こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
『これでライオネルズは残り5人!オルカーズは4人だけだぁ!』
ギャングオルカがタッチアウトしたことにより攻守が交代する。
『さぁ!ここで満を持してキャプテンのシシドがマウントに立った!
バッターは
シシドはボールを軽く投げては掴んでを繰り返し相手を舐めているようにも見えるがその目には凄まじい闘志が秘められている。
少なくとも手を抜くつもりは一切無さそうだ……ギャングオルカと平気で張り合えるシシドの全力となると……。
「ゴムネコ、悪いんだがキャッチャーと審判達の後ろで待機しといてくれ」
「にゃ?にゃあ。」
『おおっと?ネコマンダーの判断によりキャッチャーと審判の後ろにゴムネコが待機し始めたぞ!
これはそれだけやべぇのが来るってわけか!?』
シシドはボールをしっかりと握りしめて投球のフォームへと入った。
『ピッチャーシシド投げt……ってはええ!?』
「どわっ!?」
『「っ!?!?」』
「ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
「うぇ〜い……。」
シシドが投げたボールは軽く音速を超えて投げ飛ばされ、上鳴は反応すら出来ずにキャッチャーの宍田のミットへとボールは吸い込まれた。
だがその瞬間凄まじい衝撃波が宍田を中心に襲いかかり審判ごと宍田を巻き込んでボールは後方へと吹き飛ばされていった。
吹き飛ばされた宍田達は一旦ゴムネコのクッションを挟んだが結局壁まで吹き飛ばされあまりの威力に壁すらも貫通して宍田と審判ロボとゴムネコを吹き飛ばした。
『あぁぁぁぁっと凄まじい剛速球!!
ゴムネコも消滅したぁぁぁあああああ!?!?
更にチャージズマも衝撃波を受けて倒れてる!?』
嘘だろ……。
「ちょっ……これ、ヤバすぎ……。」
耳郎があの様子にかなり引いてると障子が耳郎に軽く耳打ちする。
「はっ!あぁ〜(棒)。」
「耳郎!?」
『おおっと!命の危険を感じたかヴァインに続いてイヤホン=ジャックも失神!
オルカーズ!2人だけになってしまったぁぁぁぁあ!』
耳郎さん、流石に大根過ぎるぞそれは……。
「あー、ネコナース……頼んだ。」
「…………はい。」
若干ネコナースの目が死んでいる……無理もない。
「シュガーマン!キャッチャーだ!」
「え?俺……?」
流石にやばすぎるので今度は砂藤の後ろにゴムネコを10匹クッションとして用意する。
今回のバッターは障子だが流石にこれは……。
『うぁぁぁぁぁああ!?!?まただ!
さっきの再現だぁぁぁぁああああ!?!?
シュガーマン轟沈!!テンタコルも逝ったぁぁぁぁあ!?』
ゴムネコ10匹でも逝ったァァァァアアアアア!?!?!?
『打者の負傷退場は即アウト!
スリーアウトチェンジで3回裏ライオネルズの攻撃に替わります!』
『これ以上酷くなるようなら個性を消すぞ……。』
『よろしくゥゥゥウウ!!』
むしろ消してくれ相澤先生……。
ネコナースによる救助が終わり、4人分の雄叫びが聞こえた後、1人だけとなってしまったギャングオルカがピッチャーとなり、その周囲には大量のネコジャラミが待機している。
『さぁ3回表が終わり変わらず1対0でオルカーズのリード!
しかしオルカーズの選手はギャングオルカ1人だけとなってしまった!
流石にあの球をネコジャラミ達が取れるとは思えない!』
ライオネルズ側のバッターは鋭児郎となっている。
初っ端から全身硬化を行っており、念の為裏にゴムネコを待機させてはいるがもしかしたらコイツなら耐えきるのではないかとも心の何処かで思う自分もいた。
そしてギャングオルカがまた剛速球を投げ、その球を超音波で一気に音速レベルまで加速させていく。
「
音速レベルの剛速球はそのまま吸い込まれるように鋭児郎のバットへと吸い込まれていく。
対する鋭児郎はバントの構えで迎え撃っており、どうやら打ち返すつもりは無く、転がすつもりのようだ。
球はバットへと直撃した瞬間とんでもない衝撃波が後方のゴムネコ達を吹き飛ばす。
「うっ、あ……?」
「うっ……く……うおおおおおおおおっ!!!!」
鋭児郎は最終的にボールの勢いを完全に殺し切る事に成功し、よろよろとよろけながらも一塁へと進み始めた。
『あのボールを打ち返したぁぁぁあ!?!?
ギャングオルカ!打球を処理!
しかぁぁぁしネコジャラミは先程の衝撃波で吹き飛ばされていたぁぁぁ!?!?
ノーアウト一塁!』
『ほう、やるじゃないか……切島。』
「うう……う……ハァ……。」
相澤先生が珍しく褒めている。
だが実際あいつがやったことはそれだけ凄いことだった。
あのレベルの球は俺でも確実に吹き飛ばされる。
「テイルマン、
「え?でも……。」
「やっこさんはもう限界だ。
奴との決着はこの俺がつける!」
『ライオネルズ、ランナー交代!
ノーアウト一塁で試合再開!バッターはライオネルズのキャプテンシシドだぁぁあ!!!』
ギャングオルカとシシドは何やら同じ考えに至ったのかお互いに頷くとギャングオルカは何やらかなりやる気のないボールを投げ、シシドはそれをわざと打たずに放置した。
『ストライク!多分ストライク!
その間にテイルマン二塁を回って三塁へ到達!』
ギャングオルカはもう一度やる気のないボールを投げ、先程と同じ事を繰り返す。
『1点返した!これで同点!』
同点になり、ツーストライクとなったこのタイミングでギャングオルカとシシドは本気で構え始める。
—————ゥゥゥゥゥゥウウウウ!!!—————
これは……!緊急放送のサイレンか!
『付近の住民の皆さんにお知らせします!
現在銀行強盗をはたらいたヴィランが大型トラックだ県道を北上中!
直ちに避難してください!!繰り返します……』
県道を北上という言葉を聞いた時点で俺とシシド、ギャングオルカの三人はすぐに同じ目的地へと向かった。
「県道を北上……!」
「だとすれば……
「2人はヴィランを、俺はゴムネコ達で完全に橋を塞ぎます!」
「「任せた!!」」
俺はゴムネコ達で一旦県道を塞ぎ交通整理をしていく。
しばらくの間警察に仕事を引き継ぐまで交通整理を続けていくと野球場の方から試合終了のサイレンが鳴り響く……ん?
「…………まさかヴィラン潰して速攻で試合再開させたのかあの人達。」
ネコナースに感覚共有でどうなっているのか事情を聞くとギャングオルカのボールをシシドが打ち返したのはいいけどへし折れたバットの破片がシシドの顔面に、打ち返されたボールがギャングオルカの顔面へと飛ばされて両者ノックアウト。
更にまだ尾白はまだ戻ってきていない為両チーム同率での優勝となったようだ。
警察に引き継ぎをして時間帯も夕方になった頃、俺達は新幹線へと乗って帰路へ着いていた。
「「はぁぁぁぁああ……。」」
「「「「「ケツが……。」」」」」
「も……もう二度と野球なんかしねぇ……。」
「ホント……エライ目に遭いましたよね……肌はツヤツヤになりましたけど。」
「ハァ……助っ人なんかするんやなかったわ……。」
…………誰か忘れているような?
俺は新幹線にいる面子を確認して1人だけ足りていないのに気が付いた。
…………鉄哲地面に刺さったままかこれ。
俺は少し考えたが今から戻っても面倒だし明日先生に確認すればいいだろうと思い放置することにした。
…………なんか色々と疲れた。