こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが 作:クロマ・グロ
オールマイト先生のアドバイスを並列思考で考えながらエクトプラズム先生との組手をして今日の特訓は終わった。
やはりあの形態はまだバランスがかなり悪いな。
制服に着替え終わった俺達はコスチューム改造の件で校舎へと戻っていた。
「おーい、猫城くーん!」
「ん?」
「葉隠ちゃん?」
「どうしたんだろ?」
俺が校舎へと向かっていると葉隠さんが後ろから声をかけてきた。
「どうしたんだ?」
「ふう、やっと追い付いたぁ。
いやぁ猫城君が校舎に向かってくのが見えたからもしかしたらコスチューム改良をしにいくのかなって思って気になったから付いてきちゃった。」
確かにその通りだが……そういえば葉隠さんのコスチューム……あれって彼女の髪を使って作ったりとか出来ないのだろうか?
「なぁ葉隠さん。
コスチュームの件なんだが……。」
俺はその事を葉隠さんに軽く聞いてみる。
俺の場合サーモグラフィーの能力があるせいで葉隠さんが見えてしまうし何よりも防御面で考えると葉隠さんは相当危ういからな……下手したら風で飛んできた砂埃でさえも凶器になりかねない。
いや、そんな事やれるの母さんとかの一握りくらいだから俺の考えすぎだろうか?
「あ!確かに盲点だった!
私の髪だって透明なんだからそれを使えば良かったんだ!」
「あとは技術的に可能かわからないが光学迷彩とかはどうだ?
あれなら無理せずに使えるだろうし全身を隠す必要がない分楽なんじゃないか?」
俺達は自分達の個性の応用について話しながら異常に広い校舎を歩いていくと技術科の開発工房に到着する。
……ん?なんだあれ?扉が吹き飛んでやがる。
「あれ?どうしたんだろ?」
「扉が……。」
「向こうにいるのって出久達?」
「ん?ホントだ、天哉と麗日さんもいるな。
というかあの三人はいつも一緒のイメージがあるな。」
とりあえず扉のあったはずの場所へと向かいノックしようがないのでそのままパワーローダー先生を呼ぶことにする。
「パワーローダー先生、無事……みたいですね。
発目さんもいるってことはもしかして?」
「あぁ、案の定またやらかした。」
「おや?これはこれは猫城さん。
今日はどのようなご用件で?元に戻すので身体を解体して調べてもいいですか!」
「すんな!あぁそうだ、オトートは今日こっちにいますか?」
「ん?あぁ、奴なら今日はもう寝てるがあいつに用があるってことは例の件か?」
「ええ。」
「ん?猫城君、例の件って?」
「ん?あぁ、開発とかその手の素材を拾ってくるにゃんこ達を手に入れてから俺のにゃんこ生産用のエネルギー生成装置を強化もしくは新しく作れないかと思ってな。
パワーローダー先生に預けて色々と試してもらってたんだ。」
案の定ガマトトは何処から拾ってきたのか意味不明過ぎる素材を拾ってくるからなぁ……流石にオトートだけに任せるにしても素材に不安がありすぎてパワーローダー先生に色々と解析も頼んでたのだ。
「一応例の奴なら完成品が出来てるぞ。
俺も解析してはいたが意味不明すぎるエネルギーが生成されること以外は特に問題はない。
こいつが生成してるエネルギーがお前の望んでるもんと同じか分からんからそっちはお前さんで調べてくれ。」
そう言ってパワーローダー先生は俺に何故かネコの形をしている装置を手渡す。
サイズとしては手のひらサイズで特に問題なく俺の体内に取り込めるやつだ。
一旦腕を機械化してハッチを出現させてからそれを開いて体内へとその装置を埋め込んでから元に戻し、体内の空間でにゃんこ達に手伝わせてエネルギー生成装置へと直結させる。
っ!こいつはいいな、このペースなら一時間あたり10000はリソースが増加していく。
単純にリソース増加速度が二倍になるのはデカイ。
「これなら1日240000ものリソースを生産出来る。
パワーローダー先生、助かりました。」
「いや、礼をいわれる程じゃない。
結局解析も完全にはしきれなかったからな。」
「あ、そうだ。
葉隠さん、例の件についてパワーローダー先生に聞いてみたらどうだ?」
「ん?もしかしてヒーロースーツ改良の件か?」
「ヒーロースーツの改良!?私興味があります!!」
あ、発目さんが食いついてきたか……めんどくさいことにならなきゃいいんだが……。
とりあえず俺達はパワーローダー先生と発目さんの二人にさっき話していた葉隠さんのコスチュームの件とついでに俺のコスチューム改良の件についても軽く相談する。
「うーむ、猫城のコスチュームに関しては問題ない。
だが葉隠のコスチュームについては正直俺達だけでやれる範囲を軽くこえてやがるな。
流石にこのレベルの仕事になってくるとコスチューム会社に委託しなきゃいけない仕事になってくる。」
あぁ……まぁほぼほぼ全身作る必要がある上に髪の毛だけだと確実に足りないからな。
だが話を聞いていた発目がなにやらすげぇ不穏な動きをしている。
なにやる気だおい。
「ふぇ?」
なにやら巨神ネコ型のキーホルダーのようなものを葉隠さんに取り付ける。
おいそれもしかしなくてもガマトトが拾ってきた奴を使ったものか!?
「ふふふ、そんな貴女にはこんなベイビーはどうでしょう!!」
「へ?ちょ?なにこれ!?」
「私さっきの話を聞いて思ったんです!
バレたら不味いのであればバレても問題なくなればいいと!
防御力が不安なら自分を強化すればいいんじゃないかと!」
するとどんどん葉隠さんが透明な姿からどんどん白く染まっていき巨大化していく……。
オイ……ちょっとまて……マジでなに作ったこいつ!?
「これぞ私とオトートさんで完成させた合作ベイビー!
巨神ネコになれちゃうベイビーです!」
「
「オイまて発目ェェェエエエ!!お前今度はなにやった!?」
「いえ、なんか色々と弄ってたら作れちゃいました。」
「作れちゃいましたじゃねぇよ!
なんでもかんでもぶっつけ本番でやってるんじゃねぇつってんだろ!」
すると俺はとんでもない事実に気が付いた。
「…………おい、さっきの装置どこ行った?」
「へ?それならさっきの腕に……あら?」
「…………地面に落っこちてるぞ。」
「ホントだ……。」
「壊れてる……。」
…………すげぇ嫌な予感すんだが?
これ元に戻るんだろうな?
「あ……あれぇ?」
「おい、発目?」
「いやぁ……あのぉ……失敗しちゃいました!」
「「「「嘘ぉぉぉぉぉおおおおおお!?!?!?!?!?」」」」
「え……ってことは私……ずっとこの姿に?」
「いやぁ、一応一定時間までしか変身出来ないようにしてるので最大6時間くらいはそのまんまかと……。」
珍しく反省を知らないような発目が目をそらしてる。
流石にこの事態は想定外過ぎたのか反省して……して……。
あ、目が思いっきり調べたそうにしてやがる。
こいつ反省してねぇ!?
「うぅ……この姿じゃ流石に寮に戻れないよぉ……。」
「…………すまん、俺に付き合わせたせいだな。」
「ううん、来たいって行ったのは私だし根本的な原因はあれを作った発目さんにゃ。
やっぱり語尾がにゃになってるにゃ……身体が変わりすぎてて違和感しかないにゃ……。」
あぁ、まぁ身体の構造そのものが違いすぎるからなぁ……。
「とりあえず元に戻るまで巨神ネコの身体の使い方のコツでも教えるよ。
元に戻らなそうなら……まぁ責任は取るよ。」
「…………っ!そそ、そうだね。
もし戻らなかったらどんなこと頼もうかなぁ。」
「はぁ……とりあえず俺のにゃんこ達ともう少し相談してみるよ。」
発目さんは毎回どっかでやらかしてはいたがよりにもよってこのタイミングでとんでもないやらかしをしやがったなぁ……。
だいぶ前のアンケートでのニャッスル化フラグを回収させてもらいましたw
この後葉隠がどうなるかは次回をお楽しみにw