こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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すみません、先日は家の用事でかなり拘束されてて書いてる時間がなくて間に合いませんでした。

今日の0時の更新はちゃんとやる予定なのでご安心ください。


14スレ目(現実パート)

 

 

俺は視界に映る脳内スレのインターフェースを一旦閉じ、閉じていた目を開ける。

 

「起きたか?思ったよりも眠りは浅いようだな。

あと少しで保須に到着する、いつでも降りられるようにしておけ。」

 

隣にいるギャングオルカが俺の変化に気付いて声をかける。

 

「んーー、わかりました。

それにしても……窓から軽く見る限りやたらと隠れやすそうな場所が多い印象を受けますね。

東京はやはり住宅やらビルやらが密集しまくっているのでヴィランも比較的多そうな印象を受けます。」

「あまりそういう事は思ってても口には出さない方がいい。

マスコミとかにでも聞かれて周囲から睨まれても面倒だ。

ただ……実際問題東京でのヴィラン犯罪はかなり多い部類に入る。

とはいえオールマイトのお陰でだいぶ犯罪は減っている部類なんだがな。」

 

そう言いながらギャングオルカさんは保湿用のクリームを顔等に塗りたくっている。

ツッコミたいけど理由は分かるからやめておこう。

 

「オールマイト……平和の象徴……たった一人でここまでの影響を与えてるとなるとそれが崩れた時の影響は考えたくもないですね。」

「……悔しいがその通りだ。

あまり認めたくは無いがあの男の影響はそこまで大きい、だからこそそれが崩れても大丈夫なように我々がもっと強くなければいけない。」

 

ギャングオルカは拳を強く握り、そう答える。

トップクラスのプロヒーローなだけあってやっぱり今のヒーロー社会がどれだけ危ういバランスで成立しているのかは理解しているようだ。

 

第二、第三のオールマイトが現れるとは限らない。

例え後継者が現れたとしてもそれは本人ではない以上必ず限界は来る。

 

「ギャングオルカさん、保須に着いたら個性の発動許可貰えますか?」

「ヴィラン捜索の為か?」

「はい、俺の感覚共有での視界共有には限界がありますけどにゃんこの意思を受信するだけなら条件を絞ればかなりの効率での捜索が可能です。」

「何匹までなら出せる?」

「時間はかかりますが飛行可能なにゃんこであればUFOを30程地上であれば比較的やられてもリスクの少ないネコやネコカベを中心とすれば60までならなんとか。」

「十分だ、ただ先に保須の事務所への連絡だけはしておくぞ、お前の個性をTVか現地で見ていたなら大丈夫だろうが念のためだ。」

「わかりました。」

 

……スレニキ達の話の流れからすれば近いうちに必ず何かが起きるはずだ。

 

俺は天哉に張り付けているちび巨神ネコの視界を共有して見る。

 

どうやらあいつはマニュアルさんの事務所を選んだらしい。

といっても選んだ理由は一つしか思い付かないがな。

 

俺はスマホを起動してマップアプリを開き、その画像を視界から保存する。

ちび巨神ネコの情報からあいつのいる位置を割り出してその画像に天哉の位置を常に表示するように設定する。

 

機械の体はこういう時にホントに便利だな。

そうしてしばらくすると新幹線のアナウンスが鳴る。

 

「そろそろですね。」

「あぁ、いつでも降りられるようにしておけ。」

 

_________________________________________________

 

 

駅に到着した後早速ギャングオルカさんは電話をかけていく。

 

その間に俺はキャスリィとヒメユリをストックからだしてあげる。

 

「着いた。」

「ここが保須?」

 

二人は周囲をキョロキョロと見渡している。

何気東京は雄英周辺と同じレベルに発展している場所が多いからそこまで物珍しい物は実際そんなに無いんだがな。

 

しばらく二人の相手をしているとギャングオルカが周辺のヒーロー事務所への連絡を終えたようで声をかけてくる。

 

「こっちは終わったぞ、早速やってくれ。」

「わかりました。

数が多いのでしばらく動けなくなりますがご了承を。」

 

俺はさっさと終わらせるためににゃんこ城形態になってストックからにゃんこ達をどんどん出していく。

 

流石に見た目が見た目なので周囲からすればめちゃくちゃ目立っているがまぁいいだろう。

 

「お前本体にあんまりリスクを負わせているとこっちの面子も立たんので俺は俺で調査をしておこう。

数匹あのデカイ人型のを貸してくれ。」

「わかりました、出てきてくれ。」

 

そういって俺は体内のストックから数匹ネコダラボッチを、出していく。

 

「「「ニャッスルゥ。」」」

「それとネコマンダー、貴様は一旦この場にて待機して何かあれば俺に連絡を入れろ。

お前の個性を活かすのならば自分の場所は悟らせない方がいい。

幸い今は目立ってはいるがその姿で目立ってるだけだ、コスチュームを着た状態のお前ならば逆に目立ちにくいはずだ。」

「わかりました。」

 

確かに……にゃんこ城形態は一度見せてはいるがこのコスチュームは今日が初解禁であり、姿が大きく変わった俺とテレビでの俺を結びつけにくいか。

問題としてはキャスリィとヒメユリの二人が軽く有名になっているくらいなのだが……じつはこの辺は結構簡単に対策が可能だった。

 

「二人とも似合ってるぞ。」

「…………ありがと。」

「…………嬉しい。」

 

二人は照れるようにもじもじして答える。

 

今二人の格好は特徴的な耳やしっぽなどの部位が隠れるようにキャスリィは麦わら帽子のワンピースの涼しげで清楚な服装、ヒメユリはその大きな尻尾とお面が厄介だったが……お面は普通に外せる上に頭に葉っぱを乗っけて祝詞を唱えるだけで自分の尻尾と耳を隠す事が出来ていたのでぶっちゃけヒメユリのが楽だった。

 

ヒメユリは全体的にフリルの着いてあるシャツにスカート姿の可愛らしさを強調した姿となっていた。

 

ちなみにこの二人の服を選んでくれたのはギャングオルカだったりする。

 

割と真面目に考えていた様子だったのでありがたかった。

 

「よし、これで全部だな。

さて、ベンチに座って索敵に集中するとしようか。」

 

俺は二人を連れて駅の近くにあるベンチに向かい、にゃんこ達を町中に散開させた。

 

全員の場所を脳内マップに表示して現在は路地裏等を中心に探索させている。

 

それに加えてちび巨神ネコをある程度呼び出して何匹かに引っ付けており、ある程度の戦力も確保していた。

 

そしてヴィランを見つけ次第俺はギャングオルカに連絡を入れる。

 

「ギャングオルカ、ヴィランを発見しました。

そっちからだと少々遠いのでこっちに待機させてるネコダラボッチを数匹向かわせます。」

『そうか、警察にはこちらから伝えておこう。

どの地点だ?』

「場所は……」

 

俺はギャングオルカさんにヴィランの位置を伝えてネコダラボッチを集団で向かわせる。

 

ただ向かう前に逃げられても困るので周辺にいるネコカベを集めて包囲しておく。

 

しばらくするとヴィラン達がしばかれたことによる悲鳴が路地裏から響いてくる。

 

「ギャァァァァァァアアアアア!?!?」

「あひぃぃぃぃぃぃいいいいい!?!?」

「アーーーーーーーッ!?!?!?!?」

 

なんか一人明らかオカシイ悲鳴がしたので視界を共有して見てみたらネコダラボッチの拳が…………いややめておこう。

 

あいつら好き勝手させるとたまに変なのが出てくるんだよなぁ。

 

_________________________________________________

 

 

しばらくそんな感じでヴィランを数人しばいては警察にしょっぴいて貰ってブタ箱に投げ込むのを繰り返していると突如声をかけられる。

 

「貴様は……体育祭で優勝していたやつだな。」

「貴方は?」

 

俺の目の前の男はラフな格好をしてはいたがかなりの威圧感を持った男だった。

 

全体的にはかなり細長くガイコツのような印象を受けるがその目はとても鋭く、まるで何かを見定められているような印象を受ける。

 

「ハァ……俺の名は赤黒血染だ、俺も元々ヒーロー科に居た人間でな、貴様を見かけたので声をかけさせて貰った。」

「元ヒーロー科ですか、そうなると俺からすれば先輩な訳ですね。」

「ハァ……まぁそうなるか、とはいえ俺は途中でやめたからヒーローという訳ではないんだがな……。」

 

途中でやめた?この人の口ぶりからして退学させられた訳じゃなくて自分から退学した感じっぽいが……。

 

「ハァ……俺の話はどうでもいい。

貴様に聞いてみたいことがあったんだ。」

「聞いてみたいこと……ですか?」

「あぁ……、貴様にとってのヒーローとは一体なんだ?」

「俺にとってのヒーローですか?」

 

少し難しい質問だな。

理想のヒーロー像ではなく俺にとってのヒーローの印象を聞いている感じもある。

 

「…………少なくとも今のヒーロー社会に違和感はありますね。

俺達の教師をしているオールマイトが言っているのですがヒーローとは本来は奉仕活動ですから。

それを資格制の職業としていることにも特に。」

「そうか……なら貴様はなぜヒーローを目指す?」

「簡単ですよ……、自分の手の届く範囲にある悲劇を見過ごせないからですよ。

でも今の社会は資格の無い人間が勝手に個性を使うのを許可されない。

ならその資格を取って少しでも悲劇を喜劇に変えたい。

今の社会はオールマイトという英雄がいることで成り立っていますが……それが長続きしないのは目に見えてますから。」

「ハァ…………成る程な。

感謝するぞ、猫城釜戸……貴様は少なくとも金や名声だけを求めるような愚物共とは違うようだ。

ならば貴様の言う喜劇……それを増やしてみせろ。」

 

そう言い残して赤黒さんは去っていく。

 

というかすごい名前だな……それにあの顔の形……どこかでみたような……。

それに加えてキャスリィ達がめちゃくちゃ警戒していた。

あの人は一体…………。

 

 

しばらくするとギャングオルカさんが戻ってきた。

 

「待たせたな。」

「いえ、問題ないですよ。

にゃんこ達は撤収させますか?」

「そうだな、と言いたい所なんだがそのまま活動させ続ける事はできるか?」

「多分何割かが寝ちゃうんで活動出来る数は減りますがなんとかいけます。」

「そうか、ならばそのまま警戒を……。」

 

とギャングオルカが答えようとしたその時、俺のにゃんこ達がまだいないエリアで大きく爆発が起きる。

 

「なんだ!?」

「すぐににゃんこを向かわせます!」

 

一体何が起きたんだ……いや、一体この保須になにがあるっていうんだ?

 

 




イッチ「あれ?なんか掲示板の方からゴリラニキの悲鳴が……まぁ今はどうでもいいか。」

伝説レアはどいつが出てほしい?(女性キャラはヒロイン枠)

  • 宮本武蔵
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