ハリネズミと天才【完結済み】   作:妄言a〜

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みんながどんなシチュを望んでるかちょっと気になるので、もし良ければ教えてくれれば幸いです

あと今回も勝手に指が動きました、僕は悪くねぇ!!


天才でも恋する乙女に敵わない

 

 

 

28時間テレビそれは年に1回行われる全編生放送の特別番組、テレビ離れになっていてもある程度の視聴率を獲得していて、これに出て人気を獲得した芸能人は数多くいる

そんな番組に

 

「はーいリポーターの明智と」

 

「有馬かなです、今回は明智と一緒にリポートするのでよろしくお願いします」

 

「番組終盤に重大発表があるらしいのでお楽しみに〜」

 

「何それ?」

 

「さぁ?私もよくわかんないわ」

 

リポートとしての出演が決まっていた、前々から話自体は持ち上がっており明智自身様々な番組に出演、役を貰うなど人気を確実に獲得していて

同じ事務所のアイにも当然のように声が掛けられていて、アイ自身これはチャンスなのでは?と思っていた…が…

 

「いやぁ〜凄い熱気ですね先輩」

 

「そうね、みんな熱中症には気を付けてくださいね」

 

「先輩はドラマ撮ってる時めちゃくちゃ汗かいてましたよね」

 

「うるさいわね!あんただって体力ないじゃない!もやし!」

 

「もう以前の僕じゃないから、知りませんね〜過去は振り返らないので」

 

年上の明智が有馬を先輩と呼び、そして有馬も後輩扱いする、この2人組はドラマ撮影のインタビューや他の番組に軽く触れられるなどして人気を集めていて、現在ではこの2人をセットで使う番組が増えた

 

そして

 

「現場の明智〜有馬ちゃん〜」

 

「お、スタジオから連絡来ましたよ」

 

アイはドーム以降アイドルを引退しマルチタレントとして活躍している、そんなアイは明智と違いスタジオに出ている、アイの考えとはかけ離れてしまい、そもそも距離自体があり、生放送の都合上なにかするのも難しいそんな状態に

 

「えぇ〜この子めちゃくちゃかわいい〜」

 

「でしょ?僕一推しですよ、先輩はなんか嫌われてましたけどね」

 

「嫌われてないわよ!!こ、この子は私のこと好きって言ってくれてるし!」

 

保健所で飼育されている犬や猫などの紹介

 

「えぇ〜私も触りに行きたいな〜」

(せっかくの生放送、ここで勝負を決めたらいくら先輩だと言ってももう逃げ道ないのに、何とかして接触しないと)

 

「これぞ現場リポーターの役得ってやつですねぇ」

(どーせなんか考えてるんだろうなぁ…ダメだから、お前がやること全部危ないんだからさ、今回もしっかり妨害してやるから)

 

「そろそろそちらにお返ししまーす」

 

そんな2人の考えなど知らない有馬がさっさと終わらせて

 

「ふぅ〜あっつい…」

 

「大丈夫先輩?水とオレンジジュースどっち飲む?」

 

「オレンジ」

 

休憩中汗をタオルで拭きながらペットボトルを受け取る

明智も隣に座ってスタジオでの様子を眺めていると、違和感に気づく

 

(あれ?あいつならこんな時絶対指輪付けると思ったんだけど…?ん〜変だな…普段通り、って感じでもないし)

 

その違和感に注目して数分すると

 

「はぁ〜先輩ちょっと僕行くところあるんで」

 

「え?このあとも予定あるわよ?」

 

「大丈夫ですよ、すぐ戻れるので」

(予定あるって言ってもだいぶ空きはある…)

 

そのままスタッフにバレないように行ってしまう

 

「?」

 

わけも分からず急いでいく明智を困惑した顔で見送る有馬

 

(今は撮影中、周りも慌ただしいからこの時間帯この場所に誰か紛れ込んでも問題は無いっと)

 

アイの控え室まで簡単に歩いてきて

 

「僕がストーカーとか泥棒だったら天下取れちゃうなこれ」

 

控え室に入り、周りをキョロキョロ見渡す

 

「さてと」

 

物を探すことなんて明智からしたら簡単で、

見つからないということは

 

(そもそもここにはない?でも、あいつの指に指輪はついてなかった、そもそも付けてなかったのか、外したのか…ん〜?)

 

「ぁ」

 

「やっぱり来た♪」

 

その声に後ろを振り返るとアイがニヤッと可愛らしく笑いながらそこにはたっていた

 

「………お前さぁ…誘ったな?」

 

「先輩って本当になんでも気づくよね?」

 

ため息をついて天井を見上げて

 

「さっきのやつももしかして仕込み?」

 

「そうそう、スタジオから話しかける時一瞬指気にしたのは、演技♪」

 

「ほんっっと僕のこと騙せるのはお前くらいだよ…それで?わざわざこんな状態にしたのはなんのため?」

 

そうだった、先輩のこと騙せて嬉しくて、と言いながら後ろ手でドアを閉める

 

「2人っきりってタイミングなかったな〜と思って」

 

「それだけじゃないだろ」

 

「とりあえず指輪返して」

 

「やっぱわざとか」

 

そう指輪をポケットから取り出して見せる

 

「ここに置いたのは私だよ?先輩のことだからどうせ見つからないな〜で誤魔化そうとしてたでしょ?」

 

「まぁな、わざと無くしたフリしてたから本当に隠し持ってやろうかと思ったよ、だってお前なんか考えてるんだろ?」

 

これ渡したらどうせ爆弾発言するんだろ、疑わしいめで見つめてると、

無駄に上手い口笛を拭きながらそっぽを向く

 

「だって先輩って」

 

ゆっくり近づいて

 

「踏ん切りがつかないんでしょ」

 

「ッ………」

 

一瞬動揺する…が

 

「何の話だよ?」

 

「そうやって誤魔化して…そもそも私を寄せ付けない、問題は一人で全部抱えて、なんでもかんでも完璧に解決しちゃう…でも今回のだけはダメ」

 

じっと2つの星が射抜くように見つめてくる

 

「別に…決まったわけじゃない」

 

「嘘、先輩だったらどうなるかなんてわかりきってる…それなのにやろうとしてる」

 

先輩の嘘は丸わかりだよ?、そう言いながら手を握る

 

「僕は化け物だからな…お前のそばに居たいと思ってるけど…化け物は最後退治されて、それで物語はハッピーエンドだ」

 

「先輩自身がハッピーになってない、そんなの私は認めない」

 

「お前に認められなくても関係ない、母親は僕のせいで死んだ、あの時僕がいなかったら妹も弟も死んでない」

 

「だから私から離れたいの?」

 

「そんなわけないだろ…ただ、お前の傍に居続けるって言うのが…僕のわがまま…それを選んでしまったから…」

 

「今先輩が居なくなったら私は悲しいよ?苦しい…絶対に認められない」

 

それでも、アイの手を離して

 

「それしかないしな…」

 

「またそうやって嘘つくの?適当な理由作って、私から離れて…またそうやって私をほっとくんだ」

 

「お前…が…来ただけだろ…」

 

言いたくなかった言葉…明智は化け物、自分のことは自分が1番理解していると自覚している

最後の踏ん切り、アイがいくら責めても最後の一歩明智から向かってこない、その理由は

 

怖いから

 

 

 

 

 

「僕は…初めから…お前に対して…面白い…と思って話しかけただけだ…なにか面白いことに巻き込んできれるんじゃないかって…思っただけだ、それだけの理由で話しかけた…それで…飽きた、それだけだ」

 

「そっか、先輩にとって私は面白いってだけだったの?」

 

「それだけでお前に近づいた」

 

そっか〜とため息をついて

 

「先輩がここまでわからず屋で頭が悪いなんて思ってなかったよ」

 

「は、はぁ?」

 

そんなことを言われるとは思ってもおらず、惚けた声を出して

 

「まぁでも?頭わるくて馬鹿でドジな先輩も可愛いのは可愛いんだけどね?」

 

「めちゃくちゃ言うじゃん、すっごい言うじゃん…ダメじゃんもう暴言吐きまくりだよこの子」

 

「そもそも私相手にここまで絆されて、堕ちる所まで堕ちてるのに適当な理由つけて本当に馬鹿だよね」

 

「て、適当!?僕にとっては結構な理由なん

 

「だから、私からしたらそんなのどうでもいいって話でしょ?」

 

有無も言わさない迫力に為す術なく…はい…と返事して

 

「指輪返して」

 

「あ、はい…」

 

言われた通りに指輪を返そうとすると、指を差し出されて、無言の圧力に屈して…スっと指輪を付ける

 

「よろしい、はぁ〜まぁ先輩はどうせうじうじ馬鹿なことで悩んでるな〜て思ってるとは思ったけど」

 

「ば、馬鹿な…」

 

結構真剣なんだぞ…そう言って落ち込む明智を無視して

 

「ひとつ宣言しておくね、先輩…今日で確実に堕とすからね?」

 

早く戻りなよ〜

 

言うことをさっさと言ってそのままスタジオに戻ってしまう

 

「まじで僕一生アイに勝てる気しない…」

 

そのまま崩れ落ちそうになると

 

「あともう1つ!」

 

「うぁ!?な、何?」

 

「私の事好き?」

 

「はぁ〜僕でも驚くぐらい好きだよ」

 

「んふふ〜♪私も好き」

 

そう言い終わるとさっさと行ってしまう

 

 

その後有馬と共に問題なくリポーターを務めた明智番組では現在重大発表ということになっていて、何やら準備をしている

 

そんな中のんびり有馬と座って待っている

 

 

「重大発表ってなんだろ、先輩なんか聞いてる?」

 

「さぁ?私も知らないわ、たぶんスタジオに居る人しか知らないんじゃない?」

 

「なんかの映画の告知とかですかね?」

 

「そうなんじゃないの」

 

結婚報告とかだったらどうします〜?

あはは〜わざわざこんな所に晒す人居るわけないでしょ〜

 

呑気に雑談していると準備が終わったのかアイが正面に立った状態で

 

「皆さん聞いてください、サインはb〜!」

 

「へぇ〜あいつが今回限りアイドルになるって言うのが企画なんかね〜」

 

「まぁ、ドームにもたった伝説のアイドルだしね、アイさんって」

 

やっぱりアイは凄い…ダンス、笑顔、表現力、歌、どれをとっても1級品

歌う度にキラリと光るなにかに目をつぶればアイのファンである明智も素直に楽しめただろう

 

「あ、あいつ…いやいや…ないだろ…それは無いだろ…先輩…ここからスタジオって近いっけ?」

 

「えぇ?あぁ、確かに近かった気がする、最後にみんな集まって挨拶するから、それがどうかしたの?」

 

冷や汗をタラタラと流して

 

「い、いやいや…いやいやいやいや…ないない…それは無い…流石にそれはありえない…いやいや…ありえないって」

 

「どうしたのよ?さっきから冷や汗ダラダラで凄いことになってるけど?暑いの?中入る?」

 

「いや、別に全然暑くないですよ?まったく」

 

「なんで強がってるのよ」

 

呆れ顔で、早く中入りましょと促されている時

ライブが終わりアイが口を開く

 

「私結婚します!!」

 

あぁ…そういう奴だった、やばいタイミングでやばいことを思いついて、そしてそれを躊躇なく実行に移せる人間だと明智は再度認識…いや、甘い認識を呪い…そして

 

「私、アイは!明智乱歩と結婚します!」

 

キラリと指輪の光る手をしっかりと見せて

なんと現場に繋いでます!と司会がいい

 

本気で驚き、顔をかっぴらいた状態の明智がそこに立っていた

 

「あ、先輩〜」

 

呑気に画面越しの明智に手を振るアイ

 

「お、お前…お前さぁ!?何言ってんの!?何言っちゃってんの!?」

 

「だってどうせ適当なこと言って逃げるんだからさ〜」

 

「適当って言うなよ!結構重要だから!だいぶ重いから!」

 

もう言っちゃったも〜ん♪

悪びれることなくケラケラ笑って

 

「というかあれだろ!?お前、全部これのための前フリだろ?狙ってたろ?なぁ?」

 

「えぇ〜最初はそんなつもり無かったけど、まだ先輩が私に対して堕ちてるって自覚足りないな〜って思って、気付いたら勢いで言っちゃった♪」

 

「言っちゃったじゃないから!マジで!!あぁ〜もぉ!!」

 

まだまだ言いたいことはある、言い足りないこともある

 

「はーい証拠映像こちらでーす♪」

 

控え室でしていた会話、そして顔を真っ赤にしながら崩れ落ちる明智が映し出され…

指輪を嵌める所もしっかりと4kでバッチリ高画質で映っている

 

「おっ…ぼえてろぉ…」

 

「えぇ〜先輩私のこと嫌いになっちゃった?」

 

うるうるした瞳で画面越しに見つめられる、

嘘だとわかっている…分かりきっている…

 

「ぐぅぅ…す、好きに決まってるだろ…」

 

「はーいだよね〜♪」

 

 

そのまましゃがみこむ…流石に見兼ねたのかぽんと肩に手を置いて慰める有馬

 

その後放送終了の挨拶の時、明智に抱きつきながら笑顔でピースするアイと、なんだかんだ口元が緩いけど全力で死にそうなアヒルの顔をしている明智が映り幕を閉じた

 

トレンドはしばらくの間

 

アイ結婚

 

明智許さん

 

で埋め尽くされたと言う

 

 

 

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