こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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6スレ目(現実パート)

 

~猫城side~

 

うっげ……開幕から下の階のやつら全員凍らされたか……

 

「フシャーー!!フシャーー!!」

 

周囲を飛び回るネコノトリに乗せていたネコトカゲが必死に火を噴いてこちらへと迫る氷を溶かし続けていた。

 

しばらく溶かしていると突如として凍りつく勢いが落ちてやがて溶かす方が速くなっていく……。

 

ネコを隠して不意打ちを仕掛ける為に全ての部屋をタンクネコを使って視界を塞いでいたからか建物全体が凍るまでかなりの時間を要してくれていて助かった。

だがそれだけの壁を用意してもタンクネコとの隙間から吹き出す冷気だけでここまで建物を凍結させるとはな……。

 

俺はヒーローチームの動向を探るためにネコノトリ一匹と感覚を共有して建物の外へと飛ばし、窓からヒーローチームを探る。

だがその前に数匹タンクネコの魂がこちらへと帰ってきたので続けて再生産する。

あの氷が今回は厄介だから現状はネコノトリとネコトカゲをメインで生産してるが恐らく壁はそう長くは持たないな。

 

『伝令用のネコノトリ、ネコトカゲに凍っているネコダラボッチを優先して溶かすように伝えてくれ!

悪いがタンクネコは後回しだ』

『『にゃ!』』

 

俺は事前に感覚共有をしていた二匹のネコノトリを伝令役として扱い、指示を喋らずに伝える。

さっきヒーローチームを見つけたがどうやらあの腕が複数あるやつ……確か障子目蔵だったか?あいつが耳を自分の腕の先に作り出して索敵してるっぽかったからな。

 

『少なくともこっちの位置はばれてるっぽいんだよなぁ……

さてどうするべきか……。』

『『にゃにゃ!?』』

 

俺は心のなかでそう考えてしまい、ネコノトリ達に伝わってしまう。

感覚共有の悪い部分だ……余計なものまで伝わる場合がある。

 

俺はネコノトリに指示を出して巨神ネコは今は動くなと伝えて状況が整うまで待機させる。

 

うまく引っ掛かってくれればいいがな……。

 

 

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~観戦者side~

 

建物地下モニタールームでは轟の凍結の二次被害で室温が急激に下がっており、オールマイト含め全員が凍えていた。

試合の様子を観戦している切島が早速試合について話し始める。

 

「建物全体を凍てつかせるなんてどんだけだよ……ガクブル

それにしてもキャスリィちゃんは寒くないのか?」

「……寒い……けどこの子がいるから暖かい」

「にゃー」

 

キャスリィは懐からネコを取り出して抱きしめる。

そんな様子に全員の頬が緩むが試合をモニターを見ることも忘れていなかった八百万が何かに気が付く。

 

「……あの人型のネコ……ネコ?氷を溶かし終わっても動きませんわね。」

「えー……なになに?ここにある猫城君の生産可能なネコのレポートによるとあれは『ネコダラボッチ』!

巨神ネコが進化した第二形態の姿。

猫城君の体内の図鑑によると『超絶破壊力&強靭な体力を備えた破壊をつかさどるネコ神様』だそうだ。ただコストが兎に角高いようだからあまり生産せず事前に生産したのを使っているようだね。

彼の個性は私でもなかなか見たことの無いユニークな能力だな……。」

 

猫城の個性は雄英の教師、生徒からしてもかなり謎が多い部分がある。

オールマイトは試合が分かりにくくならないように不利になら無い程度に他の生徒に解説するくらいなら情報を公開しても構わないと事前に猫城から許可は貰っていた。

 

「オールマイト先生でもなかなか見ないって事はやっぱり似たような個性の人って全く居なかったんですか?」

「完全に0ってわけじゃあないがあそこまで自由度は無かったね。

ある意味八百万少女の個性にも似ているが……キャスリィ少女のような存在を生み出す辺り彼はかなり特殊な例だろうね。」

 

すると何かに気付いた様子の飯田が首を傾げながら答える。

 

「耐久力が余程高いのなら氷が溶けた時点ですぐに動けてもおかしくないはず……寒さに弱いのだろうか?」

 

そして疑問にはキャスリィが答える。

 

「……ネコダラボッチ、寒くても普通に動ける……。」

「多分……何かを待ってるんだと思う。

障子君の個性での索敵能力を警戒してるのかも……。

でも猫城君なら……ブツブツブツ」

 

緑谷は冷静にそう考察するが悪癖である独り言が出てしまい周囲は若干引いていた。

 

 

_________________________________________________

 

~ヒーローチームside~

 

 

轟達ヒーローチームは上手くネコの多いエリアを避けながら進み2Fへとたどり着いていた。

 

「右の部屋に10、左の部屋に3、正面の凍ってるやつの裏に5」

「あの凍ってるやつの裏は全部待ち伏せって所か……」

「だろうな……ただ左側だけやけに少ないのが気になる。」

「なら横やりが入らないように左の部屋以外は分厚い氷で塞いでおく。」

 

そう言って轟は凍っているタンクネコを更に凍らせて分厚い氷の壁へと変化させる。

 

「これで邪魔は入りにくくなるはずだ。」

 

そして轟が左の部屋の入口にいるタンクネコを溶かそうとすると……。

 

「ニャッスルゥ!!」

「っ!?人型の方か!?」

 

突如としてネコダラボッチがタンクネコごと氷を破壊して轟へと襲いかかる。

もちろん砕かれたタンクネコは全員死亡してタマシイとなり、猫城へと回収された。

 

「残り二体も来るぞ!」

 

障子の声で轟はすぐに後退して地面ごとネコダラボッチを凍らせて足止めをして襲いかかって来る二匹に対応する。

だが……。

 

パキッ……バキバキ……

 

「凍らせてもこの程度じゃ余裕で抜け出すわけか……!

それにこいつらは……魚か?」

「水中タイプ……にしては脚があるな……」

 

魚のようなネコ、『ネコフィッシュ』は物理的におかしいレベルに顎を開いて轟や障子へと噛みつこうとするが上手く避けられてしまう。

 

「こいつらそんなに連携は上手くない!一匹ずつ無力化するぞ!」

「分かった!」

 

轟の氷結と障子の複数の腕による戦闘でネコフィッシュ二匹はすぐにやられるがネコダラボッチが氷から抜け出して飛びかかる。

 

「ニャッスルゥゥゥウウウウ!!!」

「穿天氷壁!!」

 

轟の強力な氷結により大質量の氷壁が出現するとネコダラボッチへと激突し吹き飛ばす。

ネコダラボッチは激突した衝撃がトドメになったのか消滅する。

 

「わりい、溶かすのに少しかかる。」

「いや、さっきのを見せられればあれとの近接戦は俺でも避けたい。

出来るだけ人型は見つけ次第避けていこう。」

「あぁ……流石にあれとの連戦や複数との遭遇はきつ……っ!?」

「しまった!!」

 

轟と障子は今気付いてしまう。

猫城の個性……その真価……蟻地獄のように一度嵌まってしまえば抜け出せなくなる恐ろしさを……。

 

「「「「「ニャッスル……ニャッスル……ニャッスル……!ニャッスル!!ニャッスルゥゥゥウウウウ!!!」」」」」

 

自分達が通ってきた道……つまりは下の階から無数のネコダラボッチが徒党を組んで近付いていた。

 

「ここは囮か!?凍れ!!」

 

轟はあわてて氷壁を発生させるが前列中央にいる個体が突如横の壁を殴り部屋へと続く穴を空けた。

 

「おい一匹明らか動きが違うぞ!今のうちに正面の氷を溶かす!!」

「まて轟!向こうからもだ!」

 

障子の耳に向こうから無数の同じ音が聞こえてきた。

 

「「「「「ニャッスル……ニャッスル……ニャッスル!ニャッスル!!ニャッスルゥゥゥウウウウ!!!」」」」」

 

向こうからも大量のネコダラボッチが雪崩れ込んできているのである。

 

「後ろからきたやつらの前列中央!あいつだけ様子が違う!前の奴らだけでも突破するぞ!!」

「ニャッスル!!」

「溶けたぞ!今だ!」

 

轟が巨大な氷壁を溶かしきった瞬間にネコダラボッチはタンクネコの氷をタンクネコごと粉砕する。

そのタイミングを見計らい轟は冷気を前方に放ち一時的に動きを止める。

 

「走れ!!」

「ニャッスル!!」

「がはっ!?」

 

しかし後ろから来ていたネコダラボッチが横の部屋の壁を粉砕して"正確"に障子の位置へと拳を向けていた。

 

「クソッ!」

 

轟だけはなんとか逃げきれたが障子は確保されてしまった……。

 

 

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~ヴィランチーム(という名の猫城)side~

 

 

「うげ……逃げられた。

確か推薦組の轟 焦凍だっけか……。

だが索敵は潰したし後はこっちのもん……と言いたいがネコダラボッチが少ないな……」

 

俺は感覚共有を使い自分の体を一切動けなくなる状態にしたがネコダラボッチのうち一匹と感覚を全て共有することで俺が自在に動かせる司令塔に仕立て上げた。

伊達にサーベルマンの息子してないから格闘戦は馴れてたしな。

 

さらに外からのネコノトリでの視界の共有を利用して位置を正確に把握してからの奇襲によりなんとか索敵役である障子 目蔵……まぁ障子でいいか?あいつを捕らえることに成功した。

 

『ウシネコ&バトルネコ班は隊列を組んで突撃!時間さえ稼げれば十分だ!キモネコ班!ボール(意味深)は持ったな!どんどん追い詰めろ!!』

 

俺は感覚をリンクしているネコノトリに細かい指示を出してそのままネコ達に伝えさせる。

 

全員からネコ缶増やせという感情が流れてくるが俺はスルーする。

後で増やすからすまんが頼むぞ!

 

そうして俺はネコダラボッチと感覚共有を再びリンクさせていく。

 

だがその少し後に……。

 

 

『制限時間終了!!ヴィランチーム!WIN!!!!』

 

…………タイミングわっりぃ

 

_________________________________________________

 

 

俺はネコを全員回収した後そのまま地下にあるモニタールームへと向かっていく。

 

ドアを開けるとキャスリィが駆けながらこちらに向かってきて抱きついてきたので俺も抱きしめ返す。

 

「~~♪」

「応援してくれてありがとうな。」

 

実はモニタールームにいたキャスリィから俺を応援するような気持ちが何度も流れ込んではいたのだ。

どうやら個性で生み出したからか全てのネコ達と俺が深い部分で繋がってるような感じがあるのだ。

 

「さぁ、講評の時間だ!

まぁつっても今回のベストは猫城少年、次点で障子少年なんだがな……何故だか分かる人ー!」

「はい!オールマイト先生!」

 

すると八百万が手を上げて答える。

 

「今回の試合では猫城さんが自らの個性及び訓練場所において一番的確な役割及び作戦を行っていたからです。

全ての道を埋めて視界を塞ぎ、1階でも戦力を集中出来るにも関わらずあえて2階及び3階での挟み撃ちによる戦闘に加えて時間稼ぎを選択しました。

これによりヒーローチームは完全に逃げ場を失いました。

戦う、もしくは強行突破しか手段がなくなったタイミングでの奇襲により索敵役を捕縛してより時間を稼ぐ事を優先しました。」

 

………すまんがそこまで考えてなかった。

正直地上組が殆どやられた時点でかなり行き当たりばったりだったわ……。

 

「障子さんらは常に索敵に徹して何処からどれだけの数が攻めてくるかも分からない状況でより正確な索敵を行って最短距離の選択及び戦闘の回避を優先していました。

しかし轟さんの建物への凍結は確かに効果的ではありましたが全ての道を塞いでいた猫城さんはむしろ時間を稼ぎやすくなったため逆効果でしたわ。」

 

俺は恐る恐るオールマイト先生を見るとなんか冷や汗かきながらプルプル震えてるような……つか顔ひきつってませんか?

 

『お……思ってた以上に言われた……!?』

 

「ま、まぁ……猫城少年も流石にあの建物凍結は想定外だった様子で反応が遅れていたのもあるが……概ね正解だよ!くうぅ……!」

「常に下学上達一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので」

 

そうキリッとした顔で答える八百万さん。

 

正直今回は割とまぐれに近い勝利だった……ネコダラボッチの氷を溶かすのが出来なかった場合こっちは正直じり貧にならざるを得なかったからだ……。

 

少し戦術とかシミュレーションとかについて学んだ方が良さそうだな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに後日にゃんこ達にはいつもの5倍量のネコ缶を……

特に活躍してくれたネコダラボッチとタンクネコには8倍量をあげることにした。




あのねwニャッスルルートの人気がヤバいんだよw
巨神ネコがヒロインになっちゃうww誰得過ぎるってww

エロブドウ「全員の性癖をオイラに教えろォ!!」

  • 狐娘ヒメユリ
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