こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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今回は釜戸のパートと雄英高校側のパートがあります

彼の絵面のシュールさを思い浮かべてお楽しみくださいw


3スレ目(現実パート)

 

実技試験終了後、俺はキャスリィを迎えにいく為に一度受付に向かい警備のエクトプラズム先生を呼んで貰う

 

どうやら話は通っていたようでほんの2~3分待っていると学校側の方面からエクトプラズム先生がやってくる

 

その後ろにはやたらと巨大なスーツ姿のネズミを抱えたキャスリィがちょこちょこと付いてきていた

よく見ると後ろにネコダラボッチ5体も

 

「ぬいぐるみ……じゃないよなアレ……」

「…………ッ!」

 

キャスリィは俺を見つけると急に駆け足になって俺の側へとやってくる

俺はそんなキャスリィを受け止めて撫でてあげた

 

「ゴロゴロゴロ…………♪」

「所でエクトプラズム先生、キャスリィが抱えてるこのネズミ?は一体……」

「雄英高校校長ノ根津校長先生ダ」

 

え?待ってうちのキャスリィとんでもない人抱えてるんだが……

 

「スマナイノダガ気絶シテイル校長ヲ放シテ貰ウヨウニ言ッテモラエナイカ?頑ナニ放シテクレナクテナ」

「あーわかりました……っても機嫌良さそうにしてるから気が引けるな……キャスリィ?」

「……?」

「そのネズミさんはここの学校の人らしいんだ返してあげてくれないか?」

「…………ネズミさん」

 

キャスリィが明らかシュンと落ち込んでしまう

だから俺は全てのネコ共通の弱点を突くことにした

 

「返してあげたらお礼にネコ缶を2つあげよう」

「ッ!?!?…………バイバイ、ネズミさん」

「お利口さん、ネコ缶は家に帰ってからな」

「うん……♪」

 

キャスリィは雷が落ちた衝撃でも受けたような表情をしてこちらを見てすぐに校長を離した

 

にしてもキャスリィ……涎が垂れてるぞ……

ホントにネコ缶ってなんなんだこれ……

 

「ご迷惑をおかけしてスミマセン

キャスリィの事ありがとうございました」

「構ワナイ、コレモ『プロヒーロー』トシテノ仕事ノ一ツダ」

 

キャスリィはとても機嫌が良さそうに耳をピコピコさせながら出口の方を向いているので俺はネコダラボッチ達を収納してキャスリィと共に帰る事にした

 

 

 

_________________________________________________

 

 

「……校長?モウ動ケルノデハ?」

 

釜戸達が雄英の門から出た辺りでエクトプラズムは根津校長に話しかける

 

「…………ふぅ、ずっと体を動かさずにいるのも疲れるのさ!

それにしても彼の個性のキャスリィちゃんか……」

「…………ナニカ分カッタノデスカ?」

「いや……流石の僕も天敵に出会うくらいならこうも恐怖に支配される事は無いのさ

キャスリィちゃんには僕のネズミとしての本能に全力で生き残れと警鐘を鳴らす程のナニカがあるのは確実なのだけどね」

「ソレホドデスカ……」

「本人の自覚はともかくとして少なくとも彼の個性はまだまだ個性届けには書かれてない物がかなり多そうなのさ

キャスリィちゃんに抱かれてる間も実技試験はなんとかモニターで確認出来たから評価は後で共有しておくのさ」

「ソウデスカ……所デ……コノ写真要リマス?」

 

そういってエクトプラズムが根津校長へと見せたのはちゃっかりオールマイトから受け取っていた根津校長を抱っこしたキャスリィがイレイザーヘッドの膝の上でくつろぎながらその背後にスペシャルファイティングポーズを決めているネコダラボッチが揃っているカオスすぎる写真だった

 

「…………後で送ってほしいのさ」

「ワカリマシタ」

 

 

_________________________________________________

 

 

受験が終わってからの一週間、俺は割といつも通りの日々を過ごしていた

 

とは言ったものの父さんとの戦闘訓練がやたらと多かったのもあるから俺自体はそのうちの3日は動けなくされたんだけどな

 

壁キャラに使えるのがネコとタンクネコしかいないのもあって壁の生産が間に合わねぇ……

 

動けない間は脳内掲示板を起動してスレニキ達と雑談をしたりキャスリィの相手をしたり父さんや母さんと個性の使い道について話したりして時間を潰してた

 

そしてついに今日、待ちに待っていた入試の結果が届いたのだった

 

 

 

 

俺はリビングに家族全員で集まって早速結果を確認することにした

 

「んじゃ開けるぞ………ってなんだこれ?」

 

俺が封筒を開けると中からは何かの書類と丸い立体映像タイプの投影装置が出てきた

 

早速投影装置をテーブルに置いて起動する

 

「僕が投影されたのさ!!」

「「こ、校長!?」」

「ネズミさん……♪」

 

すると二人が投影された校長先生の姿に驚いていた

キャスリィはどうやら校長の事が気に入ったらしく少し嬉しそうに耳をピコピコしている

 

『やぁやぁ!猫城 釜戸君!

ネズミなのか犬なのか熊なのか!その正体は校長先生なのさ!

さて、まずは試験での君の結果を一つずつ伝えていくとするのさ!

筆記試験は満点、文句無しの一位なのさ

次に実技試験に関してはこちらのVTRを見てほしいのさ!』

 

 

根津校長がそう言って背後にある無駄に豪華な背景の一つであるモニターを起動するといくつかの画面が写し出される

 

「これは……散開して各個撃破していったわけか」

「うん、点数を稼ぐと言う目的で考えれば守りを固めすぎても意味がないと判断したんだ」

「ネコダラボッチちゃんなんかはしゃいでないかしら?」

『見ての通り君はその個性の最大の利点を生かしてたった一人で複数のエリアの仮想ヴィランを撃破していった!

そしてその合計ptは驚異の96ptなのさ!

一人で複数どころか軍隊クラスの働きをした君のその個性には我々も実に驚かされたのさ!』

 

すると画面から誰かの手が出てくる

 

『え?次が押してるから巻きで?仕方がないのさ……

まぁ結論から言ってしまえばヴィランptだけで見ても君は総合一位、だけど我々が見ていたのはヴィランptだけではないのさ!

次はこちらのVTRを見てほしいのさ!』

 

そうすると今度は画面が切り替わってネコダラボッチが誰かを瓦礫から助けたり俺があの透明な受験生を助けた時、さらに0ptヴィランを一撃で破壊した俺の旧友、出久を助けるために行動した時の姿が写し出される

 

『我々が見ていたもう一つのpt!それこそレスキューptなのさ!ヒーローは本来奉仕活動!人を助けてこそのヒーローなのさ!

君は例え無視しても構わないような0pt仮想ヴィランが出ても戦ってでも人を助けに出た

そうして我々が出したptは70!

合計166pt!ぶっちぎりでの主席合格なのさ!!

おいで、猫城 釜戸君!ここが君のヒーローアカデミアなのさ!!』

 

その一言を最後に映像は終了していった

 

「~~♪」

 

キャスリィは得意げにしながら俺の膝の上で嬉しそうにしている

 

「雄英主席なんてやるじゃないか!

筆記は個性の事もあって一切心配してなかったがよくやった!!」

「今夜はお祝いね!たっくさん腕によりをかけて良いもの作ってあげる!なんなら猫達もみんな出しちゃいなさい!」

「父さん……母さん……!!」

 

俺は思わず涙が出てしまう

転生前の記憶を取り戻す前から二人には心配ばかりかけてきてしまっていた

 

でもそんな中不器用だけど俺を励まし続けた父さんにずっと優しかった母さん

 

俺はこの二人のようなヒーローになって見せるんだ

 

「これこそが俺の"オリジン"だな……」

「……?」

 

それに新しい家族としてキャスリィだっているんだ

原作とかそういう話も若干気になりはしてるが……俺は何よりも

 

「絶対に最高のヒーローになってやる!!」

「その意気よ!」

「待ってるからな」

「よし!みんな出撃!ネコ缶増やしてやるから母さんの事手伝ってやってくれ!!」

「「「にゃーーーー♪」」」

「あらあら、早速何から手伝って貰っちゃおうかしら?」

 

そんなこんなで家に収まりきらない程のにゃんこ達に囲まれて俺達の御祝いは盛大に行われていったのだった

 

そして……

 

 

ー『ツルの恩返し』の進化条件を達成しましたー

 

 

 

何故かツルの恩返しが進化出来るようになってた

どうやら条件は恩を返すことだったらしい……

母さんの家事を手伝っててさらっと条件クリアしていた

 

 

えぇ……(困惑)

 

 

 

_________________________________________________

 

合格通知が出る少し前……

 

 

 

「実技!総合成績出ました!」

 

 

雄英高校のモニタールーム

そこには大型のモニターに大きく実技試験の成績が表示されていた

 

「レスキューpt0で2位とはね……」

「仮想ヴィランは標的を捕捉し近寄ってくる

後半他が鈍っていく中派手な個性で寄せ付け迎撃し続けた

タフネスの賜物だ」

「つか気になるんだがあの断末魔の設定誰がやったよ……」

「対照的にヴィランpt0で8位……大型ヴィランに立ち向かった受験生は過去にもいたけどぶっとばしちゃったのは久しく見てないねぇ!」

「しかし自身の個性で甚大な負傷、まるで個性を発現させたばかりの幼児だ」

 

そして今度はある一人のとてつもなく絵面がシュールな一人へと全員の注目が移る

 

「大型ヴィランと言えば彼!

他を寄せ付けない程の圧倒的pt数で一位ときた

数の暴力に上空からの情報収集、絵面こそシュールだがこれはヒーロー活動を行うのに於いてかなりの利点がある」

「数ノ暴力ト言ウ意味デハ確カニ我ニ近イ

ダガ技術コソマダマダダガ一体一体ノパワーガスサマジイナ」

「個性届けを見る限りコストがやたらと高い分一番性能が高いようですね……

ただやはり城の状態で近付かれると不味いようです」

「破壊された際の行動不能時間……これは確かにかなり大きな弱点になる」

「これは今後の教育次第でどうとでもなるでしょう」

「それより校長、ちょうどクラス人数の規定が20人ずつなのですが……40人目と41人目で成績が全く同じ生徒がおり

どうしましょうか?」

 

静かに彼らの会議を見守っていたその口を開くと……

 

「雄英は自由な校風が売りなのさ

同率と言うことは彼らは同じくらいにヒーローとしての資質を見せている

なら片方を落とすなんてナンセンスなのさ!

その分の皺寄せは君に行ってしまうがそれでも大丈夫かな?

相澤くん?」

「チッ……だが合理的ですね

俺の方でなんとかしごいてみましょう……」

 

 

 

 

 

 




ツルの恩返し

・進化条件が緩い代わりに性能にかなりの制限が入っている
・進化後は1体しか出せないが進化前なら複数量産可能
・進化前を出撃させている途中で進化させると全員が一ヶ所に集まってキング○ライムのように合体する
・攻撃までのモーションが(無駄に)長い
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