あと多分2話ぐらいで終わりかな〜っと思ってるのでおそらくこのまま突っ走って終わる感じになります!もし良ければ最後までお付き合いお願いしまーす
感想…どしどし送ってくれていいんですよ?
あれから星野アイと話す機会はそれなりにあった、お互いがお互いにムカつくことを言って言われて、喧嘩して、離れそうで離れないそんな感じで友達なのか、はたまたそれ以外の何かなのか分からないような状態で宙ぶらりん
でもその距離感が心地良いものになっているのだと明智は気づき初めている、
本当に拒絶したいのであればどうにでもできているはずだし話しかけられても無視すればいい興味が無いと突っぱねればいい、でもそれをしない、
それを本人の前で絶対的に伝えることはしないけどあからさまに拒絶することもない
(ぁ〜なんというかあいつの前で絶ッ対に言わないけどなんだかんだあいつとの関係が心地のいいものになってるってことには気づいてるよ…いや、ツンデレとかじゃないよ?ただちょっと…まぁ…その…)
なんて寝る前に考えたりして、天才的な頭脳をもとうと男女間のあれこれについてなにか明確な指標が出てくるわけでも名案が生まれる訳でもななく変にムズムズした気持ちで寝ることが増えてきた。
ある日の放課後なぜかいつも同じ方向をダラダラと喋りながら歩いている時突然星野アイがこんなことを言い出した
「そういえば先輩?」
「何?」
「佐藤社長の言ってたヤツどうするの?」
「ぁ〜そういえばそんなこともあったな」
「忘れてたの?」
「いや、忘れてる訳じゃないのよ」
ジトッとした目で見つめられて濁した態度を攻められると流石にそろそろ決めなければと考えて
「そんなに迷ってるならさ1回私のライブ来てみれば?」
「ぁーそういえばお前のライブ1回も行ったことなかったな」
「名前…」
ボソボソ聞こえずらいがしっかりと聞こえている…でも聞こえないふりをして
「じゃあ1回言ってみようか、今度いつライブやるの?チケット取ってみるわ」
「はぁ〜」
「な、何?」
「なんでもないで〜す」
呆れられた態度で明らかに逃げたと言うのがバレて
(流石に常に嘘ついてる奴相手にはバレバレか…いや…だって恥ずかしいじゃん!今更さぁ?もうこのままのキャラでいかせてくれよ)
「チケットだったら佐藤社長が用意してくれると思うよ?」
「いやいやまだ僕は関係者って訳じゃないしそれにあれだって斉藤社長のノリみたいな所あるだろ?」
「あのあと聞いたらあんな人材連れてくるとはアイやるな〜って佐藤さん褒めてくれたよ?」
「まじか、まぁ…チケットぐらいは自分で頑張ってとってみるよ」
「ふ〜んあっそ」
歩くスピードが上がって明智が顔を見ることはなかったが、その顔はほんの少し、ほんの少し、仮面で見ることは出来ないような顔だった。
そこから明智は何とかチケットをとってライブを見ることに
それは圧巻の一言だったB小町星野アイがセンターを務めるアイドルグループ確かに、確かに周りのレベルも高かった歌もダンスも表情もこれぞプロ、アイドルとはこういうもの!
と伝えるようなパフォーマンス…でも…
でもダメだったどうしても視線が外せない固定される夜中の明かりに群がる虫のようにどうしてもあるひとつの一番星から目を外すことなんて出来ない。
とてつもない、そういう陳腐な言葉しか出てこないそういう在り来りで在り来りのような言葉しか出てこなかった
あぁ、騙されてしまうのも仕方がないだって嘘を見抜くことが出来て、相手の生い立ちや性格ある程度の行動予測、数えあげればキリがないほどこの頭脳は正確に目の前の人間をデータとして弾き出すことの出来る代物だ。
そんな代物を持ってしてもあの輝きの前ではなんの意味もないのではないかと思ってしまう…騙されてもいいのではない?あんなに綺麗な嘘を、いや、明智以外にはそれは綺麗すぎて嘘にしか見えない本当の愛をあんなに声高々に歌っているでは無いか
あれは仕方がない嘘を見抜くことの出来る男ですらその嘘に騙されて愛されている…なんて勘違いしてしまう程の熱量を持って歌声が、視線がぶつかってくる。
ライブが終わりみんなが解散していく中
二人の男が話していた
「で?どうだったアイは?」
「いや…正直舐めてましたよ、とんでもない僕ですらこのザマですからねそりゃ他の人間があいつにベタ惚れしたとしても責めれないし責める気もない」
「だろ?アイは才能の原石磨けば光るどころか既に光っていた最高の才能だ」
そう言ってまるで自分の娘を自慢するかのように話す社長
「あれだけ強く輝いて周りに嘘の愛を振りまいて、社長いずれ問題が起こるんじゃないんですか?」
「それに関してはこっちとしても万全の対策をしてるから問題ないさ、それで話なんだが」
「無理でしょ」
「まぁ…そうなるよな…」
明智の言葉に予想してたかのように呟いて
「あいつは絶対これからとんでもない人間になる、それなのにあいつの嘘を暴ける僕が近くに居たらダメでしょ?」
「そんなことは無いだろ、最近はアイも楽しそうにお前の話をしてるぞ?」
(だから問題なんだろ…)
「いやぁ〜身が重いですってあんなとんでもない才能の塊の補佐とか支えるとか無理ですよ〜僕に何期待してるんですか?まだか弱い中学2年生ですよ?」
「そりゃ…でも…お前…」
「それ以上言ったらあんたはアイを守る立場じゃなくなりますよ」
「そうかもしれないけどお前…」
「いやいやあんな人間と一緒に少しでも過ごせてとっても楽しかったですよ〜じゃあ僕はこれで」
そう言って出ていこうとして最悪のタイミングって言うのはいつも最悪な気分の時に現れて今1番世界一会いたくない人物が目の前に現れて
「お、お前めちゃくちゃライブ凄かったじゃんこれからも頑張れよ?」
いま取り繕えているだろうか?我慢できているだろか?最高の嘘は付けているだろうか?その自信はない、けど…
(あぁ…その顔は…ダメってこと…か…)
「ねぇ…行っちゃうの?」
(きつい…ほんっときつい…)
「嘘…つくの?」
「嘘…?何言ってんだよお前はさ!僕は嘘つくことなんかないだろだって…」
そう言って言葉を溜めて…腹の底から絞り出すように
「初めっから約束なんかしてないだろ」
腹の底から声を出したはずなのに、絞り出すように出た言葉は思いのほか小さくて
通り過ぎる時に聞こえた言葉がこれからもずっと僕を呪い続ける
「嘘つき…」
そこから僕とあいつが関わることは無かった