こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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22スレ目(現実パート4)

 

 

結局物色されるだけされて散々言われただけだった……。

 

いやまぁ期待はしてなかったし覚悟はしてた……してたよ?

それにしたって酷すぎると思うんだが……。

 

にゃんこのうち数匹もキモいと言われて軽く凹んでるしなぁ……。

 

だがまぁこの扉を作ったことでかなり大きな事がわかった。

どうやらこの扉はワープゲートのような扱い方も出来るようで例え扉を閉めていても俺が離れていても普通にこっちの扉側からにゃんこを出撃させることが出来るようだ。

 

ただ一つ欠点があるとすれば俺の本体側とは違ってこっちの扉以上の大きさを持つにゃんこは扉を通れないようだ。

 

だが壁になるゴムネコ、メタルネコ、ネコモヒカンのような小型の量産にゃんこを出撃させるだけならかなり小さく済む。

腰にでもつけておけば(本体)側と扉側で今までの数倍の速さで出撃させることが出来る。

 

今までは出しすぎると入口でにゃんこが詰まってしまうからかなり運用が難しかったがこれがあれば動きの幅がかなり大きく増える。

ちびネコ用の超小型の物だけでも優先して作らせるべきか……。

 

「男子は以上!次は私達だね!」

「嫌だなぁマジで全員やるの?大丈夫?」

「大丈夫でしょ!多分。」

 

俺が考え事をしながらみんなに着いていっていると麗日さんが"あっ"と何かに気がついたような声を出して俺に声をかけてくる。

 

「あっ!そういえば猫城君、キャスリィちゃんとヒメユリちゃんはおるけどネコナースさんにジャンヌちゃん、ミーニャちゃんはどうしたの?」

「ん?あぁ……ナースならもう学校の保健室に復帰してるよ。

俺達が帰る頃にはこっちの寮に設置して貰った保健室兼ナースの部屋に戻ってくると思う。

ジャンヌはこの間の俺の暴走で押さえ込んでた二つ目の個性の封印の点検中、ミーニャは今は校長の所で警備面の相談を受けてるよ。」

 

何だかんだでミーニャの暗殺者としての知識や視点は客観的に警備を見直すのにかなり良いからな。

とはいえあの黒霧とかいうワープのやつがまだ残っている以上限界はあるんだがな……。

 

「それにしても個性二つって凄いよね、まるで轟君みたい。」

「いや、俺の個性は左右半分ずつからしか出せないからだいぶ感覚としてはちげぇと思う。」

「俺も知った時は少し驚いたよ……まさか個性が個性を生み出すなんてね。

まぁ制御がまだ全然出来ないから実質出久みたいなもんだよ。」

「うぐっ。」

 

とりあえず出久は毎回自傷してるようじゃ洒落にならないからなぁ……ようやく少し制御出来るようになったみたいだがまだ伸び代はかなり大きいみたいだしな。

 

しばらく俺の個性の話をしながら女子棟を進んでいくと耳郎さんの部屋に到着した。

 

「恥ずいんだけど……。」

 

見渡す限り楽器だらけだな。

床やモノトーン、天井は赤と黒のチェック柄、さらにスピーカー等も設置されていて扉側も良く見ると防音用の加工がされている。

本棚にはかなり大量の本がぎっしりと入っており、半分くらいは音楽関係の物のようだ。

 

「思ってた以上に楽器楽器してんな!」

「耳郎ちゃんはロッキンガールなんだね!」

「これ全部弾けるの!?」

「まぁひととおりは……。」

 

耳郎さんは恥ずかしそうに耳のプラグを持って何度もくっ付けたり離したりしている。

 

「女っ気のねぇ部屋だ。」

「ノン淑女!」

「ンッ……。」

 

青山と上鳴(アホ二人)のデリカシーの無い発言を聞いた耳郎さんは二人をにらみ付けてそのプラグを直接二人の耳に突き刺して爆音を流していく。

 

「「~~~~~~ッ!?!?!?」」

「次行こ次。」

「次は私!葉隠だぁ!」

 

あまりにも容赦の無いお仕置きに出久、鋭児郎、尾白の三人が顔を青くしているがどう考えてもこいつらの自業自得だ。

 

「"雉も鳴かずば撃たれまい"と言うのに……。」

 

葉隠さんの部屋まで移動すると機嫌良く彼女は部屋を開けていく。

 

「ど~うだ!」

「お……おお。」

「普通に女子っぽい、ドキドキすんなぁ。」

 

全体的にピンクやハート等の柄やカラーリングにを中心に家具を選んでおりぬいぐるみ等も多く飾られておりだいぶファンシーな部屋になっている。

 

するとド変態エロブドウ(峰田)が真っ直ぐにタンスの方面へと向かっていく。

嫌な予感がしてきたな……。

 

するとあのド変態はタンスの方で匂いを嗅ぐような仕草をする。

 

「スンスンスンスン……Plus Ultra……。」

「正面突破かよ!峰田君!」

「学校の校訓を汚してんじゃねぇよこの腐れブドウが!」

 

俺はいい加減こいつの変態行為を一々止めるのも面倒になってきたのでこいつの玉に正拳突きを食らわせて気絶させて瀬呂にテープで全身を巻いて貰って引きずって貰う。

 

次は芦戸さんか。

 

「次は私だ!

じゃ~ん!かわいいでしょうが!」

「「「おお~。」」」

 

…………全体的にショッキングピンクと黒色、それに紫色……というか柄と淡さってだいぶ毒々しいんだが。

 

次は麗日さんか。

 

「味気のない部屋でございます。」

「おお~。」

 

…………良くも悪くも素朴だな。

まぁ割とイメージ通りって感じだな。

 

「何かこう……あまりにも普通に普通の女子部屋見て回ってると背徳感出てくるね。」

「禁断の花園……。」

「次は蛙吹さん……。」

「……ってそういや梅雨ちゃんいねぇな。」

「あぁ、梅雨ちゃんは気分がすぐれんみたい。」

「すぐれんのは仕方ないな。

すぐれた時にまた見してもらおうぜ。」

 

確かに今日1日梅雨ちゃんの様子がおかしかったな……というより相澤先生のあの話があってからどうにも悲しそうな表情をしていた。

 

これは俺が関わるべき話じゃないな……。

 

俺達が進んでいく中、麗日さんだけが梅雨ちゃんの部屋を振り返り動きを少し止める。

だがみんなはもう進み始めているので遅れすぎないように歩き始めた。

 

女子棟最後の部屋となる八百万さんの部屋に到着したが……やたらと凄いもの置いてそうだな。

 

「じゃ最後は八百万か!」

「それが……私見当違いをしてしまいまして。」

 

ん?見当違い?

 

「皆さんの創意溢れるお部屋と比べて少々手狭になってしまいましたの。」

 

彼女が部屋を開けると思わず俺は絶句する。

 

部屋の半分近くを埋め尽くす超豪華なベッド……もうこの時点でツッコミ所しかない。

というかなぜこんなもんを……っていうかどうやってこの扉から入れられた!?

 

「すごい……。」

「大きい……。」

 

キャスリィとヒメユリの二人もあまりにもな光景に唖然としている。

 

「デケェ!?狭っ!?どうした八百万!?」

「私の使っていた家具なのですが……まさかお部屋の広さがこれだけとは思っておらず……。」

「「お嬢様なんだね……。」」

 

恥ずかしそうにもじもじしながらそう答える八百万さんに出久と麗日さんが暖かい視線を送るが……俺としてはこ八百万さんの価値観をどうにかしないと今後に影響が出そうで心配になってきた。

 

ここの部屋一般的な寮に比べるとかなりデカイ方だぞ……。

 

全員分の部屋を見終わった後俺達は再びリビングへと集まって芦戸さんがいつの間に作っていたのか抽選箱を持ってきた。

 

というか準備良いな……投票用の紙まであるぞ……。

 

俺達全員が投票をし終えると芦戸さんがそれを回収してを持ち上げる。

 

「え~皆さん、投票はお済みでしょうか?

自分への投票は無しですよ!」

 

そして箱からひとつずつ用紙を取り出して集計していく。

 

「それでは爆豪と梅雨ちゃんを除いた第一回部屋王暫定一位の発表です!

得票数7票!圧倒的独走単独首位を叩き出したその部屋は……。」

 

さて、誰の部屋になるのやら……俺としては轟とかの力の入れようがすごかったから轟か瀬呂辺りかと思ってるんだが。

 

「砂藤力道!」

「はぁ!?」

「ちなみに全て女子票!理由は"ケーキおいしかった"だそうです!」

「部屋は!?」

 

つか女子がキャスリィとヒメユリの全員がシフォンケーキの味を思い出してるのか涎を垂らしながら笑みを浮かべている。

 

そしてド変態エロブドウと上鳴が砂藤をボコスカと殴り始める。

 

「「てめえヒーロー志望が賄賂してんじゃねぇ!」」

「知らねぇよ!なんだよすげえ嬉しい!ハハハハッ……。」

「「笑ってんじゃねぇ!?」」

「あんま派手にじゃれてんじゃねぇぞ~相澤先生に叱られないようにしとけ。」

 

向こうでは轟、出久、天哉の三人がまたいつも通り集まっている。

 

「終わったか?寝て良いか?」

「うむ、ケーキを食べたので歯磨きは忘れずにな。」

「終わるまで待ってたんだ。」

 

轟が自分の部屋へと戻ろうと踵を返していくとそれに気付いた麗日さんが振り返って待ったをかける。

 

「あっ轟君ちょっと待って!」

「ん……?」

「出久君と飯田君も、それに切島君、八百万さん。

ちょっといいかな?」

「「「ん……?」」」

 

…………この5人が呼ばれてるってことはそう言うことなんだろうな。

 

麗日さんはその5人を連れて外へと出ていく。

 

俺は部屋に戻るとしよう、デリケートな話に下手に首を突っ込んで事態をややこしくしたくはないからな。

 

 

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