こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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すみません、殆ど書き終わった辺りで寝落ちやらかしました(ヽ´ω`)


29スレ目(現実パート3)

 

 

一体何故気付いた?

基本的にあいつらは気配が無い。

 

音や衝撃みたいな視覚以外の五感にしてもちびネコダラボッチはともかくちびネコUFOは浮遊しているから余程嗅覚が鋭くないと気付けないはずだが……。

 

「…………考えても答えは出ないか。

っと、戻ってきたか。」

 

そんなことを考え続けていると早速先ほどやられたちびネコ達のタマシイが俺の元へと帰還してくる。

 

何か手がかりになりそうなものがないか一体一体の記憶を共有していくが特にそれらしいものはない。

だが少し嫌な情報を耳にした。

 

「サー・ナイトアイ、(ヴィラン)連合関係は黒のようです。

先程の帰ってきたネコ達と記憶を共有したら死んだ後にあいつらからの電話が来たと部下が治崎に報告を入れていました。」

「そうか……。

一度我々の方で情報を整理したい。

それと先程の監視や追跡に使っていたにゃんこ達だがしばらく私に預けて貰えないか?」

 

となると俺達が休んでいる間にも捜査を続ける感じか。

 

「わかりました。

にゃんこ達への連絡が出来るようにもう一匹追加でオタネコを残しておくので何かあったりしたらそいつに伝えてください。」

 

俺は早速体内からぐるぐるメガネにパソコンを持ったなんとも言えない姿をしたネコをサー・ナイトアイとバブルガールさん達の前に置いておく。

 

『にゃー。』

 

するとオタネコのPCから何故か電子音声でかなり棒読みなネコの鳴き声が出る。

 

…………反応に困るんだが。

 

「…………事件が終わってもしばらく預かっても良いだろうか?」

「え?えぇ……大丈夫です……よ?」

 

どうやら気に入ったらしい。

 

 

_________________________________________________

 

 

翌日。

 

 

結局あの後デクとルミリオンさんが帰ってきて俺達の得た情報を共有した後、時間も時間だった為に俺達三人は帰らされることになった。

 

情報の整理と調査は事務所の方で進めておくので何か進展があったら呼び出すとのことだ。

 

ついでに俺とサー・ナイトアイは連絡をすぐに取り合えるように連絡先を交換しておいた。

 

そんなこんなで今日は学校に来ていたんだが……。

 

「爆豪どったのあれ?また喧嘩?」

 

朝起きてリビングに来てみると勝己がやたらとズタボロな様子だった。

 

顔はかなり傷だらけになっており、いくつもの絆創膏が貼られている。

 

「女子は見てねぇのか?轟も見てみ。」

「ひょ~!?イケメン台無し!?どうしたのさ!?」

 

そして爆豪と同じく仮免講習組であった轟もまたズタボロになっている。

 

女子達は朝の身支度にかなり時間がかかるためだいたい俺達男子の後に登校する人が多く、二人の状況を知っていたのは俺達だけのようだった。

 

「仮免講習がスパルタだったみてえだよ。」

「体育会系だね!」

 

だが上鳴と芦戸さんの二人が二人について話題にしていると案の定勝己の額に次々と青筋が出来ていく。

 

この後どうなるか予想出来たのでにゃんこも使ってキャスリィとヒメユリの耳を塞いでおく。

 

「「?」」

 

二人して首をかしげているのが可愛いがまぁそこは置いておく。

 

すると勝己がいい加減我慢の限界だったようで怒りの感情を爆発する。

 

「こっそこそうるせぇんだよ!!」

 

だがそんな勝己達をスルーして天哉が準備体操の身体を横に曲げる運動のように手を上げる。

あいつのポージングは毎度のことながらなんなんだろうか……。

 

「授業が始まるぞ!

麗日君と梅雨ちゃん君がまだ来てないが?」

 

そういや確かに教室の中で何人かの姿が見えない。

だが多分……。

 

「公欠ですわ、委員長。」

「男子も切島いなくね?」

「あれ、聞いてねえ?3人ともインターン先決まったんだよ。」

「マジで?」

 

そして今度はエロブドウが出久に話しかけている。

 

「なぁ、インターンどうだった?

ドスケベエロコス女ヒーローがいたかどうか!」

「ああうん。」

「俺より一歩先の話するんじゃねぇ!!」

 

対する出久は心ここにあらずといったような状態であり、明らかに昨日のことを引きずっている様子だ。

 

ついでに勝己に関しては周囲でインターンの話が飛び交っており、自分が参加出来ないのもあって悔しいのか耳を塞ぎながらキレている。

 

だがそんな勝己を見て出久はほんの少しだけ笑みを取り戻す。

 

だがちょっと引きずりすぎだなありゃ……。

 

「出久、今は学校だ。

考えないのもアレだが切り替えくらいはしとけ。」

 

俺は周囲に聞かれても問題ないように答える内容を考えて出久に伝える。

 

流石にそのままの事をうっかり口走る訳には行かないからな。

 

「あぁごめん猫城君……ありがとう。」

 

 

放課後……出久はどうやらずっと昨日の事がどうにも引っ掛かっているようで授業中に何度もぼーっとした様子を見せており、先生からも注意を受けていた。

 

やはり実際に目にした以上あいつは見捨てることが出来ないんだろうな。

 

 

 

数日間出久は心ここにあらずといった様子だったがついにサー・ナイトアイ事務所からの呼び出しを受けた俺達は早速サー・ナイトアイから伝えられた集合場所へと向かっていく。

 

だが鋭児朗に麗日さん、蛙吹さんの三人も全く同じ時間、同じ日に呼び出しを受けていたので途中まで一緒に行くことになった。

 

だが妙だったのはここからで関西での活動だったはずの鋭児朗や俺達とは本来活動範囲のあまり被らないリューキュウ事務所の二人までもが同じ駅へと向かっていた。

 

さらに道中はやたらとヒーローが数多くパトロールをしており、明らかにかなり警戒を強めているのがすぐにわかった。

 

 

 

…………そういうことなんだろうな。

 

 

 

定期的にオタネコから情報共有をしたりサー・ナイトアイとの連絡のやり取りである程度俺も情報を掴んではいた。

 

十中八九カチコミを決行する準備が整ったのだろう。

 

更に集合場所に行く途中でビッグ3の三人も勢揃いしているのを見かける。

 

しばらく8人で進み続けていると早速集合場所へと到着する。

 

すでに現地では全国から集められたと思われる数多くのプロヒーロー及びそのサイドキック達が集合しており、明らかに物々しい雰囲気を漂わせていた。

 

だがこの規模……サー・ナイトアイはそれだけの戦力をかき集める必要があると判断した証拠だろう。

 

つかよく見たら母さんや父さんもこの場に集められており、若干の不安が出てくる。

 

これは相当ヤバそうだな。

 

それによく見たら出久の職場体験先であるグラントリノや個性を消す相澤先生までもが集められている。

 

早速俺はサー・ナイトアイから事前にメールで伝えられていた資料をいつでもプロジェクターのように空中投影が出来るように天空のネコを出しておく。

 

サー・ナイトアイと軽く打ち合わせをしているとドラゴンヒーローであるリューキュウから声がかかってきた。

 

「ナイトアイさん、そろそろ始めましょう。」

「えぇ、では猫城は準備を頼む。

あなた方に提供していただいた情報のお陰で調査が大幅に進みました。

死穢八斎會という小さな組織が何を企んでいるのか。

知り得た情報の共有とともに協議を行わせて頂きます。」

 

すると鋭児朗や麗日さん等はまだ状況がわかっていないらしく、首をかしげている。

どうやら詳しい状況は聞かされてないらしいな。

 

「俺完全に置いてけぼりなんすけどハッサイ……何すか?」

「悪いこと考えとるかもしれへんからみんなで煮詰めましょのお時間や。

お前らも十分関係してくるで。」

 

鋭児朗達が十分関係している?

 

一体どういう事だ?

 

だがそんなことを気にしていると全員が早速会議室へと進んでいくので俺達もそれについていく。

天空のネコはテーブルの中央にそれぞれに浮遊させており、いつでも投影可能な状態だ。

 

「え~それでは始めてまいります!

我々ナイトアイ事務所は約二週間ほど前から死穢八斎會という指定(ヴィラン)団体について独自調査を進めています。」

「きっかけは?」

「レザボアドックスを名乗る強盗団の事故からです。」

「ありましたね。」

「警察は事故として片付けてしまいましたが腑に落ちない点が多く、追跡を始めました。」

 

俺は早速バブルガールの説明にあわせて天空のネコに映像を空中投影させていく。

 

「私、センチピーダーがナイトアイの指示の下追跡調査を進めておりました。

調べた所死穢八斎會はここ一年の間に全国の組織外の人間や同じく裏稼業団体との接触が急増しており、組織の拡大、金集めを目的に動いているものと見ています。」

 

センチピーダーさんは顔を険しくしながら次の事を説明する。

 

俺も最初に知った時は正気を疑うようなレベルの内容があったのだから。

 

「そして調査開始からすぐにヴィラン連合の一人、分倍河原 仁……ヴィラン名トゥワイスと接触。

尾行を警戒され追跡はかないませんでしたが警察に協力して頂き組織間で何らかの争いがあったことを確認。」

 

今度はグラントリノさんが補足するように説明しようと口を開き始める。

 

「連合が関わる話ならということで俺や塚内にも声がかかったんだ。」

「その塚内さんは?」

「他で目撃情報があってな、そっちへ行ってる。」

 

グラントリノは出久に呆れるような視線を向ける。

 

「小僧、まさかこうなるとはおもわなんた。

面倒な事に引き込まれちまったな。」

「面倒だなんておもってないです。」

「知り合いなんだ?」

「あっはい、職場体験でお世話に……。」

 

出久は通形先輩と話をしていく。

 

だが重要なのはここじゃない。

 

「続けて。」

「え~このような過程がありHN(ヒーローネットワーク)で皆さんに協力を求めたわけで」

「そこ、とばしていいですよ。」

「うん。」

 

だがここでロックロックから当然とも言える疑問が飛んでくる。

 

「雄英生とはいえガキがこの場にいるのはどうなんだ?

チッ、話が進まねぇや……本題の企みにたどり着く頃にゃ日が暮れてるぜ。」

「抜かせ!この二人はスーパー重要参考人やぞ!」

「俺……たち?」

「ノリがきつい……。」

 

やはり鋭児朗と天喰先輩が何か重要な情報を掴んだのか。

 

「八斎會は認可されていない薬物のさばきをシノギの一つにしていた疑いがあります。」

 

俺はそこで細い注射針が付いた赤い弾丸の画像を投影する。

 

「そこでその道に詳しいヒーローに協力を要請しました。」

「昔はゴリゴリにそういうんぶっ潰しとりました。

そんで先日の烈怒頼雄斗(レッドライオット)デビュー戦……今までに見たことない種類のもんが環に撃ち込まれた……個性を壊すクスリ。」

 

…………これだけは絶対に今の世に存在してはいけない物だ。

絶対にこのカチコミだけは成功させなければならない。

 

 

 

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