こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
次回スレ回になります。
職場体験当日、俺達は静岡駅に全員集合して相澤先生からの点呼が終わって出発前の確認をしていた。
「全員コスチューム持ったな?
本来なら公共の場じゃ着用禁止の身だ。
落としたりするなよ?」
「はーい!!」
「伸ばすな!『はい』だ、芦戸。」
「はい……。」
相澤先生の言葉に元気良く芦戸さんが答えていたが相澤先生からの注意を食らってしょんぼりとしながら返事を返していた。
「くれぐれも体験先のヒーローに失礼の無いように。
じゃあ行け。」
「「「はい!!」」」
全員の返事を合図にそれぞれが自分の向かうヒーロー事務所のある方面へと移動していく。
「楽しみだなぁ。」
「常闇は九州か、逆だ。」
すると麗日さんと出久の二人がやたらと心配そうな表情で天哉を見ており、駆け足で向かうのが見えた。
「飯田君!」
「本当にどうしようもなくなったら言ってね……。」
「うん、うん。」
「友達だろ?」
二人に答える為に天哉は振り返る。
だが俺はその表情を見てすぐに気が付いてしまった。
「……あぁ。」
あいつ……目がかなり据わってやがる。
俺は正直かなり嫌な予感がしたので相澤先生の元へ一度向かう。
「相澤先生。」
「猫城、どうした?」
「天哉の事ですが……あいつ、あの様子だと確実に暴走しますよ?」
「…………一応根拠を聞いておこうか。」
「簡単です、近くに方向性こそ違いますが似たような事をやらかすバカが一人いるからですよ。」
俺は勝己を見ながらそう答える。
勝己のツンデレは結構近いものがあるからな……誰にも頼らずに自分が一番になる。
その信念は良いんだが自尊心が大きく脚を引っ張ってるから無理をしてるのが分かりやす過ぎるんだ。
天哉のあの表情は何か覚悟した時の勝己に近いものがある。
「…………正直俺としては立場的に干渉が難しい。
お前らの担任ではあるがヒーロー事務所にはヒーロー事務所の方針ってもんもある。」
「えぇ、なので提案なのですが……監視に一匹付けておいても構いませんか?」
「何?」
「天哉に何かあれば俺が相澤先生の方へ連絡するので学校の方から近くのヒーロー事務所なりに連絡なりして増援を頼んでほしいんです。
ヒーロー殺しは今までの傾向から確実にヒーローが孤立しているところを狙うと思うんで天哉は確実に行方を眩ますと思いますから。」
「…………良いだろう。
だが他のバカ共が突っ走らないように他の奴らには伝えるな。
その条件で許可する、学校と飯田の所には俺から連絡を入れておこう。
だがどいつを監視にするつもりだ?」
俺はそれを聞いてからストックからあるにゃんこを取り出す。
「初日が終わった辺りで新しい機能が追加されててそれを使って手に入れた奴なんですけどね。
ちび巨神ネコ、性能こそ巨神ネコのダウングレードですけどこの小ささに加えて攻撃を仕掛けたりとか俺が伝えたりしなければ基本的に認識すらされないネコです。
色々と調べたら無駄にステルス性能が高いので恐らく気が付かれないと思います。」
実を言うとちびネコシリーズは体育祭が終わった時点でガチャが解放されていた。
しかも通常ガチャを1回引くとオマケで一回引けるというような形でだ。
ただ期間限定だったようでそれが後少しで終わりそうだった為に前回引いてから2週間を待たずに引いた結果出たのがこいつだったのだ。
「そうか、ならいい。
それとそろそろお前も向かわないと乗り遅れるぞ。」
「はい、お願いを聞いてくれてありがとうございました。
それでは行ってきます。」
俺は時間を確認して急ぎ足で新幹線へと向かう。
ちなみにちび巨神ネコなのだが既に天哉の頭の上に数匹乗っかってチューチュートレインしている所だ。
何故だか知らないが攻撃なり声を出したりしなければ余程鼻の利く個性でもない限り気が付かれないんだよなぁ……。
え?ガチャ結果?
通常ガチャもオマケのちびネコガチャも全部巨神ネコだったよクソッタレ。
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新幹線を降りてからヒメユリ、キャスリィの二人を体内のストックから出してあげて俺の職場体験先の事務所、ギャングオルカのヒーロー事務所へと向かう。
ヒメユリとキャスリィを新幹線にいる間ストックにずっといれていたのはぶっちゃけ交通費の節約目的だ。
とはいえ放置していると二人が拗ねるので新幹線にいる間はしばらく意識をストックへと向けて二人の話相手をしていた。
正直この個性を使ってるとマルチタスクとか複数の視界にだんだん慣れてくるんだよなぁ。
しばらく移動して事務所へ到着したので俺達三人は早速事務所の入口の受付に向かう。
「すみません、少し良いですか?」
「はい、なんでしょうか?」
「雄英高校から職場体験に来た猫城 釜戸です、ギャングオルカさんに取り次ぎをお願いしても大丈夫ですか?」
「職場体験に来た猫城さん……はい、確かに。
少々お待ちください、今社長へと連絡を致します。」
受付の人が電話をかけてから少ししてすぐに俺達へと向き直る。
それにしても社長か……やたらと会社っぽさが強い所だな。
「それではご案内致します。」
「「「よろしくお願いします。」」」
俺達は受付の人の案内にしたがって事務所の中を進んでいく。
どうもトレーニング施設やら戦闘訓練場等もあるようなのでかなり良い施設を揃えた事務所のようだ。
そして一つの会議室の前に止まると受付の人が扉をノックする。
「社長、職場体験の方をお連れ致しました。」
「入れ。」
「それではお入りください。」
俺は扉を開けて中に入る。
会議室の中にはサイドキックと思われる数人のプロヒーローに何故か全く同じ姿のヒーロー?が数人、その中央に陣取るどう見てもマフィアにしか見えない人形のシャチのようなプロヒーロー、ギャングオルカが威圧感を出しながらこちらを睨み付けてる。
「良く来たな、歓迎してやろう。
私がこの事務所の代表を勤めているギャングオルカだ。
貴様の事は体育祭で見させて貰っていたぞ。」
「改めまして猫城です、職場体験の指名していただいてありがとうございます。」
「構わん、貴様のその力は我々としてもよい刺激になると判断したまでだ。
所で……その二人も貴様の個性により生まれたのだったな。」
「はい、この子がキャスリィ、狐のお面を被ってる子がヒメユリで……あら?」
「「わぁぁあ……」」
まて、なんか二人がやたらと目を輝かせてギャングオルカさんを見つめている。
あれ?なんか嫌な予感が……。
「「シャチさん可愛い!」」
「か、かわっ!?」
「ちょ!?」
二人は珍しく目を輝かせてギャングオルカの所へと走っていくと抱きついていく。
かわい……可愛い?
俺はギャングオルカの顔を見るとその野性味溢れる凶悪な瞳がだんだん緩みはじめて……え?
「そうか……二人は私が恐くはないか?」
「ううん、可愛い。」
「恐くない……よ?」
「そうか……そうか……。」
ギャングオルカさんは何か思う所があるようにそうかと呟きながら2人の頭を撫でている。
しかも顔が思いっきり緩みまくってる。
ええ……?
「あぁ、社長って実は子供好きなんだよ。」
「キャラ作りのせいでだいぶ無茶してるけど内心はすげぇいい人だからなぁ。」
「まぁ勘違いはされやすい方だよなぁ。」
「うう、うるさいぞ貴様ら!!」
「「「大変申し訳ありません!!」」」
俺にその話をしてくれたサイドキックの人達は即行でギャングオルカさんに謝っている上に動きやタイミングが完全に重なっていた。
これを見ただけでもこの事務所に来た意味があったと実感するな……実感する理由がこれなのもどうかとは思うが。
「全く……早速本題に入るが、私が貴様を指名したのは貴様も予想は出来ていると思うが貴様の個性が我々のパトロールや戦闘スタイル等とかなり相性が良く、お互いに良い影響があると判断したからだ。
だがまだ仮免すらない学生だからと言って貴様に合わせてやる理由も無いのは承知しているな?」
「はい、元よりそのつもりです。」
職場体験とは実際のヒーローがどのような仕事をしているのかを体験する事が一番学ぶべき部分だと思っている。
俺の方に合わせて貰った方がこちらとしても申し訳ないしな。
「ならば話は早い、まずは貴様の個性についてだが……話をしても問題ないという部分だけで良いから聞かせろ。」
俺は一瞬ギャングオルカの言う問題ない部分というのに引っ掛かる。
「問題ない部分……ですか?」
「そうだ、その全てを教えろとは言わん。
秘密にしたい部分等を持つ個性というのはそれなりにいるからな。
だからこそ伝えても問題ない部分という訳だ。
連携をする以上お互いの個性を知っていなければお互いのフォローも難しくなる。」
成る程な……そういう面でいえば秘密の多い個性……特に出久なんかが当てはまる訳だ。
「分かりました。
幸い特に誰かに知られて困る部分は少ないので伝えてもそこまで意味の無い部分を話させて貰います。」
俺は自分の個性の詳細を話していく。
話をしている時にサイドキックの人達の声も聞いていたがどう連携を取るか等の話も多く、やはり協力や連帯行動、統率等といった俺がまだまだの部分が多く話されていく。
こいつは想定以上に良い経験になりそうだ。
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