依代の子   作:魔法使いに近い少年

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今回が正式な第1話です

投稿必要文字が1000以上とは思わなかった。
大変やなあー

でも楽しいから問題なしと言いたい


魔女の子と器の子

 

 少年は目覚まし音で起きる。

 シーツから手を出し音が鳴る元に手を伸ばし掌に納まる端末を手に取ってアラームを止める。

ベットから起床し近くにある椅子に掛かっている制服を手に取りTシャツとパンツ姿から着替え靴下と靴を履きカーテンを開ける。

「おいおい、開けんなよ……こっちは眠いんだから」

同室にいる黒髪の男子が差し込んだ光を遮るかの様にシーツを全身にかけ直す。

「おはようトール。でも君が遅くまで端末なんかかもっているからだろ」

そう声を掛けながら自分のベットを整理し乱雑に置かれている靴を揃え男子生徒のベットの足元に置く。

「はよはよ、毎日、毎日早えなぁ…また行くのか?」

トールと呼ばれた男子は体を起こし少し欠伸をしながら寝惚けた声で問う。

「おかしいかい?君だって朝、家族や友達に朝の挨拶くらいするだろ?」

言葉を残し少年は端末を部屋から出ていく。

「家族や友だちねぇ…」

男子は元の体勢になって眠り込む。

 

 ここはアスカティシア高等専門学園、()ベネリットグループが運営する教育機関だ。以前は旧ベネリットグループが運営していたが過去に解体され、現在はミロリネ・レンブラン総帥が創った新ベネリットグループが以降運営している。

この少年はロキ・ニール地球寮2年メカニック科に在籍する男子生徒である。

彼は毎朝ある場所へ向かう。彼に会う為に。

そこは様々な寮が各一つずつ持っている格納庫でそこにはモビルスーツやモビルスーツが使う武装等が保管されている。

ロキはモビルスーツ格納庫に入り、在るモビルスーツの目の前で止まる。全身を黒茶色に舗装され全身を分厚い装甲で覆われた一つ目の機体があり、ロキはエレベーターを使いその機体のコクピットに乗り込む。リニヤシートに座ると電子音と共に操縦板が展開され端末を斜め上に設置できる窪みが出現しロキは端末をその窪みに設置する。全周囲のモニターが表示され外の様子が解る様になる。

「おはよう、カタリス」

ロキが声に反応するかの様に端末の画面が白色の円形が表示されたかと画面が切り替わりメッセージ文字が表示される。

『おはよう、ロキ』

この機体、「カタリス」にはAIプログラムが組み込まれており、コックピット内の内蔵されているマイクを通してある程度の会話が可能であり、更に標準サポートやメンタルサポートなどの補助機能あるなど戦闘面に関してもプログラムが搭載されている。

ロキは語りかける。

「調子はどう?」

『問題ないよ、君は』

「それはよかったよ、僕も元気だよ。まぁモニターを見る限り異常はなさそうだけどね。」

『そうだね、今日はどうしたの?』

「いつもの日課の挨拶さ」

『そっか、でもロキ』

「何だい?」

『毎朝、僕の所に来なくても良いんだよ』

「どうして?」

『君には友達や両仲間がいるだろ?その人達を大事にして、交流をもって親交を深めるべきだよ』

「確かに、君のいう通り僕も彼らとの親交を深めるべきだと思うけど僕は君とも親交を深めていきたいよ」

『でも僕と君は違うよ、君は人で……僕はただのAIだよ』

「でも、僕とって君は家族だから君を独りにはできないよ。それに、僕はこうやって君と話がしたいんだ。」

『………』

「僕がしたくて、してるんだよ。ダメかな?」

『・・・・ありがとう』

「うん。えっとね、昨日こんな事があってさ……」

それからロキとカタリスは談笑を再開ししばしの時間が過ぎた。

 

「………………そういう事があって困ってさ…」

『ねぇ、ロキ待って』

続けて話そうとしているのを遮り電子音と共にカタリスが止める。

端末に矢印マークが表示され矢印の先にあるモニターに女子生徒がこちらに駆け寄ってくるのが拡大表示される。

『迎えが来たみたいだよ』

「もうそんな時間になるのか、そろそろいくよ。カタリス、今日も話せて良かった」

『僕もありがとう』

ロキは端末取りコックピット内が暗くなる前に出る。

 

 

「ロキー!朝食の時間だよ」

「分かったよ。いつも、迎えありがとう。おはようニニ」

彼女の名前はニニ・ナナウラ。

ロキと同じメカニック科2年同じ地球寮メンバーの一人で皆のまとめ役での黒髪の少女である。

「おはよう今日も、話していたの?」

「うん、いつもの日課だからさ」

「でも、時間ぐらい見なさいよね!」

「ごめんって……」

「ほんといつも、いつも迎えにくるこっちの身にもなりなさいよね!」

ふくらっつらの顔でロキを睨みそれに対してロキは苦笑いする。

「さっ、早くいくよ。皆、ロキを待っているんだからさ」

「うん」

ニニの後に付いて出口に向かう。

 

いってらっしゃい

 

格納庫から出る間際幼い子供の声が聞こえた気がしてロキは立ち止まり振り返るが誰もいない。

いつも、朝カタリスに会いに来て格納庫から出る際に聞こえる声だが不思議と安心する気持ちになる。

カタリスを見てロキは手を振ると先に出たニニの急かす声が聞こえ返事をしてニニのあとを追う。

 行ってきますカタリス。

 

 

 

「おせーぞ!ロキ」

下げ看板で食堂と書かれた10数人が入れる部屋に大きなテーブルを囲って座っている9人の内の一人トールがロキに気がつくと声を上げる。

「おはようございます。ロキさん皆さんが待ってくてすよ」

隣に座っていた体がふっくらした茶髪男子生徒が声を掛ける。

「ごめんごめん、おはようロックス君、それに皆もおはよう」

他のメンバーもそれに対してそれぞれが挨拶をする。

地球寮にはメニック科2年ロキ、経営戦略科2年トール、メカニック科2年ニニ、経営戦略科1年ロックスの他に

ギャンブラーの黒人男子生徒のパイロット科1年キャンブロ、同じくギャンブラーでキャンブロとコンビを組んでいるメカニック科1年の男子生徒バッチ、ロングでポニーテールのメガネ娘のメカニック科3年マリア、冷静沈着の寮長経営戦略科3年モルタン、いつもオドオドしているメカニック科3年イオ、自称地球寮のムードメーカーのツインテール生徒1年メル、ガリガリメガネ男子生徒1年イーノ、動物大好き男子生徒2年アイバ、8人のメンバーがおり合計で13人のメンバーがいる。

地球寮ではメンバー結束する一つの行事として[毎朝の朝食は特別な理由がない限り寮メンバー全員で一緒にする]というものがある為皆がロキが来るのを待っていたのだ。

「ロキ、早く来なよ」

ニニは先に座っており空いている隣の席を軽く叩きロキがそこに座る。

「ロキ先輩、毎朝彼女さんに迎えに来て貰っていいですね?」

「え?」

ニニの隣に座っているメルがニヤニヤしながらニニの横からひょこりと顔を出しロキに尋ねた。

「こら!メルナン何言ってるの!」

ニニが顔を顔を赤くしながら叱りつける。

「だって、いつもニニ先輩ロキ先輩が食堂になかなか来なかったらウキウキしながら迎えに行くじゃないですか?」

「ちょっ!ちょっと、変な事言わないでよ!」

「あれ〜?否定しないんですか?」

「あなたねぇ!?」

「そっかよかった!」

顔をさらに赤くしたニニを揶揄うメルの後にロキが喋る。

「え?」

突然のロキの反応にニニは驚きロキに視線を向ける。

「だって、いつも怒ってて迷惑を掛けてると思っていたから。迷惑じゃなければこれからも続けてもらえると嬉しいな」

「もう!ロキったらっ!」

更に顔が赤くなったニニがロキに声を上げ周りが笑う。

「ロキ先輩ってなんかムカつよな?」

「確かにあれって鈍感天然見せつけかよ」

ロキ達の向かい側で座っているキャンブロとバッチの二人は小声で話しながら羨ましそうにロキを睨む。

「ご、ごほん!ニニ、もういいかい?」

水を刺すかの様にモルタンが咳払いして座っている場所から声をかける。

「あっ、はい!!」

ニニは背筋を伸ばし姿勢を整えながら、まだ揶揄うメルを引っ叩く。

「さて、ロキも揃った事で朝食に朝食にしようか」

少しため息ついたモルタンが周りを見渡し一同が揃っているか見渡して再確認し号令を掛け皆朝食を食べ始める。

 

「皆、少しいいか?」

モルタンが一堂に声を掛ける。

ロキ達は食事する手を手を止めモルタンに視線を向ける。

「今日、新たに新入生が来ることは聞いているな」

「うん、確か地球から1年生が来るんだよね。確か名前が……」

マリアが思い出そうと考え込んでいると

「ウール・マーキュリーだよね?」

ロキが答える。

「そう、一ヶ月の時間差入学としてアスカティシアに来る。」

「学校が終わったくらいに到着するんですよね?」

「総帥様の推薦だよな」

「それがそうしたんだよ?」

ニニの言葉にトールが尋ねる。

「ああ、そこでだ。今日で新入生が全員揃う事だし改めて歓迎会を開こうと思うんだ。」

「それいいですね。賛成です。」

「私も」

「俺も」

マリア、ニニ、アイバ達ががそれに賛同するがトールやキャンプロ、バッチ達は少し嫌そうな顔になる。

「でも、何するんの?俺全然何も考えてないけど」

「そこなんだが、いきなりの事だから前回の同じスケジュールで行いたいと思う。」

「寮長、質問なんですがよろしいでしょうか」

イーノが手を上げる。

「別の日にして頂けるかもしくは途中から抜けたいのですが、いけないですか?」

トール達が歓声を上げニニが叱りつける。

「どうしてだ?」

「そうだよ、新しい仲間が出来るのに、参加したくないの?」

マリアもイーノに問う。

「あの、前回と同じなら自己紹介だけして自分は別の事をしたいのですがダメですか?」

「別の事って何だ?」

「その……」

「はいはい!俺もやりたい事があるので抜けたいです!」

「トール!あんたは!」

イーノの声を遮りトールがイーノと同じ様なことを言いそれに対してニニが怒りをあらわにする。

「なんだよ、いいじゃんか!俺だってやりたい事あんだし」

「どーせ、あんたのやりたい事ってゲームでしょ?そんなんいつでも出来るわよ。」

「悪いかよ!」

「アンタ、前回こっそり抜け出してゲームしててモルタン先輩に怒られてたじゃない!」

「仕方がないだろ、やりたいもんがあんだよ!」

「アンタねぇ!?」

睨み合う二人をキャンプロ、バッチ、メイ、マニアが止めそれを見ていたモルタンが

「少し黙ってくれないか?」

大きくはない冷徹の声で二人を黙らせ座らせる。

「すまない、イーノやりたい事って何だ?」

「いえ、もう……大丈夫です。」

二人のやり取りを見ていたトールは申し訳なさそうに俯き答える。

「そうか、なら前回と同じスケジュールで全員いる様に」

その決定にトール達は不服そうな顔をする。何故なら前回の歓迎会は後半寮長の講習会となっており成績の悪い2年生と1年生が参加させられ夜遅くまで続いたからである。ロキとニールと3年生のメンバーは成績が優秀な為トールだけが参加予告なし強制参加されそうになった為、勉強がしたくないトールは受けたくないのだ。何しに学校に来てんだトールよ。

「寮長、よろしいですか?」

ロキが挙手する。

「何だ、ロキ?」

「今回の歓迎会は後半自由形にしませんんか?」

「自由形とは?」

「言葉の通り、歓迎会を最後までするのでは無く自己紹介が終わってから寮長のすばらしい講習を今回はなくしてあえて自由形にする事で新入生の親交を時間を増やせば寮内の結束にも繋がりますと思いますどうでしょうか?」

ロキの提案にモルタンは考え込む。

「ニーノ君はどう思う?」

「え?」

ロキはニーノに尋ねられニーノは驚く。

「僕の考えはダメかな?」

「いいと……思います。」

「わかった。確かにそれも一理あるなその案採用しよう。」

小さい声で答えそれを聞いていたモルタンはロキの提案を承諾する。

「よっしゃー!!あ……」

その決定にトールは感喜を上げるが上げてはいけない事に気づく。

「トールに対しては講習決定」

モルタンの言葉にトールは燃え尽きたかのに俯く。

皆、言わなきゃよかったのにと心中で呟く。

話がまとわり、その後各々が食事を終え後片付けを終えてから学園に向かう。

 

午前の授業が終わりロキは食堂に来ていた。

「おーい、ロキ先輩ー!!」

メルが4人掛けのテーブルから自分の座っている席からロキに向かって手招きをした。

ロキはメルの元に着くとメルの他に手元に食事が乗ったトレーがあるマリアとニニが席に座っていた気づく。

「何だいメルさん?あっ、マリア先輩とニニ達もいたんだね。」

「なに?いちゃダメ?」

「あらあら」

ふくっつらの顔でクスクスとマリア笑う。

「そ、そんな事はないよ!!」

ロキは焦った顔で首を振り否定する。

「えっと?メルさん何か用?」

ロキは切り替えてメルに質問する。

「先輩はお昼食べたんですか?」

「さっき、来たばかりだからまだだけど」

「一緒に食べませんか?」

「え?」

メルの提案にロキは驚く。

「ダメですか?」

「僕は、構わないけど、ニニやマリア先輩はいいんですか?」

流石に迷惑じゃないかじゃないと思い、ロキはニニ達に聞く。

「別に、私はアンタがいやじゃなかったら」

「私は、大歓迎よ」

「じゃあ、決まりですね。良かったです〜これで厄介払いが出来そうです。」

「え?厄介払い?」

メルの発言にロキは首を傾げる。

「ニニ・ナナウラ」

背後で声が聞こえロキは振り返ると複数人の取り巻きを連れて赤髪の男子生徒がロキ達の元に近づいて来る。

メルは食事をする手を止め物凄く嫌な顔をするが、名前を呼ばれた張本人であるニニは気にする事なく食事を続ける。

「やぁ、アル君どうしたんだい?」

「邪魔だ、どけ」

自分に近づいてきたロキを見向きもせず跳ね除け、ニニの前で立ち止まる。

「何よ、邪魔よ失せて。」

ニニの冷徹な反応に顔が引きつるあるだがすぐに自信満々の顔になり

「俺の、ペイル寮に来い!そして俺のハーグルの専属メカニックに『いやよ』なれ……」

自分の言葉をニニに遮られた少年のアルはパイロット科2年ペイル寮に在籍しており気が強く、ことある事に自分がペイル社代表の息子を盾にして言いくるめ様とする。

彼は毎日先ほどのセリフを言いニニを勧誘しているが毎度の様に冷たくあしらわれている。

「アンタも暇なのね、毎度毎度迷惑してるこっちもなりなさいよね」

「お前も、毎度毎度よく断って来るよな、俺はあのペイル社代表の息子だぞ!」

()()()のね」

「ニニ、ちょっと」

マリアがニニを言葉で抑えさせる。

「ぐっ……」

ニニの言葉にアルは黙り込む。

実際に過去、ペイル社はベネリットグループを離反した事で倒産の危機に陥っていたが、ある男の尽力により何とか持ち直し以前の御三家の一角と同等の立ち位置に持ち直していた。

「それに私じゃなくても、他にもメカニックはいるでしょ?アンタのとこにも」

「うぐ……」

引きつった顔になる、おそらくニニが優秀なメカニックもあるが別の意味を持っているのも事実である。

メルが口を押さえ笑えを堪えようとするが少し声が漏れ出してしまう

「アンタいつもいつも聞いていれば、よくそんな態度でいられるわね!!」

アルの取り巻きの1人がニニに詰め寄る。

「まぁまぁ、2人とも」

ロキがニニ達とある達の仲裁に入る。

「そこを退け、邪魔だ。お前に用はない」

立ちはだかるロキをアルは殺意に近い眼光で睨みつけるが臆する事なくロキは仲裁を続ける。

「アル君も落ち着いて、そんな言葉遣いで物事を人に頼んじゃ聞いてくれないよ?ニニもそんな冷たい態度で接しちゃいけないよ同級生に対して失礼だろう?」

「そいつが訂正したら改めてあげてあげない事もないわ」

「ニニ!」

そっぽを向くニニをロキは叱りつける。

格下と思っているロキに説教紛いな事を言われ、さらにロキに対して自分には見せない表情をニニに対して苛立ちを感じたアルは

「いちいち、うざいんだよお前!!」

ロキの腹部に力強く拳を入れる。

「ロキ!!」

「ロキ先輩!!」

「ロキ君!!」

腹部を抑えきんで倒れるロキをメルとニニが肩を支え周囲はざわめくが、取り巻き達はニヤついた表情でロキ達を見ていた。

「アル君!あなた度が過ぎるじゃないから?!」

マリアが怒りの眼差しで睨みつける。

「そいつが俺をばかにした、だからした。それが何だ?」

「アンタねぇ!!」

「いいんだ。」

マリアに続いてニニが怒りの眼差しで睨みつけ手をあげたが、ロキが腕を掴む。

「ごめんね、アル君」

ロキは立ち上がり少し微笑んだ顔でアルを見つめる。

「ふん、こんな事されても謝るってお前やっぱり意気地なしだな」

言い様とロキを見ながら笑うアルをニニは更に憎しみを持った眼で睨むニニにアルは。

「決闘でもするか?決闘して勝てば謝罪くらいはしてやる。」

「それは………しないよ。」

「だろうな、お前は負けるのが解っているもんな、それに意気地なしだしな」

そう言い残しアルは取り巻きと共に高笑いしてその場を去っていった。

ニニはロキを座らせる。

「ごめんね」

謝るロキに対しニニは拳を握り涙を流して怒りの表情で

「何で、アンタが謝んの?」

「え?」

「何で、被害者のアンタがあやんのよ!!理不尽な事をされたんだよ?やり返しても良い位なのに何でアンタはそんな顔でいられるのよ!」

食堂にニニの叫び声が響き渡る。

「そうだよ、ロキ君。流石にあれはダメだよ。教員に相談しよう?」

「そうですよ。ロキ先輩!そうしましょ!」

マリアとメルがニニに続ける様にロキに諭すがロキは首に振り否定する。

「どうして?こんな事されているのに?」

マリアが問う。

「相談した所で教員は、動いてくれない。ニニもメルも先輩も解っているでしょ?僕らと彼らではまだ溝がある事を…」

その言葉にニニ達は黙り込むしか出来ない。

ミオリネ・レンブランが地球各所に事業所や企業を設置したが、宇宙民と地球民の格差はそれ程埋まらなかった。理由としてはスペーシアンに使われたくない、地位を奪われたくない等の理由から各地でデモやテロが起き20年以上経った今でも鎮圧が見られない地域もあるからだ。現に過去に今回と同様な学園内の暴力ケースがあったが学園を宇宙民が大半運営している為か宇宙民には何も罰せられないケースが何度もあったからだ。しかし、唯一有るとすれば「決闘」が有る。

 

 「決闘」はアスカティカシア学園特有の校風で学生同士で行われる。学園内にある学生の決闘委員会で運営され決闘委員会の立ち合いの元互いは自身の金銭的や名誉、人など自身のあらゆる望むものをモビルスーツ同士で行いどちらかが「ブレードアンテトを折ること」が勝利条件で執り行われる。

 

「医務室、行って来るよ。皆は僕の事は気にせずに食事を続けて。」

ロキは立ち上がりその場から立ち去ろうとするとニニ達は同行しようとするがロキは断り1人でその場から立ち去る。

その場に残ったニニ達は食事を再開するが食事が進まず、皆暗い顔でいたがメルがニニ達に語りかける様に声を出す。

「ロキ先輩って優しいというか優しいすぎますよね。」

「だから、いつも舐められるのよ。本当バカなんだから。少しぐらいやり返せば良いのにさ」

「そうだよね、でも私には避けてる様に見えるな」

「どういう事ですか?」

マリアのにメルは問う。

「以前、モルタン君に聞いていたんだけどね。彼、自分が暮らしてきた地域は良く治安維持部隊とデモ隊がよく衝突してて争い事を良く目の当たりにしているみたいだから、学校では争い事を避けたいのね自分自身が傷ついたとしても」

黙って聞いていたニニは自分の残っていた食事を素早い速度で胃袋に入れる。

メルとマリアはいきなりの事で驚いた顔で眺めていた。

「ニニ先輩?どうしたんですか?」

「医務室に行って来る。流動食か何かを渡して来る」

「待ってください。」

ニニはトレーを持って立ち上がるとその場を離れようとするとメルが止めニニの持っているトレーを取り上げる。

「何?」

「これは私が片付けとくんで行ってあげてください。」

「ありがとう」

ニニはお礼を言うとその場から離れて小走りで去っていった。

「メルさん、良いの?」

メルにマリアは問う。

「だって、応援したいじゃないですか。」

「ふふ、そう言う事ね」

マリアは意図を察し、くすっと笑い

「ついでに私のも頼もうかしら?」

「それは、自分で片付けてください。」

意地悪ぽく発言するマリアに対しメルは笑いながら断る。

 

 

「すみませーん、あれ誰もいないなぁ」

ロキは医務室をロックし、ドアを開け入り周囲を見渡すが一部カーテンが閉まっている箇所はあるが誰もいない様に見えたので周囲のカーテンが開いているベットにお腹をお腹を抑えながら横になり一息を入れる。

「どうしたんですかぁ〜?」

どこからもなく女性の声が聞こえロキは驚き勢いよく起き上がるがその影響で腹部に痛みが走り押さえ込むと先程まで閉まっていたカーテンが開き棒付き飴玉を咥え上着の制服を肩出しで着た1人の女子生徒が現れロキは驚きと緊張で固まる。

「え、えっと〜?ペルーネさんでしたっけ?」

ペルーネ、経済戦略科3年で決闘委員会に所属している白髪の女子生徒であり、いつも上着の制服を肩まで出した少しだらしない様な服装でいる。

ロキは、何とか確認の為の発言で自分の緊張を解すとペルーネはニヤリと笑い

「そうですけど〜どうしたんですか?質問に答えて下さいよ〜」

ロキに近づいて行いき自分の顔をロキの顔に近づけるがロキは苦わいしながら後ずさり内心苦手な人だなぁと思う。

「ちょっと、体調崩したので……」

「ふ〜ん、体調が悪いってココとか?」

「もう、大丈夫なので!それでは!」

ロキの腹部を人差し指で触れようとするペルーナを交わし、ロキはベットから素早く離れ医務室から出る。

「あーあ、行っちゃった。迫りすぎたかな?」

ペルーネは残念そうな発言し元いたベットに戻りカーテンを閉める。

「はぁ〜、なんか緊張したなぁ〜。やっぱり、ああいう人は苦手だな」

廊下で壁を背にしてしゃがみ込み息を吐く。

 まさか、人がいるとは思わなかったな。まぁ、今昼休憩だし居てもおかしくないか

「ロキー!」

廊下の奥からニニが名前を呼びながら小走りで向かって来る。

「ニニ、どうしたの?」

「これ、はい」

掌らサイズのチューブが付いたビニール袋をロキに渡す。

「これ、良いの?」

「何か、口にしないと午後からやっていけないわよ」

「ありがとう」

笑顔でお礼を言いキャップを開け中身を口の中に一気に入れ飲み干し立ち上がる。

「ロキ……」

「何?」

ニニはロキの目を見て少し大きいはっきりとした声で伝える。

「な、何か、あったらちゃんと相談しなさいよね!特に!今日みたいな事あったら尚更ね!良い?」

少し赤くなった顔でニニ対して

「……うん、分かったよ。ニニ」

ロキは少し驚いた顔でいたがニコリと笑い頷く。

 

「やばい、遅れってしまった!!早くいかなくちゃ!」

午後の授業も終わり地球寮に帰路についていたが、ある事をしていた事ですっかり遅くなっていた為急いで向かっていた。

「何とか、間に合った、はぁ…はぁ…ん?」

ロキは戻ってきていたが、地球寮の前で挙動不審なで制服を着た記憶の中で見たことが無い後ろ姿の短髪で黒髪の女子生徒が視線の中に入った。

「ねぇ?君!」

「ひゃーー!!」

ロキは声を掛けると女子生徒は甲高い声を上げ頭を抱えその場でしゃがみ込んだ事で呆気にとれてしまう。

「君って、もしかして今日から入学してきた学生?」

ロキは問いかけると女子生徒はしゃがみ込んだまま褐色肌で太い麻呂眉の顔を少し見せ

「は、はい。ウール・マーキュリーです。」

ロキ・ニールとウール・マーキュリーの()()()だった。

 




ここまで数日かかり先日完了しました。

ロキはウールに出会い、ウールも歓迎会を通して地球寮のメンバーと交流し親交を深めていくそん中ウールは地球から連れてきたモビルスーツ「ストエリア」彼女もその機体を「家族」表し紹介する。
そして、登校初日に彼女はある事件に巻き込まれ「決闘」をする事になる。そう[ガンダム]に乗って……
彼女もまた「魔女」であるのだ。

次回「魔女の再来」

一応、確認一通りのはしましたが誤字脱字が有るやわかりにくい部分もあると思いますが暖かな目でしてくださると幸いです。
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