side火野有美
ジャージに着替え終えると私達は身体検査をされ、それでようやく無人島に上陸した。
全員の検査が完了すると、真嶋先生がマイクを取って話を始めた。
「これより、本年度最初の特別試験を開始する」
ざわざわ…
突然の試験開始に、学年の大半は戸惑う。周りを見ても戸惑ってない人は知ってる人しかいない。
「期間はこれより1週間…8月7日の正午に終了となる。君達にはこれから1週間、この無人島で集団生活して貰う。また、これは実在する企業でも実践されている現実的、かつ実践的なものであることを始めに告げておく」
「む、無人島で生活って、この島で寝泊まりするってことですか…?」
1人の生徒が焦りながら質問する。
「その通りだ。その間君たちは寝泊まりする場所はもちろん…食料や飲料水に至るまで、全て自分たちで確保することが必要になる」
先生の返答に対し、生徒達はさらに困惑する。
「試験実施中、正当な理由がない限り乗船は許されない。試験開始時点で、各クラスにテント2つ、懐中電灯2つ、マッチを1箱支給する。また…歯ブラシに関しては各生徒に1セットずつ、日焼け止め、女子生徒のみ生理用品は無制限で支給する。各クラスの担任に願い出るように…以上だ」
…ちょっと説明が足りない気がしなくもないわね。
「は、はぁ!?マジの無人島サバイバルなんて聞いたことねーよ!漫画の世界じゃあるまいし「黙れ山内」…ヒェッ」
喚いている生徒…山内を綾小路が威圧で黙らせる。周りの生徒が驚いてるわよ?
「君はあり得ないと言ったが…ソレは君が歩んできた人生が浅はかなものであったことにすぎない。始めに説明しただろう、これは実際に企業研修でも取り行われているものだと」
わお、秒で論破されたわね。論破された山内は綾小路の威圧に怯んだままだ。
「しかし先生、今は夏休みですし、この行事の名目は旅行のはずです。企業研修なら、こんな騙し討ちのような真似はしないと思いますが」
別の生徒がそう質問した。確かに企業研修ならこんな感じにはならないでしょうね。
「ふむ…確かに不満が出るのも納得できる。だが、特別試験と言っても深く考えなくていい。この1週間、君らは何をしようと自由だ。海で泳いだり、バーベキューをしたり…キャンプファイヤーで友と語り合うのもいいだろう。この試験のテーマは『自由』だ」
自由?じゃあ帰ってもいいの?
流石にそんな事ないか。
「え、試験なのに自由?ちょっと頭こんがらがってきた……」
生徒は混乱した!…ポケモンじゃねーか。
「この無人島における特別試験ではまず、試験専用のポイントを全クラスに300ポイント支給する。これを上手く使うことで、君らはこの試験を乗り切ることが可能だ」
へぇ…なら多少は楽になるわね。
「今からマニュアルを配布するが、マニュアルにはポイントで購入できるすべてのものがのリストが載っている。食料や水のみならず、バーベキュー用の機材や無数の遊び道具なども取り揃えている」
「つまり、その300ポイントで欲しいものがなんでも買えるってことですか?」
「そうだ」
「で、でも試験っていうくらいだから、何か難しいのがあるんじゃ……」
「いや。2学期以降への悪影響は何もない。それは保障しよう」
…つまりいい事があるのね。今更だけど、遠回しに説明しすぎじゃないかしら?判断力を試すのは分かるけど。
「この特別試験終了時には、各クラスに残ったポイントをそのままクラスポイントに加算し、夏休み明け以降に反映する」
うわぁ…自由にさせる気ないじゃん。
周りの生徒の顔はポカーンってなってるわよ?
「今からマニュアルを配布する。紛失の際は再発行も可能だが、ポイントを消費するので確実に保管しておくように。また、試験中に体調不良などでリタイアした生徒がいるクラスは30ポイントのペナルティを受ける。よって、Aクラスは270ポイントからのスタートとなる」
え、マジか。有栖ぅぅ!
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一方、その頃。
「…っと」タタッ
船内で走る練習をしている有栖の姿があった。
ヒマな有栖。
次回もよろしくおねがいします。
1番投票が多かった人は確定で有美の弟子(のようなポジ)にします。
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白波千尋
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綾小路清隆
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松下千秋
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戸塚弥彦
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椿雪
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伊吹澪
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山田アルベルト
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須藤健
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なし!
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むしろ有美が弟子