こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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すみません、昨日は外出の予定でちょっと書いてる暇が全く無かったです……


38スレ目(現実パート3)

 

 

「もう一度言う、彼を離せ!」

「ウッフフ……すまないエンデヴァー。

でも分かってくれ、俺がひっくり返っても手に入れられないものをあんたはたくさん持ってた。」

 

エンディングとやらは拘束した夏雄さんを持ち上げる。

嫌な予感がする……。

 

「憧れだったんだ!俺は何も守る物なんてない。」

 

エンディングは白線の矢印部分を操作してその先端を夏雄さんに向ける……つまりあの白線は実際に人を貫くだけの殺傷能力があるという事らしい。

 

なんとかバレずに狂乱の波動を地面から流し込んであいつの下へと潜り込ませないと……。

 

「この男を殺すから!頼むよエンデヴァー、今度は間違えないでくれ。

俺を……殺してくれ!」

「うぅぐぐ……!」

 

エンディングは白目を剥きながら薄気味悪い笑みを浮かべて自分の身体を抱きしめている。

 

そういうことか……コイツは周囲を巻き込んでも構わないと思っているタイプの自殺願望持ちか!

 

それも質が悪い事に特定の相手に殺してもらいたいと思っているタイプだ、不味いな……これは本気で下手に動けない。

 

あと2m……慎重に進めているせいで時間がかかる、下手に進めすぎると地面を割ってしまうからバレてしまう。

 

「ヒーローは余程のことでも殺しはしねぇ。

でもよ?あんた、脳無を殺したろ?俺もあの人形と同じさぁ。

生きてんのか死んでんのか曖昧な人生。

だぁかぁらぁ!安心して!そのまばゆい炎で俺を燃やし尽くしてくれぇぇえよぉ!!」

 

するとその瞬間我慢しきれなかったのか隙を見て救出する算段を見つけたのか後方で勝己の物と思われる爆発が引き起こされる。

 

これにより周囲の注目がそっちへと集中する。

 

今だ!

 

「ハァ!」

 

俺は後方の車から出てくる勝己達にエンディングの注目が移っているうちに狂乱の波動を多少強引に地面を割りながら進め、人質となっている夏雄さんの下から飛び出させた。

 

「何!?」

狂乱の拳(フレンジーナックル)!」

「ガハァ!?」

 

俺は夏雄さんを拘束している白線と凶器となっている矢印を切断しながらエンディングから邪魔が入らないように噴出させた狂乱の波動を硬めた拳でその顔面を殴った。

 

「このジャリンコ共がぁ!忘れもんだぞぉ!」

 

後ろから車田さんが叫ぶ声が聞こえる、どうやらマジで車を壊して出てきたらしい。

…………てっきり目眩ましの為だと思ってたんだがな。

 

そして車の後方から俺達のヒーローコスチュームが入っているトランクケースが射出される。

 

「お前ら受け取れ!それと勝己!」

「わあっとるわ!黙ってろ!」

 

俺は狂乱の波動を伸ばした触手でトランクケースを全て受け取りそれぞれの所へ投げ飛ばす。

勝己は俺が言いたいことを理解していたようでトランクケースから最低限の装備だけを取り出して装着し、すぐさま夏雄さんの元へと向かってくれた。

 

だがエンディングはすぐに体勢を立て直して白線を夏雄さんへと向けてくる。

 

「ぶっ潰す!」

「夏兄を助ける!」

「絶対に……!」

「邪魔すんじゃねぇぇぇぇぇえええ!!」

「やらせねぇよ!」

 

俺は狂乱の波動を槍状にした触手を作り出してエンディングが繰り出してくる白線を全て叩き落とす。

 

「冬場だろうがぁぁぁぁぁああ!!」

 

勝己は今まで以上のスピードで夏雄さんへと向かって接近する。

 

「俺の死をォォォ!」

 

エンディングが後方へと飛び跳ね、体勢を崩したのを確認して瞬時にエンデヴァーも突撃する。

 

「仕切り直すぞエンデヴァー!俺のマイホォォォプゥゥウ!」

「野次馬が……!ってしまった!?」

 

エンディングの奴は周囲にいた野次馬の一人をエンデヴァーへと投げ飛ばし、それに俺が注意をそらしている間に切断した白線を繋げて夏雄さんを再度拘束してエンデヴァーの元へと移動させる。

 

しかもエンデヴァーは夏雄さんを目の前にして動きが止まってしまっている。

 

不味いな……エンデヴァーは迷っているみたいだな。

 

「ハァァァァアアア!!!」

 

俺は更に地面から大量の波動を噴出させてなんとか夏雄さんを拘束している白線を再度切り裂いた。

まさか切断した部分も繋げられるとは……。

 

「俺の希望の炎よ!息子一人の命じゃまだヒーローやれちゃうみたいだなぁぁぁぁああ!!!!

かぁぁぁ!早く俺を殺さねぇからぁ!」

 

エンディングはこちらへと向かっていた車を全て跳ね飛ばし、一部を電車の線路へと吹き飛ばした。

 

流石にそれは不味い!

 

俺は体内のゴムネコ達を緊急で第1形態まで退化させて大量生産を行いながら若干無理して大量放出をする。

 

「緊急放出!にゃんこウェーブ!!!」

 

大量のタンクネコをクッションに車を受け止めさせる為に出撃させて道路を埋め尽くしていく。

 

「出久!勝己!焦凍!クッション代わりにそいつら使え!線路の方は任せろ!」

 

線路側へと投げ飛ばされた車を救出する為に俺は大量の天空のネコを出してそいつらと車を狂乱の波動で括り付けておく。

 

よし、こっちは大丈夫か……あとはエンディングとエンデヴァー達か。

 

 

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