こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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38スレ目(現実パート5)

 

 

インターンに熱中した俺達の冬休みはあっという間に過ぎ去り、ついに3学期が始まった。

 

スレニキ達は相変わらずこの世界の正史から外れすぎるとどうなると分からないというのもあり何が起きるのかを教えてはくれないが俺は俺なりにすでに情報収集をかなり進めていた。

 

実は極秘裏にインターンの時に2度目の接触をすることが出来たホークスにちびネコダラボッチを貼り付けていたのだ。

 

とはいえ下手に意識を繋げてしまうと感知された時に不味かった為に1週間程探らせてから敷地から大きく離れてもらってから感覚共有を行った為にリアルタイムの情報とは言い難いんだがな……。

 

予想通りと言うべきか……ヴィラン連合と超常解放戦線が結局仲間割れを起こした上にヴィラン連合側に吸収されやがった……しかもそれで戦力が落ちるならともかく殆んど落ちていない。

 

考えうる限り一番最悪な形だ。

 

俺はこのままこの学校で過ごしているだけで良いのだろうか?

 

「諸君!あけましておめでとう!」

「おめでとうございます。」

「今日の授業は実践報告会だ。

冬休みの間に得た成果、課題などを共有する。

さぁ皆!スーツを纏いグラウンドαへ!」

「おい!いつまでしゃべって……?」

 

実は俺たちは相澤先生が教室に来る前に自発的にホームルームを初めており、すでにその机の横にはヒーローコスチュームの入ったカバンを用意して待機していた。

 

相澤先生もいつもと違うスムーズな様子にかなり困惑しているようだ。

 

「先生あけおめ〜!」

「今朝伺ったとおり本日の概要伝達済みです。」

「そうか……。」

「飯田が空回りしてねぇ!」

「あぁ、インターン先のヒーローであるマニュアルさんが保須でリーダーをしていてね。

1週間ではあるが学んだのさ、物腰の柔らかさをね。」

 

あ、上鳴……そんな事言うと余計に空回りするぞ……。

 

「あっそれ!あっそれそれそれ……!」

 

天哉はその場で腰を高速で前後に振りまくる……。

 

違う、そうじゃない。

 

「あ、空回った!

すぐチェーンが外れる自転車みてぇ。」

「飯田の場合バイクじゃね?エンジン付いてるし。」

 

そんなこんなで俺達は冬休みのインターンにあった事をお互いに話し合いながら更衣室へと向かい、着替えながらも話し合った。

 

「ひょえっ!?あの暴走をものにした!?」

「うん!」

「マジか!?早えっ!」

「暴走ってアレだろ?

緑谷の腕からバーッと出た黒いやつ!」

「うん、黒鞭って名付けた。」

「なんだよそれカッケーじゃんか!」

「やっぱナンバー1の所でインターンすると違うな!

成長が早いっつうか!」

 

案の定出久は黒鞭をまともに扱えるようになったのもあり、クラスの中でも大きく話題になっている。

 

「っていってもまだ一瞬しか出せなくて、用途は限られるんだけど……強い!」

 

そう出久が自身満々に言うと横から勝己の頭飾りのトゲが凄い勢いで飛んできて出久の側頭部に突き刺さった。

 

「み、緑谷君!?」

「爆豪!?何してんだ!?」

「不快……!」

「大変だ!?脳しょうがちょろちょろ出てるぞ!?」

「緑谷!?」

「ナースコールだナースコール!猫城頼む!」

「はぁ……ネコナース。」

「はーい!」

 

その後男子更衣室からは"アーーーーッ!?!?"という悲鳴が響いた。

 

はぁ……さっさと着替えていくか……。

 

俺達は着替え終わった後はそのままグラウンドαに出て女子達と合流し、事前に通達された地点へと向かっている。

 

なお女子達からは出久の惨状に様々なツッコミが来ていたがスルーした。

 

何故なら今の出久は……。

 

「用ハ、体二、馴染マセル、ッテ、コトナンダケド。」

 

脳天に勝己の頭飾りが突き刺さったまま目が逝っており、喋り方もかなりおかしくなっている上に回復が済むまでの間だけとはいえケツにはネコナースの回復剤入りの容器から伸びたチューブが突き刺さっていた。

 

正直もはや変質者にしか見えん。

 

「わーたーがーしー機だぁぁぁあ!!!」

 

…………なんかオールマイトが綿菓子機を持ってグルグルと回し続けているように見えるのは気の所為だろうか?

とりあえず相澤先生は何処だ?

 

俺達はそのままスルーして進んでいく。

 

「速度感覚ガ、違イ過ギテ、考エナガラジャ……。」

「Hey Guys!私の渾身のギャグを受け流すこと水のごとし。」

「オールマイト?」

「わーたーしーがー来た!わーたーがーしー機だ!わーたーしー……。」

「ネタ切れですか?」

「違う!」

「あれ?相澤先生は?」

「あ……相澤くんは本当今さっき急用が出来てしまってね。」

 

オールマイトは今だに綿菓子機をグルグルと回し続けていた。

 

いい加減その綿菓子機置きませんか?

 

 

 

 

 

しばらくした後、俺達はオールマイトの用意した1〜3pt仮想ヴィラン軍団相手に自分達の成果を発揮し合う事になった。

 

『いねや人類、俺達がこの世界のスカイネットだ。』

 

大量の仮想ヴィラン達が襲いかかってくるがその大群を無駄にキラキラとして目に痛いくらいの輝きを放つ剣戟が切り裂いていく。

 

「ネビルセーバー!」

 

どうやら青山は青山なりの個性の使い方を身に着けたようだ。

 

持続力の低さを補う為に放出し続けるのではなくビ○ムサ○ベルやライトセイバ○のように維持すると来たか……考えたな。

 

「新技!いいなぁソードだ!」

 

別方向からさらに仮想ヴィランの大群が襲いかかるがそこに葉隠さん……いや、二ャッスル化したニャガクレさんが向かっていく。

 

「よっしゃニャ!オーケー青山君!」

 

青山はそれに合わせてネビルセーバーからレーザーへと切り替えるとニャガクレさんが新しく身に着けた光を屈折させる力を使い、ネビルレーザーを自在に曲げて仮想ヴィラン達を薙ぎ払っていく。

 

これもまた応用がかなり効く能力だな……。

 

「曲げた!」

「見ててキモティーなぁ!」

「光の屈折をぐいっと出来ちゃうんです!」

「あっ……!?」

 

あ、青山が腹下した。

どうやら出しすぎたらしい。

 

なんというか……青山のやつ、前々から見てて思ったんだがなぁ何か違和感(・・・)を感じるんだよな?

 

まるで身体に個性が馴染んでいない(・・・・・・・・・・・・・)ようなそんな違和感が……

 

「そんなわけ無い……いや待てよ?」

 

俺はここで出久の例を思い出した。

無個性が個性を得る唯一の方法、ワン・フォー・オールのような個性の継承、オール・フォー・ワンのような個性の略奪と受け渡し(・・・・)

 

…………まさかな?

 

「ん?どうしたんだ猫城?」

「いや、何でもない。

それより青山大丈夫か?」

「あ……。」

 

俺達は様子を見ているとまた更に仮想ヴィラン軍団がやってくる。

 

『ええいかかれ、審判の日は今日なり!』

「粘性マックス!アシッドマン!」

『人間……怖っ……』

 

今度は上空からドロドロと粘性がとてつもなく高い酸を全身に纏った芦戸さんが回転しながら落ちてくて1体の仮想ヴィランを蹴り飛ばしながら酸を撒き散らし、纏めて溶かしていく。

 

つかやっぱりこの仮想ヴィラン達のAIの思考パターンどうなってんだ?明らかにおかしいだろこれ……。

 

「こーんな!」

「感じでーす!」

「素晴らしい!芦戸少女達は具足ヒーローヨロイムシャの元でのインターンだったな!」

 

まって、オールマイトめっちゃ血を吐きまくってる吐きまくってる……。

 

「攻防一体の策が多くてついていくためにコンボや新技を開発しました!」

「うっ!?あっ……。」

 

あ、青山に爆発で吹き飛んだ仮想ヴィランの破片が降ってきてぶつかった……青山も表情が思いっきり白くなった。

 

こりゃ漏らしたな……。

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