こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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今回から体育祭編になります。
次回以降から種目の描写になりますのでお楽しみに。


10スレ目(現実パート)

 

 

目の前に新しく現れた幼……少女に対してリカバリーガールが大きく驚いたのか呆けていた。

 

「こ……こりゃあおどろいたね。

本当に小さな女の子が生まれたじゃないか。」

「…………。」

「おっと……。」

「むぅ……。」

 

新しく誕生したにゃんこ……ヒメユリは俺の所に駆け寄ってから撫でてくる。

そんな姿を見たキャスリィが何故か若干むくれていたが恐らくヒメユリは保健室のベッドで寝込んでいた俺を見て心配してくれたんだと思う。

 

「おやまぁ……なかなかに優しい娘じゃないかい。

お前さんにはキャスリィちゃんだけじゃなく新しくこの子もいるんだ。

あんまり無茶をしないようにするんだよ?」

「そうですね……まぁ正直この反動に関しては完全に俺の意思とは無関係なのでどうしようもないんですけどね。」

「それでもそういう状態にならないようにするっていう努力くらいは出来るだろう?

あんまり小さい子供に心配をさせる様な状況にならないようにって話さ。」

 

確かに……俺にあの脳味噌剥き出しのヴィランから最低限身を守る事さえ出来ていればこんな事態になることも無かった訳だしな……。

 

「その娘の名前は何て言うんだい?」

「この子の名前はヒメユリです。

一応幽霊でもあるみたいですね。」

「…………(コクコク)」

「幽霊かい、というか……この子も分類としてはにゃんこなんだよね?」

「えぇ、"一応"にゃんこです。」

「どうみても狐形……それも妖狐とかそういう系統に思える。

これでも"にゃんこ"なのかい?」

「えぇ、これでも"にゃんこ"です。」

「お前さんのにゃんこの定義はなんなんだい……。」

 

リカバリーガールが呆れたような視線をこちらに向けるが……ぶっちゃけ俺が知りたいです。

というか深く考えたら敗けでしょうこれは……。

 

「俺に聞かないでください。」

 

俺は死んだような目をしてそう答えた。

 

「なんかすまないねぇ……。」

 

リカバリーガールは同情するような視線でこっちに謝る。

 

「「??」」

 

キャスリィとヒメユリは良くわからないのか共に首を傾げていた。

若干癒される……。

 

「あぁ、そうそう今はどのくらい動けるんだい?」

「正直かなりダルさは残ってますが最悪巨神ネコにでも背負ってもらいます。」

「ふむ、なら帰宅には問題無さそうだね。

とりあえず今日の所は送ってもらえるように学校側に頼んどいてあげるよ。」

「助かります。」

 

俺はその後先生に車で自宅まで送ってもらう事になり、帰った後は母さんと父さんに抱きしめられた…………というか絞め殺されるかとおもった。

 

ちなみにヒメユリについては二人ともあっさりと受け入れてくれてしばらくの間撫で回されていた。

ちなみにヒメユリもキャスリィと同じでずっと外で過ごしたいらしく今日はキャスリィとヒメユリの二人と一緒に寝ることになった……布団が割と真面目に狭かった。

 

_________________________________________________

 

次の日の朝、俺は学校にいつも通り登校……といってもヒメユリと一緒に登校していつも通り教室に入っていく。

 

「おはよう、というか久しぶり?」

「「「びょ……猫城くん!?」」」

「大丈夫だったの!?」

「五日も寝込んでたって聞いたよ!?」

「もう動いても平気なの!?」

 

俺が挨拶をすると皆が同時に声をあげる。

 

「オールマイトがあの時に聖徳太子といったわけだこりゃ……とりあえず俺の症状自体は個性を使えない状況での無理矢理な暴走が原因で怪我自体は一切無いから大丈夫。

意識は無かったけど傷が勝手に再生したって聞いてる。」

「そっか……良かったぁ……ってあれ?その子は?」

 

すると安心したように息を吐く芦戸がヒメユリに気付いて聞いてきた。

 

「あぁ、紹介する。

俺から生まれた新しい子のヒメユリだ。」

「……よろしく。」

「おお、よろしくな!にしてもキャスリィちゃんみたいにまた人見知りっぽい感じの子だな。」

 

そんなこんなでヒメユリは最初のキャスリィと同じような目に合う羽目になってしまい、今は俺に抱きついて震えている。

 

「お前ら少しは学べ……。」

「「「スミマセン……。」」」

 

結局その後相澤先生が教室に入ってきてそのままホームルーム。

その後にいつも通り授業となり今は俺が休んでいる間に何があったかを皆から聞いていた。

 

どうやら近い内に雄英体育祭があるらしい。

他にも体育祭に向けて他のクラス、B組や普通科等が宣戦布告にこのクラスに群がっていたらしい。

正直その場面に出会わなくて助かった……。

 

俺の個性の暴走についても聞かれたが正直まだわからない部分も多いので軽く曖昧に伝えている。

これに関しては一度先生とも話しておきたいしな……。

 

そして放課後……俺はヒーロー基礎学の授業を補習として結構キツメの物を受ける羽目になってしまっていた……。

リカバリーガールが言うわけだよ……。

 

_________________________________________________

 

結局体育祭までの間はいつも通りの日々が続いたが皆は放課後に演習場を借りて個性の訓練等をしており、俺はあることが試せないか自分の個性についてを改めて検証しながらにゃんこ達に訓練をさせて技術を上げさせた。

 

特にコンビネーションの訓練には力を入れてやっており、ガチャによって主力メンバーとして確定になっていたネコダラボッチにはかなりの力を入れて鍛えていた。

 

それにしても結局合計で30回以上被らせてはいるがネコジャラミに進化する気配が無いんだよなぁ……何が足りないのだろうか?

 

え?体育祭までの間のガチャ?

全部巨神ネコだったよこんちくしょうが。

 

 

 

体育祭当日、俺は今体操服に着替えてA組皆と控え室で入場を待っていた。

 

「あーあ、やっぱコスチューム着たかったなぁ~。」

「公平を期すため着用不可なんだよ。」

 

芦戸さんは少しがっかりしたようにそう呟くがそれをフォローするように尾白が答えた。

 

「予選の種目って何なんだろうな?」

「何が来ようが対応するしかない。」

「あぁ」

 

砂藤が若干緊張しているのか若干そわそわしながらそう言うが常闇と障子のやつは冷静のようだ。

 

ちなみに今回はキャスリィとヒメユリは先生達と実況席側に移動している。

理由としては俺の個性がワケわからないにゃんこばかり出てくるからある程度知識のある二人を解説として手伝ってほしいとの事だった。

 

割と人見知りな二人だが大丈夫だろうか?

俺も心配で少しそわそわしてきたぞ。

 

すると控え室の扉が勢い良く開けられて見慣れたメガネが視界に入ってくる。

 

「皆!準備は出来てるか!もうじき入場だ!」

 

俺は控え室にある時計を見る。

大体予定通りに進んでいることがわかった。

 

「すぅ…………はぁ…………。」

「人人人人人……パクッ。」

 

出久とエロブドウが何というか典型的な緊張のほぐし方をしており、若干俺も肩の力が抜けてくる。

そんな二人を見ていると横から出久に轟が声をかける。

 

「緑谷。」

「あ……轟君、何?」

 

周囲の視線が二人へと向かう。

そんな回りを無視して轟は話を続ける。

 

「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う。」

「えっ?う、うん。」

「けどお前……オールマイトに目をかけられてるよな?」

「あっ……。」

 

出久が少し驚くように声を出すが俺は若干疑問を持った。

 

確かにオールマイトは何かと出久を気にかけている様子はあったが同じ増強系の個性だからって理由でそこまで目をかけるとは考えにくい。

そうなると何かしら接点があるんだろうが……一体何があったのだろうか?

 

「別にそこを詮索するつもりはねえが……お前には勝つぞ。」

「あっ……。」

 

出久が驚きの為か目を見開く、まさか轟が出久に宣戦布告するとはな……。

 

「それと猫城。」

「俺もか?」

「お前には戦闘訓練の時の借りもある、今度は勝たせてもらうぞ。」

 

そんな轟を見た周囲がざわつく。

 

「おぉ?クラスの二番目が二人に宣戦布告?」

 

だがそんな轟を心配してか鋭児郎がなだめにくる。

 

「おいおいおい、急に喧嘩腰でどうした?

直前にやめろって……。」

「仲良しごっこじゃねぇんだ、何だっていいだろ。」

 

轟はそんな鋭児郎を冷たくあしらう。

 

「轟君が何を思って僕に勝つって言ってんのかは分かんないけど……そりゃ君の方が上だよ……実力なんて。

大半の人に敵わないと思う……客観的に見ても。」

「緑谷もそういうネガティブなこと言わない方が……。」

「でも……皆……他の科の人も本気でトップ狙ってるんだ。

遅れを取るわけにはいかないんだ。」

 

そして出久はまるで何か譲れない物の為に覚悟を決めたような表情になって答える。

 

「僕も本気で取りに行く。」

「……おう。」

「……チッ」

 

俺はそんな出久を見て……俺とは違う何か……俺が守りたい物の為に戦うのとは違う強い覚悟を……見せられたような気がしてならなかった。

 

 

 

_________________________________________________

 

 

 

『Hey!!刮目しろオーディエンス!!群がれマスメディア!!

今年もお前らが大好きな高校生たちの青春暴れ馬……雄英体育祭が始まディエビバディ!!Are you ready?』

 

実況席の画面が大型モニターに映ると同時にとんでもない大きさの歓声が会場を包み込む。

 

『1年ステージ!!生徒の入場だ!!!』

 

俺達はファンファーレを合図に会場へと入場していく。

 

誰もが覚悟を決めた表情になっている。

 

『雄英体育祭!!ヒーローの卵達が我こそはとしのぎを削る年に一度の大バトル!!

どうせあれだろ?こいつらだろ!?

敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!

ヒーロー科1年A組だろ!?』

 

それにしても凄い歓声なんだが……出久よ。

 

「わ……ああぁ……ひひひ、人がすんごい……。」

 

もう少しあのカッコいい姿を保てなかったのか?

 

「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮出来るか……。

これもまたヒーローとしての素質を身につける一環なんだな。」

「めっちゃ持ち上げられてんな、何か緊張するな。

なぁ爆豪!」

「しねぇよ、ただただアガるわ!!」

 

鋭児郎も勝己も天哉もやる気に皆それぞれ違う反応を示していた。

すると今度は次の組の入場になる。

 

『話題性では遅れを取っちゃいるがこっちも実力派揃いだ!

ヒーロー科!!1年B組!!

続いて普通科!!C、D、E組!!

サポート科!!F、G、Hも来たぞ!!

そして経営科!!I、J、K!!

雄英1年!!揃い踏みだーーー!!!!』

 

俺達はそれぞれの位置に並ぶと前にある台にミッドナイト先生が鞭をかざして叫ぶ。

 

『選手宣誓!!』

 

周囲の歓声がざわつきだし、数人が女性から殴られるのが見える。

 

「ミッドナイト先生……なんちゅう格好だ!」

「さすが18禁ヒーロー……。」

「18禁なのに高校にいてもいいものか?」

「良い!!!」

 

さすがにうるさくなりすぎたのでミッドナイトは叱咤する。

 

『静かにしなさい!!

選手代表!!1-A 猫城 釜戸!!』

「はい!!」

 

周囲がまたざわつく。

 

「やっぱり猫城君だったんだ!」

「あいつ一応入試一位通過だったからな!」

 

好印象な言葉もあれば逆にあまり良くない印象を受ける言葉も出ていた。

 

「はぁ……ヒーロー科の入試な。」

「は、はい。」

「対抗心剥き出しだな……。」

 

 

俺は壇上のマイクの前に立って言おうと思っていた言葉を答える。

 

『宣誓!といってもつまらないテンプレートな言葉を言った所で皆さんも興味無いでしょう。

なので俺はあえてここで宣戦布告させて頂きます。

俺はたった一人の軍隊です!

俺の個性は一人で複数人どころか何百人もの仕事を同時にこなせる程のポテンシャルがあると自負しております!

そしてこの宣戦布告は他のクラスに向けられた物だけではありません。』

 

俺はそう言ってA組の皆へと軽く視線を向けてどんどんネコダラボッチを出撃させていく。

 

『俺はこの個性で本気でヒーローを目指します!

救助も!戦闘も!何もかもをこなして皆を救い続けるヒーローに!

そしてそれを目指すのは他の皆も同じでしょう!!

これは一種の戦争です!

俺の個性!にゃんこ達と1年生全員の覚悟、俺は全てをねじ伏せましょう!!

それでもヒーローを目指すのであれば!俺に勝って見せろ!!

さぁ!俺の!俺達の!!『にゃんこ大戦争』の始まりだ!!』

 

周囲は怒号と歓声に包まれた。

 

正直言ってみたかっただけなんだよなぁ……罪悪感がw




コメントでヒロアカのキャラをヒロインとして出すのかという疑問と他のスレニキ達の話が気になるという意見を頂きました。

なのでちょっと両方ともアンケートを取らせて頂きます。
スレニキの日常については意見が多かったニキの話を体育祭編が終わった頃に閑話として出します。

ヒロアカ女子のヒロイン要る?

  • 寄越せ
  • 俺は猫フェチだ!!
  • (イッチを)ロリコンにしようぜw
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