こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
あまりにも評価してくれてる人が多くてとても嬉しかったんで思いきって連続で投稿ですw
今回は1スレ目の後の現実パートになります
「釜戸~!ご飯の時間よ~!」
「今行くから少し待ってて!」
俺は脳内スレを閉じて母さんに呼ばれたので周囲にいるにゃんこ達を体内のストックに片付けてエネルギーを消費して全員分のネコ缶を供給しておく
『『『にゃーーー♥️』』』
脳内でにゃんこ達がフィーバーしており若干煩いが基本的に飯時にネコ缶を与えておけばちゃんと言うことを聞くようなので我慢しておく
スレを閉じてこいつらの脳内での会話を聞いていて確信したがこいつら一匹一匹には明確な意識があるようだ
それに加えて俺の体内自体がにゃんこ城そのものとなっているようで少し意識すれば体内にある各スペースへと接続して色々と自分の状況を知ることが出来た
俺は自分の部屋から出てリビングへと向かうと聖職者のようなヒーローコスチュームを未だに身に付けた母さん
『
「自分の個性の事はだいたい把握出来たのかしら?」
「うん、大体の概要は把握出来たよ
まだ分からない部分や出来そうな事はあるみたいだけどその部分はまだ使えないって感覚もある」
するとすでにテーブルに座って新聞を読みながら昼食を待っていた牙がかなり長く突き出た虎『サーベルタイガー』が人のように二足歩行となっている男性
俺の父である『
相変わらず厳つい表情に見えるが異形型の個性ゆえにこれは仕方がない事らしい
「そうか、そうなると釜戸は私達の個性を合わせた形で受け継いだのかもしれんな
なぜ虎じゃなく猫なのかは若干引っ掛かるが」
父さんは顔を若干ひきつらせているが元々無個性判定を受けていた俺の事を一番心配していたのもあり若干安堵したような表情を浮かべてもいた
「釜戸が出したこの猫ちゃんすっごく物覚えが良くて助かるわぁ
力持ちだからお母さん色々と家事手伝って貰っちゃった」
「ニャッスルゥ~」
「ニャー!」
「ごめんなさい、ちっちゃい猫ちゃんも手伝ってくれてありがとうね」
「ニャ!」
母さんが巨神ネコを誉めると嬉しそうに巨神ネコはサイドチェストを決めてネコは若干むくれてしまう
だが母さんがネコを撫でながら誉めた事で嬉しそうな顔で元気に鳴いていた
「釜戸、少し気になってたんだがこの子達の食事はどうするんだ?」
「あぁ、そっちは大丈夫
俺の個性でこいつらの好物が生成出来るみたい
ただ若干俺のエネルギー削るから生産にも響くけど」
「そうか、とはいえお前は成長するタイプの個性みたいだからな
気長にやっていけば良いさ」
父さんは家のエンゲル係数が跳ね上がらないか若干心配してたようだが基本的に食糧は俺がなんとか出来る事を知ってホッとしていたが母さんが新しく疑問を持つ
「あら?そうなるとこの子達って他のご飯は食べられないのかしら?」
「そういうわけでもないよ、ただ俺の出すこのネコ缶がこいつらにとっては一番のご馳走ってだけ」
「ニャ~♪」
「ニャッスルゥ~♪」
俺は実際に腕からネコ缶を生成して出すとネコと巨神ネコが目を輝かせる
「とりあえず先にご飯にしない?こいつらを一通り生産したせいか知らないけどかなり腹が減ってる」
「あら?エネルギーは自力で生産出来るんじゃなかったかしら?」
「出来るっちゃ出来るけど若干足りない分は俺の体内から持ってかれるみたい」
実際問題巨神ネコのコストが高いのもあってそこそこコストオーバーしていた
まだ個性に目覚めたばかりなのもあって十分なエネルギー貯蓄も出来ていなかったのだ
「そういえばこの子達の名前はなんて言うのかしら?」
「どっちも猫とは分かっても明らかに色々とおかしい部分があるからな……特にそっちのデカイ方は」
「ニャッスル!?」
「ニャ!?」
「うん、まぁ分からなくもない
ってか生産した俺が一番困惑してる……
とりあえずそっちのまるっこいのが『ネコ』で人型のやつが『巨神ネコ』って名前みたい」
「そうか、とりあえずは昼食にするとしよう」
「そうね、巨神ネコちゃんとネコちゃんもこっちのご飯食べるかしら?」
「ニャッスル~♪」
「ニャ!」
どうやら母さんはいつもより多めに作っていたらしい
巨神ネコとネコはネコ缶を受け取ってから母さんの作った鮭の塩焼きも受け取って席に着いていた
巨神ネコは図体がデカイから異形型個性のお客さん用の椅子に座る
ネコはそれの小型の人用の椅子を使っていた
「それじゃあ食べましょうか」
「「「いただきます」」」
「ニャッスルゥ~♪」
「ニャー!」
_________________________________________________
「「「ご馳走でした」」」
「ニャッスルゥ~」
「ニャニャ~」
食事を終えると巨神ネコは満足そうにお腹を擦ってネコは仰向けに転がっていた
なお思ったよりも巨神ネコの食事量が少なく、ネコ缶一つと鮭の塩焼き一つとネコと全く同じ分量だった
食べた後のネコ缶の空き缶は消滅しておりなかなか家庭に優しい個性のようだ
「さて食事も終わった所で釜戸
早速訓練場に来てくれ、お前の個性での戦闘能力を見ておきたい」
「ん、わかった
母さーん!巨神ネコとネコを一旦返してくれないか?」
「え?この子達で戦うの?大丈夫なのかしら?」
「元々それ戦闘用の個性だから大丈夫」
「んー、お母さんも見ても良いかな?」
「良いよ~」
俺達はとりあえず個性の戦闘能力を把握するために事務所の戦闘訓練場へと移動する
この訓練場はプロヒーローのセメントスに頼んでかなり頑丈に作って貰っておりオールマイトの一撃ならギリギリ耐えられるレベルまで硬くしてある
……まぁ2発目貰えば全壊するレベルでの損傷だからオールマイトがおかしいだけなんだけど
俺が訓練場に入ると既に中ではヒーローコスチュームに身を包んだ父さんが待ち構えていた
タイガーヒーロー『サーベルマン』……鋭利な牙による斬撃と虎特有の強靭な肉体による肉弾戦を得意としたヒーローだ
サイドキックである母さんと共に活動することで真価を発揮したヒーローでもある
ただ母さんのサポートが入ってしまうと流石に勝負にならないので母さんには控えて貰っている
「変化・にゃんこ城……」
俺は自身の肉体を金属の装甲で覆い隠し上部に猫の頭とアンテナの付いた城、にゃんこ城へと変化する
下部にはキャタピラを出しており、一応移動できるようにしてある
「準備は良いな?ではいくぞ!!」
父さんがさっそく俺の方へと突撃してくる
基本的に父さんのスタイルはガンガン前に出てインファイトに持ち込むタイプで待ちは苦手だ
だけどその分射程は無いからこの場合の戦い方は一択だな……
「ユニット生産『ネコ』『タンクネコ』『キモネコ』」
「「「にゃーー!!」」」
俺は体内のエネルギーをユニット生産に回して準備が整い次第ネコ、タンクネコ、キモネコを連続で生産し続ける
エネルギー消費は……まだなんとか生産のが勝ってるな
「それがどうした!っ!?」
「ンニャァア!!」
父さんの爪による一撃をタンクネコが前に出て完全に受け止める
様子見みたいだからある程度加減してくれてるみたいだけどその強靭な爪による一撃を柔らかそうなタンクネコがいとも容易く受けきったのに驚いたのだろう
そしてタンクネコの背後からやたらと細長い脚が振られる
「フシャァァア!!」
「ぐっ!?細い割にはなかなかパワーがあるな!?」
父さんは軽く後退して爪をさらに尖らせる
こりゃタンクネコでも一撃でやられかねないな
「にゃーー!」
ネコが突撃して噛みつきに行くがまるっこいボディを掴まれて俺へと飛ばしてくる
だが俺は冷静に胴体の入り口に入るように位置調整してネコを収納して回復させる
「にゃーー!」
これによって若干インターバルを無視して再生産を行いネコが更に増えていく
「なる程な……お前の個性の本質は数の暴力か!」
「そういうこと!ちょっと強いのいくよ!
ユニット生産『ネコトカゲ』『巨神ネコ』」
俺はエネルギーが溜まったのを確認してから若干コストが痛いがネコトカゲと巨神ネコを生産する
お陰でネコ、タンクネコ、キモネコの生産に若干の遅れが生じるが既にそこそこ数がいるためそこまで問題はない
「こちらも少し強くいくぞ!!『タイガーファング』!」
父さんの代表的な技の一つが出てきた
爪と牙による三方向からの斬撃によって空気を切り裂き真空刃で切り裂く技だ
「「「にゃーーー!?!?」」」
流石にネコ達は耐えられずに全滅したがタンクネコ達は重なる事で半数を犠牲にして耐えきる
「フシャァァア!!」
「ニャッスルゥー!!」
受けきったのを確認してからネコトカゲがタンクネコ達の隙間から炎の玉を出して攻撃して巨神ネコがタンクネコを踏み台にして父さんへと近接攻撃を仕掛ける
「ンニャァァァァ!?!?」
なんか踏み台にされたタンクネコが軽く陥没してる気がするが気のせいだろう
「ふん!!ぐっ!?私と力で張り合うか!?」
「ニャッ……ニャッスル!?」
父さんの個性は増強系の個性程では無いにしろかなり力が強くなる個性だ、それと渡り合える辺りやはりこのにゃんこ達にレベルという概念は無さそうだな……
「だが……まだまだだぁぁぁぁあああ!!!」
「ニャニャ!?ニャッスルゥゥゥウウウウ!?!?」
しかしまさかの父さんが巨神ネコをそのまま持ち上げてこちらへと投げ飛ばしてくる
タンクネコ達がどうにか抑えようとしているが体重の重い巨神ネコを受け止め切ることが出来ずにボウリングのようになぎ倒されていく
「不味いな……はやくタンクネコ達を再生産を……ッ!?」
「ふぅ、割と焦ったぞ……これはなかなか末恐ろしい個性になりそうだ」
俺が新しいにゃんこを再生産する前に既に父さんは俺の目の前まで移動して爪を首に当てていた
「やっぱりプロヒーロー相手には勝負にならないか……」
「いや、正直そこそこ危うかったぞ
何よりも数の暴力はやはり一人で倒そうとすると限界がある」
父さんはそういいながら母さんから渡されたタオルで汗を拭うがやはり俺には余裕があるように見えた
俺もにゃんこ城形態を解除して元の姿に戻る
「お疲れさま、良く頑張ってたわよ」
「ありがとう母さん……」
俺は母さんから渡されたスポーツドリンクを飲みながら思う……
この世界にいるヴィランは父さんよりも脅威になるような奴らがかなりいるらしい……
確かにこれは雄英になんとしてでも受かって実力を着けないとな……
「父さん……母さん……俺、ヒーローを目指すよ」
俺はこの世界でなんとしてでも生き残るという覚悟と決意を持って父さんと母さんにそう伝えた
とりあえず導入編はここで終わりにして次から雄英受験のパートとなります