坂柳、お前船に乗れ。
side火野有美
夏休みに入った。外の気温が30度を越えるのはザラで、冷蔵庫に入りたくなるくらいには暑い」
「…いや、その考えは有美さんだけだと思いますよ?」
「あら、そう?」
どうやら心の声が出ていたようで、隣に立っている有栖からツッコまれた。
ザザーン…
「それにしても、無人島でバカンスをすると言われましたが…怪しさ満点ですよね」
「むしろ一周回って怪しくないぐらいにはね」
学年全体が豪華客船に乗れる所までは良かった。でも問題はその後。『無人島』でバカンスをすると言われたのだ。
「無人島といってもある程度の管理はされてあると思いますが…しかも私は行くなと言われましたので」
そう…有栖は心臓が一応治ったものの、身体がまだ追いついていないことを危惧して学校から船に残るように言われている。
「ですので…私は無人島で何らかの試験が行われると予想しています。そこで有美さんや七隈くん、葛城くんの3人でAクラスを纏めて貰いたいのです」
なるほどね…試験か。サバイバルならお手の物だけど、クラス全体となると面倒になるわね。ま、頑張るけど。
「ええ、任せなさい…ところで、綾小路ってこれからどうするつもりなの?」
あの勝負から、綾小路にちょっとした向上心が芽生えたようで…身体能力と頭脳で私と有栖に勝ちたいらしい。総合力で言えば既に最強だと思うんだけどね?
「少なくとも中間や期末テストでは本気を出すつもりのようです」
「へぇ…まさかあんなに変わるとはね」
「不思議ですよね」
だって、有栖と勝負する時までは極力目立たないように行動してたのに…勝負に負けてからはコレである。
「ま、こっちとしては好都合だからいいけど」
勝負相手が増えるのは大歓迎だ。
「ところで有美さん、そろそろ昼食を食べに行きませんか?無人島に着くのは午後ですし、試験が行われる可能性を考えると腹ごしらえをした方がいいと思われます」
「そうね…でもアンタは参加しないんでしょ?」
「私はお腹が空いたので」
…でしょうね。
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『生徒の皆様にお知らせします。お時間がありましたら、是非デッキにお集まり下さい。まもなく島が見えて参ります。暫くの間、非常に意義ある景色をご覧頂けるでしょう』
昼飯を食べ終え、千早とばったり会ったので3人雑談していると、中々に怪しいアナウンスが流れてきた。
「坂柳の予想通りだな」
「そうですね。景色を見に行きましょうか」
スタスタ
私達はデッキの展望台に向かうが…
「明らかに速いわね。見せる気あるのかしら?」
船のスピードが速すぎる。しかも案の定無人島に宿泊施設らしきものがないので、ほぼ100%サバイバル系だろう。
「あそこに洞窟らしきものがあるな。拠点に使えそうだ」
「川や廃墟もありますね」
何処を拠点にするか早めに決めた方が良さそうだ。
『これより、当学校が所有する孤島に上陸致します。生徒の皆様は三十分後、全員ジャージに着替え、所定の鞄と荷物をしっかりと確認した後、携帯を忘れず持ちデッキに集合して下さい。またしばらく御手洗に行けない可能性がありますので、きちんと済ませておいて下さい』
…ビンゴ。
「確定ですね「ピロン」…っと、今学校から上陸を禁止されました」
有栖はスマホを確認しながらそう言った。
「んじゃ、行ってくるわ」
「はい…頑張って下さい」
そして私はジャージに着替えに部屋に戻り、デッキに向かった。
原作と違って坂柳派と葛城派が融合してるので、前提がかなり変わってますね。…とりあえずDクラスを叩かせようかな?
次回もよろしくおねがいします。
1番投票が多かった人は確定で有美の弟子(のようなポジ)にします。
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白波千尋
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綾小路清隆
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松下千秋
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戸塚弥彦
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椿雪
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伊吹澪
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山田アルベルト
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須藤健
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なし!
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むしろ有美が弟子