少し詳しく
といっても、当社比なのでクオリティは相変わらず低いですが。
side火野有美
ババ抜きと言えば最初にする事はジャンケンだ。
『最初はグー、ジャンケン…ポンッ!』
ー数分後ー
順番が決まった。こんな感じ。
雪
神崎
平田
綾小路
有栖
櫛田
葛城
帆波
私
椎名
翔
志郎
順番的に平田と綾小路、椎名と翔が隣り合ってるからCDが有利ね。
「人数が多いからトランプ2セットのジョーカー1枚でやるぞ。未開封だから何も仕組んでないから安心しろ」スッ
綾小路はそう言ってトランプ二箱を机に置き、カードを取り出す。そして私達にガン見されながらシャッフルをして、カードを分配した。
(うわ、揃ってないわね…)
結果として私は8枚貰って2枚捨てた。
他のみんなは…うわぁ、大体4枚ね。既に不利になってるわ。
そんな状況でババ抜きが始まった。空気は常にピリピリしている。
スッ、スッ、スッ…
ひたすらカードが擦れる音が聞こえる。同時に互いが互いのカードをガン見しながらイカサマをしてないか確認している。…やっと私のターンね。
(…コレ!)スッ
ポーカーフェイスをしている椎名からカードを一枚引く…ええっ!?
(揃わなかったぁ!?)
その直後…
スッ、パサッ
椎名の手札は一枚になっていた。つまり翔から引いたカードが揃ったのね…ぐぬぬ。
「待て…龍園、お前イカサマしたな?」
「あ?」
翔のターンが終わったタイミングで綾小路が指摘する。
「お前は捨てたカードの片方を二枚重ねにしていた…ほらな」スッ
綾小路が捨て札から翔が捨てたカードを取ると…確かにそうなっていた。恐らく翔は騙す為に最初からそうしていたのだろう。
「…チッ」パシッ
翔は舌打ちして三枚目のカードを綾小路から受け取る。
…それにしても、あんな簡単なイカサマだったのに何故私は気付かなかったんだろ。アホなの?
再開したババ抜きでそんな事を考えてると…
パサッ
「私が一番です」
椎名の手札が0枚になった。つまりCクラスが最初に2グループ分指名できる。
「イカサマは…ないようだな」
「ふふっ…それでは失礼します」ガチャッ
今の笑い、怪しかったわね…いや、有栖じゃあるまいし何でもないか。
ババ抜きは再開した。
ー1分後ー
椎名が一番乗りで上がってから1分経過…何故か誰も上がらない。私は手札が7枚から3枚に減ってるけど…イカサマ対イカサマで互いが阻害しあってるわね。さっき帆波が一枚カードを隠してたのが指摘されたし。
スッ
綾小路が有栖からカードを一枚…
シュッ
…ん?
今、高速で左腕を動かさなかった?カードを引いたのは右腕だったわ。周りは…気付かなかったようね。私の動体視力でしか分からなかったようだ。次の周で見極めy
「上がりだな」パサッ
なん…だと…!?っ、イカサマの指摘はしないと!
「綾小路、アンタさっき左腕を高速で動かしてたけど、アレはなんなの?」
「…えっ、そんな事したの?」
同じクラスの櫛田が反応した。…知らなかったのかしら?
「ああ、アレか…特に何もしていないぞ。怪しいと思うなら検査するといい」
ヤケに強気ね。もしかしてホントに何もしてないのかしら?
「…じゃあ遠慮なく」スッ
ポンポン…ピラッ…
…マジで何もないじゃん。
「ゴメン、本当にしてないよう…ね」スッ
一応捨て札のカードを見たり、私達の周りを見回したが…何もない。私が出しゃばっただけだった。
「これでオレの潔白は証明されたな」ガタッ
イカサマをしてないと判定された綾小路はそのまま部屋を出た。これでDクラスも2グループの優待者を指名できる。
(マジでどうしよ…)
私の手札が多いし、私はイカサマができない…ここはあまり出しゃばらずに普通のババ抜きに徹した方がいいわね。
ー1分後ー
スッ
(どうしよどうしよどうしよう…)
私は焦っていた。みんなカードが減っているのに私だけ一向に減らない…私って集中攻撃されてるわよねコレ?
スッ
(でもイカサマは一切していないようだし…どうやって?)
私が気付いてないだけかもしれないけど。
※そりゃそう。
「有美さん?」
「あ、ゴメン」
…考えすぎかしら。
スッ
翔からカードを取って、と…お、揃った。
パサッ
あと3枚ね。
カサッ
ん?今カードが擦れる音が…
そう思いながら翔の方を見ると…あ!
「(袖の中にカード!)翔、アンタイカサマしてるわね」
「あ?この俺が信じられねぇってか?」
「ええ…その袖、捲ってみなさい?」ニヤッ
「………チッ、またバレたか」スッ
翔が舌打ちしながら袖を捲ると、案の定カードが二枚入っていた。恐らくコレが擦れたのね。
「どうやって気付いた?このカードは最初から隠してたんだが?」
「ちょっとカードが擦れる音が聞こえてね…」
「は?耳良すぎだろ…」
翔は不機嫌そうな顔でそう言いながら袖のカードを手札に加えた。そりゃイカサマが2度も見抜かれたからね、不機嫌になるのは当たり前よ。
ーーー
…二周して、また私のターンだ。残りカードは1枚…揃え!
スッ
「………」グタッ
揃わなかった…2枚に逆戻りね。
パサッ
「なっ…」
ダニィ!?
「ククッ、イカサマをした意味は無かったようだな」ガタッ
翔がその場で立ち上がった。
「相当運が良かったようですね」
「そのようだな…じゃ、あばよ」ガチャッ
ぐぬぬ…悔しい。イカサマを折角暴いたのに結局先取りされた…!これでCクラスが4グループ、Dクラスが2グループ指名する権利を得ている。やっと半分k
「あ、私も上がり!」パサッ
『は!?』
雪の手札が0枚になり、私…と帆波が同時に叫んだ。またCクラス!?
「イカサマしてないの!?この…え……あれ…してないみたい」
帆波が雪に懐疑の目を向けながらチェックするが……何もない。
「今回のCクラスは運がいいようだね」
平田がそう言った。確かに、3人とも指名権を得られたのはかなり幸運なことだろう。…でもさ。
「一枚しか残ってないアンタに言われたくはない」
「ははは…俺も上がりだね」ガタッ
これで5人目か…あと1人!?
ヤバい、なんとかしないと!
(有美さんがかなり焦っているようですが…問題はないです。なんせ…)スッ
パサッ
「(私もあと一枚だったのですから)…私で6人目ですね」
『!?』
まさかこんなポンポンと上がるなんて…ん?
(えっ、なんで!?私さっきあのカードを端に出してたのに真ん中に動いてたんだけど!?)
なーんか櫛田が目をガン開きにしてるんだけど。
「櫛田?大丈夫?」
「へ?…あ、いや大丈夫だよ。坂柳さんに驚いただけ」
「…そう」
なんでも無かったようね。
「もう6人上がったが…続けるのか、ババ抜きは?」
「続ける意味なくない?」
「止めるか」
こうして干支試験…もとい、ババ抜きは終わったのだった。
直後に綾小路と会って話したけど、どうやら私が指摘したのはフェィントだったようで、その前にもうイカサマは済んでいたようだ…解せぬ。
ー結果ー
Aクラス
2グループ分
Bクラス
なし
Cクラス
6グループ分
Dクラス
4グループ分
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
『鼠グループの試験が終了致しました。鼠グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『牛グループの試験が終了致しました。牛グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『虎グループの試験が終了致しました。虎グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『兎グループの試験が終了致しました。兎グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『竜グループの試験が終了致しました。竜グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『蛇グループの試験が終了致しました。蛇グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『馬グループの試験が終了致しました。馬グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『羊グループの試験が終了致しました。羊グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『猿グループの試験が終了致しました。猿グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『鳥グループの試験が終了致しました。鳥グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『犬グループの試験が終了致しました。犬グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
『猪グループの試験が終了致しました。猪グループの方は以後試験へ参加する必要はありません。他の生徒の邪魔をしないよう気を付けて行動して下さい』
同時に全グループの試験が終了したという放送が流れる。
「学校側は相当驚くでしょうね」
「そうね…」シュババッ
私は太鼓をやりながら有栖と喋っていた。
「ところで、有美さん。明日プールに行きませんか?」
「…プール?アンタ泳げないわよね?」カッカッ
溺れそうだけど?
「私は水に足をつけるぐらいですよ。他の人も誘うつもりです」
「ふーん…じゃあヒマだし行くわ」ドドン
『ドンダブルコンボ!』
…やったぜ。
ー
ーー
ーーー
ーーーー
ーーーーー
次の日。私は水着を着て千早と一緒にプールに向かった。
「火野と七隈?」
プールにいたのは、綾小路だった。
「お前らも坂柳に誘われたのか?」
「ええ…有栖は?」
「今着替えてるらしいぞ」
「ふーん……あら?」
プールの方を見ると、帆波と翔が率いるBクラスとCクラスでビーチバレーの勝負をしていた。
「オラッ!」パァン
「アルベルト、右だ。石崎にパスしろ」
「Ok」バシッ
「よし…くらいやがれ!」バシッ
ズドッ!
柴田のアタックを翔の指示で山田が受け止め、それを石崎が打ち返し…見事に点が入った。今ので5-4でCクラスが有利だ。
「楽しそうにしてますね」
いつの間にか来ていた有栖が隣でそう言った。
「そうね…後で私も参加しようかしら?」
「…有美、やめとけ。お前のアタックでボールが割れる」
千早が呆れた顔でそう言ってくるが…失礼な。
「私でも手加減ぐらいできるわよ…去年失敗しただけで」
しかも失敗したのは一回だけだし。
「…おい待て、前に同じような事があったのか?」
「あったな、確か有美がボールを叩いた瞬間に『パァン!』って音がして割れた」
「…マジかよ」
普段無表情の綾小路が心なしか引いてる気がする。
「…まぁいいわ(よくないけど)。綾小路、私と水泳対決しましょ。種目はクロール250メートルで」
「いいだろう。坂柳、スタートを頼む」
「分かりました」
ザパッ
プールに入って泳ぐ準備をする。絶対勝つ!
「準備はいいようですね…用意、ドン!」
ドッ!
「…凄いな、2人とも同じぐらい速いぞ」
ー4分後ー
…バシャッ!
「ふぅ、泳いだわ。結果はどうだったの?」
「結果は……」
『………』
「…引き分けです!」
「ええ!?泳ぐの速くない綾小路!?」
「自分の事はいいのかよ…」
だって、私が速いのは周知の事実だし…ねぇ?
そんな事を考えてると…
ヒュゥゥン!
ビーチバレーボールが私の顔面目掛けて飛んできた。
…打ち返す!
「とぉっ!」バシッ
私が思いっきり(ここ大事)ボールを叩いた瞬間…
パァン!
「ゑ」
ボールが割れた。なん、ですって……?
「」(゚д゚)
「…はぁ(ほら、言わんこっちゃない…)」
千早はこめかみに手を当てて下を向いていて、綾小路は信じられないものを見たかのような表情でこっちを見ている…そんな顔でこっち見んな。
タタッ
「ちょ…有美!?また破っちゃったの!?」
駆け寄ってきた帆波に対して私は…
「……ゴメン」
謝ることしかできなかった。
その後私は1500ポイント弁償した。
CクラスとDクラス、終始有利でしたね。これでポイントの差が少し縮まりました。というかイカサマが2回もバレたのに勝ってる龍園ェ…
やって欲しい回のアンケートを取りまーす。
次回もよろしくおねがいします。
日常回…など(タイトルは仮名)
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