ハリネズミと天才【完結済み】   作:妄言a〜

14 / 45
感想、誤字報告ありがとうございます!もうなんかこれはある意味本編なんだな〜と思って書いてます


嘘のご利用は計画的に

 

 

「恋愛リアリティーショー?」

 

「そ、やっぱり前回のやつがだいぶ効いたみたいでね出演オファーがかかってるわ」

 

仕事中に軽いノリで次の出演のオファーについて語られる、

 

「はぁ?まぁ、何となく概要は知ってますけどねぇ、あれでしょ、裏で大人が糸引いて子供の役者生命でギャンブルするやつでしょ?知ってる知ってる」

 

「だいぶ偏見のある理解ね、最近はそこまで酷くないわよ?」

 

ほら…とノートパソコンを渡されて最近放送された物を見せられて

 

「ふーん…なるほど…」

 

アクアとルビィも気になったのか明智の近くに陣取りじっと画面に食い入る

 

「どお?そこまで酷いものじゃないでしょ?」

 

「そうですね…面白い」

 

「面白い?」

 

「えぇ、これだいぶ面白い」

 

そう言って目を輝かせながら画面をじっと見つめて

 

「ケダモノ」

 

ルビィが冷たい目でじっと明智を見つめる

 

「いやいや、違うからほら?この女よく見てみ?今軽くこの男に視線送ったでしょ?」

 

「えぇ?よくわかんない」

 

「あ、確かに」

 

ルビィにはよく分からなかったようだが、アクアにはピンときたらしく真剣に画面を見始める

 

「でも今この瞬間の主役はこの男と、この子、でもこの子は他の男に合図してる」

 

「つまり?」

 

「つまり、この女は画面に長く映りたいからって理由で他の男と主役張ってる状態なのに他の男に色目使ってるってこと」

 

「ぅわぁ…」

 

アクアが凄い顔でドン引き

 

「まぁ、ここからの展開は想像にかたくない、散々気のある振りをして3人とも振る」

 

場面が進む事に明智の言う通りに展開して、最後

 

「私じゃふさわしくないから…ごめんね」

 

とか

 

「勇気くんとはお友達との関係が心地いいから…このままでもダメ…かな?」

 

など、体のいい理由を並べて全員振っていく

 

「まぁ誰とも形式上付き合うわけないよな」

 

「なんでだ?」

 

「そりゃ全員好みじゃなかったからでしょ?これだからお兄ちゃんは」

 

「まぁ好みじゃないのはあってるな、だって付き合ってる人居るし」

 

「「え?」」

 

「この感じだと恐らく事務所にも言ってないだろうな」

 

「な、なんで分かるんだ?」

 

「ん?よく見てみろよ、似合わない男物のブレスレット、ネックレスには小さいイニシャルが2つ、E&Aこんなブランド名は存在しない、そしてこの子の名前はアイナだから確率は高いと思うぞ、まぁ全部合ってるだろうけど」

 

「な、なるほど…?」

 

「いやぁ〜これは面白いな…台本がなく、ほぼアドリブで物語が進み、番組側もアドバイスか指示、どちらにとれるか分からないことしか言わない…面白い」

 

「いや…そういうことじゃないんだけど」

 

なにか別の意味で面白さを感じている明智に少し引きながら

 

「ま、まぁ…いいわ、それでこの仕事受けるの?」

 

「なになに〜?なんの話ししてるの?」

 

ひょこっと帰ってきていたアイが話しかけて、明智はまずいと思ったのか

 

「ぁ〜いや?なんでもないぞ」

 

「今明智くんに新しいオファーが来たところよ」

 

「へぇ?凄いじゃん先輩!どんなのに出るの?」

 

「いやぁ…僕もちょっと分からないというか」

 

あんなに語ってたくせに何を言っているんだ?というアクアの冷めた目にも負けずシラを切ろうとする…が、

 

「恋愛リアリティショーよ」

 

その瞬間明智は

 

(あ、終わった…)

 

空気が凍りとてつもない冷たい目で見られながら詰め寄られてしまうんだろうか?

 

そんなことを考えてると

 

「へぇ〜いいんじゃない?」

 

「へ?」

 

以外な反応に思わず間抜けな声が出る

 

「どんなのに出るの?」

 

明智の反応などお構い無しにミヤコに話しかけるアイを不思議そうに見つめて

 

「学生たちが放課後に集まってイベントなどを通じて交流を深める…まぁよくあるやつね」

 

「へぇ〜でも先輩って高校生じゃないよね?」

 

「今どき年齢なんてそう見えなければだいたいOKよ」

 

「さすが芸能界ですなぁ」

 

「それで?明智君どうする?別に断ってもいいけど」

 

「ぁ〜そうですね」

 

ちらっとアイの顔をバレないように横目で見つつ

 

………ニコッ

 

その視線に気づいたのかにっこり微笑まれるだけでおわり

 

(ぁ〜絶対こいつなんか考えてるわ…ふ〜ん?まぁたしかに?僕はアイ相手に今のところ負け続きですよ?そりゃぼろ負けですよ?でもさぁ?流石にちょっと舐めてきちゃってる感じするなぁ…へぇ〜ふ〜んいいじゃんか、受けてたってやるよ)

 

「面白そうだし、興味湧いてきたので出ます」

 

「わかったわ、正式に決定したらまた報告するわね?」

 

「わかりました」

 

そんな感じで明智の役者としての道がまた1つ積み上げられることになった

 

撮影前

 

「じゃあそろそろだから準備して?」

 

「はい」

 

「はぁーい」

 

「ん?アイはなんでついてくるき満々なの?」

 

「私も仕事だからだよ?」

 

そう言ってさっさと車に乗ってしまう

 

(ふ〜んまぁ付き添いはアイに対して…僕の撮影場所とアイの撮影場所がたまたま近くだからか)

 

そう考えながら車に乗る、だが時間が経つごとに違和感に気づき始める

 

(いやいやおかしいだろ、普段だったら社長がつくはずなのになんで今日に限ってミヤコさんなんだ?それに前からアイのテンション変だし…ぁ〜こいつ日に日に僕に情報を隠すのが上手くなってるのなんなんだ?)

 

頭の中であれでもないこれでもないといくら考えても答えは出ない…が、それはただ単に明智がそんなはずは無いと鷹を括り現実を見ようとしないだけであった

 

「アイ」

 

「どうしたの?先輩」

 

「いや…僕の勘違いなら気のせいでいいんだけどな?」

 

「?」

 

ゴクリ…と唾を飲み最悪の現実を確認、いや答え合わせをするために

 

「もしかして僕とアイって撮影場所同じ?」

 

「あちゃ〜…………気づかれちゃった」

 

てへっ、と可愛く舌を出して

 

「ミヤコさん僕この車から降ります、なんなら仕事からも降ります、いえ!下ろしてください!」

 

「いや無理だから」

 

「いやいや!あんたら何考えてんの?普通に考えておかしいって!アイをあからさまに燃えるような場所に投下するのもおかしいし!そこに僕も入れるって…なんで燃えそうな場所にさらに燃料投下してんの?」

 

ミヤコはその質問が分かってたのかため息をついて

 

「私も一応止めたのよ?でも」

 

「社長が行っていいってOK出したからね」

 

「はぁぁ?」

 

ため息をついて頭を抱える

 

「アイ…」

 

「な〜に?」

 

「お前やったな?」

 

「お前じゃなくて?」

 

「うるっさいなこのわがまま放題な小娘め!」

 

「な、にゃにふるのへんはい」

 

アイのほっぺたを摘んで引っ張る

 

「というかこんなことしてお前になんのメリットが…ぁ…」

 

「もぉ〜女の子に乱暴しちゃダメだよ、先輩」

 

ニコッと笑うその顔をみて、何を考えているのか全て理解して

 

「おっ…お前さぁぁ…」

 

「一緒にお仕事頑張ろうね?…それに…」

 

耳元でボソッと…

 

「逃がさないって……言ったよね?」

 

「〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

声にならない叫び声を上げながらも撮影場所に向かう3人

 

 

そこから撮影は始まる

各々の自己紹介がおわりそして

 

「明智乱歩って言います、うわぁ…こういうの慣れてないから緊張する、皆よろしくね?」

 

めちゃくちゃに猫を被ってお前誰?というレベルの演技こんなに爽やかな感じを演出しているが内心は

 

(どーしよ、あいつ確実に僕に影響されてレベルアップしてるんだけど…怖い…誰かあの子止めて!僕の手に負えなくなったらまじで止めれなくなること居ないよ?)

 

なんて冷や汗ダラダラでそんなことを考えていたら

 

「ごめ〜ん遅刻〜」

 

ガラッと入ってきた瞬間空気が変わった、演者、スタッフ、カメラ…全ての視線を釘付けにしてその女は入ってくる

 

「あれ?自己紹介もう終わっちゃった?私の名前はアイよろしくね?〜皆!」

 

自己紹介1発で完全に全員の視線を釘付けにしてしまった

 

そこから各々軽く交流から初めて行くらしく

明智はあゆゆという子と座って会話している

 

「明智さんって先輩ですよね?やっぱり先輩って呼んだ方がいいですか?」

 

「いやいやあゆゆ見たいなぁ可愛い子には普通に呼んで貰いたいかな」

 

「えぇ〜じゃあ明智くんって呼んでいいですか?」

 

「うん、でもあれだね?結構照れる」

 

(ぁ〜キッツ…女子との会話きっつぅ、何このきらきらしてる感じ?僕陰キャだから普通に会話とかムズいから)

 

内心めちゃくちゃに四苦八苦しながらも持ち前の頭の頭脳で適切なタイミングで適切な言葉をかけて

 

「うっわぁ〜早速仲良くなってんじゃん?」

 

赤髪でもツンツンヘアーの高村が話しかけている

どうやら向こうの方は落ち着いたのか会話を終わらせて明智の方に合流したらしい

会話に加わってくる

 

「えぇ〜私も気軽にアイちゃんって呼んで欲しい〜」

 

「えぇ?いいんですか?そんなの恐れ多くて」

 

「いいのいいの、全然気楽に行こ、ね?」

 

「アイさ、ちゃんって可愛いですよね」

 

「そうかなぁ?まぁ…私だからね!」

 

謙遜入れず軽い感じで自分に自信があるということを表す

 

(こいつまじでこういうことやらせたら世界一なんじゃね?)

 

と考えていると明智の方を向いて

 

「先輩も気軽に名前で呼んでいいんですよ?」

 

「あ、そう?じゃあ気軽に呼ぶね?アイちゃん」

 

そんな感じでファーストコンタクトがおわる

 

(とりあえずの感じ、あゆゆは真面目な優等生タイプオドオドしているけど度胸はそれなりにあるタイプ高村狙い…アイになんかありそうだからフォロー入れとくか坂本結は、見た目通りのギャルを演じてる、けど中身はそこそこ純情っていうのを売っていく方向に、高村は良くも悪くも表裏タイプ…狙いとかは特にない感じか?オガワは寡黙だけど普段の呟きから見るに実はノリのいいタイプっていうギャップを見せていきたい感じか)

 

と、ある程度どんな周りがどんな人間で何を目的として居るのか理解していく

 

(それで…やるべきことはっと)

 

「明智さんってぶっちゃけた話誰が好み?」

 

少し離れた所で高校生っぽい会話をして

 

「うっわぁ〜突然だな?高村は誰がいいとかあるの?」

 

「えぇ〜そりゃ俺だって男ですから、気になるところは気になるけど〜」

 

そう言って女子3人で喋っている所をちらっと見つめて

 

「俺は坂本が可愛いと思ってる」

 

「おぉオガワ意外な感じだな?もっと真面目なタイプが好みだと思ってた」

 

「僕もそれは意外だわ、でも確かに可愛いよな」

 

(そりゃそうだよなぁ…ここでアイの名前出すわけにはいかないよな、集団で関わる分にはまだギリいけるだろうけど確実に個人間でってなると話は変わってくるしな)

 

休憩に入り

 

「高村ほい」

 

「うおっと、どうしたんですか?」

 

「あゆゆちゃん飲み物持たずに行っちゃったから渡しといてくれるか?」

 

「?わかりました」

 

「ぁ〜後、それは自分からのってことにしといた方がいいぞ」

 

「は、はぁ」

 

そのまま歩いて行く高村を見送って

 

(さてと…そろそろか?)

 

「そろそろかな〜」

 

「…?どうしたのアイちゃん?」

 

「ん〜?なんでもないよあるるちゃん♪」

 

その後お互いにペアを組んでの料理作りが始まる

 

「僕結構こういうの得意だよ?」

 

「私もすっごい得意だな〜もう明智君なんて全然って感じ?」

 

(こいっつ)

 

「へぇ〜?じゃあその腕前見せてもらおうかな?」

 

意図した発言、明智もアイが何を狙っているのか…いや、前々からなにか狙っているとは考えていて、嫌な予感がしつつも

 

あゆゆ×高村

 

オガワ×坂本

 

アイ×明智

 

このペアでお菓子作りのチャレンジ

 

「とりあえず卵割っちゃおうか」

 

「そうだな、一旦その腕を下ろすところから始めようか」

 

「えぇ?なんで?卵割らないと使えないよ?」

 

とりあえずの掛け声で卵を持ったアイを静止させる明智、卵を持った手を頭まで持ち上げて勢いよく振り下ろすようなポーズで聞いてくるアイに思わず静止する明智

 

「あのぉ…アイさん?」

 

「どうしたの明智君」

 

「料理したことある?」

 

「そりゃあるって!私に任せてってば〜」

 

「だから卵はそんなに打点高くなくても割れるって!ぁ!ちょぉ!」

 

そのまま卵を振り下ろして、凄い量の殻が混入する

 

「え、えっとぉ…まぁ、失敗は成功の母って言うじゃん?ね?」

 

「それを言う人はもう少し難易度の高いことで言い始めると思うんだよなぁ…」

 

その後も

 

「バター入れすぎ入れすぎ」

 

「えぇ?このぐらいないと分かんないでしょ」

 

「いやいや!丸ごと突っ込んだらダメだって!あぁ〜!!」

 

「砂糖もこれくらいでいいよね」

 

「多いってちょっとまて、お願いだからまてって!」

 

「ん〜えーと砂糖とバターをよく混ぜる…よく混ぜる?」

 

「いやいやバカバカ!どんな力で混ぜて…力強いな!?強すぎてボールから溢れてるから!」

 

「まぁ鍛えてますからね!」

 

「なんでそこでドヤ顔!?」

 

「ほら、私だって上手にできるでしょ!見てよこの綺麗な星型」

 

 

「まぁ…お前がそれでいいならいいんじゃない?」

 

 

そんなふうに自信満々に言ったアイが実は全然出来なくて、なんならポンコツ、そのアシストとして明智の化けの皮が剥がれ、常識人の苦労枠ポジションとして周囲に広まっていくことになる

 

 

 

今日の見た?

 

 

見た…

 

最初はさ?最初はだよ?絶対無理だわ〜って思ってたわ

 

そりゃそうだろだって伝説のアイドルアイだぜ?

 

そもそも男と話してるのすら無理って言われてんのに

 

でも…

 

あぁ…

 

気持ちはわかるわ…

 

俺も…

 

可愛くね?

 

可愛いよ!

 

なんであんなにポンコツなのに自信満々にできるとか言っちゃうの?

 

ペアの明智あれなんだよ、ほぼコントじゃん!

 

いやぁまじで笑ったわ

 

「鍛えてるから」「なんでそんな自信満々!?」

ってくだりがバカ面白かった

 

いつの間にアイは芸人として活動し始めたの?

 

明智が完全に親戚のお兄ちゃんじゃん

 

というか明智って確かなんかのチョイ役に出てなかったっけ?

 

あぁ〜めちゃくちゃキザなキャラで出てたな

 

私見た子あるけどあれはやばいなんなら妊娠する

 

勝手に妊娠しとけ定期

 

でもあれは男の俺でもやばい、子宮できたもん?

 

何言ってんのこいつら?怖…

 

それでさぁ?普段のプライベートとかどんな感じなんだろう?喋って見たらどんな感じなんだろう?

 

蓋を開けてみたら

 

常識人の苦労するタイプあんちゃん

 

まじであの2人息ぴったりじゃん

 

前から交流あった感じなのかな?

 

そういえば事務所同じゃなかったっけ?

 

まじか〜そりゃ仲良いのは当たり前か

 

普段事務所でどんなことしてるのか大体の予想つくんだけど

 

 

と、おおよそ好意的な反応が多く、中にはもちろん明智に対しての中傷、そもそもアイがこんな番組に出ている時点で反感をおぼえる視聴者が居るようだが思っていたよりなかなかいい反応だった

 

(あいつさぁ…絶対狙ってやってるだろ…これ、恐らくあいつは少しづつ僕とアイをセット売りのようなもので売り出して世間に少しづつ認めさせる、そのまま僕に対しての逃げ道すら塞いでる…はぁぁ〜ムカつく…だってさぁ?これ僕があいつの企み阻止して僕に何の得もないってこと…あいつそういうの全部分かっててやってるよなぁ…まぁ…別に嫌じゃない…けどなぁ…全部があいつの思い通りに進んでると思うとめっちゃムカつく…あいつのにやけ面が目に見えるわ)

 

そんなことを考えていても、撮影は始まってしまう

 

 

「おまたせ〜」

 

「遅かったな」

 

「まぁね」

 

(ポケットのハンカチが少し出てる…手洗いか?いや…じゃあなんで足元が濡れてる…?それに…)

 

なんて考えていると突然アイが中庭に出て

 

「それにしても明智君って将来絶対苦労するよ〜」

 

「はぁ?突然何言い出してんのかなこの子は」

 

「何となくかな?ほら、昨日とかすごい声出してたし」

 

「じゃあその声を出させてる張本人様がもう少しまともにしてくれたらなんとかなると思うんだけどなぁ」

 

その瞬間…違和感は確信に変わって

 

「アイッ!!」

 

「え?きゃぁ!」

 

突然明智が走り出しアイを押して退かすとその瞬間水がびちゃぁっと思い切り降りかかり、明智をびしょびしょにする

 

「うっぉ!?み、水?」

 

「あはは〜」

 

「おーいアイさんOK〜?」

 

「明智さーんごめんなさーい」

 

上からあるると高村の声がして上をむくとバケツを持って嬉しそうな高村、申し訳なさそうなあるるが2人を見下ろしていた

 

「お前らなぁ!!後で覚えとけよ!?」

 

「いやぁ、助かったよありがとね」

 

「ありがとねじゃねぇぇよ!!」

 

ほっぺたを摘んで引っ張り始める

 

「お前も普通にグルだろう?ん〜このお口かなぁ?悪い子のお口はここかなぁ?」

 

「ぃひゃぃいひゃぃ…ほっぺたひっぱらないれぇぇご、ごめんひゃなぃ」

 

「ちょっと遅れたのって打ち合わせするためか?わざわざご苦労だな全く」

 

「えへへ…先輩なら気づいて守ってくれるって思ったからね」

 

「たく…お前さぁ?」

 

「お前じゃなくて?」

 

「はいはいお怪我はありませんかアイさん?」

 

「うむ苦しゅうない!」

 

「ちッ」

 

「いててててッ!ご、ごめんなさい!調子に乗りましたぁ!」

 

そんな様子を

 

「あの2人仲めちゃくちゃいいじゃん」

 

「そ、そうだね…見習わないと…」

 

「なんか言ったか?」

 

「う、ううん、なんでもないよ!」

 

そして誰もいなくなったこの回が放送された日のつぶやきは

 

 

なんかさぁ?

 

やめろ…

 

考えないようにしてるんだから…やめろ…

 

できてない?

 

めちゃくちゃ必死だったじゃん

 

というかなんであの一瞬で気づけるんだよ

 

いやいやあれ単なるヤラセだろ

 

気づかなかったら普通にアイにかかってびしょ濡れになってたろうし

 

まじか!明智許さん!!

 

いやいや、トランプで遊んでた時相手のカード全部言い当てたりとかしてたからまじじゃない?

 

いやそれこそイカサマだろ

 

その程度でいちいちイカサマするかぁ?

 

そんなことはどうでも良くてさ?庇う瞬間のあの必死な感じはもうおじさん分かっちゃったよ

 

というかあの後のやりとりやばくない?

 

何あれ、お前じゃなくてぇ?ってくだりはなんなの?

 

あれはやばかった…

 

乗ってない所でもあんなのしてんの?

 

甘すぎない?

 

ちょっとコーヒーブラックで飲んでくるわ

 

てか付き合ってんじゃね?ってくらい距離感が夫婦のそれ

 

その後も出るわ出るわって感じだよ

 

なんならわざとなんじゃって思っちゃうぐらいドジなのちょっと面白いな

 

転びそうになった時明智めちゃくちゃスマートに助け起こしてたよな?

 

え?何?なんなの?超能力とか持ってたりすんの?

 

未来予知かもしれん

 

1番やばかったのはやっぱ窓から見下ろしてる時に落ちそうになったやつだよな

 

あれわマジひゅんてしたは!

 

あの時の明智の顔必死すぎてマジで惚れる

 

たぶんシーンカットされてるけどカットされたところは絶対明智のがち説教が入ってたよね

 

まじで危なかったもんね

 

思いっきり抱きついて何とかって感じだった

 

 

 

 

 

その後

 

(いやぁ…先輩って本当に鋭いよなぁ、わざとハンカチ出したりしてたのに水を汲んでる時のちょっとした足の水滴で気づいちゃったりするんだもん、転ぶやつは軽くいなされちゃったし、落ちそうになったやつもすっごい必死になっててでもしっかり気づくんだもんなぁ、本当に些細なところすら見逃さない…って感じなんだよなぁ、あれ?先輩からだ)

 

 

今日来れる?

 

?突然どうしたの?

もしかして私のこと愛しくなっちゃった?

 

いいから

 

ぇ〜

どうしようかな〜

 

早く

 

(ん〜?なんか凄い余裕ない感じ…なんだろう?まぁ行ってみれば分かるかな?)

 

わかりましたよ〜寂しがり屋の先輩のために可愛い後輩が人肌脱いであげます

場所はどこですか?

 

僕の家

 

「え?」

 

今動揺したろ?

 

してないゆ

 

してるじゃん

ちなみに

そのつもりだから

 

心臓がトクンと跳ねて顔が赤く染る

 

せ、積極的だね…

 

待ってるから

 

その後チャットを送っても明智からの反応はなくて

 

(せ、先輩…いきなり積極的になっちゃった…あ、あれだ、男は1回やったら毎日求めてくるようになるってやつ…)

 

念の為お風呂に入り、下着を吟味、着る服をきちんと選び、アクアとルビィはミヤコさんに見てもらってそのまま家に

 

(うわぁ…どうしよう…来ちゃった…下着はOK…今の私変な格好してないよね?)

 

大丈夫、めちゃくちゃ!可愛い!と部屋番号を打ってインターホンを鳴らすと、押した瞬間扉が開いて

 

「せ、先輩おじゃまきゃ!」

 

扉を開けて玄関に入った瞬間手首を捕まれ部屋に連れ込まれる、後ろ手で鍵を閉めてじっとアイを見つめる

 

「え、えっとぉ…その…」

 

「アイ」

 

「は、はい」

 

「水のドッキリのヤツあったろ?」

 

「う?うん」

 

(さ、流石にやりすぎた?先輩怒ってる?)

 

「あれさぁ?」

 

「お前が被ったらどうするつもりだったの?」

 

「え?」

 

「転ぶやつも」

 

「え、えっと…」

 

「あと1番怒ってんのは、お前さあ?落ちそうになったやつ」

 

「あ、あれは落ちないように計算して」

 

「その計算が間違ってたらどうしたんだっていってんだよ」

 

「ぇ…ぁ…えっと…」

 

「だからさ、あの時僕が気づけなくて、計算が間違ってたらどうしたんだって聞いてるんだけど?」

 

「ほんっ気で落ちて怪我でもして…最悪障害が残ったりしたらどうしてたんだよ」

 

「ご、ごめん…ッなさい…」

 

そのまま明智の胸の中で泣き始める

 

「アイが何考えてああいうことしたのか理解はしてる…でも頼むから、嘘でも危ないことに自分から突っ込むのはやめてくれ…頼むから…心配だから…」

 

「ごめんなさい…ごめんなさっ…ごめんなさい…」

 

泣きながらしっかりと抱きついて、胸板に顔を押し付けて、それは子供が悪いことをして叱られた後で何とか許して貰おうと甘えてるように見えて

 

「落ち着いたか?」

 

「うん…その…ごめんね…次からもうしない…」

 

「はぁぁ〜まじでホットした…お前ってまじ聞き分けないところあるからな」

 

「むっ…私だって本当に悪いと思ったら反省するし…というか呼び方!」

 

「はいはいアイアイ」

 

「そんなお猿さん見たいな呼ばれかたしても全然嬉しくない!」

 

やっといつもの調子が戻ってきたのか

 

「まぁそれはそれとしてさ」

 

「え?んッ…」

 

突然キスをして

 

「ど、どうしたの…?」

 

突然のキスに驚くと同時にうっとりして顔を赤らめながら

 

「水のヤツさ、考えなかったわけ?あの時濡れて他の人にお前の下着姿とか見られるって」

 

「え、えぇっと、あの時は一応見せてもいいようなやつ選んでて」

 

「そういうことじゃないから」

 

(嘘…もしかしてこれって嫉妬?先輩私相手に嫉妬してる…きゃわわ〜〜〜〜♥️♥️

うっそぉ…先輩ってそんな可愛いところあるんだ、下着だけでこんなに?それに…先輩も先輩で相当拗らせてるな、ぁ、でも目が本気だ)

 

「そ、その…ごめんなさい?」

 

「ダメ…許さないから、おしおき」

 

「お、お仕置?」

 

そのまま手首を掴んで壁に押し付けると

 

「絶対許さない…」

 

「え、えっと1回シャワーんッう…」

 

逃げようとするアイを有無も言わせず唇奪ってお姫様抱っこでベットに運んで

お説教は終わった、明智はアイにとって最愛の人でアイを特別扱いするがきっちりと線引きをして間違っていることをしたら叱る、いいことをしたら褒める、そう、まるで親のように、だが明智はアイの父親では無い、ので

 

「あ、きょ、今日可愛い下着履いてな」

 

「はい嘘、どうせ下着だって選んできたんだろ?」

 

「選んできた…」

 

「ほんと許すつもりないから」

 

「それにあのチャットの内容でここ来た時点で期待してたろ」

 

「し、してない…」

 

「はい、嘘」

 

そのままアイに覆いかぶさった

 

「け、ケダモノ…」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。