こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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36スレ(現実パート5)

 

 

「せーの!」

「「「「「メリークリスマース!!!」」」」」

 

 

12月25日の夜、俺達は全員寮のリビングに集まり、(勝己以外は)コスプレをしてクリスマスパーティーを開いていた。

 

クラッカーの音がいくつも鳴り響き、テーブルに出されている料理もかなり豪勢だ。

 

ちなみにキャスリィとヒメユリにジャンヌ、それに加えてちゃっかりネコナースとミーニャも参加している。

 

「インターン行けってよ。

雄英史上最もせわしねぇ1年生だろこれ。」

 

インターン……実は俺以外の全員はオーバーホールの一件以降一端インターンでのヒーロー活動を止め、活動を自粛することになっていた。

何故俺だけ活動停止を食らわなかったのかというとにゃんこ達の再出撃等の個性のシステム上本人の安全を確実に確保しつつかなりの量が出せる為治安の維持や人手が足りていないヒーローへのサポートにも回せるからだそうだ。

 

確かにヴィランの活動がかなり活発な今の時期に生身で雄英の外に出すのはかなり危なっかしい。

 

その分にゃんこなら最悪やられても俺の身体に戻ってきて再生産するだけだからそこまで問題は無いし感覚共有もあるからな。

 

先生達は申し訳なさそうにしていたがこればかりは仕方ないだろうし俺は気にしていない。

 

「2人はまたリューキュウだよね?」

「そやねぇ、耳郎ちゃんは?」

 

耳郎や麗日さん、蛙吹さん達が話し合っているとパシャリとスマホで写真を撮る音がする。

 

そしてその写真を撮って居たのは非常にいやらしい顔をした峰田(エロブドウ)だった。

 

「聖夜最高。」

 

まぁ別に今日くらいはいいか、他の奴らも気にしてなさそうだし。

 

それ以上な俺としては一番ツッコミを入れたい人物がいる。

 

「緑谷君はどうするんだい?

確かナイトアイはしばらく活動停止中なんだろう?」

「あぁ、確かあの一件以降事後処理とかでかなり立て込んでるんだろ?」

「うん、それに秘密裏に動かなきゃいけない事もあるらしくて表向きに活動するのはしばらく難しいって言ってた。

猫城君は確かインターン中止を受けてなかったんだよね?

ナイトアイの方どうだった?」

「んー、たぶん無理だと思うぞ?

その一件とやらに関しては俺も情報を持ってないけど事務関連をかなりこっちに投げてきてるからそれ程余裕がないってことだと思う。

ただな……とりあえず天哉のそのコスプレはなんだ……髭の量がヤバすぎるだろ……。」

「そうか……そんなに変か?」

「変というか……ある意味飯田君らしいかな……。」

 

そう、天哉のコスプレの髭はもみあげと顔面の下半分服の襟までを全て覆い尽くすようなレベルであり、メガネだけが出ているせいで一発で天哉だと分かるのは良いがあまりにも腹筋にダメージが大きかった。

 

「コソコソとなんだゴラ!」

「え?何のこと?」

 

芦戸さんがこっそりと勝己に近付いてサンタの衣装を着せようとしてる……懲りないなぁ。

 

「任意参加だった前回と違って今回は課題だから、たぶん後で連絡か何かが来ると思う。」

「ほー、あーじゃあ爆豪はジーニストか!」

「ああっ!?くっ!」

 

勝己がキレると隙ありとばかりに上鳴がサンタ帽子を勝己の頭に投げつけて被せる。

 

勝己はしばらく思い返すように黙り込み、口を開く。

 

「決めてねぇ。」

 

確かジーニストは今行方不明になっているんだったか……。

 

「でもまぁオメェ指名いっぱいあったしな体育祭で!

行きてぇとこいけんだろ!」

 

もしかしてジーニストの件鋭児朗知らないのか?

 

「今更有象無象に学ぶ気ねぇわ。」

 

勝己はサンタ帽を捨てるがまたしても懲りずに芦戸さんがサンタ服を持って背後から近付く。

 

「着せんじゃねぇよ!!」

「着なよ〜!同調圧力に屈しなよ〜!」

 

芦戸さんほんとに勇気あるなぁ……。

 

「インターン先か……。」

「おおい!きよしこの夜だぞ!何時までも学業にうつつぬかしてんじゃねぇ!」

「斬新な視点だなおい。」

 

上鳴に冷静にツッコまれるとか峰田も相当だな……。

まぁ言いたいことは分からないでもないが。

 

「まぁまぁ峰田の言い分も一理あるぜ?

ごちそうを楽しもうや!」

 

すると砂藤がさらに新しいローストチキンを持ってきた……いったいどれだけあるのやら……。

 

つか後ろにはにゃんこ達用の猫缶ケーキまで……よく作ったな。

 

「「「「「料理も出来るシュガーマン!!」」」」」

 

全員の声がハモった……ほんとに息ぴったりだな。

 

するとリビングの扉が開く。

 

「遅くなった、もう始まってるか?」

「「わぁ!」」

 

相澤先生はクリスマス衣装を着せた壊理ちゃんを連れて来てくれていた。

 

「トリックオアトリート?」

「違う、混ざった。」

 

まって壊理ちゃんそれハロウィン。

 

「「「サンタの壊理ちゃん!」」」

 

鋭児朗と麗日さん、そして珍しく蛙吹さんが叫ぶ。

 

「か、可愛い!!」

「似合ってるねぇ。」

「鬼は外鬼は内?」

「違う、それは2ヶ月先。」

 

というか鬼を家に入れてどうする……いれるのは福だ。

 

「通形先輩はいないんすか?」

「通形はクラスの皆と過ごしてるよ。

ほら、行っておいで。」

「うん。」

 

まぁ当然と言えば当然か。

 

それにしてもちょくちょく思うけど相澤先生ってかなり面倒見良い方だよな。

 

「かわほわ〜〜!!」

 

すると壊理ちゃんは懐からカラフルな絵の描かれた卵を……うん?

 

「卵に絵描いた。」

「それはイースター」

 

あの……相澤先生、何を教えればこんな大量のイベントをごっちゃに覚えるような状態に?

 

俺は相澤先生に視線を向けるが顔を逸らされた。

 

「壊理ちゃんジュース飲む?」

「うん!」

 

俺と出久の2人は相澤先生の所に一端集まる。

 

「角、また大きくなってますね。」

「あぁ、前向きだよ。

猫城の言葉をちゃんと受け止めてる。」

「良い傾向だと思いたいですね。

にゃんこ越しに見ている限りかなり楽しそうにしていますし。」

 

 

 

それからしばらく俺達はこのクリスマスパーティーを楽しんだ。

 

途中から耳郎さんの演奏が入ったりそれに合わせて歌ったりしたが……指揮者が天哉だったのもあってすっげぇ動きがカックカク過ぎて逆にタイミング取りづらかった。

 

他にもプレゼント交換会なんかもやったんだが…!常闇が何処で手に入れたのかは知らないがやたらと禍々しい紫色の大剣を持ってきており、尾白等の数名が顎が外れそうなくらい開いて唖然としていた。

 

俺は何故かにゃんこ達が作っていたネコのぬいぐるみ等のセットをやたらと体内のにゃんこ達から推されていたのでそっちをプレゼントとして詰め込んだが……これは葉隠さんへと渡っていた。

 

なんか葉隠さんのニャッスル化がこれ以上に進みそうで若干怖い。

 

ちなみに常闇の大剣は壊理ちゃん行きだった……絶対邪魔になるだろそれ……壊理ちゃん喜んでたけど。

 

ちなみに俺へのプレゼントは勝己が用意したと思われるデスソースだった。

 

なんてものを用意してくれたのでしょう……後で勝己用の料理にしてやろう。

 

 

 

クリスマスパーティーが終わり、壊理ちゃんを見送ってから俺達は寮の片付けをしていた。

 

ちなみに勝己は最終的に無理やりサンタ服を着せられていた、芦戸さんよくこいつを折れさせたな……。

 

しばらく後片付けをしていると轟がこっちにやってきた。

 

「緑谷、爆豪、猫城。

もし行く当てがねぇなら来るか?

ナンバーワンヒーロー、エンデヴァーのインターン。」

 

まさか轟の方から誘いを入れてくるとはな……。

 

 

 

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