こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
やっぱりこういうのの描写苦手だなぁ……
様々なセンサーを用いてディオラムスを調べていたがやはりネコが埋まっている所が力の核であることは間違いなさそうだ。
だが真正面からいくにしてもあの腕ではたき落とされてもブレスを食らっても噛みつかれても尻尾で貫かれても恐らく一撃でやられる。
少なくとも正面から無策で突っ込むべきじゃないのは分かっている。
幸いディオラムスはあまり素早く動ける訳じゃない。
「なら速度に加えて一点への貫通力に重点を置いた攻撃で仕留めるしかないか。」
俺は脚に最大まで狂乱の波動を込めて強化して跳躍し、さらに脚に収束した波動を一気に放出して加速する。
放出した分の力をすぐに引き出して背中に全て回して羽ばたき、力を放出してさらに加速を重ねる。
あとは右腕の
流石にかなりの反動を覚悟する必要があるがこれなら!
「貫けぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
「ッ!?!?!?グルォォォォォォォオオオオオオオ!?!?!?!?!?!?」
っ!やっぱりここが一番ダメージがデカイのか!
俺の一点集中で強化した爪はディオラムス中央のにゃんこの口の中へと深々と突き刺さり、俺の肩までが飲み込まれるように貫いた。
だがこれだけじゃまだ致命傷までは程遠い。
ディオラムス側もブレスを用意しているのか体内の温度が急激に上昇していて俺の突き刺さった腕の温度も比例して跳ね上がっていく。
ぐっ!?皮膚の痛覚遮断!肉の方も50%遮断!
完全に遮断仕切ってしまうと反射神経がまともに働かなくなってしまう。
っ!横から尻尾が来た!切り裂く……いや、突き刺すつもりか!
俺は右手に収束した波動を全身に軽く回して身体強化を行ってなんとか回避する。
「ぐぁっ!?」
くそ!直撃は避けたが尻尾の熱で腹部に軽く火傷を負ったか!
「『
俺は右手の狂乱の波動をディオラムスの体内に直接流し込んでその肉体の侵食を開始する。
「グルォア!?ァァァァァァアアアアアア!?!?!?」
ディオラムスが狂乱の波動を流し込まれた事によって精神汚染が始まり暴れ始める。
当然ディオラムスの身体に腕を突き刺している俺の身体も遠心力で引きちぎられそうな程に振り回される。
かなりリスクのある方法ではあるがこれでディオラムスはまともな思考ではいられずに破壊衝動によって俺への攻撃が届くことは少なくなる。
とはいえこいつが体当たりなりを壁にしたりした場合俺が下敷きにされる可能性もあるから動きには細心の注意が必要だ。
侵食率5%……10%……まだこの程度じゃ侵食に使った波動を攻撃に転用しても倒せない。
せめて50……いや、45%は侵食率を上げないと!
『ほう!リスクを承知で更に危険な賭けに出るか!
だが貴様……そのリスク込みで問題ないと確信しておるな?
なんとも豪快でありながら冷静さもあわせ持つ男じゃ!
内に秘めたる狂気とそれに支配されない強靭な自我!
面白い!面白いぞ!我が創造者よ!!』
バベルがなんか言ってるけど今はそんな事気にしてる余裕なんかない!
「ぐっ!?一瞬でも気を抜けば……引きちぎられる!
負けて……たまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
俺は更に波動を流す勢いを強めてディオラムスの侵食速度を引き上げる。
だがいつも力を引き出す時の速度を大きく越えて無理矢理流し込んでる為少しでも流す量を減らしてしまえば俺が制御出来る波動の許容限界を一瞬で越えてしまう。
「ォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
侵食率15%……20%……25%……30%……!!
あと……あと少し……!!
だが狂乱の波動を流し込み続けていく毎にどんどんディオラムスは狂暴性を増していき、その破壊衝動も凄まじいものとなっていく。
そしてその冷静さを失った頭でも俺の存在を捉え始めてきている。
ディオラムスはその拳を振りかぶって俺のいる胸部目掛けて振り下ろしてくる。
流石にこれは避ける事も防ぐ事も不可能な為やむを得ず俺は狂乱の波動の出力を抑えつつ腕を引き抜いて脱出する。
侵食率は36%……止めを刺すにはまだほんの少し足りない。
それに直接流し込んだ波動を操って攻撃に転用するにしてもまたさっきのように拳を深々と突き刺す必要がある。
だが狂暴性を増したこいつ相手に同じ場所に狙ってやるのはかなり難しく、また突き刺したとしてもすぐに反撃がくるだろう。
なら遠距離から少しずつでも侵食してから突き刺して止めを刺すしかない。
俺は両腕に狂乱の波動の大半を流し込んでネコムートの頭を2つ作り出して東洋の龍のように首となる部分を伸ばしてディオラムスへと噛みつかせる。
流石に普通の外殻なんかを狙ってたら堅すぎて侵食すら出来ないが……。
「比較的柔らかい赤熱化した部分なら話は別だ!」
「「グルァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!」」
俺の両腕から伸びるネコムートの首はそのままディオラムスの両腕や胸部に存在する赤熱化した部位へと飛んで食らいつき始める。
効率こそ悪いがこれなら遠距離からでも少しずつ侵食が可能だ。
だがディオラムスの抵抗によりネコムートの首を幾度となく食い千切られ、ブレスで焼き切られ、振り回した拳で壁に潰されて破壊される。
お陰で侵食も想定していた速度を大きく下回りなかなか進まない。
だが完全に無駄というわけではなくほんの少しずつではあるが蓄積し続けている。
37……38……39……40……あと一歩……!
「グルァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!!!!グルォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!」
俺はディオラムスの猛攻をいなしつつ本当に少しずつではあるが着々と侵食率を上げ続ける。
だが俺も流石に格上の怪物による猛攻を無傷でいなし続ける事は出来ず、身体の至るところがディオラムスの放つ圧倒的な熱量によって融解していたり破損している。
だが狂乱の波動による侵食率が大幅に上がっているお陰で冷静な判断能力が足りないのか追撃や先読みをされることは無かったのが幸いだがそれでも激しい抵抗が続いてる。
侵食率41……42……43……44……45ッ!!
今だ!!
侵食率がようやく狙いの数値まで引き上げられたのを確認した為に俺は早速ディオラムスの胸部へと突撃を開始する。
「グルォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!」
当然真正面から突っ込む以上ディオラムスからの激しい攻撃が飛んでくるが精神汚染によって狙いの定まらない攻撃がまともに当たるはずもなく俺は全て回避する。
「これで……トドメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああいあ!!!!!!!!!!!!!!」
俺は右腕に先程と同じように狂乱の波動を収束して大穴を開けた胸部へと突き刺し、ディオラムスの体内に流し込み、
「『
俺は体内の狂乱の波動を全て刃状に変換してディオラムスの全身をズタズタに切り裂く。
流石に外殻まで破壊するのは無理だが体内であれば話は別だ。
結果ディオラムスは咆哮すら上げることも出来ずに即死したのだった。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。」
だが俺もいい加減精神的な疲労が蓄積し過ぎたようで力が一気に抜けてしまいその場に倒れ、意識を手放してしまった。
いや……本当に死ぬかと思った。