こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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天喰パイセンは自分の割と好みの個性をもった人物なのとカオスっぷりがイッチにも負けないレベルの事が出来ると思ったので原作よりだいぶ強化補正を入れております!


34スレ目(現実パート2)

 

 

 

「ああ……なぜ俺がヴィラン役に……皆の視線が痛い。

そうだ、ジャガイモだ……みんな人間じゃない……野菜なんだ。」

 

天喰先輩にこんな事を思うのもどうかと思ったんだが……その思考回路で十分ヴィラン役こなせてます……。

人を人として扱わない……つまりは手加減もあまりしないって言う点で見れば十分過ぎるほどヴィランです。

 

すると天喰先輩は踵を返して俺達に背中を向ける。

 

「帰ろう……。」

「帰った!?!?!?」

 

デクが久しぶりにすげぇ顔して驚いてるし……。

 

「天喰先輩ホントに帰ってくけど……。」

「良いのかな?それで……。」

 

「ストーップ!天喰君!

駄目だよ!ちゃんと役に徹しなきゃ!

あ、動かないでね、危ないから!私今ヴィランだから!」

 

……あっ。

 

「って帰らせてどうする!仮想とはいえヴィラン取り逃す気か!?」

 

俺はすぐに冷静になって一端狂乱の波動で瞬間的に脚を強化する。

 

俺は文化祭の後もずっと訓練して瞬間的な出力制御を覚えて来たからこそ出来る芸当だ。

 

コレならば負担はそこまで大きくないから今までに出せなかった出力でもギリギリ耐えることが出来る。

 

「む〜!動かないでって言ったのに聞こえなかった!?

そういう子はお仕置き!

チャージ満タン、出力30……!」

 

すると俺の方へと波動先輩の波動攻撃が飛んでくる。

 

かなり凄まじい威力だ……余波を受けるだけで思わず脚を止めてしまった。

これで出力30だってのか?

 

「ぐっ!『狂乱の(フレンジー)ブレス』!」

 

俺は背中に波動を集中してネコムートの頭を作り出し、狂乱の波動をブレスにして相殺する。

 

あ、救助された通形先輩がすげぇわざとらしくまた川に落ちてった。

ネコクジラに拾わせておこう。

 

「そっちにもだよ!」

 

今度はショート達の方向へも波動攻撃が飛んでいくがショートが咄嗟にかなり巨大な氷壁を出して防いでくれたな。

 

だがあの巨大な氷壁がたった一撃で崩壊させられたか……。

 

「要求はなんですか!ヴィラン側の!」

 

出久が若干距離の離れている天喰先輩にそう問いかける。

 

「帰りたい!」

「帰れば良いじゃないですか……。」

 

だから取り逃がしてどうすんだっての……。

 

「帰ったら……波動さんに怒られる。

ミリオにも言われてる……君達が一日でも早く一人前のヒーローになれるよう出来る限りの事をしてやってくれと……!

だから帰れない!」

 

天喰先輩はそう力強く答えると鳥の翼にハマグリの左手、さらに右手の指を全てタコ足にして戦闘形態へと移行する。

 

「ビッグ3が僕らの為に……!」

「ありがてぇけど高いハードルだぜ……!」

 

俺はサーモグラフィー越しにある一人の現在地を掴んでタイミングを見る。

 

彼女(・・)が動いたのを確認してから俺も天喰先輩へと向けて飛びかかる。

 

「させないよ!」

「集光屈折……はいチーズ!」

「きゃっ!?なにこれ……!?」

 

俺が突っ込んだのを見て追撃を加えようとする波動先輩だったがいきなり目の前にストロボを焚いたように強烈な光が彼女の視界にいきなり発生して一気に怯む。

 

ナイスだインビジブルガール(葉隠)さん!

 

後ろからの攻撃は来ないので俺はこのまま天喰先輩に狂乱の波動を必要最低限の爪のみに発生させて切り裂きにかかる。

 

「甘い!」

 

天喰先輩はハマグリの盾でしっかりと爪の斬撃、刺突等を防ぎ、タコの脚で拘束しにかかる。

俺は爪を使ってタコあしを切断してからその勢いを利用してつま先にもシューズ越しに発生させた爪を使った回し蹴りを仕掛ける。

だが天喰先輩は身体をハマグリで覆って完全に防御してきた。

 

こりゃ爪との相性は悪いな。

こうなれば……!

 

俺は一端爪を引っ込めて両腕に柄でも殴れるほど大型の大槌に加えて背中にも狂乱の波動を流して爪による刃を付けた尻尾を複数作り出した。

 

やってる事は思いっきり被ってるがこのくらいやらないと天喰先輩には勝てない!

 

ただここまでやると出力を上げすぎて強化に回す分すら余裕がない。

 

「キャスリィ!ヒメユリ!後方支援頼む!

ジャンヌは俺と一緒に前衛を!

ゴムネコとネコジャラミ達は後衛を守ることに専念しろ!」

「分かった!」

「任せて!」

「お供します!」

「「「にゃーーー!!!」」」

 

そして俺はこっそりとちびネコダラボッチを数匹出して天喰先輩を狙う。

 

「させないよ!」

 

天喰先輩は切られたタコ脚を新しく生やしてちびネコダラボッチを全滅させた。

 

「なっ!?」

 

なんでバレた……!

 

だが天喰先輩をよく見てみると顔の一部にヘビの鱗のような物が浮かび上がっている。

 

「ヘビのピット器官!?」

「あんまりヘビは美味しくなかったけどね!」

 

さらに脚部が鳥の脚となって鋭い爪による強力な蹴りが加わる……ってよく見ればももの部分は馬か!

 

「流石にそれは喰らえません!」

 

俺は流石に受け入れないと判断したのでかなり無茶な姿勢ではあるがなんとか回避する。

 

「光よ!」

 

ジャンヌが援護射撃に光の矢による雨を降らせるが天喰先輩はタコ脚の先に生やしたハマグリの盾で全て防いでしまった。

 

「君の個性の使い方はかなり参考になるんだ!」

「ぐっ!?」

 

天喰先輩はかなり器用に全身の一部を別々の動物を組みわせて攻撃、防御、回避を繰り返す。

 

特に厄介なのが複数の動物を組み合わせる事によって生まれる攻撃力と圧倒的な防御性能……俺のように身体の好きな場所から好きなものを再現するのは難しいみたいだが十分過ぎるほど厄介過ぎる。

 

 

 

…………デンキウナギとかシャコとかないよな?あったらもっときっついぞこれ。

 

 

 

「尾空旋舞!」

 

俺の背後からテイルマン(尾白)が飛び出して尻尾を活かした回転叩きつけを行うがタコ脚によって拘束される。

 

だが肝心のタコ脚の一部をテイルマンに割いてくれたお陰でこっちが戦いやすい!

 

「呪われちゃえ!」

「狐火!」

 

キャスリィの呪いの乗った岩とヒメユリの狐火に加えて追撃に烈波が発生して天喰先輩の逃げ場を少しずつ減らしていく。

 

俺はその隙に突っ込んで大槌による打撃を加えようとするがやはり大振りなのと腕の強化率が足りていない影響か速度が遅いのもあって簡単に避けられる。

 

だが外した大槌をわざと地面へと強く叩きつけた俺は大槌を全て波動へと戻して地面へとそのまま流し込んで自分を中心とした周囲に連続した波動攻撃を発生させる。

 

「くぅっ!?」

「今だ!」

「デク!」

 

俺の波動攻撃で怯んだ天喰先輩へと出久が突撃して身体を掴んだ。

 

デク……まさかそれで拘束したつもりじゃないよな?

 

「と……投降してください!」

「……なぜ打たなかった?」

「……出来ませんでした。」

「詰めの甘さは命取りになる!」

「はっ……いっうぐっ!?」

 

デク、甘さと優しさは違う。

優しさはいいが甘いままだといつか必ず大きな失敗に繋がる。

 

デクはそのまま天喰先輩に蹴り飛ばされて大きく吹き飛ばされる。

 

「今の俺は……ヴィランなんだ!勝たせて貰うよ!!」

 

天喰はそう答えながらデクへと飛び切るが俺の聴覚に車が急速で接近してくるような音が聞こえてくる……ってか色々ツッコミたいんだが?

 

まず動かせる車があったのか?動力は?というか免許は!?

 

そして爆発と共に全身を硬化させた烈怒頼雄斗が天喰先輩へと突っ込んでいった。

 

「がっ!?烈怒頼雄斗!?」

「ありがとう!」

「来るぜ!真打が!」

「充電が遅えんだよアホ面!」

ほへへほひほひはんはっへは(これでも急いだんだってば)!!」

 

どうやら電気自動車を見つけてチャージズマ(上鳴)に充電させて運転を任せたらしい。

 

バクゴーは爆破を利用したかなりトリッキーな動きで天喰先輩を翻弄して背後を取る。

 

「っ!そこだ!」

「ゲームオーバーだ!!」

「ひいいっ!?」

 

あっ……後ろに反応出来てたのはいいけどアイツの強面に恐怖して腰が抜けてる。

 

バクゴーは手のひらを天喰先輩に叩きつけた上で転倒させ、いつでも爆破出来る体制でマウントポジションを取って拘束した。

 

「フゥー………。」

「すげえぜ爆豪!」

「あの天喰先輩を……。」

 

よく見ると背後ではニャッスル形態の葉隠さんが波動先輩を完全に拘束している。

 

まぁ透明化からの巨神ネコ化のコンボはえげつないからな……。

 

「訓練クリアですわ!」

「うん!」

「「やったー!」」

『訓練終了!訓練終了!』

 

今度はスピーカーから機械音声が流れて訓練の終了を告げる合図が出る。

 

どうやら条件はなんとか全てクリアしたみたいだな。

 

「まだだ!」

「へ?」

 

…………ん?おい勝己……なんか嫌な予感すんだが?

 

「てめぇ……さっき手抜いたな!?」

「いや、あれは君の顔が……。」

「舐めたマネしてんじゃねぇ!!!」

 

…………。

 

「皆俺の体内に戻っとけ、巻きこまれるぞ。」

「うん……。」

「そうする……。」

「その……皆さんごめんなさい。」

 

俺はとりあえず全身に狂乱の波動をまとって薄い防御膜を形成する。

 

「それにたとえ演じていようが先輩だろうが何だろうがヴィランはヴィラン!

俺の……敵だぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!」

 

あぁ……先輩が"帰れば良かった"とでも言わんばかりに悟った顔をしてる……。

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!」

 

この瞬間、防御膜をしていた俺以外の近くにいた全員が勝己の爆破に巻き込まれてアフロにされた。

 

…………こいつの爆破の威力上がったなぁ。

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