こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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すんません、また寝落ちやらかしました


40スレ目(現実パート2)

 

 

「なぜ……死なん……っ!?」

 

エンデヴァーの渾身の一撃を受けたはずの死柄木は全身を黒く焦がしながらも平然と宙に浮いており、既に皮膚が少しずつ修復されてきている。

 

「オ……ドウド……ヲォォォォ……。」

 

黒焦げとなった死柄木は眼球も焼け焦げて無くなっているはずなのに何故か出久の位置を正確に把握して先程エンデヴァーを貫いたものと同じ赤黒い刃を腕から放った。

 

それにしてもオドウド……弟だと?

 

どういう意味だ?

 

すると勝己は瞬時に出久の元へと急接近して出久を庇い、その刃を自分から受けていった。

 

「勝己ぃぃぃぃぃぃいいいいい!!!!」

 

見た所急所や内臓は外しているがあれだけ貫通されれば出血の量も凄まじい。

処置が遅くなれば失血死してしまう

 

「ひ……一人で……勝とうとしてんじゃねぇ……。」

「か、かっちゃぁぁぁぁあん!!!」

 

幸いエンデヴァーと勝己は轟が回収している。

 

ネコナースの回復剤は相澤先生の治療に集中している為エンデヴァーと勝己へはあまり使えないが二人は応急処置さえ出来ればなんとかなる。

 

問題は俺が動けないことだ……恐らくだが、感覚共有を行えばにゃんこ側に悪影響が出る可能性がある。

 

そして俺自身は動けず、機械化した肉体を生身に戻そうものなら弱点が大きく増える上に弱体化は避けられない。

 

……リスクは大きいが試すしか無いか!

 

俺は狂乱の波動を右手の指先にのみ己の限界を無理矢理超えて100%の出力で放出する。

 

無論俺の精神には凄まじい速度での汚染が広がっていくがここで蟹ネキのプログラムによる強制書き換えによって殺意等といった黒い感情が湧きやすい程度に留まった。

 

恐らく身体面積の1%でも100%の出力で解放すれば俺の精神はまた汚染され尽くしていただろうな……。

 

やってることは出久に近いが俺はその100%の出力を自身の肉体の書き換えに全て注ぎ込む。

 

「ぐぅぅぅ!?ぁぁぁぁあああああ!?!?」

「っ!?小僧!大丈夫か!?」

「お、おい!指先がどんどん黒くなってるぞ!」

 

リスクはデカイがリターンは大きい、俺は肉体をほんの少しずつネコムートそのものへと完全に変換していく。

 

感覚で分かるがもう変化させた部位は二度と元には戻せなさそうだ。

 

「時間を……!俺の準備が整うまで……!ぐぁぁぁぁぁあああああああ!?!?!?」

 

変化させている部位から尋常じゃない痛みとともに凄まじい不快感と負の感情、精神汚染が襲いかかってくるが身体の中に入っているウィルスが肉体が機械では無くなっている事によって少しずつエラーを起こして機能不全を起こし始めていた。

 

賭けは成功だが動けるようにするには腕一本は覚悟しないと駄目だな。

 

「緑谷ぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

轟の叫び声が聞こえるが周囲の状況を確認する程の余裕が無い

 

一つの意識を残してそれ以外の並列思考の全てを肉体の変化に集中させていく。

 

まるで自分がどんどん塗りつぶされていくような感覚だ……。

 

数分意識が奪われそうな程に凄まじい痛みを耐え抜くと右手の部分がようやくネコムート化した。

 

指の本数が減ったせいでかなり変な感覚だが変換した右手からは今までに感じたことが無い程の凄まじい力を感じる上に狂乱の波動の制御が数段楽になった。

 

右腕を完全にネコムート化するまであと10分……!

 

「爆豪!緑谷!エンデヴァー!」

「……かっちゃん……!」

「あぁ!生きてる!

頑張れ!すぐ処置するから!」

 

どうやら轟が戻ってきたようだ。

 

「猫城!その手は!?」

 

どうやら轟は前に一度見たのもあって俺の手がどうなっているのかにすぐに気付いたようだ。

 

「大丈夫だ……!肉体そのものの変化で……少しずつ適応……して……ぐぅぅぅぅぅう!?!?」

「おい!猫城!?」

「時間を……右腕が完全に変換し終わるまで……!稼いでくれ!!」

「……!正気は失わないんだな?」

「あ゛ぁ゛……!」

 

するとその瞬間近くから瓦礫が砕け散る音が聞こえる。

 

ギリギリ痛み等を耐えながら音のした方へと顔を向けるとそこには指から赤黒い刃を伸ばしてムーンフィッシュのように地面に突き刺して落下の衝撃を殺していた死柄木がいた。

 

「弔、駄目だよ引かな……あんた……の……い……い……言いなり……には……!」

 

死柄木の様子がおかしい、それに声が二重に重なって聞こえている

 

二重人格……?だとしても何か違和感がある。

 

「「なっ!?」」

 

そしてその死柄木の刃を薙ぎ払うように見覚えのある螺旋状のエネルギー波が横から襲いかかっていった。

 

あれは波動先輩の個性だ。

 

「みんな!」

「大型ヴィランがここに向かっている!」

「向こうでにゃんこと共に脳無と戦っているヒーローにも伝えてある!」

「飯田くん……!」

「飯田!緑谷達を運んでくれ!」

「っ!まったく、通りで帰ってこないわけだよ!」

 

飯田はまるで予想してたと言わんばかりに呆れた様子だ。

 

「僕は……死柄木といなきゃ……!」

「はっ!」

「死柄木はまだ僕を狙ってる……!

飯田君、かっちゃんとエンデヴァーを……!」

「出久、冷静に考えろ……あいつはあれだけのダメージに狂乱の……波動の……後遺症がある。

身体が完成していない以上……奴は撤退も視野に入れているはずだ……!」

 

だが問題はギガントマキアが来た場合戦況がどう動くか分からない。

だから俺は無理矢理にでも動けるように肉体を変化させていた。

 

「再生能力も牛歩……だいぶ弱ってる。

波動先輩!このまま畳みかけます!」

「うん!」

「ウジが……無限に湧く……ううう……!」

 

まるでゾンビだな……だが背中から大量の刃を生やして身体を支えている辺りもう飛行したりまともに立ち上がる程の体力は残っていないらしい。

 

それに俺の狂乱の波動が再生をある程度阻害している為限界もいずれ出てくるはずだ、なんとか時間を稼いでくれ……皆!

 

だがその時、ビルの瓦礫を突き破って巨大なナニカが現れた。

 

「主よ!!」

「「はっ!?」」

 

っ!?あれはギガントマキア!?

あまりにも到着が速すぎる!母さん達は!?

 

「出力100%!

捻れる洪水グリングフロッド!」

「赫灼熱拳!噴流熾炎!」

「うわぁぁぁぁあああ!」

 

恐らくギガントマキアと死柄木の二人を同時に相手にするのは無理だと判断したのか死柄木へと総攻撃を開始する二人。

死柄木が悲鳴を上げるがその瞬間エンデヴァーがその背後から来ている脅威を知らせるべく必死に咆哮する。

 

「逃げろぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!」

「っ!?!?ぐあっ!?」

「あぁ!?」

「ネジレちゃん先輩!ショート君!」

 

轟は急接近してきたギガントマキアによって吹き飛ばされてしまい、波動先輩はその風圧によって大きく距離を離された。

 

「下ろせメガネアーマー……!」

「っ!気付いたか!」

「下ろせや……!」

「駄目だ君!そのダメージでは!?」

「完全……勝利しなきゃ……!」

 

勝己はまだ戦おうとしているがあの身体では無理だ。

 

あと5分でなんとか俺は復帰できそうだがそこまで時間を稼げるか……!

 

「ハァ……ハァ……主よ、来たぞ……次の指示を……貴方の望み通りに……ハァ……ハァ……ハァ……。」

 

っ!ギガントマキアもかなり消耗している!

 

よく見ると母さんがやったと思われる打撃痕が至る所にある。

 

「死柄木!なんて姿に……。」

 

スピナー!って事は他の奴らもギガントマキアに乗せてこっちに来ているのか!?

 

最悪だ、一気に場の枚数がひっくり返った!

 

「悪いが俺が運ぶぞ!」

「ぐっ!?ぅぅぅぅううう!!」

 

エンデヴァーは俺と出久を抱えて轟の元へと向かう。

 

「ショート、無事か?」

「あぁ。」

「ハァ……ハァ……。」

 

エンデヴァーの方ももう限界だ、この状況で連合の幹部連中を相手するには無理がある。

 

「おう居た居た、こっちから見るとどうもちっさくて……お?」

 

やっぱり荼毘もいたか!?

 

「焦凍もいんのか、こりゃいいや。」

「はっ!」

「荼毘ィ……!」

 

すると荼毘は何故か手に持っている水を頭から被り始める。

 

するとその髪の色がみるみるうちに変わっていった。

だが俺にはその髪色に見覚えしかなかった。

 

「ひでぇな、そんな名前で呼ばないでよ。

燈矢って立派な名前があるんだから。」

 

っ!?!?

 

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