ハリネズミと天才【完結済み】   作:妄言a〜

41 / 45
新しいのを書きつつなので少し短めです


寝室と書いて戦場と読む

明智はアイと共に寝ているがなぜか2人とも寝不足で眠たそうに瞼を擦っている、

何とかしようとする明智と本能のままに動き回るアイの戦い

 

「ふぁ〜〜」

 

「すごい眠そうだね明智」

 

「ん〜まぁねぇ〜」

 

眠たそうに欠伸をして顔を洗う明智

 

一方

 

「んっふぁ〜〜」

 

「アイ寝不足、大丈夫?」

 

「ん〜ちょっとね、でも全然問題ないよ!」

 

こちらも眠たそうな欠伸をして

 

(どう考えてもこれは…)

 

(アイのせいだろこれ…)

 

そう考えながら昨日の夜まで時間は遡る

 

「おやすみ…ふぁ〜」

 

眠たそうにさっさとベットに潜り込んでそのまま眠りにつこうとする明智

 

 

「あれ?先輩もう寝ちゃうんだ…」

 

「はぁ?お前も明日仕事だろ、僕も仕事あるし…はよ寝て明日に備えなきゃダメだろ」

 

少し残念そうな口調のアイに何を言ってるんだと言い反対を向いて眠りにつこうとする

 

「ねぇ…先輩」

 

柔らかい感触が背中に触れる…同じ物を使っているはずなのに自身の数倍甘い匂いが鼻腔をくすぐり、心臓がどくんと跳ねる

 

「な、何だよ」

 

「1回だけキスしよ?1回…それだけで寝るから…ね?」

 

もうお分かりだろう、寝室とはただ身体を休めて眠るための場所では無い、同じ布団で入眠を行うということは、毎回そこに違った戦いがあるということを

 

「わ、わかった…1回だけだぞ…1回…ッ」

 

「ん…えへへ、おやすみ」

 

軽いくちづけが終わると満足したのか可愛らしく笑ってそのまま眠ろうと目を閉じる、それがわざわざ明智の方を向いて目を閉じるのでキスを待っているように見えてしまい…

 

「もう1回…あと2回…いや、後30分だけ」

 

「ちょっと〜んぅ…んっ…先輩って獣だよね〜」

 

「お前が全体的に悪いだろ!」

 

「うわぁ〜人のせいにするなんて先輩は悪い狼さんだね、ほら…乱歩…ね?」

 

「お前…まじで…」

 

これはそんなどこにでもあるバカップルの戦いである

 

 

 

次の日

 

「真剣に寝不足なので今日は寝ます、絶対に睡眠時間を確保します」

 

正座の状態で宣言する明智とブーブーと不満げなアイ

 

「横暴だ〜詐欺だ〜」

 

「なんでそんな否定的なんだよ、お前だって眠いだろ…別に僕はソファで寝たって構わないんだよ」

 

「それはダメです、先輩にはこの物凄く高かったベットで上質な睡眠を取ってもらわないと」

 

「その睡眠時間が削れてんだよ!」

 

バンバンと沈むベットを叩きながら

 

「先輩だって乗り気じゃん」

 

「ぐぅ、、、」

 

そっぽを向いて言われると何も言い返すことなど出来ない、そもそも明智自身乗せられてしまっているので反論などできるはずもなく

 

「僕が悪かったから…今日は寝ましょう」

 

「はーい」

 

そのまま電気を消して横になる…相変わらずいくら掛けたのか分からないベットは寝心地抜群で時間もかけずに入眠しそうになると背中を細い指でなぞられる感触にビクッとする

 

(無視無視…どうせちょっと遊んでるだけだろうし、この程度で構ってたら僕の身が持たないんだよ!)

 

そう耐える無視の姿勢を構えているとさらに指が明智の背中を撫で回す

 

「〜〜〜〜♪〜〜〜♪」

 

呑気に鼻歌を歌いながら上から下に指をなで下ろし、円を書いてたまに爪でカリッと引っ掻いたりと好き勝手に指が蠢く

 

(いや…あの…あのさぁ…ほぼ愛撫だろこれ!何?なんなの?僕が必死に耐えてるのを嘲笑ってるだろこいつ!ぁ〜ムズムズする、背中こそばゆいんだけど!)

 

そうやってたまにビクッと反応して、じんわりと汗をかき始めると、不規則な指の動きが規則正しくなり始める…

 

(?指文字?)

 

せ・ん・ぱ・い・の・い・く・じ・な・し

 

その後に♡を書かれる…

 

「お前マジで覚悟しろ…」

 

ガバッと後ろを向いてそのまま覆い被さると嬉しそうな顔でニヤニヤしながら特に抵抗しないアイ

 

「うわぁ〜先輩こっわぁ〜突然どうしたの?寝るんじゃなかったのかなぁ〜?」

 

「おっっまぇさぁ 」

 

今夜の勝敗アイの勝ち

 

 

「明智本気で眠そうだな」

 

「あぁ…まぁな〜仕事速攻で終わらせて寝る」

 

そうして眠たい目を擦って午前中を過ごして

 

 

「ねぇ、せんぱい、これはちょっとないんじゃないの?」

 

「よしと、これでお前は僕に対して何も出来ん、安心しろ痕が残らないやつだから」

 

そういうと抗議するアイを無視してさっさと布団に潜り込む明智

 

「はぁー仕方ないなぁ〜寝ますよ〜寝れば良いんでしょ〜」

 

ほっと…胸を撫で下ろす明智、

これでやっと寝れる、このベット寝心地は大変いい…そして隣にはありえないぐらい甘い匂いがする抱き枕、こんな好条件で寝れるなどなかなかないこと、そのまま眠るために目を閉じると

 

モゾモゾ…モゾモゾ…

 

ベットの中で動き回る芋虫みたいなのがいた

 

(なにしてんのこいつ?なんで手を縛られてるのに諦めないの?不屈の精神過ぎない?どんだけ?やばいよ、こいつこぇよ寝かせろよ、なんでアイは余裕で体力持ってんだよ)

 

そう考えているとガバッと布団を捲って顔を出してくる芋虫系アイドル

 

(はぁ〜無視無視適当に頭撫でて寝るか)

 

そのまま手癖で頭を撫でながら暑いな〜と考えている

 

最初はなぜかビクッと反応したり、抵抗しようとしていたが手が使えない上に自分から不利な体制になってしまったため特に気にせず指を動かす明智に全く抵抗できないアイ

 

「んっ…せ、…せんっ、、ふぅ…んぅ…耳…よっ、弱いから…やめ…んぅぅ…」

 

(あれだよね、こういうのってアニマルセラピーって言うよな、落ち着くわぁーめちゃくちゃに癒される、髪の毛サラサラで耳の所とかコリコリしてるのとぷにぷにしてるのの感触の違いが楽しいわこれ)

 

完全に猫感覚で撫で回す明智

 

(んっぅ…せ、先輩…これわざと絶対にわざと!確実に私の反応見て楽しんでぅくぅぅ

はぁ〜はぁ…、、耳カリカリ反則ッ〜!

コリってするのやめて…根元撫でないで!

ぁ〜もぉ!一切こっち見ないで何癒された顔してるのこの人!)

 

そのまま顎に思い切り激突するアイに

 

「いてぇ!?ど、どうしたんだ…アイ…?うわぁ…」

 

そこには耳まで真っ赤にさせ、涙目で明智を睨みつけている姿がそこにはあった、余程抵抗したのか手首の拘束が取れかけていて、フ〜!!フ〜〜〜ッ!!と猫のように息を荒らげるアイの顔がドアップに映る

 

「ぇえぇーと」

 

「責任…取ってくれなきゃ困る」

 

バカとそっぽを向かれ…そのまま…

 

今夜の勝敗

 

両者敗北

 

「あれ?ママどうしたの?手首に痕付いてるよ?」

 

「これ〜?昨日先輩が無理やり付けたんだよ〜」

 

「ぶっぅぅぅぅ!!!!」

 

爆弾発言に思いっきり咳き込む明智、すっごい気まずそうな顔をするアクア、

ゴミを見るような目で明智を見るルビィ

 

「明智…ドン引き」

 

「ち、違う!あれはどう考えてもアイが悪い!」

 

「昨日はねー私が辞めてって言っても全然辞めてくれなくてね?泣かされちゃったの〜!」

 

「もういい黙れ!お前は一言も喋るな!お願いだから!」

 

 

そこからしばらくの間ゴミを見るような目でルビィに見られる明智だった

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。