こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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スミマセンまた寝落ちしました。

更に言えば今回をガチャ回にする予定だったんですけど思ったより長引いたので尺の都合で次回にさせていただきます。

楽しみにしてくださった方々には大変申し訳ありません。

代わりに後書きにゴリラニキの悲鳴を乗せておきます。


15スレ目(現実パート)

 

 

体が言うことを聞かない……やっぱりダメージが大きすぎたか……。

 

『ボディスキャン開始……50……70……90……完了。』

 

俺は現在体に残っているダメージを調べるために体内の検索機能を用いて身体情報をスキャンする。

 

『ちっ、両手切断のダメージがデカイな。

元の腕さえあれば再生に必要なリソースを減らせるみたいだが……。

とりあえず現状は最低限動けるようになるように再生リソースを回さないとな』

 

現在のリソースはざっと3万ちょいだけど完全再生に必要なのは両手の分を軽減出来れば6万ってとこか……それに全部のリソースが回復に回されてるな……もし両手を失くしてたら10万は必要になるから完治には両手があれば全治3日、なければ+3~4日ってとこか。

 

掲示板機能は……無事か

 

とりあえず片目は無事だから目は後で回復させるとするか。

 

俺はとりあえず意識の覚醒を邪魔している神経系統の回復にリソースを回す。

しばらく再生させ続けて10分程した頃にようやく動けるようになってきたので目を開ける。

 

だが目の前には…………。

 

「ちゆぅぅぅぅぅぅぅうううううううう。」

「アァァァァァァァアアアアアッ!?!?!?!?!?」

 

唇をまるでタコの如く伸ばして『ババァン!?』という効果音のしそうな心臓にとてつもなく悪いリカバリーガールのドアップだった。

 

ここまで唇伸びてると逆に怖いんだよ!?!?

 

「なんだい起きたのかい。

それにしても私の顔を見て叫ぶなんて失礼にも程がないかい?」

「寝起き早々にこんな場面に出会すのは二度目ですけど心臓に悪いんですよ!?」

 

さすがに誰が遭遇しても悲鳴をあげると思うんだが……。

 

結局リカバリーガールの個性を食らって回復速度をかなり速めて貰った。

とはいえリソースが完全に尽きたのでしばらくはにゃんこの生産が不可能だな……ってかネコ缶も作れねぇな。

 

『『『にゃ!?!?』』』

 

わりぃにゃんこ達……。

 

ついでにオレの両隣からは凄い怒気を感じる。

 

「「むぅぅぅぅううううう!!!」」

 

正直俺自身かなりムチャした自覚はあるのでこればかりは言い訳のしようもないな。

 

キャスリィとヒメユリからポコポコ叩かれるのを受け入れながら俺はリカバリーガールの診断を聞く。

 

「片目損失……といってもこっちは体育祭の時に治るのが分かってるからそこまで心配してないんだが……。

両手の切断……これが一番重症だね。

あんたは機械系の異形だから手術なりで引っ付けるみたいな真似も出来ないし下手に治療しようものなら何処かしらに必ず後遺症が現れちまう。

念のため聞いておくけどその両手の再生は可能なのかい?」

「可能か不可能かで言えば可能ですね。

ただ一つ聞いておきたいんですけど俺の切り飛ばされた手ってどうなりました?」

「それならその二人が拾ってきてくれてるよ。

その事を聞いたってことはその手の回復に関わってくるのかい?」

「はい、両手がない状態での回復だと必要なリソースがデカ過ぎるんですけど両手があるなら繋げるだけで済むのでそこまでリソースは減らないみたいなんです。」

「そうかい、ならこちらとしても一安心だね。

ただ完全回復までどのくらいかかりそうだい?

正直お前さんの治療は私達に出来る事じゃないからね。」

 

あー、まぁ機械系の異形だし仕事としては医者の仕事じゃなくてエンジニアとかメカニックの仕事だろうしな。

 

「とりあえず全治三日ってとこです。」

「やっぱりお前さんには驚かされるね。

前回の目の事もそうだがその重症が全治三日とは……。」

「リソースの貯蓄さえあれば瞬時に回復するんですけどね……。」

「戦力を増やすには使えるにゃんこを増やすしかない。

だがにゃんこを増やせば生産にリソースが割かれてあまり貯蓄に回せないって訳かい。」

「そんな感じですね……ただでさえリソースの生産速度もそんなに速くはないので生産が終わるのもかなり時間がかかるのがなんとも。」

 

一日12000……正直少なすぎるとしか言いようがない。

だがこの問題さえ解決すれば出来ることはかなり増えるはずだ……。

 

 

 

それからしばらくはリカバリーガールと病院の人から診察を受けてから天哉達のいる病室まで案内をされることになった。

 

ただ……そもそもの身体の作りが機械ベースなのもあってあんまり診察らしい診察にはならなかったんだよなぁ。

 

 

_________________________________________________

 

 

三人のいる病室へと向かっていくと三人の話し声が部屋の中から聞こえてくる。

 

相変わらず部屋越しの声すら余裕でキャッチする耳の良さは便利だ。

 

 

 

「寝られたか緑谷?」

「ううん、あんまり。」

「だろうな……オレもだ。」

「……冷静に考えると……凄いことをしちゃったね。」

「……そうだな。」

「あんな最後見せられたら……生きてるのが奇跡だって思えちゃうね。

僕の脚……これ多分、殺そうと思えば殺せてたと思うんだ。」

「あぁ……オレらはあからさまに生かされた。

あれだけ殺意向けられてなお立ち向かったお前はすげぇよ。」

「いや、違うさ……俺は……。」

 

このタイミングで俺は病室へと到着する。

同時に天哉のとこの職場体験先のヒーローであるマニュアルと出久のとこの職場体験先のヒーローのグラントリノ、俺の体験先であるギャングオルカも来ていた。

更にもう一人、スーツを着こんだ犬の異形型個性の人もいるけど……恐らく警察だろうか?

 

「ネコマンダー!無事……ではなかったようだな。」

「別に3日もあれば完治するんで問題ないですよ。」

「三日?なんつう再生能力してんだお前……。

ちょうど良い、一緒に入れ。」

 

グラントリノはそう言って病室の扉を勢い良く開ける。

 

ちなみに現地のネコダラボッチから聞いた話だとギャングオルカは火災による高温で乾燥が速まって最終的に水分不足であまり動けなくなってしまったらしい。

 

まぁ確かにあの時の火災は酷かったからな……。

 

「おぉ、起きてるなケガ人共。」

「グラントリノ!」

「マニュアルさん……。」

「猫城……!それにギャングオルカ?」

 

出久とは違い天哉は申し訳なさそうにしてるな……まぁ仕方ないか。

轟は俺とギャングオルカの姿に驚いているようだ。

というか視線が明らか俺の包帯まみれの片目と両手に向かってるな。

 

「小僧!お前には凄いグチグチ言いたい。」

「あっ……す、すみませn……。」

「がその前に……来客だぜ。」

 

グラントリノは噛みながら謝る出久をスルーして扉の方へと指差す。

 

そのタイミングでちょうど犬の人が部屋へと入ってくる。

けど身長が高いから若干通りにくそうにしてるな……。

 

「保須警察署所長の面構 犬嗣さんだ。」

 

ぶっふ!?!?

 

つ……面構……犬嗣……名前が今まで見てきたこの世界の人達の中でも特にド直球だなこれ……っくくく。

 

轟と天哉がベッドから立ち上がって向かい合うのに気付いた出久がベッドから立ち上がろうとする。

お前脚やられてるんだから無理すんなっての……。

 

「あぁ、掛けたままで結構だワン。」

 

ワンwwww。

 

やべぇ……はらいてぇ……笑いをこらえるのきつい……。

 

「君達がヒーロー殺しを仕留めた雄英生徒だワンね?」

「はい。」

 

それに答えた轟が疑うような視線を面構さんへと向けている。

 

「逮捕したヒーロー殺しだが……火傷に骨折となかなか重症で現在厳戒態勢の下治療中だワン。」

「あっ……。」

「雄英生徒なら分かってると思うが……。

超常黎明期、警察は統率と規格を重要視し個性を武に用いないこととした。

そしてヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職業だワン。」

 

うん、真面目な話のはずなのに語尾のせいで空気が……。

 

「個人の武力行使……容易に人を殺められる力。

本来なら糾弾されて然るべきこれらが公に認められてるのは先人達がモラルやルールをしっかり遵守してきたからなんだワン。

資格未取得者が保護管理者の指示なく個性で危害を加えた事……例え相手がヒーロー殺しであろうともこれは立派な規則違反だワン。

ちゃんと許可を取った猫城君以外の君達三人及びプロヒーロー……エンデヴァー、マニュアル、グラントリノこの6名には厳粛な処分が下されなければならない。」

 

まぁ筋は通ってはいるな。

実際問題天哉に至っては保護管理者の下を勝手に離れた上に許可を無しに戦闘……それに加えて無許可でこの戦闘でステインに重症を負わせたわけだからな。

 

まぁそこに人の命が関わっているのを無視すればの話ではあるが……少なくとも目の前でわざわざ言うような事かと言われると違和感が残るな。

 

するとその見解を聞いた轟が理不尽だと思ったのか反論する。

 

「待って下さいよ!」

「あっ……。」

「飯田が動いていなきゃネイティブさんが殺されてた!

緑谷が来なければ二人は殺されてた!」

「轟君……。」

「誰もヒーロー殺しの出現に気付いて無かったんですよ?

規則守って見殺しにするべきだったって?」

「ちょっ!?ちょっ……。」

 

だが面構さんは予想できていたのか表情一つ変えずに轟へと返す。

 

「結果オーライであれば規則などうやむやで良いと?」

「うっ……人を助けるのがヒーローの仕事だろ!」

「だから君は"卵"だ。

全く良い教育をしてるワンね……雄英もエンデヴァーも。」

 

面構さんはそう皮肉っぽく言うが恐らくはこれはちょっとニュアンスが違うな。

 

「この犬!!」

 

すると轟が激昂する。

さすがに不味いので俺はストップをかける。

 

「待て阿呆。」

「猫城……!」

「少しは冷静になれ。

面構さん、それは警察公式の見解……と言っても表向きって事でしょ?」

「っ!」

「どう言うこと?」

 

俺は正直勝手に動いた証拠として突き出すには弱いと思っていた。

何故ならあの脳無達の事件の影響で近隣の住民は殆どがおらず、そもそもの目撃者がかなり限られるからだ。

 

「これは参ったワンね……その通りだワン。

で処分うんぬんはあくまで公表すればの話だワン。

公表すれば世論は君達を誉め称えるだろうが処分は免れない。

一方で汚い話公表しない場合ヒーロー殺しの火傷跡からエンデヴァー、及びにちゃんと許可を取って戦った猫城君を功労者として擁立してしまえるワン。

幸い目撃者は極めて限られてる。

この違反はここで握り潰せるんだワン。

だが君達の英断も功績も誰にも知られる事はない。

どっちが良い?」

 

まぁ警察側としては表向きルールを無視するなんて例外を作るわけには行かないだろうからな……。

 

「一人の人間としては前途ある若者の"偉大なる過ち"にケチをつけたく無いんだワン。」

 

そう面構さんは親指を立てながら答える。

 

だが表情が限りなく犬だ……。

 

「まぁどのみち監督不行き届きで俺らは責任取らないとだしな……。」

 

すると天哉はマニュアルさんの下へと向かうと頭を下げる。

 

「申し訳ございませんでした。」

「よし!他人に迷惑かかる。

分かったら二度とするなよ?」

「はい。」

 

続いて出久達も頭を下げ始める。

 

「す……すみませんでした。」

「よろしく……お願いします。」

 

あ、そうだ……これは面構さんに言っておかないと。

 

「面構さん、俺も一緒に握り潰して貰っても良いですか?」

「猫城?」

「猫城君!?」

「なぜだワン?君の場合ちゃんと許可を得た行動なのは分かっているから功績を潰す理由など無いのだワン。」

「一緒に戦ったこいつらだけ公表されないで俺だけ褒め称えられるなんて気分が悪いだけですよ。

それなら一緒に握り潰して貰った方がマシです。」

「そうか……分かった。

君の希望が通るようにこちらからも伝えておこう。

……さて、大人のズルで君達が受けていたであろう称賛は無くなってしまうがせめて共に平和を守る人間として…………ありがとう。」

 

面構さんはそう答えながら頭を下げる。

すると轟は気まずそうに答える。

 

「最初から言ってくださいよ……。」

「轟君……。」

 

 

そうして面構さんは諸々の処理の為に警察署へ戻っていくのだった……。

 

 

 




百合に挟まるゴリラ
「あぁ……393……飲み物ありがとう……でもなんか変な味がするけどこれは一体……ェ゛?マムシドリンク……まってしかもコップ一杯分?ちっちゃいビンじゃなくて?
アッ……チョ!?なにしようとしてるんですかね!?
そこのツヴァイウイングの二人も見てないで助け……えっちょとまっ!?アーーーーーッ!?!?!?」
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