こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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31スレ目(現実パート3)

 

 

 

あれから9月も終わり10月に入った。

 

ガチャに関してはお察しの通り巨神ネコだらけと散々だったのだが実は伝説レアが一体だけ出た。

 

「~~♪」

 

登校中の俺の頭の上から篠笛の音音色が鳴り響く。

 

周囲の視線が結構痛い……。

 

「うしわか丸……いい加減降りてくれないか?

流石に周囲の視線が気になるんだが……。」

「ノンノン!それはミー達の魅力にハートをキャッチされてるってことにゃ。

むしろそれは恥ずかしがるようなことじゃにゃいにゃ。」

 

…………何よりも突っ込みたいのがこいつの口調が口調なせいで青山が二人になったような感覚なのだ。

 

「釜戸……大丈夫?」

「あぁ……悪かったなキャスリィ、ヒメユリ。」

「ううん、気にしないよ。」

「釜戸と一緒に居られればそれでいい……。」

 

そう言ってキャスリィは俺の腕を抱くと周囲から男共の舌打ちと女子達の悲鳴のような歓声が響き渡る。

 

以前の第一形態なら幼女だったから微笑ましいで済んでたが今はスレンダーな美人になったからな……お陰でこれはこれで周囲の視線が痛い。

 

だがまぁ俺にとっては今のこの姿でもキャスリィはキャスリィだ。

 

大事な家族みたいなものだしな。

 

 

 

あの事件が立ってしばらく経過したが未だに壊理ちゃんへの面会は出来ていない。

 

最近になってようやく意識を取り戻したらしいから一度会っておきたいんだがまだまだ時間がかかりそうだ。

 

とはいえ壊理ちゃんの個性の力の根源である角は今ではこぶ程度の大きさにまで小さくなっており、暴走する危険性は限りなく低くなってるって聞いている。

 

流石にあとは時間の問題だろうな。

 

 

 

今日はうしわか丸の事で朝から色々と調べ物をしていたせいで若干皆よりも出るのが遅れてしまった。

皆もう着いてるよなぁ……。

 

「おはy……。」

「ブレーキン!ブレーキン!」

「ポウポウ!」

「ポウポウ!ニャッ!」

「…………。」

 

いざ教室の扉を開けるとそこには何故か風圧が発生するほどの激しいブレイクダンスを決めている芦戸さんとそれを見てテンションを上げている瀬呂、そして今日は全身巨神ネコになっている葉隠さん、そしてそれを見ながら話している皆がいた。

 

…………ツッコミが追い付かねぇ。

 

「ブレーキン!ブレーキン!」

「「ポウポウ!(ニャッ!)」」

 

すると俺が来たのに気がついた出久がやってくる。

 

「あ、猫城君!今日は遅かっ……ってその頭のは?」

「昨日ガチャで出てきたにゃんこ……一応バベルとジャンヌと同じ伝説レア。」

「へっ!?」

 

うん、まぁこの見た目だしな。

 

「ミーのネームはうしわか丸!

ナイストゥーミートゥーにゃ!」

「へ?あ、あぁ……うん、よろしく。」

「なんか青山が増えたみたいだなぁ……。」

「それは俺も思ったよ上鳴。」

「確かに青山さんとうしわか丸は良く似ていらっしゃいますね。」

「「うんうん。」」

「やっぱりジャンヌ達もそう思うか?」

 

…………深く考えるのはよそう、めんどくさくなってきた。

 

改めて俺は芦戸さん達へと目を向ける。

 

「彼女、ダンスが得意なんだよね。」

「うわぁ!?びっくりした!?」

 

青山がいつの間にか出久の背後をとって声をかけており、出久がびびっていた。

 

ってかこいつらいつの間にかかなり仲良くなってるよな?

 

すると峰田がプルプルしているのを見かけて嫌な予感がしたのでメタルネコから進化したメタルネコビルダーを用意する。

 

「下履くならスカート脱げよな!」

「フンッ!」

「ニャッスル!」

「ドブァ!?」

 

あ、俺がメタルネコビルダーを投げたタイミングで葉隠さんが拳をメタルネコビルダーごとエロブドウの顔面に叩きつけた……。

 

「峰田君!そういうの禁止!」

 

そして出久は出久で慣れた様子でスルーして俺達A組の特徴やら癖やら個性やらが書かれたノートを取り出して読んでいる。

 

「芦戸さんは身体の使い方がダンス由来なんだよね。

何というか全ての挙動に全身を使う感じだ。」

 

すると青山が何か嫌なものを思い出したとばかりに顔を暗くする。

 

「初めての戦闘訓練……マント焼かれた事……忘れない……絶対に忘れない……。」

「僕もやってみようかな?」

「教えてもらえば?」

 

上鳴がそう言うと芦戸さんが目を光らせてブレイクダンスを中断してテンションを上げてくる。

 

「オーケーオーケーボーイ!レッツダンシン!」

「あ……ええと、お願いします!」

「まずはツーステップね。

足を前後左右に出すような感じで……両手を振って!」

 

芦戸さんがヒップホップ等の基本となるツーステップを目の前で実演する。

 

出久は表情を固まらせて冷や汗をかいているがまさか……。

 

「こ……こうかな?」

 

出久と何故か青山もいざやってみるが……うん、酷いなんてレベルじゃなかった。

 

「砂藤のスイーツとかもそうだったけどさヒーロー活動にそのまま生きる趣味は良いよな、強い!

趣味と言えば耳郎のもすげぇよな!」

「ちょ、やめてよ。」

「ほら、寮の部屋楽器屋みてぇだったもんなぁ!

ありゃ趣味の域超えてる!」

 

あぁ……確かにあれは凄かったな。

 

「もうやめてってば!部屋王忘れてくんない?」

「いやありゃプロな部屋だね。

何つうか正直かっけ……うっ!?」

 

いい加減上鳴の弄りに耐えられなくなったのか耳郎さんが照れ隠しに耳のイヤホンジャックを上鳴の目の前で止めて脅す。

 

「マジで!」

「何で……。」

「上鳴……本人がやめて欲しいって言ってるんだからんなしつこくしたら怒られるに決まってるだろ。」

 

 

 

 

 

しばらくするとチャイムが鳴ると同時に相澤先生がやってきてホームルームが始まる。

 

「えー……文化祭があります。」

 

…………相澤先生、せめてその寝袋脱いで真面目に伝えてくれません?

 

「「「ガッポォォオイ!!!!*1」」」

「文化祭!!」

「ガッポイの来ました!」

「何するか決めよう!」

 

テンションの上がる皆だが俺と同じことを思っているのかあまり表情の優れない者が数人いる。

 

「先生!良いんですか!?

この時世にお気楽じゃ!?」

「切島変わっちまったなぁ。」

「でもそうだろ!ヴィラン隆盛のこの時期に!」

 

すると相澤先生は寝袋のチャックを締め……いや、締めんな締めんな。

 

「確かにもっともな意見だ。

しかし、雄英もヒーロー科だけで回ってるわけじゃない。

体育祭がヒーロー科の晴れ舞台だとしたら文化祭は他のサポート科、普通科、経営科の生徒たちが主役。

注目度は体育祭の比にならんが彼らにとって楽しみな催しなんだ。」

 

そう、雄英といえばヒーロー科という風に思われがちだが実際この学校は他の科への力の入れ具合も凄まじく、特にこの文化祭も結構クオリティの高いものが多いことで有名だった。

 

「そして現状全寮制をはじめとしたヒーロー科主体の動きにストレスを感じている者も少なからずいる。」

「そう……考えると申し訳立たねぇな。」

「ああ……だからそう簡単に自粛とするわけにもいかないんだ。 今年は例年と異なりごく一部の関係者を除き学内だけでの文化祭になる。」

 

…………なぜ部屋の隅っこに移動しているんですか先生?

 

「主役じゃないと言ったが決まりとして1クラス1つ出し物をせにゃならん。

今日はそれを決めてもらう……zzzZZZZZ 。」

『『『寝た……。』』』

 

すると飯田と八百万さんの学級委員二人組が前に出てくる。

 

「ここからはA組委員長、飯田天哉が進行を務めさせていただきます!」

「スムーズに纏められるよう頑張ります!」

 

…………俺はすぐさま懐から耳栓を取り出してキャスリィ、ヒメユリ、ジャンヌに渡して自分の聴覚機能を極端に下げる。

 

「ではまず出し物の候補を挙げていこう!

希望のある者は挙手を!」

「「「「はいはいはいはいはいはい!!!」」」」

「きゃあっ!?」

「ぐっ……なんという変わり身の早さだ!

ええい、必ずまとめてやる!はい、上鳴君!」

ようやく静かになってきたので聴覚機能を元に戻す。

 

「メイド喫茶にしようぜ!

イメージするとこんな感じ!」 

 

するとA組女子達がメイド服を着ているイメージを伝えられる。

 

「もっと具体的にイメージするとこんな感じ。」

 

今度はアキバとかにありそうな手でハートを作るようなイメージを伝えられる。

 

「さらに願望込みでイメージするとこんな感じ!」

 

今度は食べさせられたりマッサージを受けたり等のイメージを伝えられる。

 

お前メイドにどれだけ夢見てるんだ?

 

「という訳でメイド喫茶で!」

「メイド……奉仕か、悪くない!」

 

意外と天哉は乗り気のようだ。

 

「温いわ上鳴!」

「峰田君!」

 

俺は即またメタルネコビルダーをこっそり用意する。

 

「オッパ……!?」

 

俺がエロブドウの顔面にメタルネコビルダーをめり込ませるとメタルネコビルダーごと梅雨ちゃんが簀巻きにして天井から吊し上げた。

 

「重りあるかしら?」

「こいつを代わりに使ってくれ。」

「おう……。」

 

俺は猫縛りNEOを5匹程出撃させて梅雨ちゃんの持っているロープにくくりつけた。

 

こいつらも足枷やら持ってるし十分重りになるだろう。

 

ついでに女王猫も3匹程出しておく。

 

そんなエロブドウをスルーして出し物の提案が続いていく。

 

 

 

「お餅屋さん!」(麗日)

「成る程和風で来たか!」

「腕相撲大会!」(切島)

「熱いな!」

「ビックリハウス!」(にゃがくれさん)

「わからんが面白いんだろうなきっと!」

「クレープ屋!」(砂藤)

「食べ歩きにもってこいだ!」

「ダンス~!」(芦戸)

「華やかだな!」

「ヒーロークイズ!」(緑谷)

「緑谷君らしい!」

「カエルの歌の合唱!」(梅雨ちゃん)

「微笑ましい!」

「ふれあい動物園。」(口田)

「ふれあい動物園!」

「手打ちそば。」(フレイザーdげふんげふん、轟)

「大好きだもんな!」

殺し合い(デスマッチ)!」(爆発さん太郎)

「まさかの殺し合い!?」

「暗黒学徒の宴。」(厨二患者)

「ほほう!」

「僕のきらめきショー!」(青山)

「んん!?」

「コントとか?」(耳郎)

「なーる!」

 

色々とツッコミが追い付かない……つか天哉変わったなぁ……。

 

「さあ!他にはないか?」

「アジアンカフェ!」(瀬呂)

「演舞発表会!」(尾白)

「たこ焼き屋!」(障子)

 

その他にも天哉からは《郷土史研究発表》、八百万さんからは《お勉強会》が出てきた。

 

俺は……とりあえず無難に《脱出ゲーム》を提案してみる。

 

…………つか決まるかなこれ?

*1
※学校っぽいの略

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