままでは力不足であろうぞ。』
おい、ちょっとまて……確かまだ残ってるドラゴンエンペラーズのにゃんこって言ったらあいつだよな?
本気でいやな予感がしてきたぞ?
『さぁ最後の試練じゃ!
我の力を込められる限界ギリギリまで込めてやった!
貴様がこやつを乗り越えたその時、我は貴様を真に認めこの力を存分に貴様の為に振るおうぞ!
我に貴様の力を!誇りを!可能性を見せてみよ!!』
その言葉が聞こえると同時に部屋が大きく揺れ始める。
「ぬぉわ!?」
あまりの振動の強さにまともに立っていられなかった俺は狂乱の力を背中に集中して翼を展開して飛行する。
空中に待避して冷静に地響きを聞いてみるとそれは一定のリズムで引き起こされており、その強さがどんどん強くなっているのが分かる。
揺れが大きくなる……つまり最後の一体が段々俺の方へと近づいてきている事に気が付くとその異様な気配の濃さに俺は一瞬死を覚悟した。
…………間違いない、単純な能力的な強さだけなら母さんすらも軽々と凌駕するぞこれは!
「グゥルルルルルルル…………!!!!」
最後の一体が近づくにつれてその唸り声が聞こえていくる。
そしてどんどん気配の濃さは増していき、扉がひしゃげると同時にその姿を露にし始める。
まるで黒曜石のような黒く……そして深く飲み込まれそうな程の黒い甲殻、まるで溶岩が煮えたぎっているかのように赤熱化した両腕、胸、角、尻尾の5箇所の部位。
体格からして飛行することは難しいだろうその巨体からは想像出来ない程立派な翼には三本の太く、硬く、鋭い爪が生えており、腕としての機能を備えた翼腕が生えている。
胸の赤熱化した部分には狂乱のネコのような黒い模様に正気を失ったような表情をしたネコの頭が埋め込まれており、そのネコの部分が力の核となっているのか尋常じゃない威圧感が発せられている。
その尻尾は枝分かれした槍、パルチザンを思わせるような形状となっており、赤熱化した影響かただ地面へと尻尾が揺れ動くだけでその周囲の空間が歪んでいるようにも見える。
「よりにもよってこいつを出してくるかよ……!?
『大覇龍皇帝ディオラムス』を!?」
こいつはドラゴンエンペラーズで唯一第三形態すらも超越した第四形態へと至ったにゃんこであり、その能力は第三形態だった頃と比べると雲泥の差と言える程にとんでもない能力となっている。
この長い連戦で俺の精神的な体力もかなり減っており、もう力の細かい操作にまで思考を回す余裕がない。
あの巨体だから動きは遅いと思いたいが確実に一撃でも受けたら終わりだろう……。
「グルォォォォォォオオオオオオ!!!!」
「ぐぅぅ!?ぁぁぁああああ!?!?」
ディオラムスが俺を見つめると凄まじい咆哮と共にとてつもない威力の衝撃波が俺を襲い始めた。
あまりの威力に俺は壁まで飛ばされて激突するがディオラムスはそこから追撃もせずにゆっくりと俺の元へと歩いてくる。
挨拶代わりってとこか……相当舐められてるな。
とはいえ実際に実力差は凄まじい。
「だからってそう簡単に諦めるわけにはいかないんだろうが!!」
俺は足に波動を集中して巨大な爪を作り出してから強化された脚力で一気にディオラムスの元へと跳躍する。
ディオラムスを踏み台にすると同時に爪による攻撃を加えて更に跳躍して常に移動しながらあいつの動きを見ることにした。
「グルルルルルルル……。」
ディオラムスは攻撃を受け続けても全く気にしてる様子はなく体の様々な部位を赤熱化させながら口部に炎を貯めて炎弾を吐き出した。
念のためディオラムスを挟むように反対方向へと待避すると着弾した炎は一気に爆発して壁や地面を大きくえぐりながらその着弾箇所をドロドロにとかしていた。
確実に耐えれるような威力じゃないな。
「グルォォォォォォオオオオオオ!!!」
今度はディオラムスの尻尾がこちらへと向けて鞭のようにしなりながら攻撃を仕掛けてくる。
全力で強化した脚力を使って若干無理矢理な体勢になりつつ回避する。
だが近くを掠めた尻尾のあまりの温度に高さに俺の腕が軽く火傷を負ってしまう。
しかも空中で軌道を変えるのが難しいのをわかっているようでこちらが跳躍している途中や着地地点を狙うように攻撃を仕掛けてきているからあまり長期戦をするわけには余計にいかなくなってしまう。
俺は一か八かの賭けで赤熱化している部分に攻撃を仕掛けて見るべく脚に回した強化の一部を腕に回して狂乱の波動による弾丸を作り出して赤熱化部分へと発射する。
「グルルルルルルル……!」
ディオラムスの反応が他の部位を攻撃した時とは変わって若干不機嫌そうな表情になっており、明らかにダメージの入り具合が違うのがよく分かった。
やはり赤熱化の影響でその部分だけ柔らかくなっているらしい。
だがそれでもほんの少しダメージが増えた程度で決定打には程遠いと言える。
「ニャァァァァァァァアアア!!!!!」
やっぱり狙うとするなら力の核……真正面から向かわないと勝機はないか!