こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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今回は観戦側からの視点になります。
流石に麗日vs爆豪の辺りとかをスルーしたくはなかった……。


12スレ目(現実パート3)

 

 

芦戸さんとの試合が終わった後キャスリィは実況席、俺はA組の観戦スペースへと向かっていった。

キャスリィは若干一緒に居て欲しそうな顔をしてたのでとりあえず別れ際に撫でて許して貰う。

 

「猫城君お疲れ、キャスリィちゃんってあんなに強かったんだね。」

「芦戸も良かったぞ!」

「いやー、速攻仕掛けりゃなんとかなるかなぁと思ってたけど甘かったよ~。

猫城のネコカベだっけ?あれが堅すぎてさぁ……。」

「作戦自体は悪くなかったぞ?確かに俺は序盤の展開能力が弱いから速攻を仕掛けられて守りきれないと勝てないしな。

逆に言えば守りきれさえすればどんどん数が増えて手遅れになるわけだが。」

「うーん、もっと強い酸が作れればなぁ……。」

 

正直芦戸さんの酸の威力が強化なんぞされて毒撃のスリップダメージが増やされたりでもしたら相手したくないんだが……。

 

 

 

 

_________________________________________________

 

 

 

第六試合は常闇と八百万さんの試合だったが……結果から言えば常闇の圧勝だった。

 

勝因としては八百万の判断の遅さと常闇の速攻と言った所か。

八百万の個性:創造は確か物一つ作るだけでもかなりの集中力が必要なんだったか。

確かに集中力が必要な相手と戦うなら速攻を仕掛けて集中出来る程の余裕を持たせなければ良いわけか。

 

第七試合は鋭児朗とB組の鉄哲の個性駄々被りの二人による試合だった。

まぁお互いの個性が硬化&スティールの為に勝負はなかなか付かなかったんだが最終的に同時に倒れて引き分けとなった。

後で二人が起きたら別の方法で決着を決めるようだ。

 

問題は第八試合……勝己は麗日さんに対して一切の油断もせず真正面からなんども叩き潰した。

絵面こそ確かにヴィランだがこれは勝己が麗日さんを一切舐めてない証拠だ……だが周囲の観戦しているヒーロー達はブーイングまで起こすほどだ。

 

『一部からブーイングだぁ!しかし……正直俺もそう思ぶふぅぁあ!?肘!?なにすん!?』

 

実況でこのブーイングに肯定しようとしていたプレゼントマイクに相澤先生が肘で殴る。

 

『今遊んでるつったのプロか?何年目だ!』

『あ?』

『素面で言ってんならもう見る意味ねぇから帰れ!

帰って……転職サイトでも見てろ!』

 

相澤先生は勝己へのブーイングをしていたプロヒーロー達にそう厳しく言い放つ。

 

「相澤先生……。」

『爆豪は……ここまで上がって来た相手の力を認めてるから警戒してんだろ!

本気で勝とうとしてるからこそ!手加減も油断も出来ねぇんだろうが!!』

『……少なくともお茶子は全く諦めてない……そんな勝負に水を差すのは侮辱にも近い。』

『彼女だって何の策もなく突進してた訳じゃない。』

 

どうやらキャスリィとヒメユリも気付いていたらしい。

麗日さんは勝己の攻撃をわざと受け続けていた。

低姿勢で突進することで会場の床を破壊させ、煙で見えなくなってる間に破壊された床を上に上げ続けていたんだ。

 

「勝ぁぁぁぁぁつ!!!!!!!」

 

麗日さんはそう強く叫びながら個性を解除する。

これによって空に蓄えられた膨大な量の瓦礫が雨のように降り注ぐ。

 

ハッキリ言って自爆覚悟も良いところだがそうでもしないと勝てないと判断したんだろう。

 

『流星群!?』

『気付けよ……この二人だって気付いてたぞ?』

「そんな捨て身の策を!?」

 

出久は思わず立ち上がってそう叫ぶがこれは一種の賭けだったのだろうな。

 

だが勝己はそれを……。

 

『ば……爆豪!!会心の爆撃!!!

麗日の秘策を堂々!正面突破ァァァァァアアア!?!?』

『お茶子……』

 

勝己は恐らく最大火力だと思われる大爆破で空から振ってくるガレキの雨を突撃してくる麗日さんごと吹き飛ばした。

 

勝己……あれ若干ムチャして撃ったな……俺のセンサーであいつの手首に軽く異常があるのが確認出来たぞ。

 

麗日さんはまた立ち上がり勝己へと向かっていくけど途中で倒れてしまった。

 

『麗日ダウン!!』

 

「麗日君……。」

「キャパ……とっくに超えて……。」

 

麗日さんの個性で浮かせられる重量にはキャパシティがある……だけど麗日さんはそのキャパシティの数倍を超える量を浮かせ続けていた上に勝己の攻撃を耐え続けていた。

気絶したとしてもおかしくはない……。

 

「麗日さん行動不能!二回戦進出!爆豪君!」

 

ミッドナイト先生による宣言により周囲から歓声が上がる。

だが俺としてはこれをそのまま平然と見ているのは……少し違う気がしていた。

だがここは俺の出番じゃないな……。

 

俺は観戦スペースを急いで走り抜けていく出久を見ながらそう感じた。

 

『一回戦第八試合……はぁ……麗日……うん、爆豪一回戦突破……。』

『ちゃんとやれよやるなら。』

『お茶子……すごい頑張ってた。』

『勝己……お茶子の事をしっかりと認めてた……かなりギリギリだったと思う。』

『二人とも……さぁ!気を取り直して!!』

『私情すげぇな……。』

 

テンションを露骨に下げるプレゼントマイクに相澤先生が呆れていた。

 

まぁ正直俺も呆れるけど。

 

『一回戦が一通り終わった~!!小休憩挟んだら早速次いくぞ!!』

 

しばらくしたら勝己が観戦スペースへと戻ってきて瀬呂が話し掛ける。

 

「おう爆豪!何か大変だったな、悪人面。」

「組み合わせの妙とはいえとんでもないヒールっぷりだったわ、爆豪ちゃん。」

「うるっせんだよ!黙れ!」

 

勝己はイラつきながらそう答えて自分の席に座る。

 

「まぁしかし……か弱い女の子によくあんな思い切りのいい爆破出来るな……。

俺はもうつい遠慮しちゃって……。」

「完封されてたわ、上鳴ちゃん。」

「うぅ……あ、あのな?梅雨ちゃん。」

 

上鳴がそう話した時に若干勝己の顔が歪む。

 

 

「阿呆……麗日が本当にか弱いならこの爆発さん太郎がここまで無茶して本気を出すわけがない。」

「てめっ!?」

「ぶふっ!?爆発さん太郎って……なかなか的を射てるな……くくっ……。」

「ぶふ……くくく。」

「笑うなてめぇら!?」

 

雰囲気を和らげる為のジョークでもあったが思ったより受けたな。

 

「無茶をしてってどういうことだい?猫城君。」

「俺のセンサーでこいつを近くで見てはっきりわかったが最後のあの爆破……明らかにこいつが耐えられる威力を大幅に超えて撃ってた。

その証拠に俺の目にはこいつの手首に内出血やらダメージが強く出てるのが確認出来た。」

「……余計な事を言うんじゃねぇよクソが。」

 

許せ勝己、お前の為でもある。

 

「え?ってことはかなりギリギリだったのか!?」

「あぁん!?普通に勝てたに決まってんだろうが!?殺すぞ!?」

「いつものこいつなら楽勝とかそういう風に言うだろ?そう言わないってことはそれだけ麗日さんを認めたってことだよ。」

「……ケッ。」

 

_________________________________________________

 

 

『アァオウ!!一回戦第七試合で引き分けだった切島と鉄哲の!!二回戦進出を懸けた!!腕相撲の結果は!?』

 

休憩時間が終わるとちょうど鋭児朗と鉄哲の二人が起きたようで……何故か勝敗を腕相撲で決める事になっていた。

 

やたらと暑苦しい気配がこっちにまで漂って来ているが果たしてどうなるか……。

 

『『熱い……。』』

 

キャスリィとヒメユリはキンキンに冷えたジュースを飲みながら観戦している。

 

つか腕相撲用のコンクリのステージに指が食い込むレベルで力いれてる時点でどんだけパワーあんだよこいつら……。

 

しかししばらくすると鉄哲の腕全体にヒビが入る。

こいつの個性はスティール……つまり鉄……金属疲労ってとこだな。

 

「勝者!切島君!二回戦進出!!」

「しゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」

『切符を勝ち取ったのは切島だぁぁぁぁあああ!!!』

 

二人はやたらとスッキリした顔で握手を交わしていた。

そんな青春してる所が大好物なミッドナイト先生はなんか幸福そうに見ていた。

 

『さぁこれで二回戦の進出者が出揃った!!

つう訳でそろそろ始めようか?』

 

次は出久と轟か……確実に出久の奴は無茶するだろうな。

 

少しすると麗日さんがこっちに戻ってきた。

 

「二人……まだ始まっとらん?」

「ん?うら……らぁ!?」

「見ねば。」

「ぶっふっ!?」

 

麗日さんは余程悔し泣きしたのか目の回りがかなり腫れていてとてつもなく申し訳ないんだが思わず噴いてしまった。

さ……流石にその顔はずりぃって……www。

 

「目を潰されたのか!?早くリカバリーガールのもとへ!?」

 

天哉が勘違いしてリカバリーガールの所へいくように伝えるがこれは試合のダメージじゃないんだよなぁ……。

 

「行ったよ!これは……アレ!違う!」

「違うのか!?」

 

ぶっちゃけ他のやつらもギョッとしてたな……。

 

「それはそうとさっきは悔しかったな。」

「今は悔恨よりこの戦いを己の糧とすべきだ。」

「うん。」

「タシカニ……。」

 

天哉が常闇の正論に真っ白に燃え尽きていた。

するとステージから炎が上がる。

 

ついにだな。

 

『お待たせしたなエブリバディ!!二回戦第一試合はビッグマッチだ!!

一回戦の圧勝で観客を文字通り凍りつかせた男!!ヒーロー科!轟 焦凍!

片や!こっちはヒヤヒヤでの一回戦突破!!今度はどんな戦いを見せてくれるのか!?ヒーロー科!!緑谷 出久!』

 

出久のやつ……覚悟決めてきてるな。

 

「常闇君……この試合どう見る?」

「緑谷が轟の懐に飛び込めるかどうかだな。」

「うん……あの氷結……デク君どうするんだ?」

「猫城君はどう見る?」

「俺か?……あのバカがどれだけ無茶をするかによる。」

「無茶を?どういうことだい?」

「あいつの表情……あれだけの覚悟をしてる出久はハッキリ言って自分の事なんか殆ど考えない。

あいつがあんな覚悟を決めるのは……それだけの無茶をやらかす時だ。」

 

『今回の体育祭!!両者トップクラスの成績!!

まさしく!両雄並び立ち!!

今!緑谷バーサス轟!スタァァァァァト!!!!!!』

 

 

出久……。

 

 

峰田「お前らの性癖をもっとさらけ出せ!!」(なお今回は候補が多い)

  • 芦戸
  • 蛙吹
  • 麗日
  • 耳朗
  • 葉隠
  • 八百万
  • 拳藤
  • ねじれちゃん
  • マンダレイ
  • ラグドール
  • ピクシーボブ
  • 二位を一時的にニャッスル化
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