こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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35スレ目(現実パート5)

 

 

「……ん!……ク……ん!デ……く……!」

 

この声は……?

 

「デク君!!」

 

痛っ!?今何されて……って麗日さん?猫城君ネコダラボッチは……?

 

「デク君!ビンタ痛くなかった!?」

「麗日さ……!?」

 

僕はさっきまで自分が陥っていた状況を思い出してすぐに焦りはじめる。

 

「はっ離れて!?危ないよ!?」

「大丈夫、猫城君のネコダラボッチがどうにかしてくれたみたいで収まった。」

「猫城君が……ってそうだ!猫城君は!?」

 

すると麗日さんが若干気まずそうな顔をして下を指す。

 

僕も釣られて地面の方へと顔を向けるとそこには頭から地面に激突したのか下半身だけまっすぐ伸びた状態で地面から出るように刺さっている猫城君のネコダラボッチの姿があった。

 

「猫城君ンンンンンン!?!?!?」

「えっと……流石にネコダラボッチ重すぎてちょっと駄目だった……その……猫城君なら別に大丈夫かな〜って……ごめんなさい。」

「ま、まぁ消滅してないって事は大丈夫なんだろうけど……。」

 

なんであんな綺麗にまっすぐな姿勢のまま刺さってるんだろう……?

 

「……何ともない?」

「うん……なんとか。」

 

麗日さんのゼログラビティのお陰で僕達はゆっくりと地面へと脚を下ろした。

 

「っ!?」

「ふっ!!」

 

背後から急に足音が聞こえてきたのですぐさまバックステップをした。

 

物間君……そうか!まだ試合は終わってない!

 

回避した僕をサポートするように麗日さんが一端物間君を投げ飛ばして距離を取らせる。

 

猫城君は……あ、もがいてる。

流石に三つ巴になられても困るし放置しておこう。

 

「ううっ!まだ終わってないんだけど!」

「解除。」

「ファイア!」

 

僕は庄田君と小大さんの声が聞こえてきたので嫌な予感がしてすぐさま上を向くと大量のボルトやナット、瓦礫等が上空を浮遊しており、それが一気に巨大化して元の大きさになって衝撃と共に飛んでくる。

 

「アハハハハハ!アッハハハハハハハ!!!」

「黒いのが暴れて作戦が台無しになってしまった!」

「うん。」

「ナイスタイミング!」

「二人とも大丈夫!?

何?今の……。」

 

B組のチームが全員揃った!少し不味いな……。

だけどすぐさまさらに足音が新しく近付いて

 

「いた!おらぁ!」

「緑谷!麗日!無事!?」

「芦戸さん!峰田君!」

 

それに続いて地面に刺さったままもがいていた猫城君のネコダラボッチが刺さっていた地面を粉砕しながら飛び上がってきた。

 

「グルォァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!」

「「「「フシャァァァァァァァアアアアア!!!!」」」」

 

猫城君のネコダラボッチの雄叫びに呼応するように空から大量の狂乱のネコUFOが現れる。

 

やられた、峰田君と麗日さんへの対策として編成の殆どをネコUFOにしてきていたのか!?

 

しかもそのネコUFOの上に遠距離型のにゃんこが乗ってる!

 

そうなると最初の方で物間君達が捕まえたのは囮か!

 

「みんな集まった!」

「ふっ!乱戦だ!」

「おらおらおら!!」

 

すると猫城君のネコダラボッチが手からまるで黒鞭のように狂乱の波動を伸ばしてしならせるとB組チームの攻撃で砕けたコンクリート片に巻き付ける。

 

すると両腕を巧みに扱って振り回して……ってこの動きは!?

 

「グルォァァァァァァァァアアアアア!?!?!?」

「大雪◯おろし!?みんな避けて!?」

「うわっ!?ちょっ!?あぶな!?」

「くっ!?これじゃ攻撃してもあの鞭に弾かれる!?」

「一端引くしか無いか!」

 

すると麗日さんへ向かって捕縛布が飛んでくるのでそれを掴んで麗日さんへのカバーを行う。

 

どうする……頭がいっぱいいっぱいだ……ワン・フォー・オールのこともそうだけど猫城君の個性の件もそうだ。

 

今は試合に集中しなきゃいけないのに……!

 

ひとまず心操君の捕縛布を掴んだけどどうする……?

だけど心操君……まだ笑みを浮かべてるって事はまだ何かある?

 

「ぐっ!」

「あっ!?」

 

心操君が捕縛布を引っ張り出したのに釣られて僕は一端前方へと飛ばされた。

流石に今のまま拘束されるのは不味いので捕縛布を離すけど受け身が取れない。

 

「ぐっ!?」

「力負けした!?デク君が!?」

「いつ暴走するか分からないこの状況で個性は使えない。

またみんなを危ない目に遭わすかもしれない。」

「じゃあ一端引こう!立て直そう!」

「引いたら負ける……!それに退路は猫城君が暴れまくってて完全に塞がれてる。

あの大◯山おろし……動きはめちゃくちゃに見えるけどコントロールがめちゃくちゃ正確だ、退路になる場所の周囲をめちゃくちゃにしてまともな足場を崩し始めてる。」

「えっ……嘘!?」

すでにもう僕達が来た方向もB組側の退路もめちゃくちゃにされて塞がれている。

 

猫城君はここで決めるつもりらしい。

 

「それに心操君が目の前にいる今が勝つチャンスだ!」

「でも!だってデク君つまりそれ……無個性で戦うってこと!?」

「ううん。

麗日さん、頼みがあるんだ。」

 

僕は心操君を追いながら麗日さんに作戦を伝えていく。

それを伝え終わった辺りで物間君のポルターガイストを使った攻撃が目の前に飛んできて麗日さんがそれを防いだ。

 

「はっ!」

 

不味い、今の状態で物間君に触れられたら…!ワン・フォー・オールをコピーなんてされたら!?

 

すると物間君の身体にバチバチと弾ける雷のようなエネルギーが纏い始める。

 

まさか……!?さっき避けた時にかすってた!?

 

「貰ったよ!」

 

ワン・フォー・オールを……!?不味い!?

 

僕は受け継ぐ前にオールマイトから聞いたワン・フォー・オールの危険性の話を思い出した。

 

『生半可な身体では受け取りきれず四肢がもげ、爆散してしまうんだ!』

 

「まって物間君!危ない!!」

「遅い!!」

「ガンヘッド……マーシャル・アーツ!!!」

 

すると麗日さんがあっさりと物間君の腕をとって地面へと叩き付けた。

 

…………あれ?

 

「デク君のパワーじゃない!はったりだ!行って!」

「ああもうスカかよ!?」

「あっ……。」

 

スカ……?もしかして彼がコピー出来る個性には何かデメリットか条件が存在する?

 

僕は一端考えるのをやめて麗日さんにゼロ・グラビティを付与して貰って跳躍する。

 

「物間!」

 

心操君が物間君を助ける為に捕縛布を展開したのを見てすぐさま僕はそれを掴んだ。

 

「うっ!?」

「解除!」

 

麗日さんがゼロ・グラビティを解除して一気に身体が落ちていくけどそれに引っ張られた心操君も体制を一気に崩して口元の変声装置を落とした。

 

「体育祭ぶりだな取っ組み合うのは!なぁ緑谷!」

 

心操君の言葉に応えてあげたいけどそうしたら心操君の洗脳にかかってしまうので僕は何も答えずにバックステップでこちらから距離を離した心操君との距離を詰めていく。

 

心操君を見失えばこの乱戦、一気に形勢が傾く!

君が脅威だ、心操君!!

 

ワン・フォー・オール発動……!

 

「緑谷ァァァァアアアア!!!!」

「あっ!?」

 

心操君が捕縛布を後方のパイプ2つに巻き付けてパイプを外した。

 

上から潰す気か!

 

「っ!」

 

今朝と違って不思議と不安が晴れていた。

 

『肝心なのは心を制することさ。』

 

きっとあの人の持つ雰囲気、声色……いろんな物がオールマイトと似てたから。

 

『心を制して俺たちを使いこなせ!』

 

僕はワン・フォー・オールから黒鞭を手から出すようなイメージをする。

 

すると本当に黒鞭が手から飛び出し始めてこちらに来ていたパイプ2つを縛り上げた。

 

「っ!!!」

 

力に対する恐怖はもう無かった。

この力は味方……心を制する事……!

 

『君は……ヒーローになれる。』

 

オールマイトに言って貰えた言葉……オールマイトと過ごした海浜公園……僕の原点!!

 

思い出すだけでいつだって……!

なんでも出来る気がしてくるんだ!

 

「っとに……何だよお前は!?さっきの大暴れはブラフかよ!

俺の気持ちを返して欲しいね!」

「…………うぐっ!?うっ……ぐぐぐ!?」

 

急に全身に凄まじい痛みが走り出して黒鞭が解除された。

 

一瞬で消えた……内側から痺れるような痛み……伸びた個性に身体が伴っていないんだ……!

瞬間最大出力20%で扱える力じゃない!

体感で分かる……この力は……もっと先にある力だ!

 

完全にワン・フォー・オールを扱えるようになって初めて使える力。

 

かといってブレが出やすいエアフォースでまた暴発するのは怖い。

 

ワン・フォー・オール8%を維持!

 

僕は逃げた心操君を追い始める。

 

っ!扱えるワン・フォー・オールの力が明らかに伸びてる!

 

僕は力加減を若干間違えて凄まじい速度で心操君へと近付いていく。

 

だけどこれは好都g……。

 

「うっ!?」

 

頬から殴られたような衝撃!?いったいなにが!?

 

意識が飛びそうだ……だけど……忘れるな……!!

常に心に……!原点を!!

 

 

僕はすぐに空中で体勢を立て直して壁を足場にして心操君へと急接近する。

 

心操君が捕縛布で反撃を仕掛けてくるけど僕はそれを最小の動きで避けていく。

 

そして捕縛布を掴んでわざと自分に巻き付けて簡単に外れないようにして心操君へと近付き、地面へと叩きつけていく。

 

「うっ!?がはっ!?」

 

猫城君は……わざと僕を狙いから外しているのか?

 

僕は心操君を完全に捕縛して激カワプリズンへと向かっていった……んだけど。

 

「グルォァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!」

「「「「フシャァァァァァァァァアアアアア!!!!」」」」

「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!?!?!?」」」」

 

皆して拘束した相手を担ぎながら猫城君のネコUFO達の爆発のする雨と大雪山◯ろしから逃げ回りました……。

 

正直コレが一番キツかったです。

 

 

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