こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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閑話 HLB その3

 

 

 

『2回の裏、オルカーズはピッチャーをグレープジュースに交代だぁ!』

 

さっきからエロブドウはロジンバッグを手に大量につけながら何やら準備をしている……心なしかボールが若干大きくなっている気がする。

 

「へへへ、見せてやるぜ……おいらの魔球をな!」

もふぁっふ(もらった)ぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」

 

エロブドウがボールを割と普通な感じで投げ、砂藤がシュガードープを角砂糖複数で発動してバットで打ち返……んん?

 

『シュガーマン打っ……てなーーい!!!』

 

ボールが尋常じゃない程伸びつつバットに張り付いており、やがてその伸びた先端にあるボールはゴムの様な反発によって戻ってきた。

 

「なっ!?だっほォォォォオオオオ!?!?!?」

『戻って来たボールがシュガーマンを直撃ィィィィイイイ!!!

そのまま退場していくぅぅうう!!』

 

あ、戻ってきたボールが砂藤のボールにクリーンヒットした……

 

しかもボールは砂藤のボールに張り付いているせいか余計に被弾部位を抑えることが出来なくなっており、痛みを抑えられないようだ

 

哀れな……

 

「ネコナース……。」

「はーい!」

 

『シュガーマン退場によりライオネルズにネコジャラミが一匹参加だぁ!』

「アーーーッ!?!?」

『何やら簡易診療所から野獣の咆哮のような叫びが聞こえるがここはスルーして続けさせて貰うぜ!』

『いやダメだろ……』

 

相澤先生も呆れた様子だがまぁ一応治療ではあるからなぁ……

 

『さて、バッター交代してライオネルズのバッターは5番のマインズだぁ!』

「うらぁぁぁああああ!!」

「ふんっ!!………解放(ファイア)!!」

 

庄田もツインインパクトでエロブドウのボールを大きく吹き飛ばすがモギモギはバットから千切れることはない

 

「ぐぁっ!?!?」

『5番庄田もアウトだぁ!!』

 

そして伸びたボールはまたしても凄まじい勢いで戻ってきて庄田のボールへと吸い込まれていった。

 

あいつの個性は拘束と言った面だけで見れば俺ですら対応が難しいからな……俺の場合は力でゴリ押してモギモギが引っ付いた地面や壁こと引っ剥がすと言った対応くらいしか出来ない。

 

HLBでやるなら打ってからバットを握り潰して千切るくらいしないとダメだろうな。

 

「くそ!どうすりゃ……。」

「こういう時は頭脳プレーよ!」

「鉄哲……?」

 

鉄哲が頭脳プレーとか嫌な予感してきたんだが……。

 

『続いてバッター、六番リアルスティール(鉄哲)!』

「唸れ!魔球!」

『ピッチャー峰田投げた!』

 

エロブドウが投げたボールを鉄哲が目に炎が浮かびそうなくらいの熱血で打ち返しに……まて明らかに打ち方がおかしいぞ!?

 

「バットごと打ち返したらぁぁぁぁぁあ!!」

「まずっ!?ゴムネコォォォォオオオオ!!!」

「ニャ!?」

 

俺は手元にいたゴムネコを鷲掴みにして峰田へとぶん投げる。

 

「ギニャァァァァァァァアアアアアア!?!?!?」

「どわっだぁぁぁぁぁぁああああ!?」

 

ゴムネコは鉄哲が投げ飛ばしたバットと峰田との間に入りバットの直撃を受けて大きく吹き飛ばされる。

そして吹き飛ばされたゴムネコによって峰田がぶっ飛ばされて気絶していった。

 

「よっしゃー!どうだ!」

『アウト!リアルスティール退場!』

「えっ!?何でよ!?」

「馬鹿野郎!?俺がゴムネコ投げてなかったら下手したら大怪我だったぞ!?」

『バカですリアルスティール!危険行為によりバカ丸出しの退場処分!』

 

鉄哲はトボトボとした様子で退場していくがあんな危険行為をした鉄哲をヒーローであるシシドが許すわけも無く……。

 

「何をしている貴様ァァァァァアアア!!」

「ス……スティール!!」

「反省しろぉぉぉぉぉおおおおお!!!」

「ぐわっ!?」

 

鉄哲は咄嗟に個性を発動して金属化していたがシシドによって持ち上げられたのち地面へと叩きつけられ、鉄哲を中心に判決5m程が一気にヒビが入り、割れた地面が巻き上げられて凄まじい土煙が発生した。

 

土煙が収まった後、そこには個性を使いながらも気絶した様子の鉄哲が首から下を地面に完全に埋めた状態で刺さっていた。

 

「猫城、あいつは治すなよ?」

「むしろ治す気もありませんよ……。

悪いなネコナース。」

「いえいえ〜それにあの方は私としても少々お仕置きが必要だと思いますので〜」

 

ネコナースは普段治療で尻に突き刺している大型の注射器とは別の超大型の注射器を取り出して黒い笑みを浮かべており、その目は笑っていなかった。

 

あ、ゴムネコがダメージ大きすぎて逝った……。

 

「とりあえず峰田の事頼むわ……。」

「は~い、お任せください〜。」

 

シシドのお仕置きのあまりの威力にライオネルズの全員が一気に恐怖して明らかに士気が下がっている。

 

そんな中、天喰先輩は……。

 

「帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい…………。」

 

…………天喰先輩可哀想に。

 

「アーーーーーーッ♡」

 

なんか背後から変な声が聞こえたがスルーしよう。

 

『HLB最終戦、オルカーズ対ライオネルズ!

2回終わって1対0!オルカーズの1点リード!

選手が5人+ネコジャラミまで減ったオルカーズ!

ここは追加点が欲しい所!』

 

オルカーズのバッターはギャングオルカ……そうなると恐らくライオネルズも張り合ってくるだろうな。

 

『お?ライオネルズここでピッチャーをマインズからファットガムに替えるもよう!』

 

ファットガム……そうなると絶対脂肪吸着だろうなぁ……。

 

「ぐぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおっ!!!」

『おおーっと何事かぁぁぁあ!?!?

キャプテンシシドがファットガムを殴り始めたァァァアアア!!

新手の愛の鞭かあ!?!?』

『脂肪吸着だろ……。

シシドの衝撃をファットが脂肪吸着して沈めて溜め込ませてる。

強打者ギャングオルカを封じる為にな。』

「フッ小癪なまねを……。」

 

いい加減俺の体内に避難してるヒメユリとキャスリィがお互いに抱き合いながらガクブル震え始めてるんだが……。

 

「フゥー……へへ。」

「オルカを止めろ、何としてでも!」

「たこ焼き食い放題忘れんといてや。」

「おうよ!」

「ほな、本気出すとしよか!」

 

ファットは脂肪吸着したエネルギーによってか黄金に輝くオーラを全身から凄まじい勢いで放出しており、俺の目を通しても普通に出久の100%レベルのエネルギーが観測されている。

 

これやばくね?

 

「食らえや、なにわの脂肪投法を!!」

 

そしてファットガムからどう見ても音速レベルにまで加速したイカれたボールが投げ飛ばされる。

 

「甘いわぁぁあ!!!」

「ヒッ!?」

 

オルカは音速レベルの球をアッサリと打ち返し、そのボールは天喰先輩へと向かっていった。

 

あ、先輩諦めた顔してる……しかも危険行為じゃないから俺も助けられない。

 

「だふっ!?」

『サンイーターが食われた!?

ボールがグラブから溢れているが切島ナイスプレー!』

 

ゴロゴロと地面を転がされる天喰先輩から溢れたボールを鋭児郎が取って庄田へと投げるがギャングオルカもそれでアウトにさせるほど甘くない。

 

「がはっ!?」

『オルカの超音波でマインズも逝ったぁぁぁぁああ!?!?

テイルマン溢れ球を三塁へ!』

「ぐぅぅぅううううう!!」

「ぐあああああっ!!!」

「ァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」

 

ギャングオルカの超音波とシシドの咆哮がぶつかりあって尋常じゃない衝撃波のぶつかり合いとなっている。

 

心なしか目からプスプスとした破裂音が出始めて視界に砂嵐が混ざり始めてきた。

 

『タッチアウトォォォォオオオオ!オルカーズチャンスをものに出来ない!!

しかし!サンイーターとマインズを撃沈!!』

「あ……あかん……やりすぎ……た……。」

『脂肪の燃やしすぎでファットガム倒れたァァァァァアアア!?!?』

「あっ……。」

「塩崎!?」

『おっとヴァイン!状況に耐えきれず失神!』

 

阿鼻叫喚だよ………

 

 

 




簡易診療所


「「「アーーーーーーッ!?!?!?!?」」」(エネルギー剤×1、治療薬×2)
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