こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
『続いてバッター"
『これは……。』
障子は本来の腕と複製腕の合計六本の腕を生かしてバットを3本同時に構えている。
個性を確かに有効活用しているとはいえ普通にズルくないか?
『HLBルールではバットの数に制限……ナシ!!』
「ストライクゾーンを全て塞ぐ……!」
庄田は特に障子のトリプルバット形態にも困惑する様子も見せずにすぐさまボールを躊躇いなく投げる。
「……
「ふんっ……はっ!?」
ボールは障子がバットを振る一歩手前で前方ではなく上空へと向かって一気に方向転換しながら急加速を行った。
『ものすごい変化球だ!?
こんなの打てるわけがなぁぁぁい!!』
『ストライーク!』
「くっ……!?」
「……
『ストライーク!』
『ストライーク!バッターアウト!』
障子の奴……最後の方なんか全ての腕にバットを持って六刀流になってたな。
もはやヤケクソにも近い状態でもあったが結局庄田の変化球?に対応することは出来なかった。
その後も瀬呂が挑戦するが……。
『ストライーク!』
『ストライーク!』
『ストライーク!バッターアウト!』
『あーっという間に三者連続三球三振!』
あ、ギャングオルカがめっちゃキレてる……とはいえだいぶ理不尽な気がする。
「指導ォ!」
「うあぁぁぁぁあ!?」
「指導ォォォオオオ!!」
「ああああぁぁぁぁぁぁああああ!?!?!?」
「「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?」」
あぁ……障子と瀬呂が投げ飛ばされた。
しかも2カメと3カメの天空のネコが二人に当たって撃ち落とされてるし……。
とりあえずゴムネコを投げて受け止めておくが……さっきからボールを投げたり打ったりしてるのを見てたからこのセリフを言いたくなってしまうな……。
「ボールを相手のゴールにシュゥゥゥァゥウウウ!!!」
「「ゲフッ!?」」
「「「超エキサイティングッ!?」」」
「「「バトルドーム!?」」」
この世界じゃ相当古いネタなはずなんだが意外と今でもネタにされてるのか?
『さぁ攻守変わって一回の裏!
ライオネルズの攻撃!バッター
オルカーズの先発はシンリンカムイ!』
シンリンカムイか……個性的に考えてもう何が起こるか若干予想出来てきたな。
『振りかぶって第一球……投げた!』
当然ながらシンリンカムイが普通に投げるはずも無く投げた瞬間にその右腕の樹木がボールの進行速度以上のスピードで伸びて尾白を拘束した。
「えっ?えぇぇぇぇぇえええ!?!?」
『ストライーク!』
「先制必縛……ウルシ鎖牢!」
ずっりぃ……。
「卑怯だぁぁぁぁああああ!?!?」
『ストライーク!』
「うっ……ううっ!?」
『ストライーク!バッターアウト!』
あ、今度はシシドがキレ始めてる……こりゃまたオチが読めてきた。
「グゥゥゥゥゥウウウウ!!!」
「「げっ!?」」
今度は宍田がバッターとして交代するが……。
『ストライーク!』
『ストライーク!』
『ストライーク!バッターアウト!』
「ううう……!グルルルルルルッ!!!」
「「あ……ああ……!?!?」」
「なぁぁにをやっているぅぅぅ!!!」
「「ぐぁっ!?」」
「死に物狂いで食らいつかんかぁぁぁぁぁあ!!!」
シシド、それは流石に酷です……あれはシンリンカムイの樹木を砕くだけのパワー無いと無理です。
今度はシシドがバッターになるがギャングオルカと張り合えるパワー持ちが相手となると今回はどうなるかわからんな。
『仲悪すぎだろ……。』
「ゥゥゥゥウウウウ!!さぁ来い!!」
「……ウルシ鎖牢!」
「舐めるなぁぁぁぁぁあああ!!!!!
新人風情がぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」
『シシド!ウルシ鎖牢を打ち砕く!』
「まだだ!」
シンリンカムイがウルシ鎖牢二発目に紛れてボールを投げていく。
大量の樹木によってかなり視界を遮られている為かなりボールを視認しづらい。
「おらぁぁぁあああああ!!!!」
『砕く砕く砕くぅぅぅううう!!
シシド止まらない!シンリンカムイも引かなぁぁぁい!
意地の張り合いだぁぁぁぁあああああ!!!!』
「うらぁぁぁぁあああ!!!!」
っ!あの視界の悪さでボールを正確に打ち抜いた!?
しかも打ち返されたボールがシンリンカムイの樹木を砕きながら飛んで……飛んで……あの進行方向は不味くないか?
「ぐぁっ!?」
「「「シンリンカムイ!?」」」
打ち返されたボールがシンリンカムイの顔面にぶち当たってシンリンカムイを大きく上にぶっ飛ばした!?
「神よ……!」
塩崎さんが髪を上空へと広く伸ばしてシンリンカムイとボールを受け止めようとするがシンリンカムイごと飛んでいるボールはそれすらも貫いていく。
「センター!体で止めろ!」
「タイタンクリフ!!ああっ!?」
Mt.レディが巨大化してミットだ受け止めようとしていたがシンリンカムイのぶっ飛ぶ速度は余程速かったのかすでにMt.レディの顔面まで飛んできており、そのまま激突していった。
『あーっ!?Mt.レディ白目を剥いている!!』
だがMt.レディが顔面で受け止めた事でシンリンカムイとボールは完全に失速しており、瀬呂がテープでちゃっかりキャッチしていた。
『
シシドの出塁を阻止!っとおおお!』
あっやべ、Mt.レディが瀬呂の方に倒れてる。
俺はゴムネコを瀬呂の下に投げる。
『セロファン!気絶したMt.レディに潰されたぁぁぁあああ!?!?』
「あっぶねぇ……後少し投げるのが遅れてたらヤバかった。」
『いやアウトだろ……。』
「マジかよ……。」
『シンリンカムイ!ピクリともしなぁぁぁあい!!
バッターシシド!アウトになったもののオルカーズの選手三名を退場に追い込むファインプレー!!!ナイスバッティング!』
『ナイスじゃねぇだろ……。』
とりあえず俺は気絶したシンリンカムイとMt.レディに押し潰された瀬呂を回収し、相澤先生にMt.レディの個性を解除してもらってから回収する。
「ネコナース、悪いけど頼んだ。」
「お任せください〜。」
「「「アーーーーッ!?!?」」」
野太い雄叫びを上げる三人をスルーして俺はネコジャラミ軍団を三名オルカーズに移動させる。
『2回の表オルカーズの攻撃は456番が退場したので代わりにネコジャラミが参戦!
ただし知能は基本的には猫並みでしか無いので過信は禁物だ!
ネコジャラミにバッターをさせるのは今回はルール違反とさせてもらうので7番
「えいっ。」
『ストライーク!』
「ストライーク!」
『ストライーク!バッターアウト!』
「うらっ!」
『ストライーク』
『ストライーク』
『ストライーク!バッターアウト!』
塩崎に引き続きエロブドウも庄田の個性による急加速に対応しきれずにアウトとなる。
というかエロブドウに関しては身長の問題もあってかなりキツイからこれは普通に仕方ない。
「指導!」
「キャァァアアア!?」
「指導ォオ!!」
「うわぁぁぁあああ!?!?」
「ううあああぁぁぁぁあああ!!!」
『キャプテン・ギャングオルカ!怒りの潮吹きィ!』
血の潮が出てるぞおい!?
『続いてバッターは
「……
「高周波打法……!」
『あぁぁぁああ!!!高周波で押し戻されていくぅ!!』
耳郎さんはバットではなく脚部スピーカーからの高周波を利用して急加速したボールを打ち返した。
「やった!」
『これはヒィィィットォ!…………でいいか?』
『……違うだろ。』
そもそもバットで撃ち返してすらいないんですが……。
だがそのボールが地面へと落ちる前に……。
『シシドがキャッチ!これはアウトなのかぁ!?
もうアウトでいいか!』
適当過ぎませんか?
それはそれとして耳郎さんは落ち込んだ様子でギャングオルカの元までいくが彼はどうやら怒った様子はない。
「惜しかった!」
「あっ……。」
「良いプレーだった!」
「あ……フッ。」
「絶対に勝つぞ!」
『ギャングオルカの闘志に呼応してチームの面々も燃えてきたぁぁぁあああ!!!』
…………なんだろ、喜ぶべき所なんだろうけどさ……あまりにもカオス過ぎて逆にどう反応して良いのか分かんねぇわ。
ついでに背後にはケツに注射器突き刺した三人組……絶対に無事に終わらないよなこれ……。