こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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長らくお待たせしました…………イッチの覚醒回でございます!!!


21スレ目(現実パート2)

 

 

「ぶっはぁ!ゲホッゲッホ!くっせぇ……!」

「嫌な予感して各種センサーを視覚と聴覚のみ残して消しといて正解だった……。」

「ゲッホッ!んじゃこりゃ!?」

 

俺は身体に入ったヘドロのような物を出撃の要領で体内から一度に放出して体内を軽く洗浄する。

 

各種センサー再起動……異常は無いか……だが正面にいるこの妙なマスクを付けたやつ……おそらくはこいつが俺達をここにワープさせてきた犯人なのだろう。

 

ワープ系の個性が2つ以上あるとか……一体(ヴィラン)連合の戦力はどうなってるんだ?

 

俺はすぐに周囲の索敵用にちびネコダラボッチを出撃させる。

 

「悪いね爆豪君、猫城君。」

「あ゛ぁ!?」

「…………状況から察するにあんたが先生ってやつか?」

「おやおや、やはり君は相当頭の回転が早く冷静じゃないか。

いいねぇ、君の母親のバーサーカーっぷりとは大違いだ。」

「っ!母さんを知ってるのか!?」

「あぁ知っている……知っているとも。

彼女とは一度戦ったがあまりにも割に合わなすぎて直ぐに放置する事にしたがね。

いやはや……彼女の家系の個性は全員コストが異常な高さしてる割に全員成長系ばかりだから質が悪い。

おそらく君の個性も僕が奪おうとしても用量オーバーになりそうだ。」

 

個性……奪う?

やっぱりオール・フォー・ワンで確定だよなこれ……。

それにしてもなんつう威圧感してやがる……目の前に立っているだけだと言うのに今の自分との実力差を嫌と言う程分かってしまう……。

 

すると周囲から俺達を連れ去ったヘドロのような物が複数現れ、この中からさっきまでバーの中にいた(ヴィラン)連合の連中が吐き出されてくる。

 

「ぐええっ!」

「何なんですか……。」

「何かくっせぇ!?良い匂い!」

 

…………こっちまで臭いが来てるがホントにくっさいなこれ。

内部洗浄して正解だったらしい。

 

「先生……。」

「また失敗したね、弔。

でも決してめげてはいけないよ?またやり直せばいい、こうして仲間も取り返した、この子達もね。

君が大切な駒だと考え判断したからだ。」

 

そしてオール・フォー・ワンは死柄木に手を差し伸べる。

 

「いくらでもやり直せ、その為に僕がいるんだよ。

全ては……君の為にある。」

 

っ!!!不味い……本気で不味い……!!

こいつ……確実に教育者としての知識もかなり高い!

こんなやつがいる限りやばいヴィラン共がどれだけ育成されるか分かったものじゃない!

第2第3の巨悪がいくらでも出てくる!

 

「んん……。」

 

勝己もあいつがどれだけヤバイのか……将来どれ程の驚異を生み出す危険性があるのかを理解したらしい。

冷や汗をかいて若干引いている。

 

それにしても不味いな……周囲には瀕死のヒーローが数名……Mt.レディ、ギャングオルカ、特にジーニストの怪我が重症過ぎる。

 

だがそれ以上になぜ出久、天哉、鋭児郎、轟、八百万さんがここにいる!?

 

発信器のくだりは無くなったんじゃなかったのか!?

 

「やはり……来てるな。」

 

急速に誰かが接近してくる反応……こういう時に天空のネコを出せれば良いんだがここで下手に出したら一瞬で処理されかねない。

 

すると上空からオールマイトが凄まじい速度で落下してきて落下の勢いを利用してオール・フォー・ワンへと殴りかかる。

だがオール・フォー・ワンは両拳共に意図もたやすく受け止める。

 

「全てを返して貰うぞオール・フォー・ワン!!」

「また僕を殺すか?オールマイト!」

 

「うわっ!?」

「ううっ……!?」

 

つばぜり合いのパワーが余程凄まじいのか地面に脚をめり込ませて踏ん張っている俺達以外の全員が風圧で吹き飛ばされていく。

 

…………アレ?嫌な予感が……もう一つオールマイトを超える速さで何かが近付いて……って一人しか居ないか。

 

「息子を返せやゴルァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」

「ッ!!グヌッ!?」

「あっぶな!?」

 

さらに上から母さんが十字架をぶん投げてからもう片方で殴りかかっていった。

 

オールマイトは巻き込まれかねないと判断したのか一旦退避し、オール・フォー・ワンは十字架をギリギリで受け止めていた。

 

「相変わらずのバカ力だ、今の状態じゃ奪えないうえに弱体化すら出来ないから相変わらず質が悪いね君の家系は!!」

「ぐっ!!」

 

なっ!?母さんがパワー負けした!?

いや、今明らかに力の向きが反転した!衝撃反転ってとこか……厄介な。

 

「ふんっ!!」

 

母さんが凄まじい速度で後方へと吹き飛ばされ、壁に脚を突き刺して受け身を取る。

 

「随分遅かったじゃないか。

バーからここまで5キロ余り……僕が脳無を送り優に25秒は経過しての到着。

衰えたね、オールマイト……それにセイント。」

「こちとらお前が出してきた化物を完全に鎮圧して来てからこっちに来てるんだ。

釜戸がそう簡単にやられるわけもないしね。」

「……………………何?」

 

あ、オール・フォー・ワンでも流石に困惑してる。

ついでに唯一普通に立ってる俺へと少し顔を向けて無言になってる。

 

「貴様こそなんだその工業地帯のようなマスクは?

だいぶ無理してるんじゃあないか?」

 

オールマイトが軽く身体を慣らすようにステップをしつつ話を続ける。

 

「6年前と同じ過ちは犯さん、オール・フォー・ワン!

爆豪少年と猫城少年を取り戻す!そして貴様を今度こそ刑務所にぶち込む!!

貴様の操る(ヴィラン)連合もろとも!!!」

「それはやることが多くて大変だな、お互いに。」

 

オールマイトが激怒した様子を見せながら突っ込むがオールフォーワンは左腕を大きく膨張させてとんでもない風圧を飛ばす。

目で分かるレベルの風圧となるとどれだけの威力に!?

 

オールマイトが後方に吹き飛ばされていき、母さんの用意した壁にぶち当たる。

 

風圧の余波は母さんが十字架の風圧でなんとかしたみたいだが今とんでもない音したぞ!?

 

おそらく母さんが防がなければ相当ヤバイ被害が出てたなこれ。

 

「んんっ……!?」

「"空気を押し出す"足す"筋骨バネ化"、"瞬発力"×4"膂力増強"×3この組み合わせは楽しいな。

増強系をもう少し足すか。」

 

っ!!!今の一瞬で9つもの個性を合わせて同時に使ったってのか!?

 

するとオールフォーワンが俺へと腕を伸ばしてなにやら黒い電気のような物を飛ばしてくる。

流石に速すぎるので腕で防ぐのが限界だったが……なんだ?なにも…………

 

「っ!?ぐぁっ!?くっ!?ァァァァアアア!?!?」

「釜戸!!貴様!何をした!!」

 

な!?ナンだコれ!?

 

あ……頭Ga……ス……すキゃn!!

 

《エラー》《エラー》《エラー》《エラー》《エラー》

《error》《error》《error》《error》《error》

《ハッキングを受けています》

《複数のウイルスに汚染されています》

 

!?!?

 

「おお、やはり君には"ハッキング"や"ウイルス"の類いがよく効くらしい。

この子の個性が成長しきった場合の危険度ははかりしれないが殺すにしても相当な戦力がいる。

だが誘拐しての洗脳ならどうだろう?君達は下手に攻撃出来ない上に簡単に優秀な手駒が完成だ。」

「ぐぅあ!?ァァァァァァァァアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!」

 

あ……あタマg………。

か……さン……ミん……な……。

 

「おやおや、なかなか粘るねぇ。」

「やめろぉぉぉぉぉぉおおおお!!!」

「"空気を押し出す"足す"筋骨バネ化"、"瞬発力"×4"膂力増強"×3"衝撃反転"」

「ぐっ!?」

「…………殆ど弾き返せて無いとはね。

相変わらずの化物っぷりだね。」

 

こ……これ……いジヨウは……。

 

「や……らseneえョ……オれ……は……ヒーローdA……最後の……手段ダが……母サン!!アトし末は頼……ム!!

きョ……狂乱……解放……100パーseンと……!!」

 

_________________________________________________

 

~緑谷視点~

 

 

どうしようどうしようどうしようどうしよう……もし洗脳が完全に終わってしまえば釜戸君が敵になる。

彼が敵になってしまえば確実に僕達は一瞬で見つかって逃げ切ることが出来ない!!

 

「きョ……狂乱……解放……100パーseンと……!!」

 

彼がそう呟くと同時にバグっていたような挙動を起こしていた釜戸君は一気に脱力していく。

 

「…………ァ…………アァ………ァァァァアアア…………。」

 

彼の身体を以前にも何度も見せていた黒い紋様が次々と覆っていきながらその全身を黒く染めていく。

やがて釜戸君の全身が完全に真っ黒に染まって紋様すらも見えなくなるととんでもないオーラを放ちながらその身体がどんどん膨張して形を変えていく。

 

_____パキン……パキンッ!!_____

 

何度も鎖が引きちぎれるような音が周囲へと響き渡りながら彼はどんどん身体を大きくし、大小2対の巨大な翼に爬虫類を思わせる尻尾まで生やし、両腕をさらに肥大化させて巨大なトゲがいくつも生み出されて特徴的な三本の巨大な爪が露になる。

 

「…………?なんだこれは?

"ハッキング"も"ウイルス"も機能停止……いや、消滅させられている?」

 

釜戸君の目が完全に真っ赤に染まるとそれが数を増やし、翼のように大小2対になっていく。

 

そして胸の中央部分になにか丸い物が脈動しながらせりだしてきて、額には小さな宝玉のような物が出てきた。

 

胸からせり出てきた部位から黒い色が少しずつ剥がれてきてその姿の全容が見えてきた。

 

所々に黒い紋様がある巨大な竜の姿にソドムを思わせる中央に埋まった正気を失っているような表情に黒い紋様を纏ったネコの顔……だけどソドムに比べて威圧感が桁違い過ぎるそのオーラ。

 

「グゥルルルルルルル…………グルォォォォォォォオオオオオオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!!」

 

巨大な竜へと姿を変えた釜戸君が天へと向かって咆哮をする。

 

まるで全てを破壊するような狂気的な意思を持ったオーラを周囲へと撒き散らしながら…………。




覚醒(なお完全な暴走の模様)
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