こんな個性で人助けしてもギャグにしかならん気がするんだが   作:クロマ・グロ

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25スレ目(現実パート)

 

 

「救護と対敵……全てを並行処理出来るかな?」

 

スレニキ達にリアルタイムで相談に乗って貰いながら試験を続けていると突如爆発音が響き渡り、ある一匹の天空のネコの監視網にギャングオルカとそのサイドキック達の姿が引っ掛かった。

 

よりにもよってか……正直あの人達の連携を崩すのはかなり厳しい。

あの人達がヴィラン役としての参戦なのを考えれば少なくとも救護所は確実に狙われる上に無差別攻撃による撹乱も考えられるな。

 

「ミーニャ。」

「はーい!何か御用かにゃ?」

「すまんが八百万の所で拘束目的の非殺傷の武器を仕入れて遠距離からの狙撃支援を頼めるか?」

「わかったにゃん♪場所はわかってるから早速向かってくるにゃん。」

 

ミーニャはそう笑顔で答えると一気に表情を引き締めて八百万さんの所へと最速最短で向かっていく。

 

ほんっとあいつスイッチの切り替えが速いんだよなぁ……仕事モードの時の信頼性は凄まじいんだが……。

 

『キャスリィ!ヒメユリ!』

『ッ!釜戸!』

『そっちは大丈夫!?』

『こっちは問題ない、どうも試験のヴィラン役としてギャングオルカとそのサイドキック達が来たらしい。

救護所の護衛を優先して貰っても大丈夫か?』

『わかった!』

『任せて!』

『頼んだ!』

 

後はにゃんこを量産してサイドキック達への対応と行きたいが……狂乱ネコシリーズのどれを対応させるかだな……。

あの事件以降使えるようになったにゃんこ達の狂乱化だが一種類までならなんとか制御が出来るが二種類以上となると制御しきれないんだよなぁ……。

恐らく俺本体の力の操作がまだ甘いのが原因のようだがこればかりは慣れるしかないか。

 

「ソドム!ギャングオルカ方面に集まれ!」

『『『『『にゃぁぁぁぁぁぁああああ!!!!』』』』』

 

ギャングオルカが指をゴキッと鳴らすと一斉にサイドキックの人達が動き出した。

 

やっぱり動きが速いな。

それにあの腕についてるサポートアイテム……あれは拘束用のセメント弾か。

 

『ヴィランが姿を現し追撃を開始。

現場のヒーロー候補生はヴィランを制圧しつつ救助を続行してください。』

 

救助組を下手に減らしすぎるのも良くないな……そうなるとネコジャラミ達や天空のネコを動かすのも難しいな。

ならここは牽制能力の高い狂乱のキモネコを出すべきか。

 

体内のムキあしネコを全てキモネコへと退化させてから狂乱のエネルギーを注ぎ込んで行く。

 

「とりあえずネコライオン全員出撃!勇者ネコは全員ネコライオンに乗ってヴィラン役のサイドキック達へと近接攻撃をしてくれ!俺はすぐに最前線に向かって時間を稼ぐから頼むぞ!」

 

俺は狂乱エネルギーを脚と背中に10%ずつ集中して高速でギャングオルカの元へ飛翔する。

跳躍後に脚のエネルギーも背中に集中して翼を強化して飛行速度を更に引き上げる。

 

それにしても出てくる場所が救護所に近すぎる!

これ絶対場所事前に把握してたな!?

 

「全員下がれ!」

 

俺は着地と同時に地面を殴って波動を流し込み救護所への道を塞ぐように地面をひっくり返して即席の土壁を作り出す。

これで相手の動きもある程度妨害出来るはずだ。

 

「びょ……猫城君!」

「…………ハッ!皆今のうちだ!ヴィランから出来るだけ距離を置け!」

「は、はい!」

「力仕事はネコジャラミに任せておけ!一匹で人の二、三人くらいは余裕で抱えられるはずだ!」

「わかった!」

「猫城君!飛べるんならそのまま飛行しててくれ!

インターバル1秒ほどの震度で畳み掛ける!」

 

震度……一次試験の時のあれは真堂だったわけか。

俺はすぐに飛行して地面から離れると一気に真堂の目の前の地面が放射状に砕けていく。

 

「「「うぉぉおお!?!?」」」

「近づかせない……あっ!?」

「ぬるい!」

「させるか!」

 

俺は咄嗟に真堂を引き飛ばして一瞬で距離を詰めてきたギャングオルカの超音波攻撃を食らう。

 

「ぐうっ!?」

 

聴覚を一時的に切ってダメージを押さえたがキッツいな……肉体への衝撃だけは狂乱の波動による防御を無視してくる。

 

「うっ……猫城君!?」

「大丈夫!?」

「っなわけ……ねえだろ……だがまだ全然耐えられる。」

「ふん、味方を庇ってしんがりが減るのを防いだか。

それにその背後の奴で衝撃を吸収したようだな。」

 

そう、実は背後にゴムネコを出してピッタリと引っ付けておき衝撃をゴムの性質を利用して大幅に軽減させていた。

 

だがそれでもなお全身が悲鳴をあげている。

 

この人の攻撃は母さんに比べればかなり威力は低いように見えるがほぼすべての攻撃がこっちの防御を無視してくる。

 

あんまり食らいすぎるわけには行かないな。

 

「んっ!!」

 

するとギャングオルカの背後から大量の氷が向かってくるがギャングオルカは音波攻撃で完全に相殺する。

 

相殺している隙に攻撃を仕掛けようとするが横からサイドキック達がセメント弾を発射してきたのでバックステップで回避する。

 

「轟君!」

「緑谷!避難か?手伝う!」

「轟早っ!」

 

芦戸さんと尾白、常闇の三人もこっちに来たか。

避難の方は任せてもよさそうだな。

 

『こちらミーニャ、狙撃地点に到着したにゃ。

とりあえず孤立している奴らから優先して狙撃していくにゃ。』

 

ナイスタイミングだ。

まずはゴムネコとネコモヒカン、メタルネコを一気に出しつつ途中に狂乱のキモネコを混ぜて出していく。

 

狂乱の乱射(フレンジーバルカン)!!」

「「「にゃぁぁぁぁああああ!!!」」」

「「「ぐぁぁぁぁぁああああ!?!?」」」

「これしきの攻撃ィッ!」

 

俺は両腕に狂乱の波動エネルギーを集中して球状形成したエネルギーを大量に放出し、キモネコの波動とあわせてひたすら牽制していく。

 

サイドキック達はどうにかなるがギャングオルカにはやはりまともに当たらないか!

 

すると周囲の空気が大きく荒れているのを感知する。

ってか天空のネコが吹き飛ばされた!?

 

「吹き飛べーー!!!」

「「「ぬぁぁぁぁぁああああ!?!?!?」」」

「「「にゃぁぁぁぁああああ!?!?!?」」」

 

上空から夜嵐が降ってきてとんでもない強風で俺のにゃんこごとサイドキック達を吹き飛ばしていく。

ついでに轟の攻撃すらも破壊しているのでハッキリ言って妨害にしかなってない。

 

つかこっちのネコが余波で2割程死んだよコンチクショウ!

 

「ヴィラン乱入とかなかなか熱い展開にしてくれるじゃないっすか!」

「んっ……!」

「あっ……!」

「どうでも良いけど味方ごと巻き込むんじゃねぇ!

こっちは若干戦力が減ったぞ!!」

「へ!?す、すんませんっしたぁ!」

 

ほんっとこいつ調子狂うなぁ……。

 

「にしてもあんたと同着とはな……。」

「こっちのセリフだ。

お前は救護所の避難を手伝ったらどうだ?

個性的にも適任だろ?こっちは俺がやる!」

 

…………やっぱりこいつらのお互いを見る目が何かおかしい。

一体何があったって言うんだ。

だが轟はそんな中でもギリギリ冷静を保ってられてるな。

ちゃんと見極められてる。

 

「むぅ……!」

「はぁっ!」

 

轟が早速炎を使ってギャングオルカへと攻撃を仕掛ける。

炎なら超音波の影響を受けにくい上に乾燥に弱いあの人にはめっぽう強い!

 

「はぁっ!?」

 

だが轟の炎はギャングオルカへと向かう前に夜嵐の放った風によって散らされてしまいまともに当たらなかった。

あれはどうみても妨害目的にしか見えない行動だぞ!?

 

「はあ?どこ撃ってんだ?」

「なんで炎だ!?熱で風が浮くんだよ!」

「さっき氷結を防がれたからだ!お前が合わせてきたんじゃねえのか?

俺の炎だって風で飛ばされた!」

 

こいつら……この状況で何仲間割れしてるんだよ!?

ギャングオルカのサイドキックの人達もあまりの様子に呆れてるぞ!?

 

「あんたが手柄を渡さないよう合わせたんだ!」

「はぁ?だれがそんなことするかよ!」

「するね!だってあんたはあのエンデヴァーの息子だ!」

「さっきから何なんだよお前……親父は関係ねえだろ!!

ぐぁ!?」

 

仲間割れして言い争ってるバカの片割れ()にサイドキックの人がセメントガンで攻撃をあっさりと直撃させる。

俺にも飛んできてるがゴムネコを盾にして防ぐ。

 

「セメントガン!すぐ固まってうごきづらくなるぜ!」

「論外だな、喧嘩を始めるとは。」

 

すぐにサイドキックの人達のセメントガンの連射が飛んでくるので前方にゴムネコ、上空に吹き飛ばされた天空のネコを再配置して俺は防ぎつつ様子を見ることにした。

 

「貴様は防ぐだけで反撃しなくても良いのか?」

「流石にこのバカ共は一度痛い目を見た方が良いというのもありますけど時間を稼ぐだけなら好都合なので。

それに下手に介入したらこっちが巻き込まれて戦況が悪化します。」

「ふん、少しはわかってきたじゃないか。」

 

流石にギャングオルカとしてもあの二人にはお灸を据えるべきだと考えてるらしいので俺はとりあえず防戦しつつ裏でにゃんこを出し続けておく。

 

ちょうどネコライオン達も到着したみたいだが……。

 

『全員ストップ、ここはあのアホ二人にお灸が据えられるのを待とう。』

 

そんな事をしてる間にもあのアホ共は言い争いを続ける。

 

「関係ないだと!?あるんだなこれが!

ヒーローってのは俺にとって熱さだ、熱い心が人に希望とか感動を与える……伝える!

だからショックだった!その目からはただただ冷たい怒りしか伝わって来なかったんだから!

そして入試の時あんたを見てあんたが誰かすぐにわかった!

なにせあんたは……全く同じ目をしてた!」

「同じだと……ふざけんなよ。

俺は……あいつじゃねぇ。」

「ヴィランを前に何をしているのやら。」

 

ギャングオルカ達もあまりの酷さに更に呆れた様子だ。

俺はそんな間にもひっそりとネコドラゴン達を出して遠距離攻撃手段を充実させながら地面の下にソドムを待機させている。

 

「俺はあんたら親子のヒーローだけはどうにも認められないんすよ!以上!」

「くっ!」

 

またしても夜嵐の風と轟の炎がお互いに干渉しあってまともに当たらない。

 

「また!やっぱりあんたは……はっ!?」

「あっ!?」

 

って風で反らされた炎が真堂へと向かってやがる!?

 

「悪いゴムネコ!!」

 

俺は右腕に狂乱の波動を全部集中してゴムネコを掴んでから真堂の元へと全力で投擲する。

衝撃でゴムネコが死んでしまうが炎を完全に弾くことが出来た。

 

「はぁ…………一度痛い目を見た方が良いと思って放置してたが見てられん……何をしてやがんだこのバカ共が!!」

 

まったく……見てられないっての。

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