誤字報告、感想、評価などなどシンプルに嬉しいのでじゃんじゃんしてくれると助かります
「おいおい、アイ!明智のやつ凄いぞ、ドラマ放送されてからちょっとしか出てないのにトレンド入りだってよ〜負けてられないな、アイ!」
「そうなんですか佐藤社長!」
「斎藤な、いやぁ…本当にうちに来てくれてよかったよ」
(へぇ…先輩…本当に成功させちゃったんだ、本っ当に先輩はすごいよ、私の方が演技に接してる時間は長いはずなのに、そんなの先輩には関係なくて、ちょっとむぅっとするところはあるけど…なんでだろ?私の事みたいに誇らしい!)
「よぉ〜し私も負けないように頑張るよぉ!佐藤さん!」
「おう!その意気だ!でも斎藤だからな」
(私も負けてないからね!先輩)
仕事が終わった時明智のお疲れ様会は終わってしまい参加は出来なかったけれど、スマホに送られてくる写真から楽しいってことがいっぱい伝わってくる
(ぁ〜私も参加したかったな〜あ、ルビィにケーキ取られてる、先輩鼻にクリームついてるし、なんか先輩のテンション高いなぁ
ふふっ…はしゃぎすぎだよ〜もぉ〜子供みたい)
そんな送られてきた写真を嬉しそうに眺めて、しばらくエゴサをしていると、明智が出演している動画の切り抜きを見つけて
(あ、先輩…、先輩本当に凄いな、結構無茶な気がしたけどしっかりとこのキャラのらしさを出して、先輩が出た瞬間全てに注目させるような、自分の演技以外見てる暇あるの?って訴える感じ…凄いな…私がライブしてる時の感覚と似てるかも)
私を真似してくれたのかな?なんて少しほっこりして…そして…
「は?」
(胸がぐちゅぐちゅする身体中から変な汗が止まらない…なんで?だめ…止まらない…黒いドロドロしたものがお腹に溜まって…心臓が張り裂けそうなほど痛くって…これが本当の愛なの?こんなに辛くて苦しくて…胸が張り裂けそうなほど傷んで…あぁ…そうなんだ…私って先輩のとこ…愛してるけど、好きなんだ…好きで、好きで好きで好きで好きでたまらなくて…先輩にも私の事好きになってもらいたいんだ…わがままだよ…欲張りで…こんなのじゃ…先輩に嫌われちゃう…それなのに…ダメってわかってるのに…止まれない…止めることなんて出来ない…本当の愛を知っちゃたから…本物がどういうものか分かっちゃったから…好き…大好き…先輩)
ストンっと表情が一気になくなり無表情になる…が、感情の昂りを表すかのように両方の瞳が真っ黒に輝き出した
「なんだお前か?こんな時間にどうしたんだよ?あ、僕の出てるところ見てくれたか?いやぁ〜いくら僕が天才とはいえ流石にちょっと緊張したよ、でも何とかやりきってなんならトレンドにまで上がっちゃったらしいんだよ!」
「………………」
「?まぁとりあえず入れよ」
中に促すとそのまま進んで、でも一切喋らず表情は見えない
「ほんのちょっとしか出てないけどああいうのって楽しいな?、まぁ…あんまりこういうこと言うとお前が調子に乗りそうだから嫌なんだけどさ?今日の僕は機嫌がいいから言うよ、お前があの時無理やりにでも僕と関わろうとしてくれたおかげで今の僕があるからさ、ありがとな?」
「お前もお疲れ様会参加出来れば良かったのにな?そういえばミヤコさんが結構写真撮ってたみたいだけど送ってもらったか?」
「おーい、どうかしたのか?今日の撮影も結構ハードだった感じ?こんな遅くまでやってんだもんな、お前も早く帰って休めよ?」
「先輩…」
「どうしたんだ?体調悪いのか?」
(先輩が笑ってる、楽しそうに…初めてドラマに出演して、先輩でもやっぱり嬉しいんだ、でも私は全然嬉しくない…なんで?なんで先輩はあの人にキスしたの?漫画にはそんなシーンなかった、ミヤコさんに確認もとったけどそんなこと台本に書かれてないって、そんなことするわけないって、ただちょっとした役で出てそれだけで終わるって…先輩が…先輩がしたくてキスしたの?私以外の子に?あんなふうに優しくて熱い唇を重ねたの?なんで?なんで先輩は笑ってられるの?嬉しいから…初めてのドラマで成功して嬉しいから…でも私は全然嬉しくない…なんで撮影なんて出ちゃったの?あぁ…私だ…私が…あんなこと言ったから、先輩は他の子に目移りしちゃったんだ…やだ…失いたくない、嘘で包んでた頃に戻りたくない…ありのままの私を受け入れてくれる居場所を失いたくない…私だけの場所、私だけの優しさ…私だけの…先輩)
「いくら僕と言えども初めてのことが成功するのは嬉し」
「全っぜん嬉しくない!」
「お、おい突然どうしたんだよ?んっ!?」
「んっぅ…だめ…誰にも渡さない…私だけの場所、私だけの先輩…他の誰にだって渡してやらない」
「あ、アイお前突然…ンッ!??」
「んっ、はぁ…ぜんっぜん嬉しくない…」
ポロポロと熱い涙が明智の顔に落ちる
「先輩が…凄い人だって周りの人に分かってもらえるのは嬉しい…でも!私は全然嬉しくない!喜べない!だって先輩は私だけのものだから!先輩は私の醜い本当の私を見てくれるから…先輩…だけが…」
「アイ…お前…」
「収まらないの…お腹の中の黒いドロドロしたものが、へばりついてずっとお腹の中で暴れ回って…私が!先輩に出て欲しいって言ったのに!でも!先輩が他の人にしてるの見て…全然嬉しくなくなっちゃって、居ても経っても居られなくて…こんな時間に押しかけて…迷惑も考えないで、自分勝手でわがままで…こんな私じゃ先輩だって…愛してくれないッ!!」
アイを強く…強く抱き締める
「愛してる…僕はそんなお前を愛してるよ、アイ…」
「嘘…嘘だよ、そうやって私に嘘ついて前だって離れてった!私のことが嫌だったから」
「ッ!!…僕がいつお前のこと嫌って言ったよ、確かに嘘はついたけどあの時からもう…お前のことを愛してたよ」
「なんでそうやって嘘つくの?私に都合のいいことばっか言って!私がそんな嘘で騙されると思ってるの!いい加減にして!」
「いい加減にするのはそっちだろ!!」
「ぇ…」
「僕だって…僕だって!お前のためを思って離れた!めちゃくちゃ痛かった!お前に嘘付くなとか言ったくせに僕はお前のためとか自分自身に嘘ついて!そのままお前から離れた!そしたらお前は他の男に取られてて!その時はしょうがないって思ってたよ…僕がお前から離れたから…だから、お前の行動に口出せるわけじゃないって…ずっとそう思ってた…でも…めちゃくちゃ悔しかったに決まってるだろ…お前が僕に愛してるって…嘘じゃなくて本当の言葉で伝えてくれた時からもう、ずっとお前を僕の物にしたいって考えてた!自分勝手に離れておいて!そのくせ独占欲だけはいっちょ前に肥大化してて!だから…」
「せん…ぱい…」
キラキラと光る目から星のような輝きの涙を落として
「先輩も…同じだったんだ…」
「お前みたいな可愛い子に付きまとわれて、嬉しくない男とか居ないだろ…」
「嬉しいなぁ…ねぇ…先輩」
「なんだよ…」
「私を…先輩のものにしてくれますか…?」
「そ、それって…」
「お願い…私のお腹の中の黒いドロドロしたもの…取れないの…先輩も取れないんでしょ?」
「そ、それは…その…」
アイはそのまま耳元で…
「私を先輩の女にして?」
これを言われてしまったら男はもう理性で考えて行動なんて出来なくて、ただ欲望のままに、今までお互いに触れ合えなかった分を今すぐに、一瞬で取り戻すように…お互いを激しく求めあった