PSYCHO-PASS GOSPEL   作:2Nok_969633

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社会とは、総じて一定数の生贄が生まれなければ成立し得ない諸刃の剣である。

話は変わるが、法を動機としている作品で許可なく法を犯して二次創作をするという行為は、なんとも業が深いものだ。凄く興奮するし、常守朱の良い匂いもしそう。





美しいものには棘がある

 

 

 

遠き山に日は落ちて、落日を背景とした美しい風景が目に浮かぶ。ここ、標高1000mを超す三峯神社にて、彼女の口ずさむドヴォルザーク交響曲第九番第二章の旋律は、かつてあったであろう故郷の郷愁を呼び覚ます代物だ。彼女が住んでいたであろう東欧は、前世の世界でも一部荒廃しボロボロになっていたが、ここではそれ以上のようにも感じてしまう。

 

だから、この水分を蓄えに蓄えまくったドロドロの粘土質の土のような混沌さが、自身のぐちゃぐちゃになった心を表すかの如く異様な存在にも見えていた。折角買った白い氣守が一瞬にして淀み霞むほどに、それらを踏み躙るようにして一歩ずつ前へと進んでいかなければならない未来に少しだけ嫌気が指して、俺は彼女が放つ美声をわざと掻き消すようにして声を放つ。

 

 

「シ~~~ド、シ~~~ド、 シ~ド、シ~ド、 シド、シ#ド、シ#レ、シミ、 シ#ファ、シソ、シラ、シ#ラ, シ~~ド、シ~~ド、 シ~~#ド、シ~~#レ、レ#レ#レ# レ#ミレ#ミ~

ミ〜ファ#ソ ファ#〜ミミ〜 ミ〜レシレミ〜 ミ〜ファ#ソ ファ#〜ミミ ミ〜ソミソシ〜シ〜ミ〜、シ〜ドレ ド〜シシ〜 シ〜ラソラシ〜 シシ〜ドレ ド〜シシ〜 シ〜ラソラシ〜

シ〜ミ〜ファ#ソ ファ#〜ミミ〜 ミ〜レシレミ〜 ミミ〜ファ#ソラ〜ソラシ〜 ソファ#ミ〜ファッレ ソファ#ミ〜ファッレ ソファ#ミファッレソファ#ミファッレ ソファ#ミファッレファッレファッレ!」

「やめてくださいお兄様!参拝客が一斉に顔を青ざめながら帰るどころか、このままでは思考汚染が発生してしまいます!」

「ファッ⁉︎ウーン…」

「ほら!あそこに居る人なんて、精神色相を保つ為に薬と湧水をがぶ飲みしているではありませんか!」

「真守さん⁉︎ちょっと、この状況はまずいですよ‼︎それはそれとして、とりあえず滄のお守り渡しとくね」

「これが噂の氣守ですか…ありがとうございます。それはそれとして、まずい状況を作っているのはあなたです。なので…少しは報いを受けなさい!」

 

 

げ      ん

 

 

こ      つ

 

 

杉下右京ばりに、小さなことばかり気にしてしまう我が義妹の繊細さは、今に始まったことではない。その癖法律やシビュラ、生命については眼前に聳える大樹のようにどっしりと身構えるものだから、本当にヘンテコな生物である。

俺より遥かに小さな身体であるにも関わらず、その特徴を上手く使いこなして放たれた一発の拳は、直様俺の頭頂部へと直撃する。かつての銃撃戦で受けた弾丸による傷や、霜月監視官が放ったビンタよりも明らかに痛みが強く酷いそれは、その実頭蓋骨という鎧を砕くように音を立てる程のものだった。だが、そうした己に降りかかった神罰すらも、時間の経過と共に次第に引いていく。後にも先にも残ったものは、何とも言えない歯痒さだった。

鈍い痛みに耐えかね睨みつけるようにして彼女を見てみれば、殴った張本人は知らぬ存ぜぬと苦しんでいる俺の様子に目を向けることなく、壁に貼り付けられた怪物に見える犬の絵をじっと見ている。神か悪魔か、それとも遣いか…どちらにせよ、それと同類の存在であることに変わりはないだろう。

それにしても、狼から人工的に進化させたであろう犬をも神とするとは、実に奇妙な話である。しかし、こうした論理を人類が気にすることは研究者以外ほぼ存在しない。否、実は人類は神が起こす現象には興味があれど、神そのもの自体に興味が薄いのかもしれない、ということも考えられるのかもしれない。元より神学論争など、物珍しい人以外…面白がる人は居ないのだろう。

狛犬の代わりにある境内のあちこちには狼を象った像は、俺をどうしても獲物として見たいらしい。狂犬に誘われ囲まれたこの場だからこそ、俺はここで食われるのか…と涙を一筋流した。実に惨めである。

 

 

「ご、ご観光ですか?」

「え、ええ。仕事疲れに休暇を貰い、ここにいる愚兄と一緒に精神色相の改善をと思いまして…」

「そ、そうですか…あの、この時間帯なら兎も角、お昼時は自重していただけると助かります。周りのお客様のご迷惑にもなりかねますので」

「はい、誠に申し訳ございませんでした」

 

 

ザビエルハゲになりかけの宮司らしき男の人に、苦笑しながら注意を促される。

流暢な日本語で返されたその言葉は、純日本人が放つ言葉と遜色ないものの、それだった。

故に、「なんでや!こういったノリは日本以外の、とりわけ騒がしい国に住んでいた人々の専売特許やったやろがい!」といったツッコミをしてみたかった。結局のところ、そうしたおふざけをすることは叶うことなく、俺の心は空虚と化してしまった。そんな思いを胸に秘め、何処か寂しがりながらも彼女の後を追うようにして、境内へと進んでいく。

ふと、先程までのやり取りを思い出して、純日本人と準日本人の違いを頭の中で振り返ってみた。

準日本人とは、謂わば日本国籍が認められた人々の通称であり、正しく移民のことを指す。その際、日本国籍の取得時に伴って徹底した言語や文化教育が施されているというのが、大きな特徴だ。

生粋の日本人よりも日本人となった彼等にとって、異国の文化を受け入れるというのは至極困難な話だろう。しかし、彼等はそれを受け入れ、この国で暮らしている。

前世では何かと問題として取り扱われていた移民問題も、シビュラという天秤の前では問題になる前に事前に食い止められることが多くなった。この点に関しては、非常に優秀で頼りになる存在となっている。これは、この国に住んでいる純日本人である彼らにとっても、恩恵であることに違いはない。

何故なら…などという説明は必要ないかもしれないが、敢えて答えがあるとすれば、6000万人もの間引きにおける代償が為だ。そうなれば…遺伝的多様性にも深く関わる話にも繋がる話にもなるのは、目に見えている。

 

『共に成し遂げてきたもの、これからも成し遂げたいという想い。

これこそが、人類たるものに必要不可欠な要素である。

人間は、人種や言葉、宗教の奴隷ではない』

 

なんて古い言葉があるが、まさかそれが実現するのに必要な対価がシビュラシステムであるとは思いもしなかった。これを風刺と捉えて良いのか、未だに不明だが…まあ、こういった繊細な事柄は置いておくとしよう。

 

…と、ここで俺は一つ、以前から不思議に思っていたことが頭へと過った。

 

2070年現在、日本社会において実用化された最新数値化技術、通称【サイマティックスキャン】によって、人間の精神と魂に関する評価基準が定量化された。そしてそれらに伴って、日本に住む人々は日々の精神状態を自他共に監視し、互いが互いに清純を保っていることとして評価することで、日常生活に支障をきたすことなく暮らせることが可能となっている。

より細かな詳細を語ると、精神色相でお馴染みの【サイコパス】を清純に保つべく、今や神に祈るより薬を頼り、かつ薬の効果を助けるべくして神に祈るという構図と化した。これには、前頭連合野や扁桃核が関連していると一般的には考えられている。

 

さて、この世界における人間の特徴とは何だろうか、かつての前世と比較して詳しく引用するとしよう。

 

1959年、ソ連シベリアのノヴォシビルスク州の研究所にて、約60年近くに及ぶ大規模な実験が開始された。これは、善と悪のパラドックスとも呼ぶべき現象として後世に語り継がれている。主な着眼点としては、野生動物の家畜化についての内容だ。当時、ソ連の科学者たちは従順なキツネと攻撃的なキツネを作る交配実験を行った。これらふたつの集団のゲノムに注目した新たな研究によると、交配はキツネのDNAに驚くべき変化を齎していたという。

 

結果として研究者らは、攻撃的、友好的、そして比較用に普通のキツネをそれぞれ10匹ずつ選んで遺伝子を解読し、アカギツネのゲノムを完全に解析することに成功。ゲノム領域の103カ所で違いを発見した。さらに、友好的か攻撃的かという行動の変化において、とりわけその中でもSorCS1と呼ばれる遺伝子が恐らく鍵であると特定した。

 

細かく調べていくと、家畜化された動物は見知らぬ人間や物体に出会ったとき、野生動物よりもストレスを感じる度合いが少ないことが判明した。さらに驚くべきことに、こうした違いを生んでいると考えられる遺伝子の領域も見つかった他、ストレスによって活性化する「視床下部―下垂体―副腎系(HPA)軸」と関わりがある部分が発見され、これらはHPA軸は脳と内分泌系の間のつながりを形成し、アカギツネを含めた家畜化された動物ではこの反応が鈍いことが知られている。

 

また研究チームは、イヌの家畜化と人間の遺伝子疾患である【ウィリアムズ症候群】の両方に関連があるゲノム領域にも注目した。ウィリアムズ症候群は、患者が極端に友好的な態度を取るという特徴を持つ。ところが意外なことに、ウィリアムズ症候群に相当する部分に変化が見られたのは、攻撃的なキツネにおいてだった。

 

ウィリアムズ症候群の症状は多様で、強い不安をもつ場合もあると指摘しており、これは攻撃的なキツネが人間に対してより強く恐怖の反応を示すことと辻褄が合った。加えて、古生物学者や進化生物学者の中には個体差はあるもののイヌと飼い主が強く友好的な絆を築いていても、非常に攻撃的な個体も存在すると指摘している。これらの細かな違いを解明するには、まだ多くの研究が必要であると同時に、こうした動物の家畜化における現象は何も動物界のみだけでなく、人間の社会的行動の理解においても重要だとする推察も生まれた。

 

例えば、何故人類が文化的な才能を開花出来たのか。この鍵となったのは、男性ホルモンの一種であるテストステロン値の低下やオキシトシンの増加が関わっているとされている。社会がより女性的で協力的になることは、それ即ちテストステロンの低い個体を選別するように進化したからでは無いのか、また、オキシトシンの影響下において、記憶力増加に伴う恐怖体験の追体験や、同じグループに属する仲間への優遇が増え、自分のグループに属さない人を排除する傾向が高まる、という考察だ。

こういった進化の過程は、古代人と現代人あわせて1,400もの頭蓋骨を分析してきたことから伺えるものだ。より詳しく述べると、約8万年以前の化石から13の頭蓋骨と、3.8~1万年前からは41の頭蓋骨、そして20世紀の現代人からは30の異なる民族1367の頭蓋骨サンプルを比較したこと、さらにはチンパンジーとボノボを観察したことから決定的な現象として成立している。

 

これらの論理から、人間は自己家畜化した生き物の一種だと述べることが可能となった。

 

従って人類は、外見はより愛らしくなり、繁殖期関係なく子孫を残し、ストレスを感じにくく、冷静な個体が世界に散らばり、偶々環境に耐えて生き延び、それらの条件が上手く組み合わさったことで文化を発展させてきた…ということになる。

 

つまりは遺伝的な性善説、または遺伝子のための個体であり種である究極の形とする先天的な遺伝疾患として表せられるだろう。はるか昔…古代にて、悪人を全員処刑したからこそ、今残っている人類は協力的な人達が多いと言えるのだ。

これに補足をかけるようにして、ある状況下では1人を犠牲にして大勢の人の命を救うことは全く正しいことに思えるような、所謂トロッコ実験でも追認されている。

結論として、トロッコを側線に導く形で1人を犠牲にして5人を救うという場合は、前頭前野背外側部における客観的な功利的判断をする場所の活動が活発になるが、5人を救うために1人を犠牲にすることを考える場合は、前頭皮質中央という感情に関係がある場所が活発になるのである。

また余談として、特定の報酬系を弄ることで、他者に対する報酬を気にしなくなる神経回路も発見されている。内側前頭前野から視床下部外側野に至る神経回路を選択的に遮断すると、自己の報酬の価値を評価する際に他者の報酬を考慮しなくなるという結果が得られたのだ。

 

話が逸れた…本筋へと戻そう。

 

生物は、種の保存の為に行動していない。しかし生物は、自分たちとは異なる要素を持っている同種を見ると、功利主義のように善悪の基準を社会全体の効用によって決定する立場を取る。つまりは、最大多数の最大幸福を自然と目標にするのだ。

よって、最大多数の最大幸福による止むを得ない犠牲…つまりは、他の義務を切捨てた事等自体は善とされない。だが、善悪判断に関する功利主義は目的や結果を評価するのに対し、義務論は意志や動機は評価する。義務論では、どんな場合でも無条件で、行為の目的や結果を考慮せず道徳規則に従うという形となる。

 

この前提を踏まえた上で、大規模な世界紛争が起きた場合…果たして人類はどうなるのだろうか。

 

答えは簡単だ。

 

限られた資源の中で文明を発展させる為に、愚かであろうと純粋に公共への奉仕を続ける子供へと進化したのだ。否、そうせざるを得なかったのである。

社会を維持するために、自己の利益を追求するような利己的な思考や振る舞いをしないように、共感神経回路の機能における優先事項を無理矢理に変え、それらを維持し強化したことで、考えることを放棄した。これは、今まで均衡を保っていたストレス耐性すらも凌駕し、また、その機能を無くしたも同然の性質と化してしまったのである。

 

他因子遺伝疾患の概要と同様、ストレスにも個体差における服毒量は存在する。それらの服毒量を超えれば当然…その分だけ反動が返ってくるのは必然だ。薬における副作用が定着し、改善不可能な状態へと陥るかの如く蝕むようなそれは、既にこの日本国に住んでいる住民の脳みそに深く根を張っているのだ。

 

これは140文字すら読めない…または、文字を読むのに時間がかかるような人達にとっては朗報かもしれない。何故なら、音声や身振り手振りで認識をした方が楽だという人が大多数である可能性が極めて高い為だ。

 

そしてこの事象、前頭葉における特定領域が共感神経系と連結した弊害…これは、何もシビュラの導き以外に対しても例外では無い。下手をすれば、人々はシビュラの判定に関係なく、他の人間の意図や衝動に否応なく模倣し、それが伝達されていき、やがては惨劇を引き起こしてしまう。

 

わかりやすく言えば、ホリエモンに絡む『言語を理解していないような人達が勝手に拡大解釈して暴れ回り、それが拡散されるような構図』が代表例だ。

 

こうして、特定のセロトニントランスポーター型のように環境に左右されやすく、脆く弱い諸刃の剣となった人間の成れの果ては、遅かれ早かれ同胞殺しへと発展する。

それを未然に防ぐ為の治安維持概念として、犯罪係数とストレス計測の判定措置が創造されるのだ。

そも、精神色相(サイコパス)とは…何も人間の魂の在り方を完璧に解析可能にした技術ではない。

実態として、数多の人間がシビュラを通して見た世界そのものが、偶々その価値観において正しいとされた者たちのみで構成され生かされているというだけの、謂わば取るに足らない『文化』である。従って、その定義が一度変わってしまえば、遺伝子というシステムで構成されている以上…今生きている人達やその子孫は瞬く間に処理されてしまう。故に、人々がシビュラに縋れば縋るほど、シビュラに殺される確率が総じて高まるのだ。

こうした要因によって、将来の日本では犯罪係数が300を超えた人物をドミネーターによって殺処分しなければならない。その根底かつ仕組みが上記であり、この怪物を自らの手で制御しなければならない大元の理由である。

 

思考汚染の根本の影響である共感神経系や、それらに関わるメカニズム然り、ユーストレス欠乏性脳梗塞における自律神経の乱れ然り、生物が辿る末路は奇妙なものだ。

 

古き時代の産物(NieR)に、このような言葉がある。

 

『全ての存在は滅びるようにデザインされている。

生と死を繰り返す螺旋に……私たちは囚われ続けている。

これは、呪いか。それとも、罰か』

 

また、巌永望月はこの悍ましい現象を、創世記18章20節を用いて口にした。

 

『──ソドムとゴモラの叫びが大きく、その罪が極めて重い。これから硫黄の雨が平原の町に降る』

 

なんと最高で愉快なエンターテイメントだろうか。科学的根拠もなければ信憑性も薄いユニバース25とは違う排除合戦の末路は、これまた残酷なものとなって創造し、具現化されたのである。文字通りの地獄絵図と化すのだ。

 

これには、あの愉悦部や暗いシナリオに定評のあるヨコオタロウもにっこりであろう。わけがわからないまま『なんなのだこれは、どうすればいいのだ』と嘆いても、『本当に、本当にありがとうごさいました』と感謝の言葉を述べても、所詮この世界は虚淵(ひどいよ…こんなの…あんまりだよ…!)。つくづく思うだろうが、これこそ疑いようもなくどうあがいても絶望しか待ち受けていない無理ゲーである。

 

まるで、かつてのTwitterのようだ。安息であった青い鳥を隅々まで燃やし尽くし、その移住先をも燃やし尽くすような…あのお馴染みの光景である。

最早、与謝野晶子に逃したガキエテも、イーロンの改革と暴走に耐えるしかなかったX民も、エセファッション民も、承認欲求モンスターの民も、淫夢村出身の民も、アイドル追っかけの民も、反知性の民も、検討士の民も、アニタの民も、オタクの民も…今となっては全員、灰すら残っていないだろう。

 

天上天下唯我独尊とはまさにこのこと。どんな些細な罪だろうと、決して過去から逃れることは出来はしない。それが罰だ。やはり、人とは生まれながらにして過ちを犯す(尊い)ものである。

 

悲劇か、はたまた喜劇か。これは、ある意味で命もないのに殺しあう構図のようだった。

 

この、とある実験と称されたその場面が、鮮明に思い出されれば出させれる程、俺の頭の中で徐々に彼等の思考がメンタルトレースされていく。

 

 

彼等もまた、その様子を…ただじっと見つめていた。

 

 

『──真実とは虚飾を剥がした後に残る無そのものだ。或いは、人間に捕らえられ、皮や肉、油と骨に至るまで余すことなく抜き取られた後に残る鯨の影のようなものだ。どちらもそれ自体に価値はなく、そこに至るまでの過程に全ての価値がある』

『…目をかっぽじってよぉく見ろ。あれが物事の道理ってやつを深く考えずに済まそうとした人間達の末路だ。最初の排除の意図、そしてその排除の意図から仲間の生存を保全する為の意図、両方とも意図には理由があった。しかし、この排除の意図のみが共感神経系を介したことで、自分で物事を考えられない阿呆な存在達に瞬く間に伝染し共有された。その結果、相手を排除しなければならないという目的の模倣のみが繰り返され、結果…皮肉なことに、彼らを終わりなき闘争へと向かわせたのだ』

『もし放置された潜在犯が何らかの重犯罪──例えば殺人を犯したとしましょう。そうなれば、その現場に居合わせた人間たちの一部が、色相悪化に伴って精神の不安定のみならず、殺意と排除の意図だけが模倣され、またそれらが繰り返し伝染されていき、やがては過剰な報復へと奔るようになります。そこまで事態が悪化してしまえば最期、無人機の介入による強制隔離や鎮圧を行わない限り、どこまでも際限なく感染範囲が拡大し、大規模な思考汚染の発生を招くことにも繋がりかねません』

『私は、人間の古い機能を見つけ出した。かといってそれらに絶望したわけじゃない。だが、人々は見たいものしか見ようとしない。世界がどういう悲惨に覆われているか、気にもしない。見れば自分が無力感に襲われ、無力だと居直って怠惰な言い訳をするだけだ。それでもそこは私が育った世界だ。文明は…良心は、脆く、壊れやすいものである。

故に、彼等には彼等で殺しあってもらう。私達の世界には、指一本触れさせない。私はただ、自分が守りたいものを守る為に、やれることをしているだけだ』

『みんなひとりひとりのなかにあるものが敵だった場合、私達はどうすれば良いんだろう…そう考えたことはない?三銃士って知ってる?アレクサンドル・デュマって人が書いた小説で、17世紀のフランスを舞台にした銃士達の物語。その中にこんな言葉があるんだ。「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」ってね。あなたはこの意味が理解出来る?』

『人はシビュラの下で、ささやかな幸福を求めるだけだ』

『正義も真実も多面的だ。上から見なければ理解出来ないこともある』

『僕はね、人は自らの意思に基づいて行動した時のみ、価値を持つと思っている。だから、様々な人間に秘めたる意思を問いただし、その行いを観察してきた』

『人が事件を起こすんじゃない。事件が人を起こすんだ』

『──以上が、シビュラシステム。即ち、我々についての真相です。我々に実態はありません。私達は、彼等が頼る秩序や規範そのものなのです』

 

 

『きっと大切だったのは、善か悪かの結論じゃない。それを自分で抱えて、悩んで、引き受けることだったんだと思う』

『お前は、自分が生き残るために、私を殺そうとした。だからこそ、人の心を消し、獣となれ』

 

 

失われた30年よりも重い負の連鎖は、今もこうしてDNAの二重螺旋構造にも似た分子の鎖のように、巻き付くかの如く絡まっている。

 

ありのままの世界…その中心で、俺は文字通り拘束され無量空処を受けた兵士のように動けなくなっていた。

 

そうして立ち尽くしていると、笑点の番組が始まったのを知らせるように、遠くからドンと花火が上がったような音と黒煙が立ち昇っているのが目に入った。同じくしてポンっと肩に軽めの衝撃が届き、意識が戻る。振り返ると、少しだけプルプルと足を振るわせながら背伸びをする171cmの義妹の姿があった。

 

 

「兄さん、また誰かの思考を盗聴していたんですか?」

「人聞きが悪いな。あと、その言い方は勘違いされるからやめてよね?メンタルトレースね、トレース。加えて、万が一にも俺の脳が思考盗聴を可能にしていたら…俺の身体は即座に精神病院行き、かつモルモットになってるよ」

「もし仮にそうだったとしても、そうでなかったとしても、私が居ない時に勝手に危険な真似はしないでください、という意味も踏まえた上での私のお気持ちですよ。というか、ここ…一応観光名所なんですけど。…普通神社でします?したとして、一体どこの誰をトレースするんですか?狛犬ですか?宮司ですか?巫女ですか?神様ですか?それとも私ですか?よくもずけずけと人の心の中に入れますね。恥を知りなさい、俗物!」

「その声でその台詞はやめろ。あと落ち着け。こればかりは仕方がないでしょ…半ば勝手になるようなものなんだから。個性だ、個性」

「そも、兄さんのそれはトレースというより超能力や魔法の類では?」

「そんな大それたものでも、ふざけたものでもないよ。とりわけ精度が良い代物かって言われたら、首を傾げるくらいには不安定なものだし。性質も症状も違うけど、アインシュタイン然り統合失調症患者然り自閉症患者然り、脳の奇形によって様々な効用を齎す場合だってある。何だったら、滄の色相の綺麗さだって立派な個性なわけよ」

「それならそれで、尚のこと気を付けてほしいものです。セラピストやメンタリストのスキルを持ち合わせているわけでもないのに個性と言われても、説得力がありませんから。…少しは心配するこちら側の身にもなってください。このまま私の忠告を無視するようでしたら、直接脳にオキシトシンを注入しますよ?」

「へいへい…すみませんでしたよぅだ。奇跡の聖女様」

「その呼び名はやめてください。本当に手術でもしましょうか?っと、そんなことを言って不貞腐れる暇があるなら、とっとと動けるように準備を。恐らく、例のテロ絡みでしょうから」

「了解。一先ずはあの人からの連絡待ちが先だな」

 

 

余談だが…珍しく怒った彼女の表情は、日向真奈美のような不気味さが感じられる程の微笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ずきんは、毒の入った林檎を手にし狼を殺す。

 

報道管制が敷かれる前の二瀬ダムの堤防が決壊した様子を、報道局の無人飛行機のカメラが捉えている。俺たちはその映像を余す所なく観察していた。

 

ダムの濁流が津波の如く押し寄せて、助けを乞う人ごと掻っ攫っていく。天へと消えていく犠牲者の中には、銃殺された人達も映されていた。

 

ダムの職員達が、テロリストによって狙撃されたのである。

 

映像が切り替わった瞬間、丁度そのタイミングで緊急の通信が入った。

男もまた、その光景と情報とを精査し、落ち着いた様子で見定めていたのだろう。厚生省国家安全保障麻薬取締局──その職務を全うする存在の1人であり、俺たちの上司だ。彼の素質と類稀なる能力の高さは、誰もが認めるほど折り紙付きである。

 

その名を唐之杜碤俊──現麻取の取締官であり、元外務省所属にして第七次移民(棄民)政策の責任者だ。

 

 

S(セッター)1からS2、S3へ。たった今、埼玉県警から告知が為された。現在、荒川上流ダム群を構成する内の一つ、二瀬ダム管理棟を武装集団が襲撃。施設に居た職員、及び視察に訪れていた国交省職員に死傷者が多数発生。加えて、反抗グループの別機動隊が堤防爆破を試み、自爆したとの情報も入っている》

《…自爆テロですか》

《事件の詳細、深刻さに鑑み、埼玉県警が旧大滝村で合同訓練中だった県警の刑事部突入班、機動戦術部隊の緊急出動を決定した》

《公安警察や征陸の親父さんに情報を共有しといて正解でしたね、唐之杜取締官》

《そうだな。あちら側も、こちら側の忠告に耳を貸してくれたのだろう。一警察官に伝えるのは中々にリスクがあったが、おかげでおれ(・・)達も動きやすくはなった》

《刑事としてのプライドと信念、そしてシビュラを信じた必然的な運命と言っても過言ではないでしょうね》

《それにしては…肝心の情報が伝達されていてこのザマですか。今現在も、甚大な被害が発生しているというのに…》

《他人のせいにしたくはないが、それは…所謂組織の面子というやつの影響だろうな。とりわけ、国交省と警察それぞれの上層部は暗黒時代から犬猿の仲だ。そんな中で警備につかせるつかせないだなんて不都合な問題や、これ以上にない面倒ないざこざは、互いに望まないのだろう。寧ろ、無駄だと切り捨てる方が都合が良いまである。例えそれがテロ案件で対策可能なものだったとしても、だ。早々に人や上が変わるものではない。大々的な構造改革の実現が上手くいくとも限らない状況下においては、身内の犠牲もやむなし、せいぜいが身内の犠牲が少なければそれで良し、と考えるのがあそこの常套手段だ》

《踊る大捜査線でいうところの『あるのはそれぞれの立場の都合だけ』ってやつですか》

《まあ…そんなところだ。一社員、一歯車がおいそれと突っ込んで、余計に混乱させる訳にも行かない。この不都合な事実に困惑するのも無理はない話だろうが、今は事件に集中しろ》

《…はい》

《埼玉県警にも上手いこと話は付けてある。彼らの情報によれば、旧国道140号線や埼玉県道72号線の各所に検問が設置されているそうだ。しかし、そこからの有益な情報は未だ届いていない。現場では、大規模な避難誘導が開始されている。加えて警察側から、ダムに生き残った職員が居るから出来るだけ処方箋を配ってくれ、との通達が寄せられた》

《別の部署に任せるのが最適かつ無難だってのに…人員を割かせようにも、あからさますぎる。余程、厚生省の介入に嫌悪を抱いているようですね》

《P1、P2からの情報は?》

《先程、乗り捨てられたと思われる逃走車輛をP1が秩父市内で発見。P2は旧秩父駅方面へと向かっている。恐らく、どちらかがテロリストを追跡中と思われるが、しかし…》

《検問の場所と情報を確認する限り、犯人が逃げた先は秩父市内で確定だろうが…この状況で二手に別れたとしても、相手に得はない。ましてや、それ以前のダムを爆破した直後に、甲府の方へ向かうというのもリスクが高い。ここから逃げる算段があるとすれば…別の車輌が必要だ。精神色相が安定しているなら尚更だろう》

《ということは、相手は未確認精神作用物質を服用しているかもしれませんね。逃走用に使用されたのは、色相チェックが搭載されていない改造車輌で間違いありませんか?》

《ああ、P1に搭載されている小型カメラで確認したから間違いない。それに、いくら田舎とはいえ、公道には少なからず街頭スキャナが設置されているってのに、こうも易々と突破されているともなれば、そう考えるのが妥当だろう。油断するな》

《S1了解。S3はP2の方へ向かってください》

《S1、S2了解。S1、至急秩父市内に入る為の検問通過の申請許可を》

《既に二人の登録は済ませている。真守、泉宮寺。お前らはお前らが思う正しいことをしろ》

 

 

厚安としての義務を果たせ、との激励を貰い、俺たちは勢いよく境内を突っ切り、一気に石階段を駆け降りた。

 

 

 

 

 

 

 

 

かつての三峯観光道路、見返りの滝、女男の滝、藤岩トンネルなどがある埼玉県道278号線…その下り道の途中で、ダムの上を渡る為の信号が赤へと変わった。

 

交互車線の待機場にて、前方から対向車線を通ってくる車はない。恐らくは、避難誘導の際に発生する合流地点が混み合っている影響によるものだろう。

田舎とはいえ、仕事は仕事だ。歴とした仕事であるならば、これに応じなければならない。俺自身も、こうも長閑で自然豊かな環境では、KTM 1190 RC8のようなバイクでかっ飛ばしたくなるが、今は仕事の方が重要である…と割り切ってその気持ちをグッと堪える。

信号が変わるのを待っている間、先程の会話に納得していない彼女の不満げな様子が目に入ったので、俺は狼を大人しくさせるべく語りかけた。

 

 

「滄。残念だが、組織の面子が個人の命よりも優先されてしまう場合はあるにはあるんだ。そういう組織のしがらみは、警察庁と厚生省の対立関係のように根深いところにあるのだと、以前にも学んでいることだろ?決壊したダム然り、もう起きてしまったことはどうにもならん。無論、過去も同様だ」

「兄さんは…そんな社会を本気でいいと思っているんですか?精神衛生を規範とする福祉社会において、市民の命と治安の維持は何よりも優先事項の筈ですが…」

「滄と同じような考えを持つ人間は少なからず居る。また、それを許す事は出来ない…と嘆く人も居る。だが、世の中にはそれを良しとする人間も居る。かといって、俺達に何かを変える力は今のところ何も無い。不服だろうが…どちらにせよ、八方塞がりだ」

「ならば尚更、残酷な選択を課せられた立場に居るならば、常に理性を保たる人間であるならば、より正しい存在へと至らなければなりません」

「故に、正しさとは真に平等な法によって遂行されるのが理想だ。然りとて、理想は理想だ。理想郷は存在しないからこそ理想郷と呼ばれるように、今日に至るまで、それに伴うような兆候がはっきりと見られることは無いに等しい。人の悪徳の実態は不明だが、それらは潰えることも廃れることもなく蔓延り続ける。だからこそ、社会は適切な形で存続し受け継がれなければならないのが現実だ。要は、満足する結果さえ伴えばそれで良い」

「であれば…まずは、シビュラの判定の下で目の前の現象をまず受け入れた後、凡ゆる矛盾と不公平の解消された合理的な社会の実現を目指すべく、行動を心がける。しかしながらそれは難しいから、まずは最初に他者の意志を尊重出来るような土台を形成し、自らの意志を信じ己が人として出来ることする、と。そうして未来へと繋ぎ、後の者に託せるよう環境を整えなければならない…ですか」

「それが一番手っ取り早い。まあ、あの私立桜霜学園にも通っていた聖女様には要らぬ説法だろうが、俺達がこの役職に就いているのもまた事実だ。『成しうるものが為すべきを為す』…だからこそ、厚安としてここに居る。自らが行った違法な作業は、自ら片を付ける…ではないが、俺達の不始末は俺達全員の責任だ。故に、断固たる決意を持って対処し決着(ケリ)を付ける」

 

 

閑話休題。

 

 

「あの中に居る一部の人達の心の声は『帰れ、帰れ、さっさと帰れ』だったよ。相変わらず、麻取というか厚生省の人間は疎まれているな」

「その騒動を利用したネタを、警察官の前でかまそうとする兄さんもどうかと思うんですけど。…まあ、どうしてもここを通す気がないことは、私にもわかりましたよ。それこそトレースするまでもなさそうな感じでしたから」

「そりゃあ…あちらさんは、声に出さずとも顔と行動に明らかに出ていたからな」

 

 

検問を通ったところで、漸く彼女も落ち着きを取り戻した。否、彼女は怒りはあれど元々慌てることは断じてない。彼女に語りかけている行為は、その実意味は為さないのを俺は知っている。

 

最早、俺に手段を選ぶ余裕の余地は残されていなかった。

 

俺は、我が身可愛さのあまり泉宮寺紫苑(・・・・・)になるしか無かった屑野郎である。かつてのことなど意識にすら上らせないよう、この秘密を俺も知らないことにして、封印せざるを得なかった。…お陰でこの有様だ。

 

俺は、家族である彼女のことを誰よりも人間だと思っているにも関わらず、彼女を公平公正な機械として扱っている。

 

正直に言えば…これは、俺自身の調整でもあるのだ。俺が冷静になる為の道具として、誰よりも人でありたいと願う機械人間の彼女と対話をすることで、俺という人間を保っているだけにすぎない。

 

この真実を本当の意味で知った時、果たして彼女はどう思うのだろうか。

 

 

《S1からS2、S3へ。P1が犯人を捕捉した。旧秩父太平洋セメント工場三輪鉱業所だ。S2はP1と合流した後、サイマティックスキャンに基づき、計測された結果に従え。S3は旧秩父セメント秩父第二工場に居るP2を回収後、S2の援護だ。我々は公衆精神衛生維持のために行動する。必要であれば拘束、排除となれば速やかに抹殺せよ》

《S1了解。目標を制圧する》

《S1了解。直ちにP2を回収、S2のサポートに向かう》

 

 

そんなことを考えていた矢先、唐突に任務が言い渡される。ダッシュボードから取り出されたベレッタM92を彼女から受け取った俺は、彼女が見せたほんの少しの人間臭い表情に目を奪われることのないよう、再度気を引き締めた。

 

 

「ありがとう」

「…?どうしたんです、急に」

「いや、なんでもない」

 

 

これより、もう1人の真守滄だったかもしれない人物にして、自爆テロの主犯でもある少女…衣彩茉莉を逮捕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後…。

 

 

「それで、クソバカコンビ。…これはどういうことだ?」

「どう…と言われましても、見たまんまです」

「は〜いまつりさん、お散歩のお時間ですよ。昼ご飯はさっき食べたでしょ!」

「おい薄紫ロリコン野郎!てめぇ!これのどこがお散歩に見えるんぢゃボケェェ!バカだろ!お前バカだろ!」

「は~い、公務執行妨害で逮捕~。お兄さんの心を傷つけた〜。あと俺はロリコンじゃない、フェミニストです」

「どの道ろくな奴じゃないことに変わりはないだろうが!」

「お前、どの道一族を馬鹿にするんじゃねぇぞ!丸薬つかえばそれなりに戦えるんだぞ!」

「要するにドーピング頼りの卑怯者じゃねえか!そんなもん本物の力とは言えねえだろ!」

「それ、お前さんが言う?羽根が無ければ何も出来ないわけではないにしても、借り物の力で無頼を気取るのがお前の道か?」

「何?あたしはバカ真面目に『吐かせたな』とでも言えば良いわけ?」

「お前らは、俺の首を飛ばそう危機一発ゲームでもしているつもりなのか?」

「誰もそんなつまらなさそうなゲームはしたくないかと」

 

 

殺伐な空気になりがちな職場が、少しだけ明るくなった。

 

 

 




 


シビュラの判定によって色相が濁った人が居る家庭は、総じて「先祖や当人が汚かったのでは?」となる場面がある。
しかしながら、私はこの現象について一つの疑問が生じている。
例として、アルコールと飲料水の関係性から考察してみよう。
そも、人類がアルコールに対して強くなった理由の一つとして、農耕が活発になればなるほど人が密集し、水が汚くなるという要因があった。要するに、飲み水が枯渇したその分だけ、アルコールへの対応能力が上昇するのだ。
これは、先祖が汚い環境に適応したという仕組みがあって初めて成立する事象となる。逆に言えば、綺麗すぎる環境に居たが為に、どんな病人よりも弱い存在になってしまう、という流れを作ることにもなる。(槙島聖護が引用した虐殺器官にも、これが該当するのではないだろうか)
よって、僅かなストレスから色相が濁るという人は、衛生環境が良い場所で育った幸運な人とも言い表せるかもしれない。
つまり、常守朱の精神性があれ程までに清らかである根本の理由は、法の遵法尊守のみならず『先祖が、汚い環境でも良質な色相を保てるほど、精神的な現象に対し鈍感で疎かったから』という説が浮上する。(事実1期にて、彼女自身の口から「鈍感なのかな?」と述べられていたように、そうした描写がチラホラ見られた)


尚、ソースは…ナオキです。


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