こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
あ、自分のマイページにXのアカウント乗せときました
「「「「「ニャッスル!ニャッスル!ニャッスル!ニャッスル!ニャッスル!ニャッスル!ニャッスル!」」」」」
「ギャァァァァァァアアアア!?!?」
「ウボァァァァァァアアアア!?!?」
「あばばばばばばばばばばば!?!?」
「トゥー!?ヘァー!?」
「アーッ!?」
30体のネコジャラミによる蹂躙によって次々と死穢八斎會の組員達が捕縛されていく。
色々と阿鼻叫喚でちょいちょい組員が吹っ飛ばされているがその辺は問題じゃない。
いやまぁ壁に人が刺さったりしてる時点で既にアレなんだけど……。
「ふん!はっ!せぇい!」
「「「ギャァァァァァァアアアアアア!?!?」」」
母さんが十字架を振り回す度に構成員が5~6人単位で吹き飛ばされていく……ってか敷地外まで吹っ飛んでいく。
流石に今外で応戦してるリューキュウ事務所に迷惑をかけるわけにも行かないので外側に待機させていたにゃんこ達でガンガンキャッチして捕縛してはいるが流石に自重して欲しい……。
幸い全員がキレイに一撃で気絶してるから良いもののもし意識があったら面倒でしかないんだが……。
「あの……。」
「…………言うな、気にしていたらキリがない。」
俺は一緒に突入している刑事さんに声をかけるが彼は思いっきり遠い目をして諦めの境地へと至っていた。
「ったく!デケェ奴といいセイントに突っ込んでいく奴らといい恐くねぇのかよ!」
「いや、彼らの表情からして多分恐いんでしょうけどそれ以上に恐ろしいなにかがあるんです。
恐らく彼らは逆らったり役にたてなければ死ぬと認識している!」
「はぁ!?なんで断言出来る!?」
ロックロックの疑問に俺は答える。
「この手の組織は上こそが絶対、そして信用や仁義、恩と言うものを最も大切にします!
つまりそれを一度でも裏切ればそもそもの立場がない!
それに自分の娘を弾丸の材料にするような連中ですよ?
仲間を殺すのに何か躊躇するような連中だと思いますか!?」
「ちっ!胸糞わりぃな!!」
話してみると実感するがやはりロックロックという人物は基本がツンデレなだけで人となりはかなり正義感のある良識的なヒーローだ。
母さんのサーチアンドデストロイなヒーロー活動に比べれば幾分かマシに思えてくる。
にゃんこ達で構成員をどかし続けていくとようやく屋敷の入口にまで進むことが出来た。
「まっすぐ最短で目的まで!」
「組総出で時間稼ぎだなんて破滅的な!?」
「ここは我々に任せて先に行ってください!」
「頼みます!」
入口付近の大量の構成員は俺の残したネコジャラミ30匹とケサギリマン、Mr.ブレイブ、スカルフェイスの三人が押さえてくれる。
流石に人数が人数だ、いくらジャラミが30体といっても限度がある。
母さんが半数くらいは削ってくれたが気絶させた奴も時間がかかりすぎると再度向かって来ている。
キリがないな……。
「火急の用や!土足で失礼するで!」
俺達は屋敷の中にそのまま突入して走り続ける。
一応入口に関して把握しているのは以前にゃんこを潜入させた俺とサー・ナイトアイの為俺達二人が皆を先導するように一番前を走り続ける。
狂乱の波動はいつでも使えるように準備はしているが長時間纏い続けると副作用も出てくるし周囲へも悪影響があるためまだ使えない。
地下にはソドムを潜らせて捜索しているが……流石に人数がそこそこいるからどの反応が壊理ちゃんなのかまではまだ判断出来ない。
「怪しい素振りどころやなかったな!」
「俺はだいぶ不安になってきたぜおい!
始まったらもう進むしかねえがよ!」
「何処かから情報が漏れてたのだろうか、いやに一丸となってる気が……。」
「いや、あからさまに警察やヒーローが大きく動いてしまっていました!
それに前に俺のにゃんこが潜入した時点で確実に警戒度は上がっています!
こればかりは隠し通すのは不可能です!」
流石にこんな人数集まったり他の地域で活動しているヒーローが警察と一ヶ所に集まりでもすれば市民の間ですぐに噂が広がる。
それ以上にここ最近はヒーローによるパトロールが厳重になりすぎていた、必要以上に警戒させてしまっていたんだ!
「いや、それだったらもっとスマートにかわせる方法を取るだろ!
意思の統一は普段からいわれてるんだろう!
どちらかといえば今回は治崎の判断が余程早いらしい!」
「杯を交わせば親分兄貴分に忠義を尽くす。
肩身が狭い分昔ながらの結束を重視してんだろうな。
この騒ぎ……そして治崎や幹部が姿を見せてない。
今頃地下で隠蔽や逃走の準備中だろうな。
ネコマンダー、今地下にいる人数は分かるか?」
俺は再度地下に潜らせているソドムと意識を深く共有して地下の情報を整理していく。
「…………人数は恐らく14人、ただ移動しているのはそんなに多くなさそうです!
地下へと突入次第移動速度の速いにゃんこを突撃させます!」
俺がそう全員に伝えながら走っていると何やら鋭児朗の表情にどんどん怒りが浮かんでいる。
「くっ……!忠義じゃねぇやそんなもん!
子分に責任押し付けて逃げ出そうなんて男らしくねえ!」
「うん!」
しばらく道なりに走っていくと花瓶と掛け軸の飾ってある壁凹んだ壁の場所が見えてくる。
「ここだ、この下に隠し通路を開く仕掛けがある!
この板敷きを決まった順番に押さえると……開く。」
サー・ナイトアイは花瓶を退かすとその下にある板敷きを次々と迷わず押していく。
そしてガチャッ!という音と共に壁が少しずつ横へとスライドしていく。
「忍者屋敷かっての!ですね。」
「見てなきゃ気付かんな、まだ姿を見せない個性に気を付けましょう。」
だがゆっくりと少しずつずれていく壁に母さんが業を煮やしたのか……。
「さっさと開きなさい!!」
「「「ギャァァァァァァアアアアアア!?!?」」」
母さんが壁を十字架でぶん殴って粉砕したと思ったら構成員の男三人がそれに巻き込まれて壁へと刺さっていく。
って隠し扉のすぐ裏に3人もいた!?地下に潜らせてるソドムじゃ発見出来ない位置だったか!?
「すみません、地下への入口付近は死角になってたみたいで気付けませんでした、俺の落ち度です。」
「いや、気にするな。
君の索敵方法は聞いている、こればかりは仕方ないだろう。
それに我々とて待ち伏せがあるくらいは覚悟していた。」
「追手が来ないようにセンチピーダーと私で入口付近の殿を務めます!
皆さんは先に行ってください!」
「っ!行くぞ!」
バブルガールがそう言うと俺達は一斉に顔を見合わせて頷き、すぐに地下へと潜っていく。
「もうすぐだ!急ぐぞ!」
だが地下へと潜っていくとすぐさま行き止まりへと到着してしまう。
「行き止まりじゃねぇか!道合ってんだよな!」
「説明しろナイトアイ!」
おかしい、前回尾行した時と違う!
俺はソドムを一匹移動させて壁の先を調べさせる。
「無理矢理壁で塞いであるだけです!そこそこ分厚いですが粉砕した方が早そうです!」
「治崎の分解して直すならこういうのも可能か……!」
「小細工を!」
「来られたら困るって言ってるようなもんだ。」
「そうだな。」
「こういうのは私に任せな……さい!!」
母さんは俺が状況を伝えるとすぐに壁へと突撃して一撃で粉々に粉砕していった。
若干建物全体が揺れたような気がしたのは気のせいだろうか?
「相変わらずデタラメな……。」
「先越されたわ!」
「進みましょう!」
粉砕した壁を乗り越えて進んでいくとソドムによる索敵に引っ掛かっていた一人が何やら様子がおかしくなっている。
なにかを刺したような音がすると思ったらいきなり暴れ始めた。
『ううっ、う……うヴぅぉおぐ、ぬ……ぬぅぅぅぅぅぅうううう!!!』
なっ!?壁に潜っていった!?
「っ!?」
「道がうねって……!?」
「変わっていく!?」
「うっ……治崎じゃねぇ、逸脱してる。
考えられるとしたら本部長の入中だ!」
壁や地面が……歪んでいく!?
「先程構成員の一人が壁に同化するように潜って行きました!
恐らくこの道の急激な変化はっておわぁ!?」
「潜って行ったなら確定だ!入中の個性は物の中に入り自由自在に操る"擬態"!
地下を形成するコンクリに入り込んで生き迷宮となってるんだ!」
地面が波打ち、少しずつ道が狭くなっていく。
立って移動しようにも地面が全く安定していないためまともに歩くことすら困難な為俺は狂乱の波動を解放して翼を生み出し、浮遊する。
これの何処が擬態だ、全く別物じゃないか!
「いくらなんでも規模が大きすぎるぞ!」
「奴が入り操れるのは精々冷蔵庫の大きさまでと……かなりきつめにブーストさせればない話じやないか。」
っ!さっきの突き刺したような音は個性ブースト薬か!
この状況じゃソドムを動かしても動きを封じられかねない。
どうしたものか……。