流派・東方不敗が転生特典の地球人   作:紅鬼

2 / 3
ドラゴンボール世界の歴史や流派・東方不敗の技を調べながら書いてます。解釈違いがありましたらすみません( ノ;_ _)ノ


第壱話!必死の修行生活!!レディー!ゴー!!

 

エイジ740・西エリア・ブレイク湿地

 

その一角の岩山が多数ある場所…、そこで向かい合う2つの者達がいた。

 

「はぁぁぁぁぁっ!いくぞぉぉぉっ!」

 

「GAAAAAAAOOOOOO!!!!」

 

互いに気合いを入れた掛け声と共に此方に走ってくる10m以上はある大型肉食恐竜に向かい、少年は右手を顔の横に、左手を前方に構えて走り出す、どんどんと短くなる互いの距離、そして大型肉食恐竜の顎が此方を丸飲みにしようと大きく開口した一瞬、此方は真横に飛び退き、着地した衝撃をバネに、一気に肉食恐竜の首へ飛び掛かり!!

 

「光輝唸掌!!シャイン…フィンガァァッ!!!」

 

ズァァァバンッ!!!!

 

叫んだ技の名の通り、右手を包む淡い光を放つ手刀が、驚愕の表情をした恐竜の首に放たれ、恐竜の首を寸断する!!

 

ずるり、と落ちた首と胴体の寸断された断面から、1拍遅れて血が噴き出し、肉食恐竜から命が失われる…。血が噴き出る横で素手で深めの穴を掘り、流れ出た血をそこに流し、完全に血が抜けると穴に恐竜の首を落として土を被せて手を合わせ…

 

「お前の命、感謝を込めて、いただきます!」

 

そう宣言してから血抜きされた肉食恐竜の胴体を担ぎ、近場の岩山を跳んで頂上に登る。事前に近場の木を折り作った巨大な串に肉食恐竜を刺して、串を岩山に斜めに突き刺さし、集めていた薪に手を押し付けて火を点ける。

 

暫くすると香ばしい肉の焼ける音と香りがしてきて、俺の胃袋も空腹を訴えて鳴り始める。辺りが暗くなる頃には完全に火が中まで通った恐竜の丸焼きを、改めて手を合わせてから、飛び付き、かじりつく!!

 

「旨ぁぁぁぁぁいっ!!」

 

皮がかなり硬く、俺の歯では噛みきれても食べるのが難しいので皮は剥がしたが、中まで火の通った肉はじっくり焼いたからジューシー、半分程食べてから腹を擦り、火から少し離して置く、しっかり焼いたから明日の昼までは大丈夫だろう。多分。

 

「……はぁぁっ!!セイッ!リャァッ!オリャァァァッ!!」

 

食休みをしてから一人トレーニングをする。最適な動きを想い描き、その動きを何十何百とし、一番素早い動きを反復し、更に素早く繰り出すために何千と繰り返す。このドラゴンボールの世界に降り、早くも一年たった俺の、半年間以上続けてる日課の一つだ。

 

「……ふう、よし!寝る!!」

 

日課を終えるとすぐに焚き火の近くで獣の毛皮にくるまり、まぶたを閉じるとすぐに眠り始める…。そして夢の中に…。

 

夢の中の荒れ地に、頭に布を巻いて顔を隠した紫色の胴着を着た男が現れる!

 

「来たな、この阿呆が…。」

 

「…あの、光輝唸掌を使えるようになったのですが、やはりまだ駄目ですか?」

 

「…確かに貴様はこの一年、無様に泣きわめき逃げ回っていた時よりも肉体的精神的に成長し、基礎の基礎と言える技を繰り出せた…だが!!未だその身体の鍛えも!!心も!!技も!!まだまだ未熟!!!!その程度の心技体で流派!東方不敗を!!わしから指南を受けようとは笑止千万!!!!貴様が夢から目が覚めるまで!わしがその心と技を鍛え直してくれるわぁ!!!!はぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

そう言って飛び上がり、片腕で数十にも見える高速の突き、おそらく『超級覇王聴演舞(ちょうきゅうはおうちょうえんぶ)』をフェイントを織り交ぜながら此方に翔んでくる、『転生特典の流派・東方不敗マスターアジア先生』の突きのラッシュを此方も両腕を構えて突きのラッシュで迎撃する!

 

そう、のじゃロリ神から与えて貰った転生特典、流派・東方不敗は俺の心の中でマスターアジアの姿と人格(俺の中のマスターアジア像)として夢の中で現れ、出会い頭で俺に流派・東方不敗を教えるには全く未熟!!と言い、数ヶ月の間は弟子扱いすらされずひたすらマスターアジアの片腕での突きのラッシュを迎撃し、心と技を鍛え直している。

 

俺のイメージと言え、先生が初めて夢に出てきた時、ちょっとだけ感動したがすぐに…、「貴様が流派・東方不敗を学ぶだとぉ?このたわけ者がぁ!!たわけだけでは足りん弩級の阿呆ぅめが!!貴様は未だ未熟!!心技体全てが流派・東方不敗所かモビルファイターになる身体では無い者が、学ぶには至らんわぁっ!!」

 

そう言われて転生初日の恐竜に追いかけ回されてヘトヘトな精神を更に追い詰め、それから3ヶ月は恐竜に追われ、夢で先生に精神をぼこぼこにされる生活が続いた。最初にかの有名な孫悟飯が修行した場所に来た感動は、初日にポッキリへし折れてしまった。

 

そんな過酷なサバイバル生活を一年し、身体能力はモビルファイターとして最低限、何とか基礎の基礎技の光輝唸掌を使える位に、気の扱いを覚えた。ちなみに何処からか飛んできた新聞から、原作キャラの牛魔王の城がある涼景山がフライパン山に改名された事が解り、この世界がドラゴンボールの世界だと確信した。(かなり状態が悪く、エイジ739年で、涼景山、フライパン山しか解らなかったが、この新聞のお陰でドラゴンボール世界の基礎的な識字知識が頭に入っているのが解ったのは有り難かった。)

 

「考え事をする暇があるとは!随分と余裕のようだなぁ!!」

 

「不味…!?」

 

そんな事を考えてしまった俺は両腕を弾かれ、無防備な姿を晒してしまう。そして先生の左手が光り輝いているのを見て…。

 

「本物の光輝唸掌を味わうが良い!わしのこの手が光って唸る…!お前を倒せと輝き叫ぶ!!必殺!!シャイニングフィンガァァァァッ!!!」

 

「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

頭の中が熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いっ!!まるで脳が煮だっているような熱が思考を奪う!!焼けてないのに燃えてるような錯覚に意識を手放してしまいそうになり…。

 

「この程度で意識を失うのかぁっ!!両脚を踏ん張り!腰に力を入れんかぁっ!!」

 

その言葉で手放しかけた意識が一気に覚醒する、そうだ!この程度で意識を失うのは、先生に、尊敬する流派・東方不敗!マスターアジアに対して失礼、そして…。

 

「ま…!負ける…!かぁぁぁぁぁぁっ!!!おぉぉぉぉぉぉっ!!!光輝唸掌!!!シャイン!!フィンガァァァァッ!!」

 

最後の気力を振り絞り、両脚を踏ん張り、腰に力を入れ、右手に全ての気を込めて、シャイニングフィンガーに俺のシャインフィンガーをぶつける!!瞬間、爆発が起き、完全に意識を失う直前に俺の耳に声が聞こえてきた…。

 

「この一戦で、心と技は成長したではないか。」

 

俺は満足感と共に意識を完全に失った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。