こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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27スレ目(現実パート)

 

 

蟹ネキェ……というか天使ネキの方でクビが数人出るレベルって真面目に考えてどうなんだ?

 

というか蟹ネキ立場的にそんなに別の次元とかに干渉しまくってて色々と問題ないのだろうか?

 

…………ん?クビ?残業が年だの数ヶ月単位の所から?

 

 

 

 

 

アレ?別に良いことじゃね?

というかELSニキが来てる時点で干渉云々は今さらなのか?

 

いやでも別世界の人が悪魔ニキの所に落ちてきたし……ちょっと待て?

確かに幻想郷の結界を通り抜けて落ちたりする条件って……。

 

正直考えれば考えるほど蟹ネキがなんか恐ろしく感じてきた俺はこれ以上余計な事を考えるのを辞める事にした。

 

先生達からの授業は夏休み前に比べて難易度がかなり跳ね上がっており、基本的に予習することが大前提であり、その応用までやるような授業となっていた。

 

特に英語の授業に至っては結構ついていけてなかったクラスメイトも多く居たくらいだ。

 

寮に帰った後は皆授業やインターンの話をしてはいたが先生から謹慎組(バカ二人)には謹慎が解けるまで授業内容の事を伝えるのを禁止されてるのもあって二人が相当焦りを感じていながら全く真逆のような反応を見せていたのが笑った。

 

そして3日後……まず最初に出久の謹慎が解けて最初の登校になるんだがどうにも様子がおかしい……。

 

なぜなら教室に入った途端に……。

 

「ご迷惑おかけしました!」

 

と鼻息荒くやたらと興奮した状態になってたからだ。

 

「プシュー!プシュー!プシュー!」

「デク君!お勤めご苦労様!」

「オツトメって……つうか何息巻いてんの?」

 

なんか焦れすぎてやたらと変なテンションになってるなコイツ……。

 

「「??」」

 

隣にいるキャスリイとヒメユリも首を傾げており、ジャンヌは苦笑いを浮かべていた。

 

「飯田君ごめんね!失望させてしまって!」

「お、おお。

反省してくれればいいが……しかしどうした?」

「この三日間でついた差を取り戻すんだァァァァ!」

 

出久……落ち着けっての。

興奮しすぎて顔がすごいことになってるぞ……。

 

「ああいいな!そういうの好き俺!」

 

鋭児朗らしいな……まぁそろそろ相澤先生も来るころだろうしいい加減落ち着かせるか。

 

「落ち着け。」

「あだっ!?ごご、ごめんね!猫城君。」

「それはいいんだがそろそろ相澤先生が来るぞ。」

「「「ハッ!!」」」

 

流石に相澤先生に怒られたくはないようで出久以外の席から立ってた奴ら全員が着席する。

 

するとそのタイミングでチャイムが鳴ってやたらと不機嫌そうな相澤先生が同時に入ってくる。

 

「全員席に着け。」

「「「…………。」」」

「まぁいいか……おはよう。

じゃあ緑谷も戻ったところで本格的にインターンの話をしていこう。

入っておいで。」

「「おお?」」

「職場体験とどういう違いがあるのか、直に経験している人間から話してもらおう。

心して聞くように。」

 

相澤先生の言葉を合図に扉が開かれて三人の生徒が入ってくる。

 

…………話には聞いていたしニュースなんかでも見ていたが直で見るとやっぱり違うな。

この人達……相当強いぞ。

 

「ビッグ3ですか。」

「流石に猫城は知ってたか……現在雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名。

通称ビッグ3のみんなだ。」

「ビッグ……3……!」

「雄英生のトップ……!」

「ビッグ3……!」

「ビッグ3!」

「栄えある雄英生の中の頂点……!」

「学校の中で一番プロヒーローに近い存在。」

「あの人達が……的な人がいるとは聞いてたけど。」

「めっちゃ綺麗な人がいるしそんな感じには見えねえな。」

 

やっぱり教室中の空気が変わったな……ってヲイ。

 

「…………猫城。」

「お任せを。」

 

俺は無言でメタルネコを取り出して後ろの席にいるエロブドウの顔面に向けてぶん投げる。

 

「ぶぎゅるっ!?」

「峰田君……相変わらず懲りないね……。」

 

他の奴らがエロブドウに対して呆れていると出久だけが違う反応を示していた。

 

「あの人……あの時の。」

 

ビッグ3の誰かは知らんが前に会ってたみたいだな。

 

「じゃあ手短に自己紹介よろしいか?

まず天喰から。」

 

するとやたらとこっちから目を反らしていた天喰先輩が急にこっちを睨むように見る。

 

「「「ううっ!?」」」

 

なにやら妙な威圧感あるけどこれ……何か違和感が。

 

「…………駄目だ。」

「ん?」

「あっ。」

「ミリオ、波動さん……じゃがいもだと思って臨んでも……頭部以外が人間のまま……依然人間にしか見えない……どうしたらいい……言葉が出てこない。」

 

…………天喰先輩……コミュ障+不特定多数の前は無理なタイプなのね。

 

「ケロ?」

「「「ん?」」」

「頭が真っ白だ……つらい……帰りたい。」

 

あ、限界が来て後ろを向いた……。

 

「「「ええっ?」」」

「あの……雄英ヒーロー科のトップですよね?」

「あっ!聞いて天喰君!そういうのノミの心臓って言うんだって。

ねぇ人間なのにね~?不っ思議~!」

 

あの、波動先輩……それただの追い討ちです。

やめて差し上げて?

 

「彼はノミの天喰 環、それで私が波動 ねじれ。

今日はインターンについてみんなにお話してほしいと頼まれて来ました。

けどしかし……。」

 

すると波動先輩は障子のもとへと近づく。

 

「ねえねえ、ところで君はなんでマスクを?風邪?おしゃれ?」

「これは昔……。」

「あら!あとあなた轟君だよね?

ねぇ?なんでそんな所をやけどしたの?」

「んっ……それは……。」

「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる?」

「ああ……。」

「動くの?ねぇねぇ?」

 

あ、駄目だこの人話聞いてねぇ……ってか聞く気がねぇ!?

 

なんと言うか……天然だな。

一度巻き込まれたら面倒なことになりそうだ。

 

「あっ峰田君のボールみたいなのは髪の毛?

散髪はどうやるの?

蛙吹さんはアマガエル?ヒキガエルじゃないよね?

うん、どの子もみんな気になる所ばっかり!不っ思議!」

 

いや不思議なのはあんたですよ波動先輩……。

 

「天然っぽい……かわいい~。」

「幼稚園児みたいだ……。」

「オイラの玉が気になるって?ちょっとちょっと!セクハラですよ先輩!」

「ちげぇよ……。」

 

セクハラはお前の存在そのものだよエロブドウ……。

 

俺はキャスリイとヒメユリの目と耳を塞いでおく。

 

「ねぇねぇ、尾白君は尻尾で体を支えられる?」

「えっ……あ……あの……?」

「ねえねえ答えて気になるの!」

 

つかいい加減相澤先生の雰囲気が恐いんだけど……他の先輩方進めてくれないかな……。

 

「合理性に欠くね……。」

「あっ!イレイザーヘッド安心してください!

大トリは俺なんだよね!」

 

すると通形先輩は波動先輩を連れ戻して大きく息を吸う。

 

「前途~~?」

 

といいながら耳をこっちに向けてくる。

 

いきなり過ぎて全員が完全に絶句してる。

 

「「「前途?」」」

「にゃぁぁぁ~。」

 

あまりにシーンとしていた空気にメタルネコのあくびの声がよく響く。

 

「多難!!つってね!よーし!つかみは大失敗だ!

アッハッハッハッハ!」

「三人とも変だよな……。

ビッグ3って言う割にはなんかさ……。」

「風格が感じられん。」

 

確かに風格とかそういうのは感じないが……その強さは特に通形先輩を見ていればよく分かる。

あの傷の量……余程の修羅場や尋常じゃない訓練を行ってる証だ。

 

それに強い人程変人になる傾向があるのは母さんで思い知らされてるからな……。

 

「まあ何が何やらって顔してるよね。

必修って訳でもないインターンの説明に突如現れた3年生だ。

そりゃわけもないよね。

んーー、一年から仮免取得だよね……うん。

今年の一年ってすごく元気があるよね。

そうだね……何やらすべり倒してしまったようだし……。」

「あっ……。」

「ミリオ?」

 

すると他の二人も軽く表情が引き締まった通形先輩に気がついて振り替える。

 

「君達まとめて僕と戦ってみようよ!」

「「「え?ぇぇぇええええええ!?!?!?!?」」」

「戦って……!?」

「いきなりかよ!?」

「俺達の経験をその身で経験した方が合理的でしょ?

どうでしょうね?イレイザーヘッド!」

「好きにしな。」

 

結局俺達は通形先輩に連れられるままTDLへと向かっていき、体操着に着替える事になった。

 

おそらく言葉のニュアンスから俺達全員を一人で相手するつもりだな。

 

…………とりあえず最初は様子見をするべきか。

 

「あの……マジっすか?」

「ミリオ……やめた方がいい。」

「遠っ!?」

 

天喰先輩は遠くの壁に額を当てて寄りかかりながら小さく答える。

 

「インターンについては形式的にこういう具合でとても有意義ですと語るだけで十分だ。

皆が皆上昇志向に満ち満ちているわけじゃない。

立ち直れなくなる子がでてはいけない。」

「えっ……。」

「立ち直れなくなるって……。」

「あっ!聞いて、知ってる?昔挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった子がいたんだよ!知ってた?」

「んっうう!」

 

波動先輩はそう言いながら芦戸さんの角を弄りまくってる。

芦戸さんも芦戸さんで割とくすぐったそうにしていた。

 

それにしてもそれほどか……。

 

俺は念のためキャスリイとヒメユリ、ジャンヌの三人を体内に戻すことにした。

 

「よろしいのですか?」

 

ジャンヌは若干不安そうにしている。

 

「あぁ、折角波動も強化されたんだ。

試すならうってつけだしな。」

 

それにキャスリイとヒメユリの二人にあんな教育に悪い場面を見せるわけには行かない。

 

俺は前に見た雄英体育祭での珍映像を思い出して苦い顔をする。

 

「大変だよね、通形。

ちゃんと考えないとつらいよ、これはつらいよ~。」

「おやめください~。」

「待ってください。

我々はハンデありとはいえプロとも戦っている。」

「そしてヴィランとの戦いも経験しています。

そんな心配されるほど俺ら雑魚に見えますか?」

「うん、いつどっから来てもいいよね!

一番手は誰だ?」

「俺が……!」

「僕……行きます!」

「意外な緑谷!?」

 

あぁ……コイツならやっぱりこんなチャンス見逃すはずもないか。

 

「お前ら!良い機会だ!しっかりもんでもらえ!」

「問題児!いいねえ君!やっぱり元気があるなあ!」

「近接隊は一斉に囲んだろうぜ!」

「よっしゃ!」

 

………様子見をして相手の動きを冷静に判断する気がねぇなこいつら。

悪いが通形先輩の動きを観察するための生け贄になってもらうか。

 

俺は早速解放された狂乱の波動の出力上限である30%を引き出して背中に収束して機動力特化の形態に変化して空を飛ぶ。

 

「そいじゃ先輩!せっかくのご厚意ですんでご指導よろしくお願いしまーす!!」

 

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