side火野有美
先生が説明した後、私達には腕時計が配られた。時間を確認できるだけでなく防水機能もあり、体温や脈拍を測ることもできる優れものだ。
そしてマニュアルも配られ…最後のページにはペナルティが書かれていた。
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著しく体調を崩したり、大怪我をしたりして続行不可能と判断された場合はマイナス30ポイントとなり、その者はリタイアとなる
環境を汚染する行為を発見したら、マイナス20ポイント
午前と午後8時の2回ある点呼に遅れた場合、1人につきマイナス5ポイント
他クラスへの暴力、略奪行為、器物破損を行なった場合、そのクラスは即失格、対象者のプライベートポイントを全て没収
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…なるほどね。点呼に遅れた際のペナルティが少ないことを考えると、遅れる前提で動くのも案になりそうね。
「先生、ポイントを使い切った後にリタイアした場合、ペナルティは発生しますか?」
「その場合は発生せず、リタイア者が増えるだけだ」
じゃあマイナスはないって事ね…私も質問したいわ。
「私からも質問です。点呼はどこでするんですか?」
「クラスの担任は、自分のクラスのベースキャンプのそばに拠点を構えることになっている。ベースキャンプが決まったら私に報告をしてくれ。点呼はそこで行われる。また、一度決めたベースキャンプは正当な理由なく場所を変更できないから注意するように」
まぁ、妥当か。…もう1つ。
「トイレって何処にありますか?」
コレ、割と大事ね。
「…トイレについては今から説明する。トイレは男女共用、クラスに1つ支給されるこれを使うように」
そう言って先生が出したのは…段ボールだった。ええ…?
「えっ…そんな段ボール使うんですか!?」
クラスメート…主に女子が喚く中、先生は淡々と説明した。
「それとこれより追加ルールを説明する。まもなく君達にはこの島を自由に移動する時間が与えられるが、島の各所にはスポットという場所が設けられている。そこには占有権が存在し、占有したクラスにのみそのスポットの使用権が与えられる」
ふーん、追加ルールと言っておきながらかなり重要なヤツね。
「占有権の効力は8時間のみで、時間ごとに権利がリセットされる…つまり、その度に他クラスにも占有のチャンスがあるということだ。そして、一度占有するごとに1ポイントのボーナスポイントが与えられる。ただしこのポイントは試験中に使用できないので注意しろ。試験終了時にそのボーナスポイントは加算される」
じゃあ1週間で1日に24時間あるから…一箇所の占有につき21ポイントまで手に入るわね。
さらにマニュアルには…
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スポットを占有するためには専用のキーカードが必要である。
1度の占有につき1ポイントを得る。占有したスポットは自由に使用できる
他クラスが占有しているスポットを許可なく使用した場合、50ポイントのペナルティを受ける。
キーカードの使用権はリーダーのみにある。
カードにはリーダーの名前がローマ字で刻印される。
正当な理由なくリーダーを変更することはできない。
最終日の点呼では各クラスのリーダーを言い当てる権利が与えられ、他クラスのリーダーを1人当てるごとに50ポイントを得ることができる。
他クラスに言い当てられた場合や外してしまった場合は50ポイントずつ失い、それまでのボーナスポイントも剥奪される。
ーーー
などなど、重要でしかない情報が記載されていた。
「リーダーは必ず1人決めてもらう。無理にスポット占有に走らなければ、見破られることもないだろう…リーダーが決まったら私に報告するように。その際にリーダーの名前が記されたキーカードを渡す…また、今日の点呼までに決まらなければこちらで勝手に決めることになる。以上だ」
先生はそう言ってその場を去る。
「…ねぇ葛城、千早」
「ああ…」
「言いたい事は分かっている」
私達は口を揃えてこう言った。
『まずはトイレの改善だ』
こうして個室トイレを2つ買う事が即決定した。
ー数分後ー
「リーダーはどうする?」
「うーん…」
私達はAクラス全員を見渡しながら考える…よし。
「橋本で行くわよ」
「え、俺?」
私が橋本を呼ぶと、本人はポカーンとした表情をしていた。
説明に2話も使ってもうた…(白目)
ちょっとした原作改変として、名前の刻印はカタカナではなくローマ字になってます。
次回もよろしくおねがいします。
1番投票が多かった人は確定で有美の弟子(のようなポジ)にします。
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白波千尋
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綾小路清隆
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松下千秋
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戸塚弥彦
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椿雪
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伊吹澪
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山田アルベルト
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須藤健
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なし!
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むしろ有美が弟子