クソボケアホカス女に女児にされたおじさんの話。 作:カツカレーうどんパンマン大盛
新学期が始まった。
始まってしまったと言うべきか。
教材に備品の用意も出来たし、ボロが出ないように口調補正の魔法とかいうクッソ怪しいモンも掛けて貰った。
理由は簡単。
リアルで俺っ子な小学生とか友達作れなさそうだったから。設定ならいくらでも盛るペコしてもいいけど、リアルでやったら何なの……この人! ってなるだろ。
ただ、お嬢様口調はの変換にされ掛けたのは気付けて良かったと思っている。ナチュラルにいいよって言おうとしたら宜しくてよ! とか言ってたからな。
ただ、表情の動きがぎこちないハーフ系の整った顔立ちの同級生が丁寧な喋り方してきたら、男子は多分寄ってこないなーと内心思っている。
なんとか頑張ってバトモンカードで対戦とか行けたらなーとかは思うんだけど、無理そうかなとは思っている。
遊びの王様っていう大人でもルール把握が難しい方のカードゲームは多分小学生には無理なので、そっちは諦めている。
デジタルカードゲームのデータも、ソシャゲもオフゲーのデータも纏めて消し飛んでいるのは割ときつい。
正確には元の俺のデータは前の俺のところにキチンと有るだろうけど、小学生の女児がいきなり尋ねてきてお前は俺なんだ! とかやったら警察呼ばれちゃうしなー。
てことで、サブプランとしてゲーム友達ことリア友が作らなかったら配信活動をする許可は既に取っている。
まあ、なんとか一人くらいなら友達になってくれるっしょガハハなどと考えてはいたんだけど……。
学校が始まって2週間。
集団登校で学校に行き、集団下校で帰る日々を送っている。
友達どころか休み時間に話すクラスメイトすら出来なかった。
やべぇわ。
何話して良いか、まーじでわからんし、相手も困っているしで雰囲気がヤバかったなと。
敗因は分かっている。俺の貧相なトークデッキのせいだ。
俺のトークデッキは主に独身ゲーマーおじさんのソレで構成されており、サブデッキは健康、好きな動画投稿者や配信者、料理で埋まっている。
女子小学生のお砂糖、スパイス、素敵なもの一杯で構成されたデッキと合うわけがないのだ。
それで言うと俺のはオッサンの魂という名のケミカルエックスが混入されているようなもんだしな。
どうすっぺ? と自宅の部屋でラーメン屋の店主のように腕を組んで悩んでいる訳だった。
コイツは慈愛の目で配信したいならーガワとか用意しておくね? と優しく接してくる始末。
目が笑って居る上に、夕飯が麻婆豆腐ってなめてんのかよと思いつつも、麻婆豆腐の出来が良かったので怒ることも出来ずに完食してしまった。
とにかく、俺はあと2週間で友達を家に連れてこれなければ、限度はあるがお前の決めた設定で配信活動をしてやるよと啖呵を切ることにした。
任せておけ……俺に良い考えがある。
────ー
翌週の月曜日。
俺の考えた作戦は、優しく接しよう作戦にけんかの仲裁をしよう作戦、スポーツで活躍しよう作戦の3本柱だ。
負けるわけが無い。
小学生とも成れば、頭の良いやつに優しいやつ、スポーツが得意なやつがモテるって聞いたことがある。
3つもと出来ればモテモテウハウハで、友達と山の上でお握りも楽勝という寸法よ!
────ー
結果として、俺は猫耳で天使の輪っか装備で肌面積の少ない巨乳童顔マセガキVTuber(個人勢)として配信活動をすることになった。
良いわけをするとだ、注目を集めることには成功した。
それも大成功したと言える。
小テストは満点。
話し合いは出張って仕切り始める。
スポーツは男女でぶっちぎりで1位になった。
というかこの体のスペックがヤバかった。
コイツを問い詰めると、頑張っちゃった! とドヤッとしていたので、俺は自分のアホさを呪った。
頑張って出来る範囲が人間のそれじゃ無いことに考えておけば良かったと今更にため息をつく。
なんていうか、クラス内で先生→俺→クラスメイトみたいになってしまったし、時間経過と共にそれが固まりつつあるのだ。
まあ、あれよ。
高校デビューならぬ小学校デビューに失敗という訳だ。
これ今年中に人を呼ぶのも怪しくない……?
もはや、下手に特定の個人に肩入れとかするとクラス内のパワーバランスが崩壊する要因になっちゃうなんて、考えも付かなかったワ。
今のところ今後の視点はV要素の視点よりもリアル視点の方が多いと思います。