ようこそ復讐者のいる教室へ   作:Lcrcl (エルマル)

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卒業してからやりたいこと
・いっぱい。

※コレを書いたのは卒業前。


握力計って壊せるらしい

side火野有美

 

綾小路から本気を出すと宣言された翌日、私は有栖に体力測定係を任されていた。

出席番号順に並ばせ、右手左手と順に測定する。

 

「葛城、68…結構高いわね」

 

「結構鍛えているつもりだ」

 

「ガタイもいいしね。次…」

 

数分後。

 

「次、有栖………アンタもやるの?」

 

「しない理由がないので」

 

「ふーん…じゃあはい」

 

有栖に握力計を渡すと、彼女は全身をぷるぷるさせながら右手を握り込んだ。

 

「記録は………ファ!?40!?その華奢な体で!?どうやって!?はう(How)!?」

 

「『普通に』やっただけですよ」

 

「……そ、そう。じゃあ今度は左を」

 

有栖は再び全身をぷるぷるさせながら、今度は左手を握り込む。

 

「で、記録…………また40……」

 

「ふふっ、前から伸びて良かったです」

 

「…………次」

 

見なかった事にした方がいいわね、うん、間違いない。

…さらに数分後。

 

「最後に私ね」

 

よい、しょっ……と。

 

「はい」

 

記録を代理の橋本に見せると、信じられないものを見るような目でこっちを見てきた。

 

「100オーバー、しかもさっき軽くやってたよな…?」

 

「ええまぁ…アンタがクラスを裏切ったら本気でやってあげるわよ?」

 

「やらないやらない、やりません」

 

「そう…」

 

「…ち、ちなみに本気でやったら?」

 

「握力計が粉砕されるわ」

 

「」

 

無言絶句した橋本は無視して、測定結果からして綱引きは葛城とか鬼頭とか…あと何故か有栖がメインになりそうね。どうしてこうなった。

 

ーーー

 

次に測るのはリレーなどのための200m走だ。

 

「いちについて「ちょっと待て」…何?」

 

「なんでスタートラインに立ってる俺達の隣にいるんだよ」

 

「…走るためだけど?」

 

「………」

 

「よーい、どんっ!」

 

ダッ!

 

「本当に走るのかよ!?しかも速っ!?」

 

クラスメート達のタイムを測定しながら200m走を繰り返す。そして、コイツの順番が来た。

 

「…ふふっ」

 

「またお前か。てか走る系だと100mしか参加しないでしょ」

 

「アレは全力で走る分負担が高いから不参加です。ここでは負担を掛けない程度に走るので」

 

「なるほどね。それじゃよーい、どんっ」

 

…………んん?

 

「(ほんのちょっと地面から浮いてない?)」

 

私のスーパー視力を持ってしてギリギリ見えるレベルだけど…後で問い詰めるか。記録は24秒…100mあたり12秒と見ればそんな速くないけど、うーん…

そんなこんなで、最終的に1200mリレーの選手は私、葛城、鬼頭、橋本、戸塚、神室になった。……私のタイム?普通に走って7秒。(※200mです)

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

放課後。

 

「測定ご苦労様です。さて……私に質問があるようですね?」

 

「…ドラ⚪︎もんの裏設定みたいな事してたわね」

 

「普通に言えばいいと思いますが、まぁいいでしょう。貴女の実家から戻ってきてから自覚した事なんですが……脳のキャパシティについてはご存知ですか?」

 

脳のキャパ?確か…

 

「人は脳の数割しか使ってないとか、そういう話?迷信だって千早から聞いたんだけど」

 

「ええ、迷信です…『普通の』人にとってはね。私は先天性の心疾患が影響して天才でありながら脳を完全の活用できていなかったのです」

 

「……マジ?あのIQでフルパワーじゃなかったの?」

 

「はい…しかし。奇跡が起きた結果私の疾患は治り、脳をフルキャパシティで使えるようになった結果…こんな事ができるようになりました」

 

そう言って彼女は近くにあった私の筆箱に右手を向け……

 

 

 

 

 

浮 か せ た 。

 

 

 

 

 

ついでにそれを私の顔面にぶつけようとしたが、私はそれを避けた。

 

「……Huh?」

 

思わず猫ミームみたいな声が出る。何それ、プ⚪︎フェッサーXかよ。それともミュ⚪︎ツー?

 

「ふふふ、驚いたでしょう?」

 

「チートが更にチートになった感じね」

 

「身体能力チートの貴女の言われたくありません。…えいっ」

 

「おわっ!?」

 

身体が宙に浮かされ、ベッドに投げられた。それの怒った私は咄嗟に受け身を取り、有栖につかみかかる。

 

「何すんのよ!?」

 

「貴女なら対応できそうだと思ったので、ちょっとした悪戯です♪」

 

「……それ、他には見せないでよ?」

 

確かに驚いたわ……何と言うか、想定内だけど。他人が見たらどう思うか知ったこっちゃない。

 

「私を誰だと思ってるんです。ホワイトルームの最高傑作を下した天才、坂柳有栖ですよ?」

 

謎の決めポーズをしながら『分かってますよ』と脳内で伝える有栖。念話もできるのね、便利〜。

 

「………」

 

「…どうしたの?」

 

「催眠ができるか実験していいですか?」

 

「絶対ダメ」




サイキック有栖、爆誕。あまり出しませんけど。

次回もよろしくおねがいします。

有美が千早に会わなかったらどうなっていた?(別に正解はない)

  • のたれ死んでいた
  • 復讐を決意しなかった
  • 代わりに有栖がそのポジに
  • 頭脳と肉体のハイブリッド
  • その他
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