こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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33スレ目(現実パート)

 

 

「天使ネキも大変だなぁ……。」

「天使ネキ?」

「いや、こっちの話だ。

それよりもさっさと片付けを済ましちゃおう。」

 

俺達のライブが一旦終わり、他のクラスの体育館での出し物を見ていたんだが……B組の劇は案の定パクリだらけ……というか混ざりすぎてて俺以上のカオスと化してて逆に受けていた。

 

カオスも行きすぎると逆に受けるもんなんだなぁ……って俺が言えたことじゃねぇわ。

 

体育館での出し物が全て終わった後、俺と出久は事情説明もあり、オールマイト先生、エクトプラズム先生、ハウンドドック先生の三人にしこたま怒られた。

 

まぁ実際に問題なかったって言っても結局は結果論にすぎないからな。

この辺は仕方ないだろう。

 

そして俺達は今轟が出した氷やみんなの楽器、舞台装置等の後片付けをしている。

 

「それにしても相変わらず猫城一人居るだけで片付けもそうだけど作業がとんでもないスピードで進むよな。」

「単なる物量に物を言わせた人海戦術……いや、猫海戦術だよ。」

「それにしても……なんでかぐや姫が進化したらデス○ターになんだよ!?」

「お地蔵さまを背負った猫が機動要塞になるなんて思いませんでしたわ……。」

「桃太郎があんな車に乗るってどうなんだ?」

「サルカニがバンド組んでて笑ったわ。」

 

あぁ……破壊衛星デスムーンに地蔵要塞カムイ、爆走兄弟ピーチスターと爆音楽奏サルカニヘブンか……。

うん、どうあがいても予想出来ねぇよな。

 

「俺としちゃ浦島太郎の亀がガ○ラになる方が信じられねぇよ……。」

「金太郎が戦隊になるなんて思えねぇよ……。」

「一寸法師に至ってはお椀どころか潜水艇だし……。」

「舌切り雀に至ってはもはや進化の方向性が分からないよね……というか猫城、あんたのにゃんこ達ってだんだんゲテモノやイロモノ枠が増えてきてない?」

「…………言わないでくれ。」

 

正直これが一番考えたくはなかった事実なんだよな……いやまぁにゃんこ大戦争はまともなやつの方が少ないから自然な流れなんだが……もうちょいまともなのが欲しい……性能は十分過ぎる程足りてるし。

 

しばらく片付けていると出久に会いに行っていた壊理ちゃんと通形先輩がこっちにやってきた。

 

「よう!お疲れさん!」

「あのね!ネコマンダーさんの歌声ね!すっごい綺麗だった!」

「ありがとう壊理ちゃん。」

「あのねあのね!ネコマンダーさんのにゃんこ達もね!

最初はすっごく可愛かったんだけどね、おっきくなって私すっごくびっくりしちゃったの!

でもね!みんなみーんな可愛かった!」

 

そうかそうか、可愛……ん?可愛い?あの第二形態達が?

 

「そ、そうか。

そりゃ頑張った甲斐もあるよ。」

 

この時周囲からも「可愛い?」っていう疑問の声が出ていたがこれはまぁスルーしておこう。

 

それにしても壊理ちゃんにここまで笑顔が戻ってくれたのは……やっぱりかなり嬉しいものだな。

 

それにしてもエロブドウのやつなんであんなに鬼気迫った顔して急いで片してるんだ?

 

すると体育館から出てきた他のクラスの客がこちらを通りかかったのか声をかけてくる。

 

「A組!」

「楽しませて貰ったよ!」

「わぁっやった!あざっす!」

 

するとかなり身長が高く、やたらと顎のしゃくれたリーゼントの男子生徒が若干怖い様子で来た。

 

「あぁ……楽しかった、良かったよ。」

「…………。」

「うぐ~ッ!」

 

すると勝己が鋭い目でにらみつける。

トラブルになるかと思ったが睨まれた生徒二人が若干興奮した様子を見せる。

 

ん?、なんか反応がおかしいような?

 

「ごめん!」

「こき下ろす気で見てた!ホントにすまん!!」

「言わなくて良いのに……。」

 

二人は俺達に謝ると網ダッシュで走り去っていった。

勝己は勝己でやたらとゲスい顔をしている。

あれあいつ『勝った』とか思って優越感に浸ってるな……。

 

「先生が言ってたストレスを感じてる人……あの人達だったんかな?

だったら飯田!通じたってことだな!」

「うむ!

しかし理由はどうあれ見てくれたからこそ、見てない人もいるはずだ!

今日で終わらせず気持ちを……。」

「良いんじゃない?」

 

天哉が気持ちを固めていると俺達の所に来ていた生徒達が会話に参加してくる。

 

「君たちがどういう思いで企画したか聞いてるし!」

「俺達には伝わった!」

「今度は俺らからそいつらに……。」

「ホントに楽しかったもん!」

「君らの思いは見た人から伝播していくさ!」

 

やっぱりこういう客からの声ってのが一番の報酬だな。

 

「嬉しいねぇ!」

「ご好意痛み入ります!」

「スカッとしねぇ。

見なかったやつあぶり出して連れてこい!」

「いい、やめろやめろもう。」

 

勝己……。

 

「早く氷全部片付け済ませようや!」

「あぁ悪い!

峰田さっきからカリカリだなぁ。」

「早くしねぇと……ミスコンの良い席取られっぞ!」

 

エロブドウは今までに見たことが無いくらい目を見開いて血走った目をしながらそう叫ぶ。

 

どうせそんなことだろうと思ったよ……。

 

 

 

結局片付けの終わった俺達は壊理ちゃん達も連れてA組全員でミスコンを見に来た。

 

場所としては比較的前の方ではあるがやはり最前列付近は人気が高く、殆ど埋まり尽くしている。

 

そしてちょうど今B組の拳藤さんの番になっていた。

 

「拳藤~!!」

「シュシュッと一吹き拳藤!」

 

シュシュっと一吹き……あぁ、そういやインターン先のウワバミのCMに八百万さんと一緒に出たんだっけか……。

 

「ハッ!」

『華麗なドレスを裂いての演武!

強さと美しさの共存!素晴らしいパフォーマンスです!』

 

会場中の空気が沸き立っている。

中々いい線行けるんじゃないかあいつ?

 

そう思っていると次は前回優勝者の絢爛崎先輩の……っとなんか揺れが凄いんだが!?

 

「地味!何も分かっていないようですわね!

その程度でこの私と張り合おうなんて!」

『三年サポート科ミスコン女王高い技術で顔面力をアピール!圧巻のパフォーマンス!』

 

なんだあの巨大過ぎる黄金の絢爛崎ヘッド!?

って変形して人形になって踊り始めた!?

 

「これは何する出し物?」

「ちょうど今……分からなくなったところだよねぇ……。」

「絢爛豪華こそ"美"の終着点!

オーッホッホッホッホッ……!」

 

…………なんだったんだあれ?

 

『続いてヒーロー科3年波動ねじれさんです!』

 

今度は波動先輩が空からゆっくりと降り立った。

 

波動先輩はゆっくりと優雅に飛行してねじれるのもあって特定の形に放出するのが難しいはずの波動を正確に操作して空に薔薇の花を咲かせていく。

 

「綺麗……!」

 

壊理ちゃんも思わず魅入っているようだ。

 

『幻想的な空の舞、引き込まれてました!』

 

 

 

それからもしばらくの間パフォーマンスが続いていくがやはりさっきの三人以上に会場は湧かなかった。

絢爛崎先輩だけは謎だがやはりこの三人が一番人気らしい。

 

『投票はこちらへ!結果発表は夕方5時!締めのイベントです!』

 

ミスコンを見ていた生徒達が次々と去っていく中、物間が舞台に上がってまるで政治家の宣伝活動のように拳藤を宣伝していたが制服に戻った拳藤さんにしばかれて連れていかれていた。

 

あいつも懲りねぇな……。

 

そして俺達は一旦皆で集まってどこに行こうか話し合っていた。

 

「ルンタッタ~!今夜は捗るぞ~!」

「C組の心霊迷宮やばそう!行かねぇ?」

「行く~!」

「うちやだ!」

「アスレチックあるんだ?」

「クレープ!」

「まだまだ楽しもうね!」

「うん!」

 

俺達は次々と色んな場所に出向いては出し物を楽しんでいく。

 

意外と勝己がノリノリなのはびっくりしたけどな。

 

クレープなんかは壊理ちゃんも喜んでいたし皆してかなり楽しんで文化祭を楽しめている。

 

正直前世だとここまで楽しむ事は出来なかったからなんか新鮮だな……。

 

 

 

こんな平和がいつまでも続けば良いのに……。

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