こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

151 / 195
34スレ目(現実パート5)

 

 

試合開始の合図が出た後、俺は身体の意識をとある指揮役として用意したあるにゃんこに完全に移し、ひとまずは索敵を優先する為に狂乱のネコキリンを4匹を東西南北に一匹ずつ放つ。

 

今回は指揮役のネコ以外に意識を繋げることが出来ないため簡単な命令を聞かせるくらいしか出来ないので狂乱のネコキリンには誰かと出くわしたらひとまず周囲を軽く破壊してから戻れと伝えてある。

 

それと緊急時の集合用の合図も用意してあるので見つけ次第それを利用して他の索敵に回している狂乱のネコキリンを戻して戦闘に加えることが出来る。

 

俺はひとまず相手のスタート地点を見つける為に上空の狂乱のネコUFOの視界を探していく。

 

とはいえ工場地帯はかなり入り組んだ作りとなっており、少々上空からだとわかりにくい。

 

「にゃ……グルルルル……!」

「グルォァァァァアアア!!!」

「グルァァア!!ナァァァァアゴ!!!」

 

やはり狂乱の波動はかなり抑えているがにゃんこ達の理性を奪うには十分過ぎるか……ギリギリ指示には従ってくれるが闘争本能が刺激されすぎていて接敵した時に素直に言う事を聞くか怪しいな。

 

ん?あの鳥は……。

 

『狂乱の美脚ネコ、そこの小石を蹴り飛ばして追い払え。』

「グルァァァァァアアアア!!!!」

 

狂乱の美脚ネコが蹴り飛ばした石が波動を纏いながら勢いよく飛んでいき、こちらの索敵をしていたと思われる鳥を追い払う。

 

とはいえ今ので遠くないうちに居場所はバレるな。

 

『お前ら、一端移動だ。

それと狂乱のネコドラゴン、そこの蔓を延焼する程度に威力を抑えて燃やせ、火の方向で敵の位置を探す。』

「シャァァァァアアア!!!」

 

狂乱のネコドラゴンの炎により塩崎さんの物と思われる茨の蔓が燃やされ、導火線のように次々と火が進んでいく。

 

さっきの鳥が来た方向を考えると鳥のいた方向に伸びている方は先端側だから塩崎さんは反対側だな。

 

…………チッ、蔓を途中で切断したか。

だがある程度の方向は分かった。

 

っと、戦闘音……なるほどそっちの方向ね。

 

俺は合図として全身に回している狂乱の波動を上に放ち、黒い照明弾のような物を放つ。

 

そして戦闘に引き寄せられたのか先程の戦闘音付近にいた狂乱のネコキリンがこちらの指示を無視して騒ぎのある方向へと勝手に進み始めた。

 

まぁやはりそうなるか。

 

俺は一端狂乱のネコUFOを一体援護として先行させる。

 

現在の俺達の戦力配分としては『狂乱のネコキリン』が4,索敵用の『狂乱のネコUFO』が1,戦闘用の『狂乱のネコUFO』が2、前線を支える盾となる『狂乱のネコカベ』が5,遠距離攻撃の『狂乱のネコドラゴン』と『狂乱の美脚ネコ』が3ずつ、タフネスを活かした近接戦が得意な『狂乱のネコクジラ』が4,前衛として攻撃や他のにゃんこを守る盾としての役割の『狂乱の勇者ネコ』が4,移動速度が早く陽動や撹乱、不意打ちに向いている『狂乱のネコビルダー』が4の編成で組んでいる。

 

遠距離をしっかりと守れるようにという意味もあるが前衛を多めにしておくことで取り押さえられても迅速に援護に向かう為だ。

 

とはいえ闘争本能が暴走気味な以上こちらである程度どうにかする必要はあるがその辺は仕方ないだろう。

 

っと戦闘中の奴らが見えてきた。

 

A組全員とB組の宍田と円場が戦闘中か。

 

「グルァァァァァァアアアア!!!」

「うおっ!?なんだ!?」

「こいつは……猫城のネコキリンか!?」

「ちょっと待て!?これ……アイツの狂乱の波動纏ってるぞ!?」

「アレは……洗脳出来そうにない、明らかに理性を失っている。」

「ケロッ……多分倒しちゃ駄目ね、あの波動が洗脳された市民ね。」

 

口田は……円場の個性で封じられてるか。

 

ならまずは一番面倒くさいのは上鳴だ!

 

『狂乱のネコUFO、あそこの黄色いのに射撃開始。』

「グルァァァァァァアアアア!!!」

「うわっちゃぁぁあ!?!?あちゃちゃちゃちゃちゃ!?!?

これ波動で明らかめっちゃ強化されてるぞ!?」

 

着弾する度に爆発するエネルギー弾が上鳴を襲い、攻撃のチャンスを潰していく。

 

「円場氏、どんどん他の者達が近づいてきておりますぞ!」

「流石にこれ以上場を引っ掻き回されたらきつい!

『エアプリズン』!!」

 

狂乱のネコキリンが閉じ込められた。

しかも結構硬いなあれ。

 

「切島ちゃん!口田ちゃんのを壊して!

一度撤退するわ!」

「おう!」

「くっそー!猫城のネコ達……倒しちゃいけないってルールがつくだけであそこまで厄介になるのかよ!?」

 

ここはあえて見逃すか、あくまでも俺の役割は場を引っ掻き回し妨害すること。

深追いしすぎる必要はない。

 

だが監視くらいはつけておくか。

 

『狂乱のネコビルダー、あいつらについていけ、何か動きがあれば乱入して引っ掻き回せ。』

「グルルルルルル……!!」

 

狂乱のネコビルダーがギリギリで闘争本能を抑えて物陰に隠れていく。

 

成る程、ある程度したら我慢をやめていいって条件さえつければ相手の前でも理性は保ちやすそうだな。

要はにゃんこ達のモチベーションによってどれだけ闘争本能に抗えるかが変わる訳だ。

 

俺はどう相手に対して妨害を行うか考えていると視界の端に映る塩崎さんの茨の蔓が目に入る。

 

…………塩崎からすればコレを踏んづけた奴の正体はわからない……つまり視界にいれるまでどいつが引っかかってるかわからない訳だよな。

 

俺はだいぶ嫌がらせに近いがある事を思いついて狂乱のネコドラゴンを塩崎の茨の蔓へと向かわせる。

 

「あれはっ!?塩崎氏が不味いですぞ!

確かあれは猫城氏の炎を吐くネコですぞ!」

「げっ!?マジか!?宍田!急いで戻るぞ!」

 

ここまでは作戦通りだがそう簡単に逃げられても面白くないな。

 

「よし破った!口田!猫城のネコ達なんとか出来るか!?」

「や、やってみる!狂乱した獣達よ!」

 

流石に口田に自由にされるのは不味すぎる。

前に検証してこいつの個性はにゃんこに効くのは分かってる。

俺は鋭児郎が壁になった場合が面倒なので狂乱の美脚ネコに向かわせる。

 

「シャァァァァアアアア!!」

「やらせるか!ってこいつはまずい!?

逃げろ口田!!!」

「うわぁ!?」

 

案の定襲いかかった狂乱の美脚ネコの攻撃は防がれてしまったが鋭児郎は気付くのが一歩遅かった。

 

狂乱の美脚ネコの蹴りは確かに鋭児郎に止められたがその足から波動攻撃が放たれて範囲内にいた口田にも攻撃が当たる。

 

流石に口田の『いきものボイス』は狂乱の波動を解除させられる恐れもある上に指揮役のネコも無力化されるおそれがあるからな、最優先で妨害しておきたい。

 

今度は塩崎さんの茨に引っ張られたネコドラゴンが炎を吐いて暴れ始めた。

 

こっちの索敵に気付いていたのか根本の部分はわからなかったがどうやら炎上している付近に塩崎が陣取っているらしい。

 

こっちもこっちでにゃんこ達の動きを封じられても面倒だ、茨をある程度燃やさせてもらおう。

 

とはいえにゃんこ達の移動速度的に考えるとまともに他の奴らに追いつけそうなのは狂乱のネコキリン、狂乱のネコビルダー、狂乱のネコカベ、それと障害物を無視しやすい狂乱のネコUFOくらいだ。

 

他のにゃんこはそもそもの脚が遅いから俺たちから本気で離れた場所に向かわれると妨害がしにくくなる。

 

だからこそある程度散開させたいがそうすると塩崎さんの茨が厄介だ。

 

そうなると……牢獄の付近に数匹待ち伏せさせるしかないが若干限界はあるな。

 

さて、どこまで妨害出来るか……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。