めちゃくちゃ気温高いから熱放出もできませんしね!
あれから数日後
とりあえずどうするか考えるため一旦答えを濁して持ち帰った
ちなみにあれから星野アイは何故か不機嫌になってしまいその後交流はない
「明智くんありがとうね?」
「ん〜?いやまぁ別に大したことじゃないだろ、まあなんかわかんない所あったら言えよ?」
「ありがとね〜」
テスト期間この時期になるとクラスの雰囲気がピリッとする、全員将来を見据えて勉強をしてなるべくいい成績を残そうと必死になるのだ、
だが
(テストの時って早めに帰れるから割とラッキーなんだよな)
天才的な頭脳の持ち主である明智にかかれば中学レベルの問題なんて軽く解けるなんなら早く帰ることができてラッキーぐらいにしか考えていない
「あの、明智くん」
「ん?」
「ここ分からないんだけど」
「あ〜そこはな」
この光景もこのクラスでは珍しいことでは無い、普段全くクラスの人間と喋ることは無いがテスト期間中にはよく話しかけられ分からないところを質問されたりする
(まぁクラスではある程度浮いた存在の僕がこうして頼ってもらえるって言うのは悪いことではないんだよなぁ)
ブルルルッ!?
「明智くん?どうしたの?」
「ん?ぁ〜いやなんでもないよ?それでここはな」
(なんだ?なんかめちゃくちゃ寒気感じたんだけど、風邪か?ぁ〜?)
クラスの女子相手に教えながら誰かから見られてると感じチラッと横目で確認すると
じぃぃ〜〜〜
なんかいた
(え?なんなの?めちゃくちゃ見られてるんだけど?は?こっわというか今授業中だろうがまぁこっちは自習だからなんの問題もないけどさ?あいつ何してんの?というかなんでバレないの?)
そんなことを考えながらなので正直教えることに全然集中出来ていなかったけどそこは天才的な頭脳の持ち主なんの問題もなく教えて
「こんなもんかな?」
「ありがと明智君!」
「ん〜?いやいや基礎の方はできてたからあとは応用問題解きまくったら余裕でいい点取れると思うよ?頑張れ立花さん」
「あ、ありがと!あ、あのね…明智くん…」
「ん〜?」
何か言いたいのかモジモジして顔を赤く染めながら勇気を出そうとしてる時も
ジッットォォォ……
(圧がスっっごい…というかなんかめちゃくちゃ寒いんだけど…震えがすごいんだけど…何?なんなの?)
「ビシッ!」
目も鋭ければジェスチャーも鋭く勢いよく指を振ってこっちに来いと伝えてきて
(めちゃくちゃ行きたくねえ…)
「ぁ〜ごめんねちょっと僕御手洗」
「え、あ、ご、ごめんね!」
そのまま別れて教室に出て扉を閉めた瞬間
「…………………」
「おいなんだよ?うっお!?ちょ、何?」
突然腕を引っ張られて空き教室にまで連れてかれそして
ドンッ!!
壁ドン…身長差があるため見上げられる形になる壁ドン…
(圧が…圧が…めちゃくちゃ目が怖い…真っ黒に輝いてるのなんで?怖すぎ…)
「先輩あの人たち誰です?なんであんなに親しげなんですか?」
(敬語なんだけど普段の敬語の3倍ぐらい低い敬語なんだけど…)
「いや別に普通にクラスメイトだけど?」
「へぇ…そのクラスメイトと何してたの?」
「普通に勉強教えてたんだよ」
「そうなんだ、先輩って人気なんだね?私ずっと見てたけど女子ばっかり話しかけてたように見えたけど気のせいかな?」
明智に話しかけてくるのはずっと女子、明智はクラスから浮いている訳ではなく女子人気はめちゃくちゃ高い、そのため日夜クラスの女子全員が責め落とそうとするが全く堕ちないことで有名
「しかも顔赤らめてモジモジさせて?まるでデートにでも誘おうとしてたみたいに見えましたけど?」
「そうなんじゃないの?まぁ悪い気はしないな」
ビシィ…
頬をポリポリ掻きながら少し照れくさそうにする明智を見てまた空気が凍てつく
「へぇ…先輩は私っていう可愛い彼女が居るのにそうやってすぐ他の子に目移りしちゃうんですね」
「待て待て僕がいつお前の彼氏になった?」
「それにあの人には名前呼びだったよね?私はずっとお前とかなのにさ?しかも私に名前教えてくれないし」
「いや…まぁ…確かに言われてみればそうだな…いや、名前は聞かれなかったし、というかお前も教えてくれなかったろ?」
「だから…まず私のこと名前で呼んで?」
「いやそれは…というか無視すんなよ」
「何?」
「な、なんでもないです…」
「名前」
えぐい圧をかけ続ける…真っ黒な星の目をしっかりと明智の目に合わせて、絶対逃がさないという圧を感じる
「はい…呼びます…」
ダメだった…いかにチートを搭載していようと明智は元非モテの童貞…押しの強い星野アイ相手に勝てる訳もなく
「私以外と喋らないで」
「いやそれは難し…」
「喋らないで!」
「は、はい」
胸元をドンッ!と叩きながら無茶なことを言い始める
「私以外に笑いかけないで、優しくしないで、名前を呼ばないで…私を…ほおっておかないで…」
最後の方は小さくまるで呟くように、祈るように呟いて…そのままポスっと顔を預けてくる
(甘えたがりの子供みたいだな…)
子供…その表現にしっくりと来てしまい思わず…
「ぁ…」
「悪い、何となくこうした方がいい気がして…さ?」
頭に手を置いて…優しく…優しく、硝子細工を扱うみたいに…優しく丁寧に頭を撫でて…
「気がしてって…ふふっw」
「なんで笑んだよ?」
「だって見た人のことなんでもかんでも分かっちゃうのに…そういうのは分からないんだ〜っと思って」
「そりゃなぁ…僕はこういうことしたことないし」
「へぇ…ないんだ…」
声色が少しづつ元に戻っていき
「ほんとに?」
「ないって、言わせんな恥ずかしい」
「へぇ〜〜〜」
「何ニヤついてんの?」
「別になんでも〜ほら、もっと撫でて?」
「えぇ、もうそろそろ戻んないと」
「いいから〜」
「はぁ〜はいはい」
「というかあの時名前教えなかったから不貞腐れてたのか?」
「ち、違うよ?」
「それにほっとかないでって言ってたよな?へぇ〜構って欲しかったのかなぁ?」
ニマニマしながら追い詰める…
「んぅぅ〜知らない!」
「いっでぇぇ」
「黙って続けて!」
「はぁーい」
胸板に思い切り頭突きをくらいこれ以上茶化すのは危ないしと考えて、でも真っ赤な耳はしっかりと見えてしまってたりする。
結局授業終了のチャイムがなるまで頭を撫で続けることになった。
放課後
みんなが帰り支度を始める中1人だけ椅子に座ってじっと座り
(なんだろうあれ…何気なく授業をサボってついでに先輩の様子でも見てみよ〜って思ってきて…でも先輩は笑顔で他の子に優しく勉強のこと教えて、それで…それで…名前を呼んで、デートに誘われそうになってるのに先輩は何も言わないで…真っ黒でドロドロした物がお腹の中に溜まって胸まで込み上げて…ズキズキずっと突き刺してきて…
先輩に当たって理不尽なこと言って…
ずっと治んないと思ったのに、頭撫でられてて…それだけでなんか…安心…?しちゃった…お腹に溜まってた黒いものが無くなってポカポカしてきちゃった…)
撫でられた箇所を触ってみる
(先輩に撫でられたら所…まだじんじんしてる暖かくてそれに…)
(「そりゃなぁ…僕はこういうことしたことないし」)
先程の発言を思い出して自然と口角が上がって
(そっか…先輩はほかの子にしたことないんだ…あれ?私今…笑って)
自然と作り笑いをすることはある、何度もアイドルにとって笑顔とは商売道具、嘘の愛を皆に捧げるための絶対必要な武器
それなのに今は…作ろうと思ってないのに
先輩に嘘の愛を届けるために笑おうなんて思ってないのに
自然と口角が上がってアイドル失格のニヨニヨ顔になってしまう
(本っ当にあの人は…悪い人だよ、私は誰に対しても笑顔でマイペースでみんなのアイドルアイなのに、先輩の前だと怒鳴ったり、怒ったり、不機嫌になったり先輩の前で自分を取り繕えない、嘘の仮面を被って自分をよく見せることが出来ないなんて…)
「ほんっっとムカつく…責任とってよね?先輩」
目が妖しく輝き始める