こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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39スレ目(現実パート4)

 

 

死柄木の入っているカプセルを破壊するのには成功した。

 

だがこの時俺は気が付かなかった……攻撃の威力を上げすぎた事を……周囲を破壊しすぎた事を。

 

俺ハコノときのコトを今後一生後悔すルだロウ。

 

ケーブルの断面からスパークが走っていた。

そして死柄木の入っていたカプセルに注入されていた培養液……どう考えてもこれは電気を通す。

 

俺はこの瞬間衝動的に行動することにした。

 

『蛇腔病院ニ配備しタ全ニャんコに通達!!

全員全力デ病院から市民を逃ガせぇェェェェェェェェエエエエ!!!』

 

俺は狂乱の波動をまともに思考出来るレベルにまで出力を落とし、近くに居た殻木をヒーロー達の元へと投げ飛ばす。

 

すぐに手元にある通信装置を起動する

 

「こちらネコマンダー!蛇腔病院にいる全ヒーローに通達!死柄木が目覚める!!全員そこから全力で逃げろぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!」

 

その瞬間、俺が全力で感覚共有を行っていた狂乱のネコダラボッチが一瞬で死亡した。

 

すぐに近くにいる狂乱のネコUFOへと感覚共有するが、死柄木の居た場所から衝撃波と共に次々とその後ろが塵へと崩壊していくのが見える。

 

あれはあいつの崩壊の個性で間違いない、だが崩壊が対象に接触している物まで伝播して塵にしている。

それをあんな脳無のような改造を施された死柄木が撃てばどうなる?

そんなのどうあがいても街一つが完全に更地にされる!!

 

「全員退避!ヒビに触れるな!死ぬぞ!」

 

殻木は……よかった、回収されている。

 

俺はすぐさま機動力の高い狂乱のキリンネコを地下へと呼び、空中へと退避できるように全狂乱のネコUFOを病院の入口へと配備した。

 

「乗って!」

「ふっ!……ぐっ!?」

「うぐ……う……あぁ……!」

 

不味い!?リューキュウに捕まったイレイザーに既に崩壊の伝播し始めている脳無が掴みやがった!

 

「クラストはそのまま逃げて!」

 

俺はネコUFOの全力の射撃を脳無の腕へと撃ち込んでなんとか腕を切断させる。

 

クラストが伝播した崩壊に巻き込まれて死ぬのを覚悟で盾で脳無の腕を切断しようとしていたからなんとか間に合って助かった……!

 

死なせてたまるか……!絶対にだ!

 

っ!建物が完全に崩壊し始めてきた!

 

俺は通信機をもう一度起動する。

 

「衝撃波の正体は死柄木の崩壊!その衝撃波と塵に触れると死ぬぞ!!全力で逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!

絶対に相殺しようとするな!何もかも塵にして止まらないぞ!!」

 

全てのネコUFOと感覚共有して逃げ切れないヒーロー達を空へと逃がしていく

 

病院地下の方は完全に通信障害が起きていて俺からじゃないと情報を伝えられないのが痛すぎる

 

「まさか……目覚めたのか?死柄木が?」

 

トゥワイスがまるで信じられないとばかりの声を上げる。

 

完全にイレギュラーなのは間違いない。

 

『……………ォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!』

「っ!?なんだ今の咆哮は……!?」

「今の声……!アイツが……マキアが起きたのか!?寝てるだろ!?」

 

起きたとかいう言葉の時点でこの山荘内のメンツで当てはまるのは一体しか居ない!

 

「山荘方面にいる全ヒーローに通達!アイツが……ギガントマキアと呼ばれる超大型ヴィランが目覚めます!!」

 

状況は完全に最悪と言っていい。

 

街はあっという間に全て塵にされた、死柄木は目覚めた、ギガントマキアも動き出した。

いくら脳無を製造している殻木の拘束に成功したとはいえ余りにも状況が悪すぎる。

 

『全体通信!こちらエンデヴァー!』

『エンデヴァー!』

『病院跡地にて死柄木と交戦中!

地に触れずとも動ける者はすぐに包囲網を!

っ!?触れさせん!』

「こちらネコマンダー!すぐにでも増援を寄越します!

母さんはギガントマキアを頼む!」

『任せなさい!!』

『ネコマンダーか!助かる!地上型は恐らく勝負にならん!飛べるやつを寄越してくれ!ううっ!?』

「了解です!」

 

俺はこの場に数台のネコジャラミを出す。

 

「トゥワイス、悪いがこいつらとここで待っててもらう。」

「お、おう!ふざけんな!」

 

俺はトゥワイスを無視してすぐさまバベルから飛び出し、肉体を保護する最低限以外の全ての狂乱の波動を翼の形成に収束させて音速に近い速度で飛行する。

 

現場まではかなりの距離があるが俺一人なら30分もかからない!

 

『はっ……"ワン・フォー・オール"?』

『あ?ワン・フォー……何!?エンデヴァー!』

 

まずっ!?出久がこの言葉を聞いて大人しくしている訳がない!

 

だがこっちの通信では余計な人達に聞かれてしまう!

 

俺はすぐさま出久の元へと狂乱のネコUFOを向かわせ……まずいっ!?死柄木が出久のいる方角に飛びやがった!

 

『死柄木が避難先の方向に向かっている!戦闘区域を拡大しろ!

街の外にも避難命令を!』

 

なんてスピードだ!尋常じゃなく速い!

それに迷いがない!完全に出久の場所を把握してやがる!

 

確かスレニキ達はラグドールの個性が奪われてないから目覚めても出久の所まですぐに向かえないって言ってたがアレはどう見ても把握している!

 

まさかラグドールのサーチの代わりになる個性をもう既に奪っていたとでも言うのか!?

 

って出久が勝手に動きやがった!

 

死柄木も出久の方向へと進路を変えやがった!

 

『みんな聞け!死柄木、南西に進路変更!

超再生の個性を持っている!もはや以前の奴ではない!』

 

クソ!出久達が速すぎて追いつけねぇ!個別通信するにしても出久の個別識別番号は把握していない!

 

そして死柄木は上に飛んで掌を下へと構えている。

何をやるつもりだ?

 

「ガッ!?」

『ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!』

 

インカムがイカれただけじゃなく俺の機械部分にエラー多数!?

 

膨大な電波による電波障害か!?

 

死柄木達の移動速度桁違い過ぎて追いつけない、遠距離からの射撃で援護するしかない!

 

だがその瞬間、死柄木が懐から何やら端末のような物を取り出して何かを呟いてた。

 

嫌な予感しかしない。

 

俺はネコUFOのサーモグラフィーを起動する。

 

多数の熱源が地面の下から突如現れた!?

 

嘘だろ!死柄木のやつ崩壊を細かくコントロール出来るようになってるのか!?

 

俺はバーニン達の所にいるネコUFOに感覚共有する

 

「こちらネコマンダー!脳無が大量に目覚めました!

死柄木の奴脳無の周囲のみを破壊せずに残していました!」

「何ッ!?」

 

クソっ!マスコミも飛んで来始めた。

 

「そこのマスコミ!良いから速く避難しろ!ヴィランの攻撃範囲が広すぎる!巻き込まれるぞ!!」

「し、しかし一体この蛇腔市に何が!?」

「良いから速く!巻き込まれて死ぬぞ!

説明はある程度落ち着いてから行う!とにかく逃げるんだ!!」

 

俺は脳無へと大量の砲撃を浴びせるが全然効いてない!狂乱のネコUFOの攻撃力でも全く足りないのか!?

 

しばらく飛行し続けていると蛇腔市の崩壊跡地が見えてくる。

 

直に見てみるとどれだけの被害なのかがよくわかる。

 

今は相澤先生が死柄木の個性を封じてくれているからなんとか耐えれているだけに過ぎない。

 

このままじゃ余りにもジリ貧過ぎる!

 

もっと!もっと速く!

 

俺は更に少し無茶をして加速していく。

 

これ以上好きにさせてたまるか!!




オリジナルの設定として元々サーチ以外に場所を把握する系の個性を前からの奪っていたという形にしております(ラグドールの個性奪ってないせいで話が拗れそうだった……)
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