こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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30スレ目(現実パート)

 

 

 

ゴリラニキが喰われ、悪魔ニキが義娘にハッキングを喰らうという大惨事から数日後の深夜。

俺はいつも通り就寝していたのだが充電器に接続していたスマホから着信のアラームが鳴っているのに気付いた俺はすぐに布団から飛び起きた。

着信自体はすぐに消えており、履歴を見るとナイトアイ事務所となっている。

 

「…………ついにか。」

 

今回の作戦は恐らく閉居及び地下になることが予想される。

 

その為にソドムを若干限界を超えて生産しており、現在ストックに入らない分はナイトアイ事務所が用意してくれた敷地の地下に待機させてある。

 

問題はどのエリアかによっても俺の指揮が変わってくるからその辺を詳しく知りたい所だな。

 

俺は早速寮の部屋から出てリビングへと向かう為に布団を出る。

相澤先生に見つかろう物なら確実に怒鳴られる案件だが今回は相澤先生も関係者の為に問題は無いだろう。

 

「むにゃ……。」

「釜戸?」

 

一緒に寝ていたキャスリィとヒメユリを起こしてしまったか。

 

「起こして悪いな、もう少し寝ててくれ。」

「ん……。」

「お休み……。」

 

俺は二人の頭を軽く撫でてやってから部屋を出ていった。

 

 

 

リビングに到着するとそこには鋭児朗、出久、麗日さん、蛙吹さんの四人がスマホを起動して画面を見ている状態で集まっていた。

 

「みんな、来たか?」

「うん。」

「来たわ。」

「決行日……!」

 

俺達に届いたメールには翌日に作戦を決行するとの情報が入っていた。

 

集合場所及び集合時間と判明したエリアがメールには書かれているが詳しい作戦内容までは書かれていない。

恐らく直前に作戦を通達する形なのだろう。

 

「今ここでこれ以上話をしていても睡眠時間が削られて作戦行動に支障が出るだろう。

今のうちに部屋に戻って寝れるだけ寝ておこう。

コンディションを整えるのも重要な盤面では大事だぞ。」

 

正直今集まってる四人の様子を見る限り緊張で眠れ無さそうに見えるのが若干不安だが俺はそれだけ伝えてすぐに部屋に戻っていった。

 

 

俺?強制的に意識をシャットダウンして指定した時間に再起動するだけだから何も問題ない。

 

 

 

翌日、改めて集合した再度集合した俺達にサー・ナイトアイから壊理ちゃんが敵の本拠地……死穢八斎會本拠地の屋敷の地下に幽閉されている事が伝えられる。

 

「あぁ!?壊理って子が本拠地にいる!?」

「本拠地っちゅうことは……。」

「八斎會のトップ……組長の屋敷。」

「ケッ!何だよ俺達の調査は無駄だったわけか。」

 

結局敵が逃がし、隠すことを一切選択していない事実にロックロックが悪態を着くが俺はこれが無駄だったとは思わない。

 

「いえ、新たな情報も得られました。」

「どうやって確信に?」

 

ファットガムがサー・ナイトアイに聞くと彼はテーブルから何故か少女向けの『モーレツ!プリユア10!』という前世で言うところのプリキ○アのような立ち位置のアニメのおもちゃの箱を取り出した。

 

あまりにも場違いなその光景に全員が唖然とするが俺としては意外な所から判明したなと逆に感心した。

 

「八斎會の構成員が先日近くのデパートにて女児向けの玩具を購入していました。」

「はあ?」

「何じゃそら……。」

「そういう趣味の人かもしれへんやろ?

世界は広いんやでナイトアイ。」

 

そして誰もが思ったであろうことをファットガムがツッコんでくれた。

 

「ちゅうか何でお前も買うとんねん!?」

 

うん、それは実際に俺も思った。

 

「いえ、そういう趣味の人間ならば確実に言わないセリフを吐いていた。」

 

サー・ナイトアイ曰く構成員が実際にこれを購入する前に店員に『ちっちゃい子供に人気なプリなんちゃらっておもちゃがあるか?』と聞いていたらしい。

確かにその手の趣味のやつなら言わないセリフだがこれだけならまだ買いに行かされてる等の可能性も出てくる。

 

だがこれだけで確信に至ったとなると……十中八九個性使ったなこの人。

 

そしてサー・ナイトアイから結局予知を使って壊理ちゃんを見つけた事を知らされる。

 

「予知使うのかよ!?」

 

まぁロックロックの言うことも最もだが多分この人の線引きは仲間に使うか敵に使うかの問題なのだろうな。

 

「確信を得た時に駄目押しで使うと言ったはず。」

 

だがまぁなぜ買ったか話さなかったけど触れる過程でその構成員と店員に自分もそれが好きだと言ってしまって買わざるをえなかったんだろうなぁ……どうする気なんだか……。

 

「とにかくこれで決まりっちゅうわけやな。」

「ヤツが家にいる時間帯は張り込みによりばっちりでございます。」

「警察との連携で既に礼状も出ています、あとは……。」

「踏み込むだけやな!」

「セリフ取られた!?」

 

バブルガールがファットガムにセリフを取られてショックを受けていると背後から麗日さん達に声をかけられる。

 

「うんっ!」

 

成る程、頑張ろうって事ね。

 

「緑谷君に猫城君。」

 

今度は通形先輩にも声をかけられたがその直後に先輩が思いっきり身体を反らしたのを見た俺は嫌な予感がしたので耳を塞いだ。

 

「やるぞ~!やるんだ!」

「なんて動きだ!?」

 

…………どうやら俺が警戒しすぎただけらしい。

 

通形先輩は凄まじい勢いで腕を上下に上げ下げをしていた。

 

「やるんだ!やるんだ!やるんだ!やるんだ!やるんだ!やるんだ!やるんだ!やるんだ!……。」

 

なんなだんだん加速してないか?

 

だんだん通形先輩が周囲のヒーローに変なものを見る目で見られていく。

 

「やるんだ!やるぞーっ!!」

 

まぁ気合いを入れてくれているならいいか。

 

俺達はそのまま更衣室へと向かって持ってきていたヒーロースーツに着替える。

 

そして外に出た俺は早速作戦の要となるソドム達のいる場所へと向かって皆と別行動を取り、そこでバベルを呼び出す。

 

『ファーッファッファッファ!いよいよワシの出番という訳じゃな?』

「あぁ、つってもどちらかといえば役割は安全確保の為の拠点だ。

悪いがこいつらを背中に乗せるが構わないか?」

『ふーむ、ソドムが15体……これまた相当揃えたな。

良かろう……ソドム達よ、我が背に乗るが良いぞ。』

「「「ニャァァァァァァァアアアア!!!!」」」

 

バベルが首を地面へと下ろすとそれを伝ってソドム達は次々とバベルの背にある屋敷へと入っていく。

 

全員がバベルへと乗り込んだのを確認した俺は早速バベルへと乗り込んで目的地へと移動してもらう事にする。

 

そしてその合間にもストックに入りきらなくなるネコジャラミを少しずつ生産し続けては部屋に待機させていく。

 

更にサー・ナイトアイにこの作戦を伝えてから用意してもらった降下用のパラシュートもかなりの数用意した。

 

流石にソドムは重すぎるので悪いとは思うがそのまま落ちてもらう予定だがネコジャラミは耐久力を無駄にさせたくないからな。

 

 

 

午前八時……集合及び合流場所である警察署上空へと到着した俺は早速バベルから落下してそのまま集まっている警察官達やヒーロー達の場所に着地する。

 

狂乱の波動の強化のお陰で落下の衝撃はある程度なら許容出来る上に翼で勢いよく激突することは無いために安心して落ちることが出来るな……。

 

流石に上空からバベルがやってきてそこから落ちてきた俺に警察やヒーローの人達は一瞬警戒していたが落ちてきたのが俺なのに気付いた途端すぐに様子を切り替えていた。

 

もしかしなくともこういうの慣れてるのかこの人達?

 

するともう一人が遥か上空から落下してくる…………うん、母さんだ。

 

上空から落下してきた母さんは思いっきり警察署にクレーターを作っていくがもはや全員が慣れているのか若干死んだ目をしながら俺達を見ていた。

 

 

 

 

 

流石に歩く非常識(母さん)と一緒の扱いにされるのは不服なんですが?

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