ようこそ復讐者のいる教室へ   作:Lcrcl (エルマル)

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前回から続いてます。
干支試験の構想が後ちょっとで出来ます、多分。

前半は太鼓の達人要素が盛りだくさんなので、一応読み飛ばしてもいいようにしてます。


太鼓をやったり星を見たりする清隆さん

side綾小路清隆

 

オレは火野がリハビリとしてやっている太鼓の達人に興味を持ったので、少しやってみることにした。

が、その前に…

 

「きゅぅ…」ゲッソリ

 

さっきまで火野から強制的にやらされていた一之瀬がぐったりしている。

 

「…大丈夫か?」

 

「いや、全然…」

 

だろうな。

 

「なにダレてるのよ帆波、その程度じゃAクラスは狙えないわよ?」

 

「クラス競争と太鼓は関係ないじゃん…!」

 

オレもそう思う。

 

「あ、綾小路もやってみる?」スッ

 

火野にバチを渡される。普通の太鼓のバチと違い、先端が細くなっている。こうする事で一振りで太鼓を複数回叩くロール処理というものができるようになるらしい。

 

「まずは…(綾小路の反応速度なら…)コレかしら」カッ

 

火野が曲を選んでくれたが…聞き馴染みのない曲風だな。ホワイトルームではクラシック系しか聞くことがなかったしな。

赤い太鼓のキャラクターが開始の合図を出すと共に、譜面が始まる。

 

ー数分後ー

 

ドン、カッ、ドドカッ…

 

曲がサビに入ると、少し難しい譜面が流れてきた。

 

「………(この曲、星7だったんだけど…平気で叩けてる。対応力凄いわね)」

 

「…この譜面」

 

「?」

 

「初心者用なのか?」

 

流石にオレの感性がおかしくないと願いたい。

 

「…いや?」

 

…良かった、流石にココでは一般的な感性のようだ。

 

「でもどうやって気付いたの?」

 

「オレの事を見越して選んだんじゃないかと思ってな」

 

「…その通りね、アンタならある程度できると思ったのは確かよ。でもさ」

 

火野がそこまで言った時、ちょうど曲が終わり…

 

『ドンダブルコンボ!』

 

よく分からない言葉が出てきた。

 

「初見で1発全良はエグすぎない?」

 

どうやら全良するとこのエフェクトが出るらしいな。

 

「相当凄いことなのか?」

 

「ええまぁ…少なくとも初心者がする事じゃないわね」

 

「そうか…」

 

タタッ

 

そこに誰かが駆け寄ってきた。火野の相棒、七隈だ。

 

「おーい有美、情報収集が完了したぞ…っと、綾小路と帆波?(しかも帆波はゲッソリしてやがる)」

 

「よう、七隈。今火野に太鼓の達人を教えてもらってるんだ」

 

「ほーん…で、有美。帆波はなんでこんな状態に?(理由は分かりきってるがな)」

 

「一緒に太鼓をやっただけよ?」

 

質問に対して火野が答えると、七隈は予想してたかのような表情をした。

 

「やっぱりか…お前の普通は幽玄の乱をでたらめ倍速全良する事だろうが。んな事実力のあるプレイヤーでも大苦戦を強いられるんだぞ?」

 

※でたらめ倍速

譜面のドンとカッがランダムに、しかも速く動くようにする設定。

 

「足し蟹。でも帆波だったら行けるかなーって、ね?」

 

「ね?じゃねぇよ。そもそも帆波は何かやらかしたのか?」

 

「試験で私達に勝った「私怨じゃねぇか!?」そうだよ?」

 

あっけらかんと答えた火野を見て、七隈は呆れた表情をする。

 

「……とにかく、帆波にはもうやらせるな。じゃないと今夜のハグはお預けだぞ?」

 

………ん?

 

「ソレは嫌ね、分かったわ」どーん

 

え?あっさり解決した?

 

「…待て待て、ソレでいいのか?」

 

「いいんだよ。有美は甘えてくるからな、やらないと言ったらすぐ素直になるんだ」

 

「………そ、そうか」

 

案外火野は扱い易いかもな。…いや、コレは七隈だからこそできる芸当だろう。真似は出来ないだろうし、できてもしたくはない。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

その後もしばらく太鼓をやった後、オレは部屋に戻ることにした。

 

ピロン

 

メールが来たようだ……雪からだな。

 

『展望台で一緒に星を見ない?』

 

…予定はないしな。

 

『別にいいぞ。何時に行けばいいんだ?』

 

そう返信しt「ピロン」…速いな。

 

『今すぐ!』

 

その言葉と共にワクワクしている人の絵文字が送られてきた。恐らくもう展望台付近に居るのだろう。…少し急ぐか。

 

ー2分後ー

 

展望台に着いた。雪は…ん?

 

「………」じーっ

 

下を向いて目を隠しながらじっとしている。

オレと同時に星を見たいのか?

 

トントン

 

雪の肩を叩く。すると雪はこっちを向いて、嬉しそうに頬を綻ばせる。

 

「清隆!まだ空は見てないよね?」

 

「来たばかりだからな、見てない」

 

「…じゃあ、同時に顔を上げようか」

 

「いいぞ。カウントダウンは任せる」

 

「オッケー♪5……4……」

 

 

どんな光景なんだろうな、星空って。楽しみだ。

 

 

「3……2……1……!」バッ

 

 

 

オレと雪は同時に顔を上げると…

 

 

 

パァァァァ…!

 

 

 

そこには綺麗な夜空があった。無数の星がキラキラと輝いている。

 

「わぁ…!」

 

雪はその光景に見惚れていた。オレもこの星空に何らかの感情を抱く。

…でも、今のオレには分からない感情だった。

 

「………」

 

オレはいつか、この広い星空のような心を持つことができるだろうか?そしたら……オレは『俺』と名乗れるのだろう。

 

「…雪」

 

「?」

 

「オレを誘ってくれて、ありがとう」

 

おかげで新たな感性を持つことができた。

 

「…ふふっ、どういたしまして」ニコッ

 

雪はオレの感謝の言葉を聞いて、微笑んでいた。

 

ーー

ーーー

ーーーー

ーーーーー

 

一方その頃、一之瀬帆波は…

 

「あぁぁぁぁ痛い痛い痛いぃぃ!」じたばた

 

太鼓による筋肉痛で悶えていた。

 

「大丈夫、一之瀬さん?」

 

「大丈夫じゃない…」ぐたっ




ちなみに、綾小路がやった曲は…さいたま2000(鬼)でした。効果音で分かるかも。

綾小路は雪√と有栖√、どっちなんでしょうね?それとも他かな?
一之瀬は…お大事に。

一昨日再び星1評価を受けました。丁寧にこの小説の課題点が書かれていて、コレを元に今後改善していこうと思ってます。まずは文字数と情景描写ですね。

次回もよろしくおねがいします。
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