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side火野有美
綾小路を相手にチェスで勝利した有栖を、一応心臓に負担が掛かってないかをチェックするために病院に連れて行く。
「有美さん」
「?」
移動中、おんぶしてる有栖に話しかけられる。
「貴女には感謝してますよ」
「…何よいきなり?」
「貴女が『意志の強さが勝敗を分ける』と言ったから、私は所謂ゾーンに入ることができたのです。あの時は…まるで清隆くんの行動が手に取るように分かっていました」
「そう…」
…少し違和感があるわ。私が初めてゾーンに入った時、ソレが終わった後かなりの疲労でぶっ倒れたわ。でも有栖は疲れているどころか、むしろピンピンしてる。…何かがおかしいわね。
「改めて言わせて貰います。…有美さん、感謝してますよ」
「…どういたしまして」
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「本日はどうされましたか?」
病院に着き、私達は診察室に通された。
「実は…」
有栖が状況を説明する。
…どうやら綾小路との試合中、長考することが多くなるにつれ心臓の鼓動が次第に弱まり、しまいには止まってしまったらしい。……止まってたの!?
でも私の言葉を思い出した有栖は綾小路に勝つという決意を固めた…その時全身に電撃が走ったかような感覚が走り、心臓がより大きな鼓動で動き出したらしい。…うん、にわかには信じ難い話ね。私は現場にいたけど…正直全然気付かなかったわ。
「…なるほど、分かりました。ではまず心臓部のレントゲン撮影を行います」
話を聞いた担当医はそう言い、有栖は撮影部屋に移動した。
ー数分後ー
レントゲン写真を撮り終え、担当医は今映像を解析中だ。
「…コレは!?」
担当医は何かを見て目を見開く。
「何かあったんですか?」
「…この画像を見て下さい」
モニターに見覚えのある画像が映る。コレは先週の検査で撮った写真だ。
「次に…この画像を」
「……!!!」
画像は恐らく今回撮ったものだった。先週とほとんど同じものだったけど……1つだけ、違う部分があった。
「心臓が…大きくなっていますね」
「はい、しかも…悪性腫瘍などのものは見当たらず、まるで心臓がそのまま一回り大きくなったような状態となっています」
…つまり某青狸で言うビッグライトの光を心臓に当てたような状態ね。まさか電撃が走ったかのような感覚って、コレが原因…?
「コレはつまり…坂柳さん、貴女の疾患は実質的に治った…という事になります。奇跡です」
「えっ…」
その言葉を聞いた有栖は目を見開く。…目からは静かに涙が流れていた。
そりゃそうだ、8年半も待っていた綾小路との戦いを制しただけでなく、生まれ持っていたハンデが奇跡的にとはいえ無くなったのだから。
「本当、ですか…?」
「…間違いなく」
「……ッ、よ"かった、です…!」
…今日の有栖、かなり涙脆いわね。感情の起伏が激しいことになってる。
「まだ完治したことが確定した訳ではないので、一応来週も検査に来て下さい。…しかしまさか、こんな事が有ろうとは…」
担当医はしんみりとした表情でそう言った。
…涙を拭きながら有栖は立ち上がった。杖無しで。
「…立っても、問題ないようですね」
「そのようね」
そして有栖は部屋の出口に向かって…
「それでは先生、失礼します」
「お大事に」
ガチャッ
…診察室のドアを、閉めた。
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清隆、志郎、雪の3人は実に8年ぶりに揃って過ごしていた。
「それで、帆波がな?」
「…マジか」
「あの時はビックリしたよね〜」
かなり楽しそうに話している。
こころなしか清隆も表情が明るく見える。
「…志郎」
「?」
「火野有美って、どんなヤツなんだ?」
「有美か?アイツはな……強くて会話しやすいヤツだな。雪はどう思う?」
「私は…優しい人だと思うよ?あと運動神経バツグンかな」
「…そうか(俺が坂柳を攻撃しようとした時、火野が目にも止まらぬスピードで俺の腕を掴み、背負い投げをした。しかもあまり痛みはなかった…明らかに手加減をしていたな)…興味深いな」
「だろ?清隆ならそう言うと思ってたぜ」
「ホントに〜?」
「ホントだぞ?なぁ清隆」
「なんで俺に振るんだよ…」
その後も楽しく話していたようだ。
普通に動ける坂柳を書きたくて、この小説を書いたと言っても過言ではありません。目標が1つ達成できました。
無人島編、どうしようかな…?
次回もよろしくおねがいします。
予想:この小説で綾小路は誰とくっつくと思う?
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軽井沢恵
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一之瀬帆波
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坂柳有栖
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椿雪
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火野有美
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いねーよ
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他だろアホ