こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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スンマセンまた寝落ちしました……。


あ、そういえば不定期更新になりますが新しい小説を書き始めました。
原神と大神~絶景版~とのクロスオーバー作品となりますので興味があれば見てみてください。

https://syosetu.org/novel/336375/


21スレ目(現実パート)

 

「言っとくが俺達はまだ戦闘許可解けてねぇぞ!」

 

勝己がもはや悪人の笑みを浮かべながらそう叫ぶ。

 

それにしても俺"達"と来たか……まぁこいつもこいつで少しずつ丸くなってくれてるみたいで何よりだよ。

 

「勝己、既に外にチビを出してある。

ヒーローを見つけ次第救援に来て貰うつもりだが少し時間がかかる。

何とかして二人で時間を稼ぐぞ。」

「ッ!相変わらずだなテメェは。」

 

やっぱりこいつはこいつで小さい頃に何度も衝突してるから組みやすい。

出久とは相変わらずみたいだがな……。

 

「自分達の立場よく分かってるわね……小賢しい子達。」

「いや、バカだろ。」

「刺しましょう♪」

「その気がねぇなら……懐柔されたふりでもしときゃ……いいものを……やっちまったな。」

 

まぁオレが戦闘態勢取っちまったのもあってやっぱりかなり状況は悪くなっちまってるな……。

とはいえこれ以上会話だけで時間を稼ぐのも限界が近かったからな……これはこれで好都合か。

 

「したくねぇもんはウソでもしねぇんだよオレ達はぁ!

こんな辛気臭ぇとこ長居する気もねぇ!」

 

勝己の言葉を皮切りにヴィラン連中が死柄木とか言う奴とワープの奴以外全員が戦闘態勢に入り始めるがリーダーと思われる死柄木が庇うように手を横に伸ばして全員が動きを止める。

 

「手を出すなよお前ら。

こいつらは……大切な駒だ。

出来れば少しは耳を傾けて欲しかったな……。

爆豪君とは分かり合えると思ってた。」

「分かり合うだ?ねぇわ!」

 

勝己は頬に冷汗を滴しながらもそう答える。

こいつもこれでも言葉を選んでるのだろう……下手に激昂されることより面倒な事はないからな。

 

ん?外のチビ共から感覚共有での通信……っ!!

 

「仕方ない……ヒーロー達も俺らの調査を進めていると言っていた。

悠長に説得してられない……先生、力を貸せ」

 

死柄木は後ろを振り向きながらそう答える。

後ろにはPCが置いてあり、向こう側はサウンドオンリーのみで通信しているようだがこっちはカメラ越しに向こうから見られているっぽいな。

 

「先生……?てめぇがボスじゃねぇのかよしらけんな……。」

 

勝己はそう答えてはいるが若干後退りしている上に焦りが見えている。

あれだけの襲撃を仕掛けてきたヴィラン連合の頭が死柄木だと思っていたのなら確かに動揺してもおかしくはないか……。

 

「黒霧、コンプレス、また眠らせてしまっておけ。」

「はぁ……ここまで……人の話を聞かねぇとは……逆に感心するぜ。」

「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね!!」

「ヒーローを志す俺達がヴィランに唆されたらそれこそ終わりなんだよ。」

 

コンプレス……あの仮面の奴は落下してきたソドムに潰されて骨が数本逝っているはずだ。

そうなると警戒するのはあのワープ……黒霧とか言う奴だけだ。

 

どうやって対処するか考えていると俺達の後ろのドアからノックが入る。

来たか!

 

「どうも、ピザーラ神野店です。」

 

俺達はその空気を全く読まないような一言に全員固まり、俺はちびネコダラボッチから送られてくる情報を頼りに勝己を後ろに引っ張って下がらせる。

 

「オイテメ!何を……。」

「SMASH!!!」

「ぎゃぁぁああ!?!?」

 

突如としてスピナーが寄りかかっていた壁が粉砕されて突入してきたオールマイトによって一気にスピナーが吹き飛ばされる。

 

「何だ!?」

「黒霧!ゲート!」

 

死柄木がすぐに黒霧へと指示を飛ばして逃げようとするがオールマイトが屈んでその上からシンリンカムイが飛び込んで来る。

 

「先制必縛!」

「うっ!?」

「ぐっ!?」

「ウルシ鎖牢!!」

 

今の一瞬で全員を一度に捕縛したか!!

さすがはシンリンカムイか!

 

「木?んなもん……。」

 

継ぎはぎだらけの男……荼毘から青白い炎が出始めるがすぐにシンリンカムイの背後から小さい老人が凄まじい速度で飛び蹴りを顎に直撃させて意識を奪う。

 

「はやんなよ、おとなしくしといた方が身のためだせ。」

「さすが若手実力派だ、シンリンカムイ!

そして目にも止まらぬ古豪グラントリノ!

もう逃げられんぞ……(ヴィラン)連合!なぜって?」

「私達が来たってね!!」

「ママ……いやセイント、それオールマイトのセリフだから取らないであげて……。」

 

今度は天井を粉砕してうちの母さんである猫城強花ことシスターヒーロー『セイント』とうちの父さんである猫城牙虎ことタイガーヒーロー『サーベルマン』の二人がさらっとオールマイトの決めセリフを台無しにしながら登場してきた。

 

というかオールマイトが心なしかしょんぼりしてないか?

 

「あの……会見後に……まさか……タイミングを合わせて……イタタタタ!?こっち骨が折れてんだから勘弁してくれ!?」

「木の人!引っ張んなってば!押せよ!」

「いやぁ!痛いぃ!」

「攻勢時程守りが疎かになるものだ。」

 

今度は忍者のような装いのプロヒーロー『エッジショット』がドアを開けずに中に入ってくる。

 

確かにあの人の個性ならドアを開けずに内側から入れるか。

 

「ピザーラ神野店は俺達だけじゃない。」

 

そう言いながらエッジショットはドアを開ける。

するとその外には大量の警察隊が待ち構えていた。

 

「外はあのエンデヴァーを始め手練れのヒーローと警察が包囲してる。」

 

「怖かったろうに……よく耐えた!

ごめんな……もう大丈夫だ、少年達!」

「こ……怖くねぇよ!余裕だクソ!」

「ハッ!」

 

立ち直ったオールマイトは勝己の様子を見てからかうようにサムズアップする。

 

「釜戸?」

「母さん……。」

「帰ったら……また鍛え直してあげるわ。」

 

オワタ……。

 

そして父さん……顔背けてるんじゃねぇよ!?助けろや!?

 

「せっかくいろいろこねくり回したのに……何そっちから来てくれてんだよラスボス。

仕方がない……?"俺達だけじゃない"?そりゃこっちもだ……黒霧!!持ってこれるだけ持ってこい!!」

「脳無だな!」

 

しかし脳無が全くワープしてこない。

 

「どうした黒霧!」

「すみません死柄木弔!所定の位置にあるはずの脳無が……無い?!

「ハッ?」

「やはり君はまだまだ青二才だ、死柄木。」

「あぁっ?」

(ヴィラン)連合よ、君らは舐めすぎだ。

少年の魂を……警察のたゆまぬ捜査を!!そして……我々のいかりを!!

おいたが過ぎたな……ここでおわりだ!死柄木弔!」

 

オールマイトの言葉を聞いていくうちに死柄木の様子がかなりおかしくなっていくように見えた。

やっぱりオールマイトにだけやけに妙な対抗心がある?

 

「いっ……オールマイト……これがステインの求めたヒーロー……!?」

「終わりだと?ふざけるな始まったばかりだ。

正義だの平和だのあやふやなもんで蓋されたこの掃き溜めをぶっ壊す……その為にオールマイトを取り除く。

仲間もまた集まり始めた……ふざけるな……ここからなんだよ黒霧!!」

「うっ!?」

 

死柄木の指示でまた黒霧が動こうとするがすぐさまエッジショットによって貫かれ、黒霧は気絶させられた。

 

「キャー!やだもう!見えなかったわ!?何!?殺したの!?」

「中を少々いじり気絶させた、死にはしない。」

 

エッジショットはそういうと糸のように細くなった身体を集めて頭部形状だけ少しずつ元の身体に戻っていく。

 

「忍法千枚通し、この男は最もやっかい……眠ってて貰う。」

「さっき言ったろ?おとなしくしといた方が身のためだって。

引石 健磁、迫 圧紘、伊口 秀一、渡我 被身子、分倍河原 仁、少ない情報と時間の中お巡りさんが夜なべして素性を突き止めたそうだ。

分かるかね?もう逃げ場はねえってことよ。」

 

小さな老人……グラントリノはそう淡々と告げていく。

 

それにしてもまさか警察がそこまで調査を進めてたなんてな……そうなると原作通り発信器がなくても元々問題なかったわけか……発信器はカチコミを速めるために使われたのだろう。

 

「なぁ死柄木、聞きてえんだがお前さんのボスは何処にいる?」

「ふざけるな……ふざけるな……。」

「奴は今どこにいる?」

「うせろ……消えろ……。」

 

ん?なにやら様子がおかしいぞ。

 

「死柄木!!」

「お前が……嫌いだぁぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

その瞬間黒いヘドロのようなものが空中から吹き出してそこから突如として脳無が現れた。

脳無格納庫は制圧したんじゃなかったのか!

 

「脳無!?何もないとこから……なんだあれは!?」

「エッジショット!!黒霧は!?」

「気絶してる……こいつの仕業ではないぞ。」

「どんどん出てくるぞ!!」

 

一体何がどうなってるんだ?まさかオールフォーワンか!

 

「シンリンカムイ!絶対に離すんじゃないぞ!」

「はっ!」

 

すると今度は俺達の口からあの妙なヘドロのようなものが吹き出し、俺と勝己を飲み込んでいく。

 

「がっ!?」

「うおっ……っだこれ!?」

 

 

そして俺達はまたしても別の場所に連れ去られてしまったのだった…………。

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