こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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ちなみにマッマは最初の辺りでは口調は穏やかに見えますが興奮したり怒りを見せる時はかなり口が悪くなりますw

それはそれとして今回は原作から大きく状況が変化します。


21スレ目(現実パート3)

 

 

~セイント視点~

 

 

息子の姿がソドムのような巨大な竜になった瞬間私は理解した。

この竜は私だけで倒しきるのは不可能だと。

 

ただでさえ釜戸のパワーはあの力を解放していくにつれて強くなっていった……それが完全解放となると単純なパワーだけで見れば最低でも5倍以上……下手したら私がギリギリパワー負けするかもしれない。

 

加えて周囲にはオール・フォー・ワン、負傷したヒーロー達、敵連合(クソ共)がいる。

幸いあのオールフォーワン(ハゲ)オールマイト(筋肉ダルマ)が抑えてるから何とかして私がこの子を止めないと……。

 

「グルォォォォォォォオオオオオオオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!!!!」

 

それに加えてこの咆哮に乗せられた嫌な気配……私があの子との戦闘(スキンシップ)で唯一喰らいたくなかった力が乗ってるわね……これはかするだけでも思考が汚染されるからあまり長引くと不利になるわね……。

 

「ちょっと痛め付けるけど我慢して頂戴!」

 

私は自身に身体能力強化、筋力強化、肉体強度強化、再生付与、衝撃吸収等の多数のバフを全力でかけて釜戸へと突撃する。

 

見た感じかなり動きは鈍そうに見えるけど釜戸はこの力を解放した時は凄まじい加速を見せていたから油断は出来ないわね……。

 

「ふんっ!!…………なっ!?」

 

私は全力の一撃を釜戸へと振り抜いたけど釜戸は片手を私に向けて黒いバリアを張るだけであっさりと受け止めてしまう。

周囲には衝突した衝撃による風圧で(クソ)共が吹き飛んでいるのが見えるから衝撃を殺しきれてる訳じゃない。

 

なら!!

 

「『加重』!!」

 

私はただ重さを増やすという単純な効果のバフを自身の腕と武器に付与する。

 

このバフで増加出来る重さはたったの1.5倍でしかない。

だけどただでさえ重量のある武器をあのオールマイト(筋肉ダルマ)クラスまで増強したパワーで振るえばたかが1.5倍でもかなりの威力増加に繋がる。

 

そもそも私のバフはたった一つだと大した効果は出ない。

けれどいくつもの種類を重ねがけすればする程凄まじいポテンシャルを発揮する……認めたくはないけどやってることとしてはあのオール・フォー・ワン(ハゲ)とほぼ同じ事をしていた。

 

「壊……れろ!!!」

 

困ったことに私の一撃ではバリアにヒビをいれるのが限界だったからもう片方の十字架でも殴る事でようやく粉砕する事に成功する。

 

「グルォォォォォォォオオオオオオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!!!!!」

 

だけど釜戸は凄まじいエネルギーを巨大な球状に固めた物を既にこちらへと構えて投げつけてきていた。

 

あれは流石に喰らえない!!

 

私が避けると標的を失ったエネルギー球は地面へと叩きつけられて地面が大きく抉れて爆発し、それがキャスリィちゃんの烈波のように地面から吹き出しながら私に向かって進んでくる。

 

「あなたの創り出した子が出来るなら貴方も出来ないわけが無かったわね!」

 

私はフルパワーで発生源に向けて十字架を片方投げつけてなんとかエネルギーを相殺してすぐに釜戸へと攻撃をしかける。

 

だけどあっさりと腕で受け止められて投げられる。

 

「うっぐぅ!?」

 

壁にぶつかる前に防御系のバフを多重起動してなんとか防ぐけど威力がかなり高い……衝撃までは殺しきれなかった。

 

不味いわ……私の個性との相性が最悪なまでに悪い。

 

私の個性は確かに強化率こそ多重起動で高くなるし万能だけど使う度に私の中のある力を少しずつ減らしていく。

私は便宜上これを"魔力"と呼んでるけどこれは今までのヒーロー活動で鍛えてようやく全力戦闘を3時間まで行える程度にするのが限界だった。

 

だけど今の釜戸は多分全く消耗してない、殆どが素の身体能力にエネルギーも余剰分を攻撃に回してるだけだ。

 

「ネコちゃん達が出てこないだけマシなのかしら……。」

 

そう私が口にすると釜戸は突如その場で拳を振り抜いて目の前の空間にヒビを入れる。

 

「っ!?一体何を……。」

 

目の前の空間に開いているヒビはどんどん大きくなって"バリンッ"という音と共にどんどん穴を広げていく。

 

するとひび割れた空間の向こう側……ドス黒い空間の向こうからいくつもの赤い光が見える。

 

それに加えていくつものネコが唸るような声が聞こえる。

 

「やっぱり使えないわけが無いか……。」

 

向こうの空間から姿を表した赤い光……瞳の持ち主の正体は全身に黒い紋様が現れているネコ達だった……。

 

ネコ、タンク、バトル、キモネコ、ウシ、ネコノトリ、フィッシュ、トカゲ、巨神……どれもあの子が個性を発現したばかりの頃に唯一最初から使えたネコ達ね……。

 

だけど量産しやすい壁としての役割を持った"ネコ"と"タンク"、それにバトル、ネコノトリ、巨神がたった一体だけしか出ておらず、他の奴らだけがやたらと数が多いのが気になる。

 

下手に近づくのは不味いかもしれないわね。

 

すると突如としてオール・フォー・ワン(ハゲ)が指を黒く刃状に鋭くして気絶している黒霧とさっき吹き飛ばされて気絶したマグネに伸ばして突き刺す。

 

「個性強制発動!」

 

っ!よりにもよってなんて個性を奪っているのよ……!

 

強制発動によって作り出されたワープゲートはトガヒミコの背後に開き、マグネの磁力が全員へと付与されて連合の全員に加えて爆豪君が引き寄せられていく。

 

「っんだこれ!?クソが!」

「防御魔法!」

 

私はバフの一つである防御障壁をかなり特殊な形で展開して爆豪君が引き寄せられるのを物理的に防ぐ。

 

とはいえ私の防御が今ので薄くなってるからネコちゃん達の火力次第じゃ不味いわね。

 

「え?……え?……へ?……え?

や……そんな急に来られても~!?はうっ……。」

 

トガヒミコに気絶したヴィラン共がぶつかって強制的にワープゲートの中に入れられる。

死柄木だけは唯一抵抗していてなかなか入ろうとしていない。

 

「待て……駄目だ……先生……!」

「逃がすか!ぬうっ!?」

 

オールマイトが死柄木を逃がすのを止めようとするけどオール・フォー・ワンに吹き飛ばされてまた距離を大きく取られる。

 

「フシャァァァァァ!!!」

 

すると以前見た時よりもかなり素早くなったウシネコが死柄木や気絶しているマグネ、黒霧に加えてオール・フォー・ワン、私の所、それと何故か誰もいないはずの壁の方へと向かっていく。

 

「っ!気付かれた!」

 

この声!あの時オールマイトが相手してた子!

 

「煩わしい!」

 

オール・フォー・ワンが指を伸ばして何体ものウシを倒して消滅させるけど空間の亀裂からどんどん涌き出てくる上に倒していくごとにどんどん出てくる量が増えてきてる。

 

「せい!!」

 

私もこっちに向かってきたウシネコを十字架で叩き潰すけどかなり弱い手応えで倒せた。

とはいえ釜戸が使ってたライオンよりもかなり耐久力が高い上にめちゃくちゃ素早く数も多い……これは厄介ね。

 

「SMATH!!」

 

向こうにいる生徒も倒した……ってなんで5人もいるのよ!?

しかも妙な変装してるってことはやっぱり隠れて来たわねこの子達……後で釜戸共々お説教しなくちゃ。

 

「その体じゃ……あんた……駄目だ!

俺……まだ……!」

 

死柄木がそう言いながら最終的にゲートへと吸い込まれていき、連合の連中をみすみす逃がすことになってしまった。

 

それにしても……その体じゃ……ね?

 

「弔……君は戦い続けろ。」

「貴様だけでも!」

「にゃぁぁぁぁああああああ!!!!!」

「っ!!」

「チッ……!」

 

私が生徒達を守っている間にオールマイトがオール・フォー・ワンへと攻撃をしかけるけど途中から黒い紋様にやたらと足の長いネコ……キモネコが複数体でオール・フォー・ワンとオールマイトへと攻撃をしかけてさっきの釜戸のような地面から吹き出る波動のような攻撃を発生させてくる。

 

釜戸は釜戸で両手を上に掲げて巨大なエネルギー球の生成を始めているからかなり面倒な事この上ないわね。

 

「オールマイト!そこの死に損ないは任せるわよ!!」

 

私は一旦あのオール・フォー・ワン(ハゲ)をあいつに任せて釜戸へと意識を向ける。

 

どうも単体しか出てないネコ達はめちゃくちゃ足が遅いみたいね。

 

さて……。

 

どうしたものかと考えているとグラントリノがこっちまでようやく追い付いたみたいでこちらに合流してくる。

 

「おい!一体何がどうなってやがる!」

「見ての通りオール・フォー・ワン(死に損ない)とオールマイトが戦闘中、連合の奴らには逃げられてこっちは暴走した釜戸を抑えようにも生徒達に気絶したヒーローがいて手が出しにくいわ。」

「釜戸……お前さんの倅だったな。

奴はどこに……。」

「彼処でなんかやばそうなの準備してるあいつです……よっと!!」

 

私は壁を粉砕して瓦礫を作って釜戸へと曲がって全力で投げつける。

 

だけどネコノトリが凄まじい風圧を出して瓦礫を粉々にしていった。

 

やっばり相当火力高いみたいね……下手に近付かなくて正解だった。

 

「一体何が起きてやがるんだ……!

少しの間抑えてろ!気絶した奴らをすぐにここからどかしてくる。」

 

そう言ってグラントリノは後方へと向かっていった。

 

「…………オイ、強花さん……アイツは……今まで手ェ抜いてたってことか?」

 

すると突然爆豪君が私にそう聞いてきた。

 

「……ある意味手加減と言えば手加減でしょうね。

あの子は扱えない力を使うことに関しては強く躊躇してる節があったもの。」

「…………クソが!」

 

爆豪君……彼はやけに自尊心が強くなった印象だけどやっぱり釜戸への強いライバル心がある為か事あるごとに釜戸へと喧嘩をしかけていた。

 

……それでもあの子だけが全力を使うことを躊躇しているのを知れば確かに彼からすれば屈辱かもしれないわね。

 

「か……かっちゃん!」

「黙ってろクソデク!……あんなあっさりと暴走しやがって……いつもの余裕なてめェはどうした!

いつもいつも用意周到でなにやっても先回りしてくるような戦術はどうした!

あのクソデクだってリスク覚悟で自爆してやがんだ!

なにてめェが簡単にビビってやがんだ猫野郎が!!」

「……ッ!!グルォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!」

「目を覚まさせてやる……来やがれよ!!」

 

ホント……バカな子達ね。

 

でもそんなあの子達だからこそ……次世代を任せられるのかもしれないわね。

 

「貴方だけじゃあの子のバリアは削れないわ、私が壊してあげる。

だけど取り巻きが多すぎるからそっちを先に仕留めるわよ!」

「言われなくてもわかってる!!

クソデク共も合わせやがれ!!あのクソ野郎を止めるぞ!!」

 

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